東方星神録   作:あんこケース

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情報では超煌臨編3章にサジットXとレオXが収録されるらしいです……同弾収録のシュタイン・ボルグXの肩身が狭そう…


一番星と裏銀河とえーりんと

ギルド 元ミロクの部屋 現ギルドリーダー執務室

 

 

 

突然だが、今ここにはとある四勢力が集まっていた。

 

 

一つ目は宇宙最強のカードバトラー…一番星のレイとその相棒…ムゲンの仲間達であるライラ・エイプリルリクト・エイプリル。そしてロボットのソルト…彼らは究極のバトスピ・ネオを探している途中、ここに呼ばれたのであった。

 

 

 

二つ目はギルドの現リーダー…ガイ・アスラを使い、以前のギルドから宇宙平和を掲げてきた男…ハンソ郎

 

 

三つ目はいつもの幻想郷メンバー…妹紅、サグメ、咲夜…そして創界神のオーラを放っている永琳。

 

 

この三勢力が集まった理由…それはこの次元に再来したこの者達を端に発する。永琳達に襲いかかってきた男とその仲間達……彼らを人は……異次元からの侵略者…又は…裏十二宮ブレイヴ使いと呼ぶ。

 

 

 

 

妹紅「ははーん…つまりだ…お前…天秤座のライブラって言ったか…お前達の仲間が以前、この世界に呼び出された」

 

咲夜「その際、十二宮から外されていた蛇使い座…邪界転生のネイクスを仲間に戻そうとしたあなた達…蟹座のルキノス獅子座のデネボラは他の裏十二宮ブレイヴ使い達とぶつかった」

 

 

サグメ《…そして争いで劣勢になったあなた達は再びこの次元に姿を見せ、助けを求めていると…?》

 

 

ライブラ「そうだ。まぁ、俺も奴らに負けていいように操られていたがな……」

 

 

妹紅達の言葉に面目ないと頭を下げるライブラ。その隣で腕を組んでいる妙齢の男性…ネイクスをはじめとした裏十二宮ブレイヴ三人もすまなそうな顔をしている。

 

 

ルキノス「前、この次元に凄い迷惑をかけたことは重々承知してるガニ!」

 

デネボラ「しかし…他に頼れる者がいないのだ!頼む!」

 

 

リクト「…どうする、レイ?」

 

 

リクトやライラがレイの方を振り向く。するとレイはものすっごくワクワクニヤニヤした表情で返答した。

 

 

レイ「いいぜ!マジダチの頼みだ!それにお前らが手を焼くってことはそいつらもつええんだろ?楽しみだぜ!!」

 

 

ムゲン「はぁ~…まったく…レイはこんなときでもレイだな~」

 

 

ソルト「やっぱりそう言うと思ったでーす」

 

 

ハンソ郎「我らギルドもご協力しましょう」

 

 

レイ達一番星サイドとギルドは協力することを決めた。そして永琳達も協力することに異論はなかったが、永琳自身は少し考えたあと、目線をハンソ郎に向けた。

 

 

永琳「私達も協力することに異論ありませんが、私達は本来ここに人探しのためにやって来ました。この一件の後で構いませんので、そちらも請け負っていただけますか?」

 

ハンソ郎「承知。先程の部下の非礼にもかかわらず、ご協力に感謝します」

 

 

ハンソ郎も快く永琳の条件を受け入れ、さぁここからどうするかを話し合おうとしたが、さっきからじっと黙っていたネイクスが重い口を開いた。

 

 

ネイクス「……八意 永琳…お前からずっと星のオーラを感じる。しかも我らより強大な力だ…問おう。お前は何者だ?」

 

 

永琳「…私はこの世界でも…あなた達の次元でもない世界の星の神よ。だから星の力…つまり裏十二宮ブレイヴも扱える。この世界には知り合いを探してやって来たの」

 

 

鋭い目付きで問いかけたネイクスに永琳は淡々と返事を返す。そして自分が星の神であることの証拠に、手のひらを開けて裏十二宮ブレイヴカード十二枚を浮かべて見せた。

 

 

ネイクス「……別世界の十二宮の長か…」

 

永琳「…何か言いたいことがあるのでしょう?ならこれで話しましょう?」

 

永琳は裏十二宮のカードをしまうと代わりにデッキを構えた。ネイクスも厳しい表情のまま、デッキを構えて応じた。

 

 

 

