三体目の龍【黒龍王】   作:龍狐

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教会と…

~龍side~

 

 

あれから数日…俺はアーシアと会った。

 

 

「龍さん!!」

 

「お、アーシアじゃん。どうかしたのか?」

 

「はい、今日は町を見て回ろうかと」

 

「そっか。じゃあ俺が案内するよ。今日は学校休みだし」

 

「本当ですか!?ありがとうございます!!」

 

「どうってことないって」

 

 

しばらくした後、俺は自分の店の『コンティノアール』まで来ていた

 

 

「ここは…?」

 

「俺が営業してる店、今日は定休日だから誰もいない。ここでなんか食べていきなよ」

 

「いいんですか!?」

 

「ああ、別にいいさ」

 

 

そうして俺はコーヒーやお菓子を作ってアーシアにあげる

 

 

「ほら、食いなよ」

 

「ありがとうございます!!」

 

 

そうしてアーシアはゆっくりとコーヒーを口にする

 

 

「…!おいしい…!」

 

「だろ?俺の店、結構おいしいって評判dっておい、なんで泣いてるんだ!?」

 

 

俺のコーヒーを飲んだら、何故かアーシアは泣いていた。なにがあった!?

 

 

「あ、すみません……ちょっと…うれしくって…」

 

「うれしい?」

 

「はい…信じてくれるかどうか分からないんですけど、私、物心つく前から教会で育ってきたんです。それに、龍さんの前で見せたあの治癒の力…それで私はいろんな人を治していました。ですがある日、私は大怪我をしている人を見つけてその人を治療しました。ですが、その人は……その……悪魔だったんです。それで私は教会を追放されて…」

 

 

そうか…そんなことが…俺は女神に本来の展開を教えてもらっただけで、アーシアの過去は全く知らなかった。アーシアのあの涙を見ると…もう、原作関係なしに彼女を助けようと思った

 

 

「それで、私には夢があるんです。それに、主を信じればきっとその願いが叶うと私は信じています」

 

「夢…?」

 

「はい、たくさんお友達を作ることです。私…お友達がいないので…」

 

「そんなことはないだろ?」

 

「え?」

 

「俺とアーシア、もう友達だろ?」

 

「え、どういう…ことですか…?」

 

「だって、今日俺とアーシアはいろんな場所に行っていろいろと遊んだ。それは友達同士がやることだ。だったら、俺とアーシアはもう友達だ」

 

「いいんですか!?私で…」

 

「いいんだよ。それに、事情は大体分かってるしね。話は変わるが、大方、堕天使がなにかやってるんだろ?」

 

「!?堕天使を知っているんですか!?」

 

「まぁね。とにかく、そいつらを潰しに行ってくるから、アーシアはそこで待ってて」

 

「え、潰す…?」

 

 

そうして俺は店の鏡にカードデッキを向ける。

そうすると俺の腰に黒いVバックルが現れ、そこにデッキを装填した

 

 

「変身…」

 

 

そして俺は仮面ライダーリュウガに変身した。それを見たアーシアは驚愕した

 

 

「姿が…変わった!?」

 

『まぁな。さて…行ってくる』

 

 

そうして俺はミラーワールドに入って教会へと向かって行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり教会…ここには二つのグループがいた。

一つはリアス眷属、もう一つはシンフォギア勢だ。

 

 

「あなたたち、またなの!?いい加減にしてくれないかしら!」

 

「私達はただ堕天使たちがよからぬことを起こそうとしているという情報を掴んでこの場に来たのだ!!お前にどうこう言われる筋合いはない!!」

 

 

そして二人…リアスと翼はお互いで言い争っていた。

リアスの言い分は『ここは自分の領地なんだから勝手なことはするな』

翼の言い分は『堕天使たちがよからぬことをする前に潰すのは当然だろう!むしろ勝手なことをしているのはお前だ!!』である。

この二つを聞いても、どう考えても翼たちの意見が正しいと思うだろう

 

 

