東方星神録   作:あんこケース

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とーとうあの時、蓮子が話した内容が明かされます!

そして……新キャラは設定があんまり固まってないので、自分好みにキャラ付けができるのがいいですね……


えーりん、幻想郷へ帰還

幻想郷 永遠亭

 

 

永琳「着いたわよ」

 

妹紅「はぁ~!何か久しぶり!!」

 

蓮子「…ここが…神様の……ヤバい緊張してきた…」

 

ゲートを潜って永琳達五人と創界神3神は蓮子探しの拠点にしていた永遠亭の正面玄関に降り立った。そして永琳はそのまま中に入って蓮子達を奥の部屋へと案内する……そこに彼がいるからだ…

 

 

蓮子「…あの……永琳さん…まさか…私をこの世界で一番偉い神様に会わせようとしてます?」

 

永琳「ええ、そうよ?」

 

蓮子「/(^o^)\」

 

おそるおそる蓮子は一筋の希望にすがり、永琳に問いかけたが…現実は悲惨であった……そんなやり取りをしているうちに一同は一番奥の部屋にたどり着いた。

 

 

永琳「…コンコン……弾?帰ったわ。宇佐見 蓮子も見つけてきたわよ」

 

???「…!…本当か!入ってくれ!」

 

蓮子「…ぅぅ…私…生きて帰れるかな…」

 

 

永琳のノックに驚いた声色で帰って来た男性の言葉に蓮子はビビりまくっていた……とうとう扉が開かれ、蓮子はこの世界の王に謁見する……そこでは……!

 

 

 

 

 

霊夢「こらぁ!魔理沙!!あんた私達の十二神皇盗んだわね!?」

 

魔理沙「違う!死ぬまで借りただけだぜ!」

 

ロロ《…ぅぅ…永琳…胃薬…》

 

天子「…主神も大変ね…」

 

 

部屋の隅で何やら光弾を連射しまくっている巫女さんと魔法使いのような少女…その近くでは銀髪の青年が腹をさすって痛みにこらえている…それは天子が同情するレベルのよう…

 

 

レミリア「うぇぇぇん!しゃくゃぁぁぁ!しゃくやがいないからちゅーごくの料理食べさせられてたぁ!もう中華はイヤ!!」

 

フラン「あ!御姉様、いけないんだぁ!!好き嫌いしたら立派なれでぃになれないんだよ!そーだよね?」

 

ケイ《…あ、ああ…そうだな……私はそれでも立派な女に成れてないが…》

 

咲夜「………[厳粛なメイド長、鼻から出血中]…」

 

 

咲夜不在のため絶賛カリスマブレイク中のレミリアとあどけなくケイの心を抉るフランに咲夜の忠誠心が鼻から放出する事態…

 

 

輝夜「もこぉぉぉぉぉぉ!!」

 

妹紅「…!かぁぐやぁぁぁぁぁぁ!!」

 

依姫「ちょ、姫様落ち着いてください!!」

 

ヘラ《…あなた…ちょいとお・い・で♥️》

 

ゼウス《何故に!?》

 

ヘルメス《だぁぁぁもぉぉぉぉ!!》

 

ケンカ相手がいなくて寂しかったのか、脇から輝夜が妹紅めがけて飛びかかり、すぐさまじゃれあい(殺しあい)が始まると、隣でなぜだか[大方浮気がバレたことだと思われるが]ヘラがゼウスを折檻しようとするのをヘルメスと依姫が全力で押さえ込んでいる。

 

 

アテナ《…お帰りなさい…チ…》

 

永琳「…なぜ舌打ちなさったんですか師匠?」

 

上海「…お父様…少々お話…」

 

永琳「お父様ですってぇぇぇぇ!!?」

 

アリス「……私…死んでもいいかしら…」

 

 

いつも通り火花を散らすアテナと永琳の間を通って上海が奥に喋りかけたが、「お父様」というフレーズに永琳の怒りがフジヤマヴォルケイノしてしまった…その上海の主…アリスは死んだ目で虚空を見つめている…

 

 

ツクヨミ《…ズズズズ…》

 

トト《…ズズズズ…》

 

マナカ《…ズズズズ…》

 

オシリス《…ズズズズ…お茶がうめぇ…》

 

妖夢「お茶飲んでる場合ですか!?」

 

 

苦労神×4はもう事態の収集をつけることを放棄して現実逃避していた。真面目な妖夢はなんとか現実に帰還させようと奮闘している。

 

 

アレックス《ど、どうしましょう?》

 

へカーティア《…待ちましょ…全ての収集がつくまで…》

 

