ゴールデンウィーク   作:KSYS

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–朝食編–

――ピピピ・ピピピ・ピピピ…。

 

耳障りな音が否応にも私の目を覚まさせる。霞がかっていた視界もだんだんとクリアになっていく。

 

「うー、頭痛い。」

 

それもそうだ昨日は夜遅くまで友人と飲んでいたのだから。

服を着替えながらふと振り返る。

 世間はやれGWだとかやれ新年号だと騒いでいるが、私は大学のレポートやバイトに追われ友人のラインで今日年号が変わるのを知ったのだ。

 友人からのラインは簡単なもので、「新年号を迎えるまで美希ん家で飲もうぜ」とのことだった。

 着替え終わりまだベッドで幸せそうに寝ている友人に声をかける。 

「ほら夕夏起きて、今日は一緒に服買いに行くんでしょ」

と言いながら夕夏の肩を揺する。

…起きない…

もう一度揺する。

…起きない…

 パチン

と鋭い音がなる。

「いったーい」

と叫びながら顔を上げる。

「なんで叩くの!?」

と涙目になりながら夕夏は私に迫ってくる。

「夕夏が起きないのが悪いんじゃない。今日は服を買いに行くんでしょ。」

「でも、叩かなくてもいいじゃん」

と夕夏は頬を膨らませる。

「まぁまぁ、そう怒らないで今から朝ごはん作るから。」

「じゃぁ卵焼き作って、甘いやつ」

と夕夏は目を輝かせながら言う。

それで夕夏の機嫌が直るならそれでいいかと思いながら私は昨日の残骸が残っているキッチンに向かった。

 

 ガチャっと冷蔵庫のドアを開ける。

冷蔵庫の中には、卵・ウィンナー・白飯しかなかった。

ー服買うついでに食品も買わなくちゃな…

私はそう思いながら卵とウィンナーを取り出した。「夕夏ー、今日服どこに買いに行くのー。」

卵をかき混ぜながら聞く。

「うーんと駅の近くのデパートかなぁ」 

と回答が返ってきた。

「えーでもちょっと遠くない」

熱したフライパンの上の卵たちを焦がさないようにしながら言葉を返す。

「いいじゃない、せっかくのゴールデンウィークなんだから少し遠出しよ。」

明るい声の返事が返ってきた。

 やれやれ彼女にこう言われてしまうと私は弱い。

出来上がった卵焼きを皿に移しながら苦笑する。

「ねぇー卵焼きできたからテーブルの上の物どかしてーって何してるの。」

キッチンからテーブルに行こうとすると彼女が私の衣類を漁っているのだ。

「いゃ〜一緒に買い物行くなら何か一緒のもの身につけたくて、エヘヘ。」

 エヘヘじゃないよ、まぁ彼女の変な行動は今に始まったことじゃない。

「変なことしてないで、コレテーブルに置いといて。」と卵焼きを渡す。

「うん、わかったー。」と夕夏はニヘラと笑った。

 さてウィンナーをちゃっちゃと焼いちゃいますか。

フライパンに油を少しひいてからウィンナーを入れる。

ジュゥと焼ける音がしてきた。

「ん?美希まだ何か作るの?」と夕夏が音に反応して聞いてきた。

「うん、ウィンナーがあったから出そうと思って。」とウィンナーを転がしながら言う。

「何か手伝うことない?」と服を着替えた夕夏が聞きにきた。

「じゃぁ、冷蔵庫に入ってるご飯チンして。」と目配せをした。

「わかったー」と鼻歌を歌いながらご飯を温め始めた。

さてこっちもそろそろいいかな、と綺麗な焦げ目のついたウィンナーを皿に移した。

チンと小耳のいい音がして、

「温まったよー」と声が聞こえた。

「じゃぁそれ持ってきてー私はウィンナーと箸持ってくから。」

「はーい」 

二人で料理をテーブルに置きながら向かい合うように座った。

 「いただきます。」

 「いっただっきまーす。」

卵焼きを取る。いつもと同じもののはずなのに、少し美味しそうに思えた。

「美味しいね。」

私も口に入れる。

――美味しい。

最近は忙しかったから味わえていなかったのか…

「うん、美味しいね。」

二人で談笑をしながら食事を済ませた。

「ふぅー。皿も洗い終わったし買い物行こうか。」

「ラジャー!今日は一緒に楽しもうね。美希ちゃん」

 満面の笑みで来る夕夏に私は微笑みながら

「迷子にならないでよ。」と返した。

ならないよーと返してくる。

ドアを開け、駅へ歩き出した。




ご視聴ありがとうございます 
この先は登場人物紹介です。みたい人だけどうぞ。



登場人物
主人公
名前 天野美希
年 21歳
性格 真面目だが
物静かなため
目立たない。

容姿 目が鋭く
髪は黒く長い
胸は慎ましい

職業 大学生(三年)

特徴 夢はなくただ
バイトと大学のレ
ポートに追われる
日々を送っている
友人は少ない

友人
名前 立花夕夏
年 21歳
性格 明るくあどけない
感じ、誰とでも友達に
なれる

容姿 童顔で髪は茶色
でポニーテール胸は
大きい

職業 大学生(三年)

特徴色々な人に役に
立つ仕事をしたいと
思っているため笑顔を
絶やさない
友人は多いい
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