三体目の龍【黒龍王】   作:龍狐

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カフェ【Continuar(コンティノアール)

ここはカフェ【Continuar】(コンティノアール)

スペイン語で【龍】と言う意味である。名前はそのまま龍の名前から取っている。

 

ここの従業員は二人だけ。

一人は【塔銀 龍】。そしてもう一人いるのだが、それは後で説明しよう。

 

 

「さて……今日もカフェ【Continuar】オ~プン~」

 

 

そしてそう言ったのは龍である。

彼はこのカフェを経営している者なのだ。

彼はここを経営していた両親が数年前に死んでしまって一人で経営している……と言う設定である。

実際彼は親などいない。いや、体の親ならいる。

 

彼、【塔銀 龍】は【憑依転生者】である。

実は彼の体は【兵藤一誠】の体なのだ。実を言うと転生者は一誠が邪魔で一誠を崖から突き落として殺したのだ。

だがその時点で屑転生者は気づいていなかった。物語のある世界とは【主人公】がいないと成り立たないのだ。

屑転生者は『自分がオリ主だから』と言う理由で一誠を排除したが、実はそれは間違いだ。

 

この世界は【ハイスクールD×D】の世界を元にして創られた世界。なので【兵藤一誠】がいないと世界が崩壊してしまうのだ。それはまずいと思った女神が龍を一誠の体に憑依させたのだ。

そのせいで【兵藤一誠】とは容姿が全くの別人になってしまったのだ。今はもう【兵藤一誠】の面影は一つもない。

なんとか体だけを使ってこの世界を保っているのだ。

 

話はこれくらいにし、【Continuar】がオープンすること数分で店はある程度客で埋まっている。

ここのカフェのコーヒーはおいしいと評判で結構客が来るのだ。

そして再びカフェの扉が開く。

 

 

―――カランカラン…

 

 

「こんにちわ~!」

 

「ちょっと響!他にお客さんいるんだから迷惑でしょ!!」

 

「全くこの馬鹿は…」

 

「まあ先輩。落ち着いてくださいデス」

 

「切ちゃん。開いてる席探して…」

 

「皆ちょっと他のお客さんに迷惑だよ!!」

 

 

そしてここに来たのは六人の少女。

茶髪の少女【立花響】

黒髪ショートの少女【小日向未来】

銀髪の少女【雪音クリス】

金髪の少女【暁切歌】

黒髪ツインテールの少女【月読調】

亜麻色の髪の少女【セレナ・カデンツァヴナ・イヴ】

である。彼女たちもこのカフェの常連である。

 

 

「やあ、皆。今日もいつものと同じでいいかい?」

 

「いいデスよ!!」

 

「ここのコーヒーはおいしい…」

 

 

ちなみにだが、彼女はちは【私立駒王学園】の生徒で、

【切歌】【調】【セレナ】が一年生

【響】【未来】が二年生

【クリス】が三年生である。

龍はカウンターに戻り、コーヒーを入れる。

 

ちなみにだが、龍を目的とした女性客も多いのだ。

龍は美青年で銀髪ときた。さらに頭がよく、料理が出来、運動が出来るというチートぶりで、女性からかなりモテている。つまり逆に言えばすべての男性の敵と言っても過言ではないのだ。

簡単に言えば【天道総司】と【門矢士】のスキルが合わさったようなものだ。

だが一つ些細な欠点(問題)もあるがそれはまたいつか…

 

そして…その龍に一番近い人物がいる。それは…

 

 

 

「龍さ~ん!今日も来ましたよ~!」

 

「お、ティナちゃん!!今日もよろしく!」

 

 

龍に声を掛けたのは【ティナ・セイントル】と言う少女だ。彼女は今年で17になる。

つまり龍の設定で考えれば同い年である。彼女はここ【Continuar】の唯一の従業員である。

彼女のコーヒーの腕はなかなかにうまく、龍が自らスカウトしたのだ。

彼女は父親が外人で母親が日本人のハーフだ。両親の仕事の都合で日本に来ているのだ。

 

余談だが、この時一緒にいたティナの友達は悔しがっていたり唖然としていたりしていたが龍にはその理由が分かっていなかった。それにティナは結構スタイルが良く可愛く、心も綺麗で笑顔が似合う美少女なのでティナが通っている学校でも結構人気があるのだ。それでその学校の男子生徒の恨みの対象が龍になっている。

 

つまり、ティナは『龍に一番近い人』となっているのだ。

 

 

「これはどうすればいいですか?」

 

「ああ、それはこれをこうして…」

 

『『『『『…………チィ!』』』』』

 

 

とまあこんな感じで結構妬みの視線が降り注がれているが二人は気づいていない。

そんな空気の中、龍はある視線を感じていた。

 

 

 

(この視線……他の『妬み』の視線とは違う…『殺意』の視線が一つある…)

 

 

 

龍がその方向を見てみると、その方向には駒王学園の制服を着た一人の男の姿があった。

 

 

 

(あの視線…明らかに『存在自体邪魔』と言っているような目…あいつが転生者か?)

