三体目の龍【黒龍王】 作:龍狐
~三人称side~
ここは冥界のある荒野。
ここでは【悪魔】【天使】【堕天使】の【三大勢力】が戦争をしていた。
だが、ここに二天龍【赤龍帝】と【白龍皇】の戦い(喧嘩)が始まってしまったのだ。
それを畏怖した三大勢力たちは一時的に力を合わせて二天龍を倒そうとするが攻撃を受けた二天龍は喧嘩を邪魔したことに怒り、二天龍同士で三大勢力たちに攻撃をし始めたのだ。
「ぐあぁ!!」
「グホォ!!」
《我らの戦いの邪魔をするな!!》
《下等生物の分際で!!》
三大勢力が二天龍に攻撃を続けるが全く効いておらず、逆に反撃を喰らうハメになってしまったのだ。
≪Boost!!≫
≪Divide!!≫
この音声は【二天龍】の能力である。
【赤龍帝】【ドライグ】は10秒ごとに攻撃力が二倍になる【Boost】
【白龍皇】【アルビオン】は触れた相手の力を半減して自分の力にする【Divide】
を使うことが出来るのだ。
そしてそれを使って三大勢力たちを吹き飛ばす。
「くそ…!!」
「このままでは我らだけではなく、あいつらまで全滅する!」
「こうなれば…我らであの二天龍を封印するしか…!」
《そんなことさせるか!!》
《お前達程度にそんなこと出来るか!!》
そして二天龍が口から魔力のエネルギー弾を出した。
そのエネルギー弾は地面を消滅させながら三大勢力のもとへと向かっていく。
そして誰もが『死』を覚悟したとき、『それ』が現れた。
《BOUNCE BACK VENT!!》
その音が聞こえると、皆の前に『鏡』が現れ、それに魔力弾が当たると、そのまま魔力弾が跳ね返り、二天龍に直撃した。
《ぐあぁ!!》
《な、何だ!?》
「なんだ…?」
「一体何が…!!?」
そしてその正体が姿を現す。
その姿は西洋風の黒い騎士。左手に黒い龍の籠手を持ち、腰と頭に『禍々しい黒い龍』の紋章がある騎士だった。
突如現れたその戦士に皆は不審がる。
「貴様は誰だ!名を名乗れ!!」
一人の悪魔がそう言うと…
『お前達に名乗る名はない……お前達は下がっていろ。あの二天龍は俺がやる』
そうして黒い騎士、【リュウガ】は二天龍に顔を向ける。
「何を言っている!?二天龍を、たった一人で相手にするというのか!?」
『黙っていろ。ただの『赤と白のトカゲ』だろう』
《なんだと貴様!!》
《何者かは知らないが、急に戦いに入り我らを侮辱したこと、後悔させてやるわ!!》
そうして赤い龍【ドライグ】はリュウガに向かって拳を振る。
だがリュウガはその拳を片手で止めた。
《なんだと!?貴様、俺の拳を片手で止めるとは一体何者だ!?》
《お前はそこで見ていろ赤いの!!俺がやる!!》
そうして白い龍【アルビオン】はリュウガに向けて魔力を纏った拳でリュウガを攻撃した。
するとリュウガは腰の【デッキ】からカードを一枚取り出し、左手の龍の籠手にセットした後にスキャンした。
《STRIKE VENT!!》
濁ったような機械音が流れると、リュウガの右手に【黒い龍の顔】が装備された。
リュウガは【ドラグクロー】に炎を纏わせると、アルビオンの拳に向けて【ドラグクロー】を突きだした。
そして【ドラグクロー】から炎が発射されるとその炎はアルビオンの拳に直撃するがまったく効いていなかった。
《そんな攻撃、俺に効くと思っt何!!?》
するとアルビオンの拳がリュウガの放った炎のところから徐々に石と化して行ったのだ。
そしてアルビオンの片手は完全に石となり砕け散った。
《お、俺の手が!!》
《クソ!!白いの!!癪だが、ここは二人で力を合わせてあいつを倒すぞ!!》
《ああ…確かに癪だが、今はそうするしかないだろう…行くぞ赤いの!!》
そうして二天龍は猛スピードでリュウガへと向かっていく。
だがリュウガはもうすでに『ある一枚のカード』をスキャンしていたのだ。
《AD VENT!!》
するとリュウガの近くに影が現れ、そこから『龍』が現れた。
その圧倒的な存在感に三大勢力だけではなく、二天龍たちもそれに動揺していた。
《なんだ…その龍は…!?》
《我らより強大な力を感じる…!!》
「なんだあの龍は!?」
「あの力…二天龍を超えている!?」
「まさかあの龍、従っているのか!?あの黒い騎士に…!」
「バカな!!だとしたらあの黒い騎士はあの龍以上の力を持っているということではないか!」
『さあ…行け、【ドラグブラッカー】』
そう言うと黒い龍、【ドラグブラッカー】は黒い炎をはく。そしてその炎はドライグに当たり、ドライグの片腕が石化して、崩れ落ちた。
《ぐああああああぁぁぁああぁぁぁあ!!》
《赤いの!!》
『さて…これで終わりだ。実につまらなかった…』
《FINAL VENT!!》
リュウガがカードをセットすると、【ドラグブラッカー】がリュウガの周りを旋回する。
