東方星神録   作:あんこケース

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突然ですが、自分が好きな東方キャラは初手えーりん、よっちゃん、ゆかりん。次点でゆうかりん、映姫、ヘカです…でももこたんや隠岐奈も好きなんですよねぇ…一位を決められない!


仁王立ち!

その日の夜 魅魔達の家

 

 

四人全員がバトルを繰り広げた夜、1日で両方の権力者にコンタクトを取れたことを労って今夜はマナカが料理の腕を振るうことになった(隻腕だが念動力でなんとかしていた)

 

 

マナカ《フランちゃんすごいね~!あ、包丁気をつけてね~》

 

 

フラン「へへ~ん!はーい!」

 

 

マナカがフライパンを器用に扱っている隣で、フランが紫の龍が刺繍されたエプロンを着て野菜を切っている。その姿はまるで本当の親子のようだった。

 

 

 

ケイ《…マナカ……私も手伝えること》

 

 

マナカ《やめて。もうすぐできるから席で待ってて。》

 

 

ケイ《orz》

 

 

 

そーっとキッチンに顔を出したケイの言葉をバッサリ切り捨てたマナカは料理を皿に盛り付けリビングのテーブルへと運び出した(もちろん念動力)

 

 

 

マナカ《できたよ~!》

 

 

フラン「できた~!」

 

 

イシス《…あの二人がいると和むわ…幽香…そろそろ切り上げましょ》

 

 

 

二人の声に庭でガーデニングをしていた幽香やイシスもリビングに戻って来る。そして全員席について食べ始めた時、ロロが真面目な話を始めた。

 

 

 

ロロ《一旦、情報を共有しよう。明日僕達はテガマル組の二人に案内してもらい、魅魔は今日会った四人やデンジロウさんについていくという形でいいかな?》

 

幽香「ええ。まぁ協力してくれるかはそのテガマルってヤツ次第だけど。」

 

 

ケイ《…マナカ…あ、あーん……》

 

 

シヴァ《お前らなにやってんだよ!真面目な話の途中で!!》

 

 

マナカ《……あーん…モグモグ…》

 

 

魅魔「あんたも食べるな!!」

 

 

…バカップル…リア充組がイチャイチャしている所にツッコミを入れる二人。イシスと幽香はそれからまるで花の如く静かに夕食を食べていた。

 

 

 

ロロ《…はぁ…》

 

 

魔理沙「…大丈夫か?それにしても創界神ってのはめんどくさい奴らばっかりだな!」

 

 

 

魔理沙さん、鏡って知ってますか?それともブーメランでもいいですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日 とある会社のビル

 

 

 

魔理沙「…これなんだ…?」

 

 

魅魔「後にしな……!」

 

 

ハジメ「…これも気になるぜ…」

 

 

マナブ「やめなさい。」

 

 

魔理沙達と合流した魅魔が魔理沙を引っ張っていく…何だかデシャブを感じるシーン…その隣でハジメとマナブも同じやり取りを行っていた…

 

 

デンジロウ「コブシ君、テガマル君は?」

 

 

コブシ「オッス、たぶん部屋にいると思うっす。にしても…何だか今日は騒がしいな…」

 

 

 

チヒロ「…かなり慌てているようだね……」

 

 

 

デンジロウがコブシとチヒロに話しかけるが、二人は何時もとは違う様子を感じとっていた。心なしか普段より会社の人達があわただしく動いている…一抹の不安を抱えながら二人はテガマルがいる部屋へと案内した。

 

 

 

チヒロ「…コンコン…テガマル…今入っていいか?」

 

 

???「…ああ…構わん。」

 

 

???「あら、ハジメ君。久しぶりね。」

 

 

帰って来た声を聞いて扉を開けたチヒロ達はテガマルの反対側に座っていた一人の女性を見て驚いた。

 

 

 

魔理沙「…なんだ知り合いか?」

 

 

チヒロ「彼女は国際警察官でチャンピオンシップ中国代表のノラ・ニャオさんだ。どうしたんですか?こんなところに?」

 

 

チヒロの質問にテガマルが変わって答えた。その言葉に驚いたのは言うまでもないだろう。彼女がいることが普通ではないからだ。

 

 

テガマル「それは俺から説明しよう。実はな……俺のアマテラスドラゴンが何者かに盗まれた…」

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙「はっは~ん…数日前にその龍の歌留多ってカードを狙った賊がこの会社に侵入して、お前のカードを盗んでいったってことだな?」

 

 

