三体目の龍【黒龍王】   作:龍狐

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戦闘校舎のフェニックス
旧校舎とフェニックス


~三人称side~ あれから十数日~

 

 

「さてと……今日は終わった後どうする?」

 

「今日ですか?やっぱりコンティノアールに行きましょう!!」

 

「ハハハ、やっぱりか」

 

 

場所は駒王学園の学校の入り口。

ここにはたくさんの生徒がいる中、一人の男子とたくさんの女子が一緒に話していた。

龍とシンフォギア勢六人、アーシアである。

周りの男子生徒からは嫉妬と殺気の目で見られている。

 

 

「龍―――――――っ!!」

 

「死ねぇ――――――っ!!」

 

 

そしていつもの二人組が来たが、龍はそのまま二人に腹パンをかました。

 

 

「懲りないな…」

 

「うるせぇ!!」

 

「なんでお前にばっかそんなに美少女たちが集まるんだよ!!」

 

「……あれ見せるか」

 

「「あれだけは勘弁してくださぁ――――――いっ!!」」

 

 

そうして二人は逃げて行った。

ちなみにあれとは龍がこの前二人に見せたあのアンパン地獄の紙である。

 

 

「ハハハ…あの二人は相変わらずですね…」

 

「まぁあの二人デスからね…」

 

「…懲りない」

 

「それじゃ、またね」

 

 

そうしてここで別れた後にそれぞれは教室に入った。

 

 

~放課後~

 

 

「さて、帰るか」

 

「そうですね」

 

 

龍とアーシアが帰ろうと校門の近くまで行くと…

 

 

「………」

 

「龍さん?」

 

 

龍は急に足を止めた。

そしてその理由は…

 

 

「…アーシア、先に帰っておいてくれ。これ、鍵」

 

「え…どこに行くんですか?」

 

「ちょっとね。用事が出来た」

 

 

そうして龍は旧校舎の方へと向かって行った。

 

 

「あっちは旧校舎…確かリアスさんたちがいるところ…何しに行ったのでしょうか?」

 

「おーい、アーシアちゃーん!!」

 

 

すると、響たちがアーシアの元にきた。

 

 

「あ、みなさん!!」

 

「あれ、龍さんは?」

 

「実はさっき旧校舎の方に…」

 

「あのクズと我儘お姫様のところにデスか?」

 

「……なんかありそう」

 

「……心配ですね」

 

「そうだ!!私達も行って見よ!!」

 

「はぁ!?お前、何言ってんだよ!!」

 

「いやだって、面白そうだし…」

 

「あたしはごめんだぞ。あいつらに会いにいくなんて」

 

「いいじゃんいいじゃん行って見よ」

 

 

そうしてクリスの背中を無理やり押す響。

 

 

「ちょ、押すなって!!」

 

「響…」

 

「ほらほら、皆も!」

 

「行って見るデス!!」

 

「興味ある」

 

「もー」

 

 

そうして、アーシアを除いた六人は旧校舎に向かって行った。

 

 

「…私は龍さんの言いつけ守らないといけないですしね…それに、クロの餌やりも……。…みなさん、心配です」

 

 

アーシアはそう言って、家に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~子猫side~

 

 

どうもみなさんこんにちわ…私は今どうでもいいことでイラついております。

 

 

「私は貴方と結婚なんてしないって言ってるでしょッ‼」

 

「俺もなリアス、フェニックス家の看板を背負ってるんだ。その看板に泥を塗るわけにはいかないんだよ」

 

 

部長の婚約者であるライザー・フェニックスが眷属と一緒に来て、部長と結婚しようとしていて、部長がそれを突っぱねているんです。

ていうかなんで兵藤先輩は二ヤついているんですか…?

 

 

「てめぇ、さっきっから部長に馴れ馴れしいぞ!!」

 

「誰だ貴様は?」

 

「兵藤成司、リアス部長の兵士さ。」

 

「下級悪魔風情が俺に楯突くか?」

 

 

全くですね。なんで話に入ってくるんですか?

 

 

「部長は俺の女だからな!!」

 

「「「は??」」」

 

「…祐斗先輩、姫島先輩、このこと知っていましたか?」

 

「いや…」

 

「私も初耳ですね…」

 

 

じゃあこの人は一体なにとち狂ったことを言っているんですか?

もしかして嘘を言っているんじゃ…

 

 

「そうよ!!私はセージが好きなの!!あなたのなんかじゃない!!」

 

 

部長…この人のどこがいいんですか?私にはわかりません…

 

 

「へぇ~面白いことやってるね」

 

『『『『『!?』』』』』

 

 

すると、どこからか声が聞こえました。

そしてその声の主が私達の前に現れました。

その外見は黒フードと仮面で全く顔が見えませんでしたが、この声は…

 

 

「てめぇ!」

 

「塔銀龍!?」

 

「やぁ、リアス・グレモリー」

 

「何だ貴様、何故人間がこんなところにいる」

 

 

ライザーさん!言ってはいけません!!それ言ったら悪魔陣営存亡の危機ですよ!!