純狐「…それが良いわね……」

 

椛「……はぁ…」

 

 

女性陣も収まるまでソッとしているという意見が多数派のようだ……何人かを除いては……

 

 

映姫「あなた達!いい加減にしなさい!!」

 

隠岐奈「真面目な話をするんだよ!」

 

幽香「向日葵にするわよ!!」

 

 

痺れを切らした四天王が怒鳴って[向日葵にする=蜂の巣にする]ようやく事態が収まってきた。霊夢と魔理沙は一応ケンカを止め、スカーレット姉妹も静かになる。

 

 

蓮子「…(゜ロ゜)…」

 

サグメ《…こんな感じよ……》

 

 

蓮子はこんなアットホームな雰囲気に常識がおかしくなりそうだった。蓮子が再起動している間に騒いでいた面子も席についていた。そして……真ん中にいた赤髪の青年が重々しく口を開いた。

 

 

弾「…はじめまして…!……フフ…そうか…君は…」

 

蓮子「へ…?」

 

弾「…イヤ、忘れてくれ。はじめまして、オレがこの世界の創界神…馬神 弾だ」

 

蓮子「…はい!宇佐見 蓮子と申します!…ペコリ…」

 

自己紹介した弾に蓮子は緊張しながら自己紹介を返す。そして弾は軽く幻想郷と今ここにいるメンバーを紹介したあと、蓮子に蓮子の世界の危機について質問しようとした。

 

永琳「…ねぇ…だぁ~ん?」

 

弾「…どうした?」

 

永琳「…私の反対側に座ってるそいつ…誰?」

 

弾《…目が…笑ってない…》

 

普段の幻想郷メンバーの座り位置は弾が真ん中、両サイドに紫と永琳、そして四天王と続いていくのだが、今回、そこには紫の代わりによく美術の先生がつけている前掛けと頭巾をつけた青髪の女性が座っている。すると永琳の[少し病んでる]問いかけにその女性自身が答えた。

 

 

???「…おお…これは失礼。私は彼岸の人間霊を守護せし造形神(イドラデウス)にして、我が(ゴッド)馬神 弾に忠誠を誓った忠実な僕埴安神 袿姫と申します。以後お見知りおきを…」

 

妹紅「…また濃いいキャラが……」

 

弾「袿姫は皆が別世界に行ってる頃起こった異変で知り合って、映姫やアテナ達居残り組と一緒に幻想郷を守ってくれたんだ」

 

袿姫「そんな!我がゴッドよ…それは誇張し過ぎです…」

 

映姫「それよりも…宇佐見 蓮子、あなたと八雲 紫…あなたの親友とあなたに何があったのですか?」

 

 

弾の言葉に恭しく頭を下げる袿姫を放っておいて映姫は本題を蓮子に尋ねる。蓮子は先日永琳に話した内容を語り始めた…

 

 

 

 

 

 

回想 西暦2651年8月 極点 空港

 

 

 

蓮子《…うわぁ!すごいねメリー!!》

 

 

メリー《ええ…まだ地球にもこんな綺麗な所があったなんて…!》

 

 

物凄く目を輝かせながら飛行機から降りてきた蓮子とドアノブカバーのような帽子を被った金髪の少女…彼女こそ若き日の紫…本名マエリベリー・ハーン通称、メリー

 

 

蓮子「…私達は当時、秘封倶楽部て言うオカルトサークルをやっていました…」

 

 

幽香「オカルト?所謂、妖怪やら迷信とかを調べる…?」

 

 

蓮子「…まぁ…そんな感じです…そしてあの日…観光地として解放整備された極点に遊びにいきました…極点にも色々と妖しい噂が存在していたので…」

 

 

蓮子はそんな呟きをして、当時のことを振り返り始める。幻想郷メンバーはその顔から哀愁の念を感じていた。

 

 

蓮子《さて…メリー!今日が秘封倶楽部が初めて極点に降り立った日よ!そしてここで見つかった古代文明の遺物!これは妖しい匂いがプンプンしてるわ!!》

 

 

メリー《ハイハイ、それを確認しようとするのが今回の旅行の目的……うぅ!》

 

 

興奮状態の蓮子にメリーが呆れながら返事を返していたその時、メリーの脳内にぐぅぉぉぉんとした衝撃のような感覚が響き、メリーは頭を抱えて踞ってしまった。

 

 

蓮子《!?メリー!…またあれ?》

 

 

メリー《……え、ええ…最近酷くなってきたわ…》

 

 