 

 

 

龍はコーヒーを運ぶついでにシンフォギア勢の皆に聞いてみた。

 

 

「なぁ、あそこにいる駒王学園の制服を着ている男…見覚えないか?」

 

「あの男デスか?あの男は…」

 

 

切歌がその男の方向を向くと、嫌な顔をした。よく見ると他の五人も嫌な顔をしている。

それが龍は気になり聞いてみることにした。

 

 

「あの男がどうしたの?」

 

「あの男、【兵藤正二】って言うんデスけど……私たちはあいつのこと嫌いデス」

 

「あの男、初対面の私達に図々しく話しかけてきただけじゃなくてなんか妙にあいつの目線が私の胸の部分に注がれてたからな…」

 

「それに私たちだけじゃなくて他の女子生徒にも…まるで『すべての女性が俺のもの』とでも言ってるような奴…」

 

「それに親友みたいに馴れ馴れしくするし…」

 

「(なるほど…十中八九あいつが転生者だな……それでも手を出してこない。だとしたらまだ原作が始まってないとみるべきか…)へ~ちょっとやばいやつって考えればいいんだね」

 

「ちょっとじゃなくて結構…」

 

「まあ、私達はあいつに興味すら抱かないから後は変なことされないかが心配なんデスけどね」

 

「変なことと言えば…また【松田】君と【元浜】君が女子更衣室を覗いたんですよ?」

 

「ああ…まさかあんなところに穴があったなんて…」

 

 

響…お前、見られていたのか…ご愁傷……

 

 

「さて、今日もコーヒーおいしかったぜ!またな」

 

「じゃあね~」

 

「ばいならデ~ス」

 

「さようなら…」

 

「また来ます」

 

「さようなら~」

 

 

 

 

――――龍side

 

 

そうして六人が帰ると同時にあの男も出て行った。

やっぱりあいつが転生者か…【兵藤正二】…俺の体、【兵藤一誠】を殺した張本人…

あいつは死ぬ前、俺に【兵藤正二】の殺害を依頼した。もちろん俺達もそのつもりだったのでそれを受けた。

だが、それをいつ達成できるかが分からない。

 

さて…仕事の続き続き…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~正二side~

 

 

クソ…!なんであんなイケメン&完璧人間がいるんだよ!!

 

俺の名前は【兵藤正二】この【ハイスクールD×D】の世界に転生していきた転生者であり『オリ主』だ。

俺はあの変態に変わって俺のハーレムを築き上げるために一誠の立ち位置とブーステッド・ギアを特典としてもらい、それだけではなくこの俺のハーレム要員を増やすために【戦姫絶唱シンフォギア】の要素を足した。

 

そして俺は一誠の弟として転生し、俺が9歳で一誠が10歳の時に俺はやつを殺した。

俺はもうオリ主だ。だからあいつはもうただの一般人。だが邪魔になるからな、だから殺した。

これで俺のハーレムは確定した…と思っていた!!

 

あのカフェのイケメン!!

あんなやつ二つの原作にはいなかったぞ!!待て…確か、二つの世界が混じるからイレギュラーが発生するかもしれないってあの女神は言ってたな…だとしたらあいつはそのイレギュラーか…

 

だとしたら、殺すの一択だが、今の俺にはその手段がない。

原作が始まって、俺が上級悪魔になったらシンフォギア勢を俺の眷属悪魔にしてやる

そしてそれが終わったらあいつを殺す!

 

俺の完璧な計画が始まるのは原作が始まるのと同時…フフフ、ハハハ、ハハハハハハハハ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍side~

 

 

さて…今日の仕事も終わったな。

後は…

 

 

「ティナちゃん。今日も行ってくるよ」

 

「今日もはぐれ悪魔の討伐ですか?」

 

 

彼女、ティナちゃんはこの世界の裏のことを知っている。

この前俺達が夜の買い出しのときにはぐれ悪魔に出会って…それを倒した。

それをもちろんのことでティナちゃんは見てたから、俺はもちろん説明をした。

それを知っての上で言ってくれているのだ。

 

 

「じゃあ、行ってくる」

 

「はい、クロの餌はちゃんとあげときますね」

 

「はいよ」

 

 

『クロ』この前俺がはぐれ悪魔の討伐が終ったときに怪我をしている猫を拾ってそのまま飼っているのだ。

名前はそのまま黒かったから『クロ』だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてしばらく町を歩くと、『肉を貪るような音』が聞こえたのでそこに行って見た。

そこには案の定ではぐれ悪魔がいた。

 

 

「なんだお前、人間か?」

 

「そうだけど、お前ははぐれ悪魔だな?」

 

「そうだ…早速だが、俺の餌になれ!!」

 

 

そうしてはぐれ悪魔は俺の襲いかかってくるが俺はそれを避ける。

そして『デッキ』を上げると俺の腰に黒いVバックルが現れる

 

 

「変身」

 

 

そしてそのデッキをバックルに装填すると俺の姿を変える。

【黒龍王】、【仮面ライダーリュウガ】へと…

 

 

「なんだその姿は!?まさか、お前…神器持ちか!!」

 

『そんなことはどうでもいい。さっさとっかかってこい、『雑魚』』

 