実際、リアスの眷属である子猫、祐斗、朱乃は困った顔をしていた。だが成司だけはシンフォギア勢にばれないように彼女たちの体を隅々まで見ていた。正直言えばキモいの一言である

 

 

「(クウゥ~!!やっぱりアニメと生は違うな!!体つきや胸の大きさが実感できる!!さっさと原作を進ませて、こいつらを俺のものにしてやる!!アーシアは見つからなかったが、今頃は神器を抜き取る儀式の最中だろう。そしてアーシアを助けて俺のハーレムに加えて…)」

 

 

と、こんなことを考えていたのだが、こいつはまだ気づいていない。ここにはアーシアはいないことに…

 

 

「なんだ…お前等?ここに何の用だ?」

 

「こいつら…悪魔と人間?」

 

「とにかく、邪魔だから排除するだけ」

 

 

すると三人の堕天使が皆に近寄ってきた

 

 

「あなたたちね…私の領地で好き勝手している堕天使どもは…!」

 

「なんだ?お前…リアス・グレモリーか!そうか…お前達か!!我々の邪魔をしたのは!」

 

「許せない…殺す!!」

 

「死ぬ覚悟は出来てるかしら?」

 

 

皆はこの三人の堕天使の怒りの意味が理解できていなかった。

この三人は『アーシア・アルジェントがここにいないのはリアスのせい』と考えていたのだ

実際は黒龍王こと龍がやったのだが…

 

 

「何言ってるかわからないが…やるぞ、皆!!」

 

「「「「「「「「はい(えぇ)!!」」」」」」」」

 

「チィ、行くわよ、私の眷属たち!!」

 

「「「「はい!!!」」」」

 

 

そうして戦いが始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあ、やってらんねぇ~すわぁ~」

 

 

ここは教会の中の椅子に座っている白髪の男、フリード・セルゼン。

彼は堕天使レイナーレに金で雇われているものだ

 

 

「まったく…あの堕天使のネーチャン人使い荒いなぁ~まったくぅ~どうかしてるぜぇ~。まぁ俺はたくさんクソ悪魔どもを殺せるからどうでもいいんだけどねぇ~!」

 

 

彼が何故こんな所に居るのかと言うと、レイナーレに悪魔どもが侵入してくるかもしれないから見張りをしておけと言う内容だ。

 

 

「はぁ~早く悪魔どもこねぇかなぁ~。さっさとクソどもを血祭りにあげたいのに…」

 

 

だが、そんな彼の人生も早急に終わりをつげた。

彼の真後ろにあった、『割れた鏡』からカメレオンの化け物が現れ、フリードを押し倒した

 

 

「ワッツ!?」

 

 

フリードが驚いたのもつかの間、カメレオンの化け物、【バイオグリーザ】が彼の体を食べ始めたのだ。

それで徐々にフリードの体が消滅していく。

 

 

「ホワイ!?どゆこと!?お、オレ…ま…だな…にも…して…いな……」

 

 

そして、完全にフリードは消滅した。

餌を食べ終えたバイオグリーザは鏡の世界へと戻って行く。

そしてそれを見ていたのは黒龍王だった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堕天使レイナーレは焦っていた。

 

 神器持ちの人間である兵藤成司を殺し、数日後にこの駒王町に訪れる予定になっているシスター【アーシア・アルジェント】が宿している神器『聖母の微笑』を抽出して、我が物にしようという計画を立てていたのに、その計画が潰れる可能性があるからだ。

 

だがいくつかの誤算が生じた。

それはアーシアがいないことだ。アーシアがいなければ神器を抽出できないのだ。

 

レイナーレは地下の広大な空間で考え込んでいた。

 

 

「どうしよう…このままじゃ計画が…!!」

 

 

するとだった。

レイナーレは地下の入り口から誰かがやってくる気配を感じた。

現れたのはリュウガだった

 

 

「なに…あいつ?(まぁ誰でもいいわ。私の計画の邪魔になるのなら排除する。あいつを殺したあとにアーシアを奪いにいけばいいし、それに大人数のエクソシストに任せればいいわ)」