テガマル「そうだ。あのカードは色々と危険なのでな…彼女達警察以外には極秘にしていた。」

 

 

自己紹介の後、テガマルは詳細を話し始めた。それは数日前の夜…テガマルのデッキとは別に厳重に保管してあった龍の歌留多…絶対なる幻龍神アマテラス・ドラゴンのカードが何者かによって持ち出されたのだ。

その話を聞いていた魅魔はテガマルの言葉に引っ掛かりを感じて尋ねてみた。

 

 

魅魔「…色々と…とはどういう意味だい?何かそのカードに呪いでもかかっているとか?」

 

 

コウタ「…実は…あのカードは…人の性格を変えてしまうんです。」

 

 

マナブ「…以前、テガマル君自身も経験しましたからね…野望のためなら他のものを平然と切り捨てる…強すぎる力の代償……といったやつですかね……」

 

 

フラン「ねぇねぇお姉さん!フラン達もお手伝いする!フラン達強いもん!!」

 

 

ニャオ「あー…フランちゃんの熱意は嬉しいけど…子供を事件に巻き込むのは……」

 

 

 

ハジメ達が話したアマテラス・ドラゴンの呪いを聞いて、フランは不安になり協力をノラ・ニャオに頼んだが、さすがの彼女も渋っていると……

 

 

 

魔理沙「…実力はあるし…そいつをただの子供と思わない方がいいぜ。バトスピでも勝てる相手はほとんどいないしな。」

 

 

テガマル「…そうか…なら俺とバトルだ。俺を倒したら手伝わせよう。」

 

 

フラン「わかった!」

 

 

幽香「…そう…そいつは?…」

 

フランとテガマルはさっさと話を進めてバトルの準備をする。その最中、幽香は何やら窓の外を覗いてぶつぶつ呟いていた…

 

テガマル フラン「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

 

テガマル「俺から行くぞ。メインステップ!ネクサス、星の砂漠を配置!そして来い!カキューソ!」

 

 

テガマルがネクサスを配置してバトルフィールドが夜の砂漠に覆われ、さらに赤い小さな獣を召喚した。

 

 

カタル「星の砂漠?」

 

 

チヒロ「確か、あのネクサスはBP破壊したスピリットの効果を発揮させない効果がある…テガマルにはぴったりだ。」

 

 

 

テガマル「そして…バーストセット!ターンエンド。」

 

 

 

フラン「メインステップ!こっちもネクサス、シヴァの破壊神殿を配置するよ!そしてバーストをセットしてターンエンド!」

 

 

フランの背後の砂漠が消え去り、紫と金の塔がそびえ立った。これで手元の心配は要らなくなったと言えよう。

 

 

テガマル「…紫か…メインステップ!赤き対の龍!暴双龍ディラノスを召喚!こいつは皇獣達のBPを底上げする!」

 

 

テガマルのフィールドの地面からマグマが噴き出し、二つの首を持ったドラゴンが這い出てきた。

 

 

 

魔理沙「…あいつは霊夢と同じ皇獣デッキか…」

 

 

テガマル「アタックステップ!ディラノス!やれ!」

 

 

フラン「ライフで受ける!そしてバースト発動!韋駄天龍スカンダーク!バースト効果でコア三個以下のスピリットを二体破壊して手元を増やすよ!」

 

 

フランのバーストが開くと、そこからの光でディラノスとカキューソが押し潰されて破壊される。さらに空に紫の光が昇ると、巨大な鳥にまたがったドラゴンがフィールドに降り立った。

 

 

テガマル「やるな。だがこちらもバースト発動!マジック!双光気弾!デッキから二枚ドローし、フラッシュ効果でネクサスを破壊する!」

 

 

しかし、テガマルも負けじとバーストを発動させて手札を増やす。そして二つの炎がシヴァの破壊神殿に直撃してやきつくした。

 

 

ハジメ「おお!さすがはテガマルだぜ!」

 

 

テガマル「ターンエンド。」

 

 

フラン「あー、破壊神殿なくなっちゃった…メインステップ。ゴッドシーカー舞踏龍ナタラージャを召喚して三枚オープン!その中の破壊の創界神シヴァとムリダンガムドラゴンを手札に!」

 

 

 

フランは気を取り直してダンサー姿のドラゴンを呼び出してデッキからシヴァと制限カードを引き当てた。

 

 

 

 

フラン「そして破壊の王様!破壊の創界神シヴァ!デッキを三枚トラッシュに置いて対象カードが一枚とシヴァカタストロフィがあったので、シヴァに二つコアを置いた後シヴァカタストロフィを手札に!」