蓮子「…前からメリーには『境界が見える程度の能力』を持っていたんですが…その力が強くなるに連れてメリー自身の手に負えなくなってきたんです…それも離ればなれになった原因の一つだと思います…」

 

 

霊夢「…境界ね…」

 

 

メリー《…うん!もう大丈夫よ。さぁ…いきましょ?》

 

 

蓮子《…もう!無茶しないでよ!?》

 

 

メリー《うふふ…蓮子に言われるなんて……世界の終わりね…》

 

 

そんな軽口を叩きながら二人は到着口を出て目的地へと向かう。彼女達が向かう先…それは極点の上に建つ大きな展望台…

 

 

蓮子《ほへぇ~……たっかいねぇ……》

 

 

メリー《確かこの塔自体は2400年代後半に建てられた物らしいのだけど…ここを一般公開するにあたって整備されたそうよ》

 

 

蓮子《何でもいいから早く行こ!》

 

 

メリー《ちょ、蓮子!もう、いつも突っ込んでいくんだから…!》

 

 

展望台の下から上を見上げていたメリーの解説を軽く流して蓮子は展望台へと入っていくと、メリーも慌てて後についていった。

 

 

 

蓮子《…わぁぁぁ…キレーイ…!》

 

 

メリー《…幻想的ね…!!》

 

 

展望台に登った二人が見たのは一面の銀世界だった。世界各地で開発が進み、人の手が入っていない大自然などどこにもないと思われたこの時代に、あたかもタイムスリップしたかのような景色を見れて二人は心の奥がジーンとなっていた。

 

 

メリー《……ね、ねぇ…蓮子…》

 

 

蓮子《…?何、どうしたの…また具合悪くなった?》

 

 

展望台で絶景を楽しんでいた蓮子に何やら怯えているようなメリーが話しかけた。いつもは呑気な蓮子でも、親友が青い顔をして震えているのに気づかないことはなかった。

 

 

メリー《…違う…物凄く…イヤな予感がするの……早くここから離れ》

 

ごぉぉぉぉぉぉぉん!!!!

 

 

その言葉をメリーは最後まで続けることができなかった。なぜならその言葉が言い終わらないうちに、とてつもない轟音と共に展望台が大きく揺れたからだ。その衝撃に二人は尻餅をついて床に座り込んだ。

 

 

蓮子「あの時の轟音は今でも原因が分かっていない……でも言えるのは…その衝撃は空間を歪ませるほど、強大なエネルギーを持っていたということ…さらに不運だったのはその衝撃がぶつかったのが展望台の四方のうち、私達がいたところだったこと……」

 

 

依姫「…!…そんな衝撃が展望台にぶつかったら…!」

 

 

バキバキバキバキバキ!!

 

 

イヤな音が響き、二人がいた面が大きく傾き始めた。二人は咄嗟に中央へ走り出したが、様々な物が床に散乱してなおかつ揺れる地面では非常に走りづらい状態だった。

 

 

蓮子《きゃ!》

 

 

メリー《蓮子!!》

 

 

蓮子「……ほんとあの時…何でコケちゃったのかなぁ…そうじゃなきゃ…メリーが消えることもなかったのに…」

 

 

隠岐奈「…なる…そんとき…紫はあんたを庇ったんだね…」

 

 

隠岐奈の言葉に蓮子は黙りながらコクンと頷く。自責と後悔で思い出すのも辛いのだろう…

 

 

メリー《…うぅぅ!…グィッ…ドン…!》

 

 

蓮子《…わ…!…え…メリー…!!?》

 

 

倒れこんだ蓮子はメリーに引っ張られるとおもいっきり突き飛ばされた。蓮子はそれを認識するとばっと顔を上げる。するとメリーは地面の亀裂の向こう側で頭を抱えていた。

 

 

蓮子《メリー!!危ない!!》

 

 

メリー《うぅぅ!あぁぁぁぁぁぁ!!!!》

 

ばりぃぃぃぃぃぃぃん!!!!