永琳 ネイクス「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

永琳「…先行…で良いわよね?メインステップ。光星姫ヴァージニアを召喚。召喚時効果で三枚オープンし、その中の光導を持つカードを手札に」

 

 

永琳はまず金髪の姫を召喚してデッキをサーチする。めくられたのは…樹星獣セフィロ・シープ…スターリードロー…地星兵リブライヴァ…

 

 

永琳「よってセフィロ・シープを手札に加えて、残りはデッキの下に戻す。ターンエンド」

 

 

ライラ「今、めくれたカード…色バラバラだったけど…」

 

リクト「それでも回せる自信があるんだと思うよ」

 

 

ネイクス「邪界転生のターン。ニジノコ、そしてネクサス!No.24トリプルヘビーを配置。そしてバーストセット!」

 

 

ネイクスは赤、紫、白になれるニジノコでトリプルヘビーを軽減して配置する。これで白スピリットの召喚は楽になったであろう。

 

 

ネイクス「ターンエンド」

 

 

永琳「…かなりのコンボデッキみたいね…メインステップ。先に樹星獣セフィロ・シープを召喚してコアを増やすわ。そして星の叡知!創界神オモイカネを配置!トラッシュに送った対象カードは二枚なので、コアを二つオモイカネに置く」

 

 

デネボラ「…あれが星の神か…」

 

 

永琳は小さな緑の羊を召喚すると、いつも通り自身を配置して体から神力を迸らせた。

 

 

 

永琳「これでターンエンドよ」

 

 

ネイクス「…邪界転生のターン。機巧武者サイウンをレベル2で召喚!ターンエンド」

 

 

ネイクスは二刀の機械の剣士を召喚してコアブーストの準備を整える。だが、お互いアタックはしない転回となった。

 

 

サグメ《……サイウンが出て来たから…そろそろ八意様が動く…》

 

 

永琳「…メインステップ!赤く染まる月光!月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタよ!穢れの力を今ここに!」

 

 

永琳の後ろからストライク・ジークヴルム・サジッタが飛び出してフィールドに降りてくる。

 

 

永琳「アタックステップ!サジッタでアタック!!界放の効果で私のコア一つをサジッタに置くことで、BP12000以下のスピリットを破壊!サイウンを指定!!」

 

 

ネイクス「…バースト発動!鬼岩要塞!疲労状態のスピリットを破壊し、配置!配置時効果でドロー!」

 

 

永琳「サジッタは自身の効果でネクサスの効果を受けないわ!」

 

 

ネイクス「ほう…ならライフで受けよう!」

 

 

火炎放射ででサイウンを焼き、ネイクスのバーストから放たれた呪いも弾いたサジッタが拳打でライフを破壊した。すると永琳のデッキが赤く光る。

 

 

永琳「サジッタの効果!ライフが減ったので一枚ドロー…ターンエンド」

 

 

妹紅「…なぁ…どう思う…?」

 

 

レイ「ネイクスは順調にシンボルを確保していってる。今は彼女が優勢だが…次のターン…ネイクスは仕掛けるな…」

 

 

妹紅《…へぇ…案外、ちゃんと戦局を見極めてるんだな…》

 

 

妹紅はレイの実力を図るためにこのバトルの様子を尋ねてみたが、思った以上に的確な返事が帰って来て舌を巻いた。そしてその言葉の通り、ネイクスが動いた。

 

 

ネイクス「邪界転生のターン!バーストセット!トリプルヘビーをレベル2に!世界の終わりを告げる騎士!終焉の騎神ラグナ・ロック!召喚時効果でコア六個を追加!」

 

 

トリプルヘビーが白く輝いて白シンボルを二つ増加させ、光の中から蝶の羽を持った大きな騎士が現れる。

 

 

ネイクス「ニジノコをレベル3に上げ、マジック!リカバードコア!ラグナ・ロックとライフにコアを追加!さらに骨孩児を召喚して三枚ドロー」

 

 

咲夜「…紫みたいなコンボね…嫌なことを思いださせるわ…」

 

 

ネイクスはお得意のリカバードコアによるライフ回復と骨孩児の手札補充効果でボードアドバンテージを取っていく。

 

 

ネイクス「アタックステップ!行け!ラグナ・ロックよ!バトル時効果で回復!」

 

 

永琳「やっとね…ライフで受ける!サジッタの効果でドロー!」

 

 