「!貴様!この悪魔である俺をバカにしたな!人間のくせに俺をバカにしたことを後悔させてやる!!」

 

 

そうしてはぐれ悪魔は俺に向かって魔力弾を放つが俺はそれを避けてカードをスキャンする

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

俺は【ドラグセイバー】を召喚してはぐれ悪魔に近づきはぐれ悪魔の体を切る。

 

 

「ぐああぁ!!クソォ!!人間め!この俺に傷をつけたな!!」

 

『だから言っただろう。お前は雑魚だと…』

 

「ふざけるなぁ――――――――っ!!」

 

 

そうして今度ははぐれ悪魔は俺に近づき爪で攻撃する。

だが俺はそれを片手で止め、左手に持った【ドラグセイバー】で再び悪魔の体を傷つける。

 

 

「ぐああぁぁぁぁ!!」

 

『どうした?その程度か?』

 

 

《STRIKE VENT!!》

 

 

すると俺の右手に【メタルホーン】が装備され、それで悪魔の体を突く。

 

 

「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!」

 

『つまらない、実につまらなかった。やはりはぐれ悪魔ではその程度か…』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

俺は『灰色のサイの紋章』のカードをスキャンすると、どこからか【メタルゲラス】が現れる。

そして俺は【メタルゲラス】の肩に横に乗り、高速ではぐれ悪魔に突進していく。

 

 

「ぎゃああああああああぁぁぁぁああぁぁ!!!」

 

 

そしてはぐれ悪魔は絶命した。

すると周りの鏡から俺の契約モンスターたちが現れる。

 

 

『喰っていいぞ』

 

 

俺がそう言うとモンスターたちは一斉に悪魔の肉を貪る。

契約モンスターは定期的に餌を与えないと契約主に襲いかかってくる。

だからこうやって餌を与えているのだ。

そして食べ終わったモンスターたちはミラーワールドへと帰って行く。

 

 

『さて……俺も帰るか…』

 

 

そうして、俺もミラーワールドに入ろうとすると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたは誰?」

 

「怪しい奴だな…」

 

「取りあえず、話を聞いてみましょう!」

 

「さっきまでここに悪魔がいたという情報が入ったんだけど…」

 

「来てみたら誰もいないデ~ス!」

 

「不思議…あなたがやったの?」

 

「あなた…何者なの?」

 

「ちょっと聞かせてもらうかしら?」

 

 

すると、いきなり『九人』の少女の声が聞こえた。

俺がそこを振り返ってみると…

 

 

なんと、あの『コスプレ』をした響たちがいた…

と言うよりあの【トリニティウィング】の【天羽奏】【風鳴翼】【マリア・カデンツァヴナ・イヴ】もいるし…

 

 

『……何だお前等?ここはコスプレ会場じゃないぞ?』

 

「コスプレじゃありません!!」

 

「これをコスプレなんかと一緒にしないで…」

 

「失礼デス!!」

 

『そんなことはどうでもいい。なんの用だ?』

 

「さっきも言ったけど、私達はここにいるというはぐれ悪魔を倒しにきたの。あなた、何か知らない?」

 

『ああ、そいつか。それならさっき餌になったよ』

 

「餌!!?一体なんの餌にデスか!?」

 

「切ちゃん…さっきの龍とか、サイとか見なかったの?」

 

「あなた…何者?それはシンフォギアなの?」

 

『シンフォギア……(シンフォギア?まさかこいつらが奏者だったのか!?あいつ~!ちゃんと奏者くらいは教えておけよ!!)ああ…あれか。対悪魔用に作られた聖遺物……まさか、それをお前等のような女が持っていたとはな』

 

「それは関係ない。それで…お前は一体何者なんだ?」

 

『それはお前達には関係ない。さっさと帰れ』

 

 

そうして俺は鏡へと歩みを始める。

だが、それは銃弾によって阻まれた。

 

 

『……何の真似だ?』

 

「まだあたし達が何もわかってないんでね!!あたしたちに全部説明してもらうぜ!!」

 

『チィ…結局はこれか…いいだろう。お前達に力の違いを分からせてやる…』

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

そして再びソードベントのカードを使い【ドラグセイバー】を召喚して構える。

さて…一体九のバトルの始まりだ……!!

 

 

 




リュウガの【ソードベント】のカードを二回使えたのは【ドラゴンナイト】の要素があるからです。

【ドラゴンナイト】では同じカードを何枚も使えます。
実際、【ドラゴンナイト】の十四話で【仮面ライダートルク】は【シュートベント】と【ファイナルベント】のカードを二回使っています。


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オリキャラ紹介

ティナ・セイントル


日本人と外国人のハーフ。

B/94 U/56 H/86


彼女の家はかなりのお金持ち。
駒王学園とは違う学校に通っており、学校ではすごく人気が高い(特に男子から)

性格は一言で言えば天使。穢れなき白。優しい
一部からは女神様とも言われている。

話を戻すがどうしてお金に困っていない彼女が働いているのかと言うとただ単に龍に好意を持っているからである。

後からの追加点もあります。
そこらへんはご了承ください。




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