 

 

「いやぁ~面白い話を聞いてね」

 

「お前は関係ねぇだろ!!(いや、待てよ…レーティングゲームでこいつを殺せば…シンフォギアの子たちがすべて俺の物に…!!)」

 

「そっか。面白いと思ったんだけどね。だったら…」

 

 

そうして龍さんはグレイフィアさんの方を向きました。

 

 

「やぁ、初めまして。グレイフィアさん…で、いいんですよね?」

 

「!!はい。グレイフィアと申します。まず…このたびは真に申し訳ありませんでした」

 

 

そうしてグレイフィアさんは龍さんに頭を下げました。

 

 

「!!ちょっと!!こいつに頭なんて下げる必要は「黙りなさいリアス!!」!!」

 

「あなたの行動がどれだけのことなのかわかっているんですか!?」

 

「少なくとも私は正しい行動をしたと思っているわ!!」

 

 

黒龍王に喧嘩を売ることがなにが正しい行動なんですか?

 

 

「もういいわ…」

 

「ようやく私の考えが分かった「バカは死なないと治らないようですね」!!」

 

 

すると…

 

 

「龍さーん!!」

 

 

……響さんたちが来ました。どうして来たんですか!?

 

 

「響!?それに皆!?なんで来たんだ!?」

 

「いやぁ~~気になったもので…」

 

「…おいお前」

 

「?」

 

「その娘たちを俺に寄こせ。そうすれば俺への無礼を許してやろう」

 

 

ライザーさん…それは爆弾発言です!!

 

 

「…あ゛?お前…なんて言った?」

 

 

現に龍さんは怒ってますし…!!

 

 

「そうだグレイフィアさん!!模擬選をしませんか!!フェニックスチームとグレモリー眷属とこいつらで!!」

 

「は?」

 

「そして一チームずつ戦うってのは!」

 

 

兵藤先輩は何を言っているんですか?

この人たちと戦えと?バカなんですか?

 

 

「…ですが、龍さんとあなたたちが戦う必要はないと思いますが?」

 

「でもそれだとゲームにならないじゃないですか!!」

 

「……はぁ~~。いいぜ。今回はお前の我儘に乗ってやる」

 

「~~~っ!!なんだと!!」

 

「お前から言い出したことだろ」

 

「…と、おっしゃっていますが、ライザーさまはどうですか?」

 

「俺は構わない。そうだリアス…君はまだ一回もレーティングゲームをしたことがない。だから10日間の特訓期間を与えるよ」

 

「なんですって!」

 

「事実だろう?それに、お前達もだ。今日はこれくらいで引いてやる。10日後、楽しみにしてるぞ」

 

 

そうしてライザーさんたちは帰って行きました。

 

 

「…帰ろう、皆」

 

「え?えぇ?」

 

 

龍さんたちも帰って行きました。

…どうしてこんなことに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~コンティノアール~

 

 

「―――と、いう訳だ。皆を巻き込んで申し訳ない」

 

 

龍はコンティノアールで皆を集めて謝罪をしていた。

龍は一人だけであのゲームに参加する算段だったのだが、響たちが来たことが誤算になってしまったのだ。

 

 

「いえいえ…もともと私達が来たことが悪かったんですから…」

 

「全く、このバカは!!おかげでこんなことに巻き込まれちまったじゃねぇか!!」

 

「でも、あの金髪ホストにあたしたちはムカついているデス」

 

「私達を物扱いしてた…許さない」

 

「気にしなくていいですよ!!」

 

「ハハハ…ありがとう。じゃあ、今日は解散でいいかな?」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

 

そうして解散した後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ出てきたらどうですか…鳴滝(・・)さん」

 

 

すると龍の後ろからオーロラカーテンが現れ、そこからチューリップハットにコート、眼鏡をかけた中年風の男性、鳴滝が姿を現した。

 

 

「…いつから気づいていたのかね?」

 

「最初から。俺達がここに来るときにすでにいたろ?それで、何の用だ?俺を始末でもしにきたのか?」

 

「確かに、君はディケイドと同じように他のライダーの力を使える…普通なら危険だと思い始末しようと思うだろうが、君は問題ない。問題があるのは転生者、兵藤成司の方だ」

 

「へぇ~それで、結局なんの用なんだ?」

 

「簡単な話だ。兵藤成司はこの世界にとって害悪だ。始末してほしい」

 

「はじめっからそのつもりだよ…」

 

「あと、これを君に」

 

 

そうして鳴滝は龍にチップを渡した。

 

 

「チップ?」

 

「これをキャロルくんやフィーネに渡してくれ。そうすれば、彼女たち…シンフォギア奏者たちの力になるだろう」

 

 

そうして、鳴滝はその場を去って行った。

 

 

「……任せておけ。(それに…あのフェニックスの俺への対応…俺の読み通り、俺の正体が黒龍王だと知っているのはごく一部か…)」

 

「(よくよく考えれば…あいつから適当な感じにして教えてもらわなかったな…)」

 

 

龍は女神のことを思いだすようにコーヒーを飲む。

 

 

『そんでね、フェニックスが旧校舎に来るから、それでレーティングゲームに参加して、フェニックス眷属とグレモリー眷属をぶっ飛ばしちゃえ!!』

 

『いや、もうちょっと詳しく――』

 

『ごめん!!もう時間がないからざっくりとしか教えられないんだ!!次はね―――』

 

 

「フ、少し前のことなのに…思い出みたいに頭に残るな」

 

 

龍はコーヒーを飲み干した後、眠りについた…

 

 

 

 


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