 

 

レイナーレは、待機していた100人のエクソシスト達を使いリュウガを数で押せば勝機があると確信しているが、それは最早無謀であった。

 

 

「一人で此処に乗り込んで来たことを後悔しなさい!!全員、そいつを殺しなさい!!」

 

 

エクソシスト達は一斉に武器を構え、リュウガに攻撃を仕掛けようとした…だが…

 

 

 

『ゴオォオオオオオオ!!』

 

『キイィイイイイイイ!!』

 

『シャァアアアアアア!!』

 

 

 

各場所から現れたミラーモンスターたちが、百人のエクソシストを喰らい尽くす。

そこからは地獄絵図を化した。攻撃した者のいたが、まったく歯が立たずに喰われるもの、逃げようとしても喰われる者などで、エクソシストたちは次々に喰われて行った

 

 

そしてリュウガはレイナーレに向かって歩いていく。

レイナーレは自分に向かってくるリュウガに恐怖した。

レイナーレは自身が生成した光の矢でリュウガを攻撃するも、それは弾かれてしまう

 

 

そして恐怖が最高潮に達したレイナーレは逃げようと空を飛ぶも…

 

 

『キイィイイイイイイ!!』

 

 

黒の蝙蝠、【ダークウイング】によって阻まれてしまう

 

 

 

「ヒィ!!」

 

『終わりだ…』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

すると、レイナーレの後ろからデストワイルダーが現れ、殴り倒した後に、デストワイルダーが、100tもの腕力で敵を押さえつけたままリュウガに向かって走り出す。リュウガはデストクローを構え、腰を落としてデストワイルダーの到着を待つ。デストワイルダーの超怪力でレイナーレを地面に押さえつけたまま走ることでレイナーレの腹は摩擦熱で炎上。タイミングを見計らってリュウガがデストクローを振り抜く。

同時にデストワイルダーが横に飛んで離れ、慣性の法則に従ってぶっ飛ぶ敵に向けてリュウガがデストクローで刺し貫く。デストクローから極低温の冷気を放ち、レイナーレの炎上したどてっ腹に熱疲労を起こさせて体内から破壊しつくす。

 

 

「が…はぁ…」

 

 

そうしてレイナーレは死んだ。そしてその死体はデストワイルダーがそのまま食べた

 

 

そうしてリュウガはその場を離れて行った…

 

 

『たくさん喰わしたし、しばらくの間は餌はいらないな』

 

 

リュウガがこの言葉を残して…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり教会の外、リアスたちをシンフォギア勢は今さっき三人の堕天使を倒した

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

「大丈夫ですか!?部長!?」

 

「ええ、大丈夫よ、成司」

 

「中々に…強い相手だったね…」

 

「そうですね…まだこんなに強い人たちがいるんでしょうか?」

 

「とにかく、先に進むぞ!!」

 

 

そうして成司は原作を進めようを我先に教会の中に入って行く。

 

 

「(この先にはあのイカれた白髪エクソシストがいる!!それを倒せば…!)」

 

 

そうして教会の入り口を通ろうとしたが…

 

 

「グホォ!!」

 

「成司!?」

 

 

『何か』に蹴り飛ばされた。

成司はそれで転がる

 

 

「な、なにが起きたの!?」

 

 

響が戸惑い、教会の入り口を見る。

そしてそこから現れたのは…

 

 

『…よぉ、久しぶりだな。シンフォギア奏者、グレモリー眷属』

 

 

現れたのはリュウガだった

 

 

「リュウガ…!?どうしてここに!?」

 

「てめぇ…!!」

 

『簡単な話だ、リアス・グレモリー、兵藤成司…この中はもう誰もいない。俺が全部、『餌』にしたからな』

 

 

リュウガのその言葉に全員が驚愕した

 

 

「おい!餌にしたって、どういうことだ!?」

 

『簡単な話だ。すべて俺が片づけた…』

 

「テメェエエエエエエエエ!!!」

 

 