ラグナ・ロックが剣を突き刺して永琳のライフを二つ破壊するが、永琳もカードをドローする。

 

 

ネイクス「ターンエンド」

 

 

永琳「…ドラグ・タウラスが欲しい所だけど…仕方ないわ。メインステップ!ちょっと趣向を変えて……殻刃将レギオスを召喚!召喚時効果で手札から召喚!全てを切り裂く緑の鎌!巨蟹星鎧ブレイヴキャンサーを直接合体!」

 

キャンサー《…レギオス…体を借りるぞ…!》

 

 

永琳のフィールドに巨大な殻人が現れ、上空から緑の大蟹が分解されながら合体していく。そして背中に二本の刀が装着されて緑に輝いた。

 

 

ルキノス「な!?俺のブレイヴキャンサーガニ!?」

 

 

ライブラ「…先程のは本物だったか……」

 

 

永琳「そしてニジノコと骨孩児を疲労。サジッタをレベル2に上げて…アタックステップ!サジッタよ!星の輝きを見せよ!界放の効果でラグナ・ロックを破壊!そしてライフを砕くわ!」

 

 

ネイクス「バースト発動!絶甲氷盾!ライフを一つ増やしてフラッシュ効果!アタックステップをここで終了させる!サジッタのアタックはライフで受けよう!」

 

 

サジッタがラグナ・ロックと二つのライフを破壊したが、氷がネイクスのライフを一つ増やし、追撃を阻む防御壁になった。

 

 

永琳「…ターンエンド」

 

 

サグメ《…惜しい…!》

 

 

ネイクス「…邪界転生のターン!バーストをセット。そしてゴシック・グラーヴを召喚!召喚時効果!二枚ドロー……蛇遣い座は死の星座!お前が死の恐怖に慄く様を見せてもらおう!蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ!

 

 

ネイクスが細い手足を持つ紫の巨人を召喚すると、空に蛇が昇っていく。そして空に蛇使い座が描かれ、そこから二つの蛇の頭を生やした大怪鳥が現れた。

 

 

リクト「来た…蛇使い座の裏十二宮ブレイヴ!」

 

 

ネイクス「召喚時効果!我がライフを一つ砕く。そしてストライク・ジークヴルム・サジッタを破壊!ライフ減少によりバースト発動!砲天使カノンの効果で相手スピリットをBPマイナス10000する!表の星々よ!燃え尽きよ!!」

 

 

ブレイヴピオーズの頭から紫の衝撃波が放たれ、サジッタを吹き飛ばすと、ネイクスのバーストから砲台を装着した天使が追撃を放って永琳のスピリット達を全滅させてしまった。

 

 

永琳「…ふうん…面白いわね…ブレイヴキャンサーはフィールドに残すわ」

 

 

ネイクス「そしてブレイヴピオーズをゴシック・グラーヴに合体してレベル3に!アタックだ!!」

 

 

紫の巨大な蛇がゴシック・グラーヴとブレイヴピオーズを飲み込むとネイクスのバトルフィールドの後ろで、超巨大な悪魔が杖を持ってゴゴゴと動き出した。

 

 

リクト「まずい!ストライク・ジークヴルム・サジッタも合体スピリットも破壊された!」

 

ライラ「これ…ヤバくない!?」

 

妹紅「………別に大丈夫だろ?」

 

 

リクトやライラが心配する中、妹紅やサグメ、咲夜はまったく動揺していなかった。それもそのはず、今そこにいるのは弾や紫とも渡り合う凄腕バトラー……そして三人の期待を彼女は裏切らなかった。

 

 

永琳「相手のスピリットがアタックしたので、バースト発動!転蠍機動スコルビウム!!レベル3で召喚してブロック!!バトル時の効果でBPプラス5000して回復!」

 

 

スコル《うっし!えーりん!かっ飛ばすぞ!》

 

 

永琳のバーストから蠍座のロボットが飛び出してゴシック・グラーヴに突っ込んでいく。ゴシック・グラーヴも杖を突き出したが、スコルビウムはヒラリとかわして脳天に槍を突き刺して破壊した!