リュウガが構えを取った後、リュウガの体が浮く。そしてリュウガが飛び蹴りの体制になると【ドラグブラッカー】が炎をはき、その炎を纏ったままリュウガは二天龍に【ドラゴンライダーキック】をくらわした。
《 《ぐがあぁ!!》 》
そして二天龍が倒れた後、三大勢力はその隙をついて二天龍を【セイグリット・ギア】に封印した。
それを見届けるとリュウガはカードをスキャンする。
《AURORA VENT!!》
リュウガがカードをスキャンするとリュウガの目の前に『灰色のオーロラ』が現れ、その中に入って行き、リュウガは消えて行った。そして…
「こ、黒龍…王…」
一人の悪魔がそうつぶやいた。
そしてこの歴史に、【赤龍帝】【白龍皇】の他にもう一匹…いや、一人【黒龍王】が生まれた。
~三人称side~
ある場所に『灰色のオーロラ』が現れた。
そしてそのオーロラから出て来たのは黒い騎士、今は【黒龍王】と呼ばれている存在【リュウガ】だ。
リュウガは腰のカードデッキを抜くと、リュウガは『銀髪の美少年』に姿を変えた。
「ふぅ~……疲れた。さて、これで『原作』は大幅に変えられたな。『女神』に電話しないと………もしもし?」
『うん、【龍】くん。お疲れさま。これであいつに大打撃を与えられる』
「本当だよ……『転生者』、俺と同じだけど、性格と性根が腐っている奴のことだよね?」
『そうそう、【兵藤一誠】に渡るはずの【セイグリット・ギア】と立ち位置を奪ったやつだからね。あいつを転生させた私の後輩も泣いてたよ?『彼にひどいことをしてしまった』ってね』
「それに…『もう一つの世界』を合体させたしね……屑はどこまでいっても屑だな」
『そうそう、本来の物語を繋げ合わせるなんて……それだけで重罪だよ。それよりもハーレム目的で繋げ合わせるなんて……それでも、なんとかこっちの世界の設定を重視させることは出来たから良かったけど…それでもダメなんだよね~』
「まあ俺はその二つの世界の原作を知らないんだけどな」
『まあね。それで私が教えてあげてるんじゃないか。それにしてもあの屑はバカだよね~必ずうまくいくとは限らないのにね~』
「まあ屑ってのは目先の願望しか頭にないからな。『オリ主だから必ずうまくいく』とでも思ってんじゃないのかな?って思うな…」
『女の気持ちは複雑なんだけどね~なんでそれを分からないかな?』
「まあ今はいいだろ。屑はこのまま原作通りにいかなければ必ず暴挙に出るはずだ。そのときを狙えばいい」
『そんなことより二つの世界が交じり合ってる時点で原作が変わっててもおかしくないんだけどね…』
「まあ屑はそんなことにも気づけないから。屑だから考えが一点で分かりやすい」
『取りあえず、今日は寝ていいよ。明日は龍くんが経営しているカフェのやる日でしょ?』
「設定的には17歳だからその言い方はないと思うよ?」
『まあ…従業員は龍くんと一人だけだからね…でも結構繁盛してるでしょ?』
「いつ知った…まあいい。じゃあな」
『じゃあね~』
そうして【龍】と呼ばれた銀髪の少年は電話を切る。
彼の名前は【
彼は電話に出ていた『女神』によって転生した転生者である。
彼の目的は女神と一緒、『この世界に来たイレギュラーの排除』である
彼は神ではないものの女神と親しく、あんな風にタメ口で喋っているのだ。
彼は女神にお願いされてこの世界に転生したのだ。最初は断ったのだが、その転生者のやったことを聞いてこの仕事をやり始めたのだ。
その転生者がやったことが『世界の融合』と『―――――』である。
そして融合させた世界が…
「ちょっとおさらいだな…屑転生者が融合させた世界が…【戦姫絶唱シンフォギア】の世界か…」
転生者が後輩女神に無理やりやらせた世界融合で融合させた世界は【戦姫絶唱シンフォギア】である。
この世界は簡単に言えば『少女が歌を歌ってギアを纏ってノイズや出てくる敵と戦う物語』……なのだが、転生者がやったせいでこの世界では『少女たちが九人のグループを作ってギアを纏い悪魔たちと戦う』と言うものに変わってしまったのだ。
融合の影響か『ノイズと二課』が存在していないのだ。でも三人がアイドルだったりとかなどの登場人物はそのままでこの世界で生きている。
転生者はこの物語に出てくる九人の少女を自分のハーレムメンバーに加えようとして世界と融合させたのだ。
だが現実はそんなに甘くなく……こんな風に龍と女神がその企みと言うより『ハーレム』設定を壊そうとしている。
ちなみにこのことは神界全域に伝わり公認でやっている。
簡単に言えばバカの征伐である
「なあ…お前はどう思う?」
突如龍は誰もいないはずの空間で喋る。
「本来の自分の立ち位置と力を奪われて…悔しいか?」
「辛いか?復讐したいか?いや……聞いているはずがないか…」
「なぁ…俺の体の元・持ち主で…転生者に殺された―――――――――
―――――【兵藤一誠】…」