成司は怒ってブースデットギアを出現させてブーストし、リュウガに殴りかかる

成司は『この野郎!!お前のせいで俺のハーレムが!!絶対ゆるさねぇ!!殺す!!』と叫びながらリュウガに殴りかかったが…

 

 

《STRIKE VENT!!》

 

 

リュウガは『メタルホーン』を装備して、成司の攻撃を防御し、逆に成司の体を貫いた

 

 

「ガハァ!!」

 

「成司!っ!よくも成司を!」

 

 

リアスは滅びの魔力をリュウガに放つも、それは避けられ、逆にリュウガの攻撃を受けることになった

 

 

「ガハァ!」

 

 

そうしてリアスは地面に転ぶ

 

 

『やれやれ…ポーンは訳のわからないこといって攻撃してきたのに、これじゃ逆恨みだな』

 

「あの…」

 

 

すると、子猫がリュウガに話しかけた

 

 

『なんだ?お前…子猫と言ったな?どうした?』

 

「あなたなんですか…ソーナさんの言ってた、【黒龍王】は…」

 

『ああ、確かに、俺が黒龍王ことリュウガだ』

 

 

リュウガのその発言に、シンフォギア勢は驚いた

 

 

「黒龍王だと!?」

 

「翼さん、何か知っているんですか!?」

 

「ああ…」

 

 

そうして翼は皆に黒龍王のことを話した

そしてそれを聞いた他の8人は驚いた表情をした

 

 

「まじかよ…道理で勝てないわけだ…」

 

「そんな人に喧嘩売ってたんデスね……」

 

「…驚愕」

 

「あの!!」

 

 

すると、響がリュウガに話しかけた

 

 

『…なんだ?』

 

「一緒にお話ししませんか!?前回はクリスちゃんの早とちりで攻撃してしまってすみませんでした!!それに、私、一緒にお話ししたいので!」

 

「おい!!あたしのせいだって言うのかよ!」

 

 

クリスが叫ぶが、実際いろんな目で見られていた

 

 

「でも…先輩が攻撃したのは事実デスよね?」

 

「…同感」

 

「クゥ~~~っ!!」

 

『フフフ、フハハハハハ!!』

 

「ど、どうして笑うんですか!?」

 

『いや、やっぱりお前は変わらないと思ってな。まぁ、別にいいだろ』

 

 

そうしてリュウガは自身の変身を解いた

そしてその姿を見た全員が驚愕した

 

 

「え、ええぇえええええええええ!!!?龍さん!?」

 

「改めて、自己紹介だ。【塔銀 龍】、黒龍王だ」

 

「まじかよ…龍さんが黒龍王…!?」

 

「まぁ驚くのも無理はないよね。取りあえず、俺の店でいろいろ話そうか」

 

 

そうして龍は後ろを振り向くが…

 

 

「あの…その前に部長とこの人どうにかしてくれませんか…?」

 

 

子猫が指差した先にはリアスと成司が転がっていた

 

 

「大丈夫でしょ。悪魔なんだから」

 

「え、あ、はい…」

 

 

そうして龍はある玉を取り出した

 

 

「なんですか?それ?」

 

「これは転移の玉って言って、俺のオリジナルさ。これを投げると…」

 

 

そして龍がその玉を投げると、その場所にいた全員が転移した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは!?」

 

「俺の店、コンティノアールだよ」

 

「あ、龍さん!!」

 

 

龍たちがコンティノアールにつくと、アーシアが迎えてくれた

 

 

「…彼女は?」

 

 

木場がアーシアのことを聞く。

 

 

「彼女は【アーシア・アルジェント】って言って、本来あの教会に居るはずだった存在だ」

 

「本来?」

 

「あの堕天使たちは、アーシアの持っている神器を抜き取ろうとしていてね。だから俺が保護したんだ」

 

「!?そんなことがあったのですか!?」

 

「そ、後ね…」

 

 

そうして皆は席に座り、龍の話を聞いていた。

そして…

 

 

「こ、ここは…?」

 

「確か私達は…」

 

 