 

 

シヴァ《へぇ…覇王ね…壊しがいがあるぜ……!》

 

 

フランは先ほど手札に加えたシヴァを配置する。そしてシヴァカタストロフィを手札に加える。そしてフランはスカンダークのレベルを上げてアタックステップに入る。

 

 

 

フラン「アタックステップ!スカンダークでアタック!」

 

 

テガマル「ライフだ!」

 

 

スカンダークの槍がテガマルのライフを一つ貫いた。

 

 

フラン「ターンエンド!」

 

テガマル「やるな…メインステップ。ヒノシシを召喚してトラッシュからカキューソを手札に戻す!そしてこのカキューソをレベル2で召喚!」

 

 

テガマルは炎を纏ったイノシシを召喚してトラッシュのカキューソを回収するとそのまま召喚した。

 

 

テガマル「再度バーストをセットしてアタックステップ!カキューソ!アタック!」

 

 

フラン「ライフで受ける!」

 

 

 

カキューソが炎を吹いてフランのライフを燃やす。

 

 

テガマル「俺のターン!エンド!」

 

 

マナブ「…ここまではテガマル君が優勢ですね…」

 

 

魅魔「そうかねぇ…フランは着実に準備を整えていってるよ。」

 

 

ニャオ「…裏向きのカードね……私も紫デッキを使っているけど、あのカードで何をするつもりかしら?」

 

 

 

フラン「ドローステップ…よーし!メインステップ!ムトゥードラゴンとムリダンガムドラゴンを召喚!!召喚時効果で計三枚を手元に追加してヒノシシを消滅!」

 

紫の悪魔のドラゴンと金色の鎧を着たドラゴンが現れて、手元を補充しつつヒノシシのコアをリザーブに戻した。

 

 

フラン「アタックステップ!ムリダンガムドラゴンでアタック!手札を二枚手元に置いて三枚ドロー!さらにシヴァの神域!手札を一枚手元に置くことで、カキューソを破壊だよ!」

 

 

シヴァ《よっし!これで逆転だな!》

 

 

ドスドスとムリダンガムドラゴンが走り出した後ろで、シヴァの波動が飛んでいってカキューソを吹き飛ばした。

 

 

テガマル「ライフ!!ライフ減少によりバースト発動!絶甲氷盾!ボイドからコアをライフに置く!さらにフラッシュ効果を使用してアタックステップはここまでだ!!」

 

ムリダンガムドラゴンがテガマルのライフを破壊したが、絶甲氷盾の効果でライフを回復させてアタックステップを強制的に終わらせた。

 

フラン「むぅ~!ターンエンド!」

 

 

テガマル「メインステップ!カキューソ!来い!牙を研げ!俺の覇王!皇牙獣キンタローグ・ベアー!!レベル2でスタンバイ!!召喚時効果でBP4000以下のスピリットを二体破壊!」

 

 

テガマルのフィールドに大きな火柱が上がると中から背中に輪をつけ、右手に斧。左手に鉤爪を着けた大きな熊が炎を振り払って現れた。そして炎を放ってムトゥードラゴンとナタラージャを吹き飛ばした。ムトゥードラゴンの耐性は星の砂漠の効果で機能しなかった。

 

 

 

ハジメ「来たぁ~!!キンタローグ・ベアー!!!」

 

 

テガマル「アタックステップ!皇牙獣キンタローグ・ベアー!やれ!!アタック時効果!このスピリット以下の相手のスピリットを一体破壊する!」

 

 

フラン「ムムム…ライフ!」

キンタローグ・ベアーが走りながら斧を投げつけてスカンダークを破壊する。そして炎の鉤爪でフランのライフを切り裂いた。

 

 

テガマル「ターンエンド!」

 

 

魔理沙「…フラン…ここが踏ん張り所だぞ…!」

 

 

フラン「…すぅ~はぁ~……メインステップ!…えーりんさん…使うよ!神世界の月よ!紫の影を纏え!月紫龍ストライク・ジークヴルム!レベル2で召喚!!」

 

フランが両手を広げると、後ろから紫色のストライク・ジークヴルムが登ってくる。そしてその手にシュタイン・ボルグの杖を出現させてフィールドに降り立った!