 

 

ネイクス「…ゴシック・グラーヴ!合体時効果!手札の紫のカード二枚を破棄することで、回復状態で残る!もう一度アタック!」

 

 

ネイクスの手札がトラッシュに落ちると、ゴシック・グラーヴが紫の蛇に包まれながら戻ってくる。

 

 

永琳「再度スコルビウムでブロック!フラッシュタイミング!進化する赤き月紅龍!超神月紅龍ストライクヴルム・ノヴァ!!煌臨時効果で召喚!裏より舞い降りる乙女座の天使!乙女星鎧ヴァルゴブレイヴ!超神月紅龍に直接合体して回復させる!!」

 

 

ヴァルゴ《とんでもないやつとバトルしてるわね…》

 

 

スコルビウムが赤い月から飛んできたドラゴンと合体してストライクヴルム・ノヴァへと変わる。そして星空を踊るように桃色の天使が分解されて合体していく。

 

手足の間接に桃色のアーマーがくっつき、ファンネルから白いオーラが放出され、その勢いのままゴシック・グラーヴの杖をへし折る。とどめにファンネルからエネルギーの槍を放ってゴシック・グラーヴをハリネズミ状態にして破壊した!!

 

 

ネイクス「……ゴシック・グラーヴの効果を再発揮…ターンエンド」

 

 

永琳「メインステップ!ブレイヴキャンサーをストライクヴルム・ノヴァに合体!さらに星空の大海原を駆ける船!双魚賊神ピスケガレオンX!!召喚時効果!相手スピリットのコアを二個ずつ外す!」

 

 

ピスケ《いただきま~す!》

 

 

フィールドに描かれた魚座から沸き上がってきたピスケガレオンが青いビームを放ち、ネイクスのゴシック・グラーヴ以外のスピリットを消滅させた。

 

さらにブレイヴキャンサーが再度分解されてストライクヴルム・ノヴァに合体する。ブレイヴキャンサーの頭部が鎧に変わり、間接以外の部分にも甲冑のように装着されていく。最後に二本の刀を両手に掴んで黄と緑のオーラを放出した!

 

 

永琳「アタックステップ!ダブル合体アタック!!界放の効果でコア三個を自身に置き、BP30000以下のスピリットを破壊!そしてブレイヴキャンサーの合体時、このスピリットは二体でないと止められない!!」

 

 

服が黄と緑に染まった永琳がストライクヴルム・ノヴァに攻撃を命じ、オモイカネの力を受けたストライクヴルム・ノヴァが二刀でゴシック・グラーヴをズバッと両断して爆散させる!

 

 

 

ネイクス「…ここまでか……お前は奴らとは違う…よくわかった」

 

 

永琳「まぁ…そんなことだろうと思っていたわ。私は蛇使い座に変な偏見なんて持ってないし」

 

 

ストライクヴルム・ノヴァが魔方陣を展開して強烈な光線を発射した!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永琳「これで私のことを信用してくれたかしら?」

 

 

ネイクス「…ああ…」

 

 

そんなやりとりをしている二人にライラ達は首を傾げるばかりだったが、サグメやレイ達実力者はなんとなく察していた。そうしていると、デネボラがふと何かに気づいてレイに尋ねる。

 

 

デネボラ「そういえば…流れ星と明の星は来ないのか?」

 

レイ「ん?そこんところどうなんだ?ハンソ郎?」

 

 

ハンソ郎「連絡はしたので、もうすぐ到着するはずですが…」

 

 

キリガ「俺達を呼んだか?」

 

エリス「遅くなった。少し手間取ってな」

 

 

デネボラの質問にハンソ郎が答えた直後、部屋にキリガとエリスが入ってきた。隣にはガルボとマレーネ…そして……

 

 

レイ「お?お前らも戦力になるカードバトラーを連れてきたのか?」

 

 

キリガ「まあな…協力感謝する…俺達も異次元からの侵略者と戦えるカードバトラーだ」

 

 

エリス「…そうだ…まず彼女を紹介しないとな……」

 

 

キリガが律儀に永琳達に頭を下げて、エリスと一緒に隣にいた黒い帽子を被った女性を紹介しようとする。

 

 

 

蓮子「どうも~…一応、戦力になるカードバトラーの宇佐見 蓮子でーす……」

 

 

妹紅 サグメ 咲夜「「《……え…ええ!!!?》」」

 

 

永琳《…!?…まさか……こんな簡単に会えるなんて…!?》

 

 

 

 

 

 




はい。ありがとうございました。

今回はレギオス+ブレイヴキャンサーを使いたかったので、永琳の実力証明のバトルに突っ込みました。そ

そして…とうとう見つけた宇佐見 蓮子に永琳達はどう接するのか?

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