成司とリアスが起き上がった。

 

 

「こ、ここは!?て、てめぇなんでここにいるんだよ!?」

 

「起きたか…兵藤成司。俺の盛大な一撃で気分はどうだ?」

 

「っ~~~!!そういうことか!!殺す!!(なんでアーシアがここにいるか分かった!!こいつのせいだ!!この転生者のせいでぇ~~~!!)」

 

 

そうして成司は早急にブースデットギアを出そうとするが…

 

 

「な、なんででねぇんだよ!?」

 

「当たり前だ。お前は今疲れ切っている。そんな状態で出せる訳ないだろ?」

 

「クソがぁ!」

 

 

成司はヤケクソになり龍に殴りかかるが、龍はそれを片手で止める

 

 

「なにすんだ」

 

「うるせぇ!!俺のハーレムを邪魔しやがって!」

 

 

ちなみにその言葉でシンフォギア勢は引いていた

 

 

「やっぱりそんなこと考えていた奴だったんだな…」

 

「ドン引き…」

 

「気持ち悪いデス!!」

 

「シンフォギア勢に引かれてるけど?」

 

「っ~~~~!!なにもかももすべてお前のせいグホォ!!」

 

 

龍はうるさいので再び腹パンして成司を気絶させた

 

 

「よくも成司を!!」

 

「リアス!!落ち着いて!!先に攻撃したのは成司さんの方なんですよ!!」

 

「それでも…クゥ!!……塔銀龍って言ったかしら?あなた、私の眷属に「断る」はぁ!?」

 

「お前…起きてすぐにそれって…逆に関心するわ」

 

「どうして!?悪魔になればなんでもありなのよ!?それに、黒龍王の力は危険すぎる!他の悪魔からも狙われる!!だから私が保護と言う形で「ただ自分の力を高めたいだけだろ」!?」

 

 

龍は敵相手にはかなり容赦がない性格なのでこうである。

ちなみにこれを見ていたシンフォギア勢はと言うと…

 

 

「はぁ…こいつは相変わらずだな」

 

「我儘デスね」

 

「ていうか…こんな龍さん初めて見た…」

 

「俺は敵には容赦しないからね。と、いう訳でさっさと帰れ、俺は忙しいんだ」

 

「そんなわけにはいかないわ!!」

 

 

龍はもううるさいと思い、リアスの後ろに高速で移動して首をたたく。そして昔のマンガ式にリアスは気絶した

 

 

「こんな気絶の仕方…あったのか…」

 

「さて、うるさいのも黙ったし、今日はもう帰ってくれ」

 

「はい。また来ます!」

 

 

そうして響たちは帰っていった。

だが、リアス眷属たちは帰らなかった

 

 

「どうした?まだなにかあるのか?」

 

「いや…その、すみませんでした。部長が…」

 

「ああ、そのことね。まぁこいつが改心するとは思えないが、しばらくは様子見だ…隙をついて俺を眷属にしようとするかもしれないからな」

 

「(充分あり得そうで否定できない…)こちらでもなんとか説得してみます…」

 

「頼むよ?まぁ今度来なよ。そのときはスイーツごちそうしてあげるから」

 

「!ありがとうございます!!」

 

 

龍の言葉に子猫と朱乃が食いついた

 

 

「それじゃあ、さようなら」

 

 

そうして三人は二人を担いで出て行った

その後…

 

 

『龍くん。正体ばらしちゃったんだね…』

 

 

女神からの電話がきた

 

 

「その方が行動しやすい。これは一誠の復讐でもあるからな。正体が分かった方が、あいつも手を出しにくい」

 

『そっか…それで、話なんだけど、私もう龍くんと電話越しで話ができなくなっちゃったんだ…』

 

「?どうしてだ?」

 

『人間界に干渉しすぎって怒られちゃったんだ…』

 

「そうか……じゃあこれからの展開を教えてくれ。これで最後だ」

 

『分かった。それでね―――』

 

 

これが、女神とのこの世界に居る間の、最後の会話になった

 

 

 

 

 


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