 

 

 

魅魔「お!永琳のストライクか!」

 

 

ニャオ「…美しい…!」

 

フラン「アタックステップ!まずはムリダンガムドラゴンでアタック!手札を手元に置いてドロー!そしてコストを6に上げる!」

 

 

テガマル「ふっ!バースト貰った!!」

 

 

 

ムリダンガムドラゴンが再度走り出すが、テガマルはニヤリと笑うとバーストを発動させた。

 

 

 

テガマル「きたれ!研ぎ澄まされし刃と共に!刀の覇王ムサシード・アシュライガー!バースト効果で召喚し、このターンの間BPプラス10000!」

 

 

バーストが開くと炎の輪がフィールドに現れ、そこから一体の獣が出てくる。体から刀を持った腕を生やし武装した虎が現れた。そして走ってくるムリダンガムドラゴンを見据えて迎え撃つ態度に入った。

 

 

 

フラン「アハハハ!フラッシュタイミング!シヴァのコアを使って神煌臨!世界の破壊龍!破壊神龍ヴァルドラム!!煌臨時効果でスピリット全破壊!!きゅ~として……どか~ん!!」

 

 

 

ムリダンガムドラゴンが走りながらヴァルドラムに変化するとムサシード・アシュライガーに巻き付いて空中に持ち上げた。そしてヴァルドラムはムサシード・アシュライガーを地面に叩きつけると、腕から炎の剣を取り出して切り裂いた!

さらにヴァルドラムが手を握りしめるとキンタローグ・ベアーとカキューソが粉々に砕け散った!

 

 

コブシ「…あにぃのスピリットが…全破壊!?」

 

 

ニャオ「これは…一体…!?何が起きたというの!?」

 

 

ナレーター「ハハハ…失礼!破壊神龍ヴァルドラムの煌臨時の効果。このスピリット以外のスピリット/アルティメット/ネクサスすべてを破壊する。さらに自分の手元の裏向きのカードが4枚以上のとき、この効果で自分のスピリット/ネクサスは破壊されない。今フランの手元は九枚なので、フランのスピリットは破壊されなかったのだ!」

 

 

コウタ「ええ!?それってアマテラス・ドラゴンよりヤバい効果じゃん!!」

 

 

魔理沙「へへ~ん!!凄いだろ?」

 

 

テガマル「く!フラッシュタイミング!マジック!幻影氷結晶!!ヴァルドラムを指定!このアタックでは俺のライフは減らない!」

 

 

氷の結晶がテガマルの前にそびえ立ち、ヴァルドラムの攻撃を受け止めようとする。

 

 

フラン「無駄ダヨ!フラッシュで私ノ手元を四枚除外シテライフを壊すヨ!これを二回発揮!!」

 

 

フランが手元を除外してヴァルドラムに力を与える。するとヴァルドラムが四体に分身してそのうちの二体が幻影氷結晶の効果をすり抜けてテガマルのライフを炎の剣で破壊した!

 

 

 

テガマル「ぐぅ…!このために手元を…!」

 

 

フラン「デモヴァルドラムの攻撃は不発ダネ…」

 

 

残りの二体のヴァルドラムが炎の剣を突き立てたが、今回は氷の盾に防がれた。

 

 

 

フラン「ストライク・ジークヴルムでアタック!手元のカードを除外シテ回復!!」

 

テガマル「ライフ!」

 

紫のストライク・ジークヴルムが杖の先からビームを放ってライフを破壊する。

 

 

 

フラン「コレデ終わり!ストライク・ジークヴルム!」

 

 

回復したストライク・ジークヴルムが虹色の弾幕を上空に打ち上げて、テガマルのライフめがけて落下させた!

 

 

 

 

 

 

テガマル「まさか負けるとはな…約束だ。手伝ってもいいぞ。」

 

 

フラン「やったぁ~!」

 

 

チヒロ「まさかテガマルまで倒すとは…!」

 

チヒロ達がテガマルを倒したフランに驚いている中、ずっと窓の外に向かってぶつぶつ呟いていた幽香がくるりと向き直った。

 

 

 

幽香「…見つけたわよ…盗賊の居場所。」

 

 

全員「ええ!!!?」

 

 

全員が幽香の言葉に驚愕していた。しかし、魅魔と魔理沙はなんとなーく察していた。彼女の能力…[花を操る程度の能力]は咲いている花と会話することができる…

 

 

魅魔「…花に聞いたのかい?」

 

 

 

幽香「ええ。こっちらしいわ。」

 

 

そう言って日傘を取って部屋を出ていった幽香を慌てて全員追っていった。

 

 

 

 

 

 




はい。ありがとうございました。

覇王編で敵っぽいやつと言えばアマテラス・ドラゴンかなぁ…でもテガマルを悪役にはしたくないし……そや!他のやつに使わせたろ!…よってこんな感じになりました。

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