 

 

輝夜「…!!?次元の壁が…壊れた!?」

 

蓮子「はい…衝撃による空間の歪みと再発したメリーのコントロールできない能力が重なって、大きな穴みたいなのが発生したんです。メリーはそこに吸い込まれて………」

 

 

弾「…わかった…もういい…無理に話すな……」

 

 

もう泣きそうになっている蓮子の話を弾は手を振って止めさせた。もちろん、それに文句を言う者は誰もいなかった。代表して映姫が謝罪の言葉ともう一つの質問を投げ掛けた。

 

 

映姫「…そうでしたか…申し訳ありません、苦しいことを聞きました…ですがあともう一つだけ…先日永琳が連絡した『あなたの世界の危機』とは?」

 

 

蓮子「…実は私達の時代は未曾有の大災害が頻発して起きていました。その理由は……地球の自浄化作用によるものだとわかったんです」

 

 

弾「……やはりか…」

 

 

「この話が一番重要だ」と蓮子は気を取り直して説明する。その説明を聞いていた弾は聞けば聞くほどある確信を得ていった。

 

魔理沙「…それと…別世界を巡ることに…何の関係があるんだ?」

 

 

弾「…まさかとは思うが…極点で見つかった古代の遺物と別世界の強力な気力を持ったカードで地球に自浄作用を静めるエネルギーを打ち込むつもりじゃあないよな?

 

 

蓮子が魔理沙の質問に答える前に弾はそう尋ねた。その言葉にへカーティアや永琳はピクッと反応した。その条件に心当たりがありすぎたからだ。

 

 

蓮子「え…どうしてそれが分かったんですか!?…うわぁ…やっぱり神様ってスゴいんだ…」

 

袿姫「なんと!さすがは我がゴッド!!その博識は」

 

永琳「止めなさい!それは禁断の兵器よ!!」

 

弾の意図を分かっていたメンバーはその予想が外れることを祈っていた。だが蓮子の驚きはそれが真実であることを証明してしまったことになる。

 

 

弾「…永琳……蓮子、落ち着いて聞いてくれ。その遺物は…」

 

袿姫の称賛の言葉をぶったぎり、机を叩きながら叫んだ永琳を落ち着かせると、弾は冷静に話し始めた…神々の砲台のこと…自分に起こったこと…それを使うことの大きな代償を…それを聞いた蓮子は驚愕の表情を浮かべるが、弾はさらに確認を続ける。

 

 

蓮子「……そ、そんな……」

 

弾「…それに…さっき…突然衝撃が襲ったって言ってたが…確認させてくれ。その日は…西暦何年何月何日だ?

 

蓮子「……西暦2651年8月30日…ですが…?」

 

弾「…そこで事故のあと、その遺跡から君はジーク・アポロドラゴンとその創界神ネクサスのカードを入手して……世界を渡れるようになった…だろ?」

 

蓮子「…は、はい…!」

 

 

再び弾が確認したのは先程の事件が起きた日付…弾にとっては忘れることのできない日付だったこともあり、弾は二人の過去の真実とこれからの指針を脳内で練り上げた。

 

 

アレックス《…あのぉ…僕たち…全く話についていけてないんですが…》

 

弾「…手短に纏めるとこうだ…①今蓮子が話した事件の原因はオレだと言うこと…②蓮子がやろうとしていたやり方では代償が大きすぎるから、オレ達がバックアップをする…」

 

カグツチ《…ん!?ちょっとストップ!》

 

アルテミス《あなたが原因ってどーゆーこと!?》

 

 

びっくりした創界神'Sの質問に再び弾は解説をしていく。だが今回はあまり時間はかからなかった。

 

 

弾「…実はオレが未来世界で神々の砲台を使ったのも…2651年8月30日なんだ。それに神々の砲台は極点にある…つまり……」

 

ペルセポネ《…まさか…弾君の世界の衝撃波が…蓮子ちゃん達の世界にも影響を!?》

 

シヴァ《おいおい…マジかよ…!!?》

 

ツクヨミ《……永琳…それは計算上、有り得る話か?》

 

永琳「……神々の砲台のエネルギーなら……矛盾点は見つからないわ…それに…その事件後に弾の分身でもあるジークや光導の創界神カードが見つかったことがその事実を裏付けている…」

 

 

永琳はツクヨミの問いかけに少し考えたあと、遠回しに神々の砲台が原因であると結論付ける返答をした。

 

 

弾「…だから蓮子…二人を引き離したのはオレが原因だ…だからオレはお前を助ける。オレ達の力があれば変な影響無しに神々の砲台を起動できる」

 

へカーティア《あー…弾…実はねぇ…十二神皇は良いんだけど…十二宮達のX化がまだ半分なのよん……もうちょい時間が…それか別の気力を持ってるカードが必要になるわ》

 

弾にへカーティアは申し訳なさそうに謝った。以前から進めていた十二宮達を弾の化神にする計画がメジェド異変もあってあまり進んでいなかったのだ。

 

 

スサノヲ《俺達創界神の力じゃダメなのか?》

 

永琳「ただぶっぱなすなら問題ないんだけど……パワーが凄すぎてコントロールが効かなくなるわね…他の所への影響を考えるなら控えるべきよ」

 

スサノヲの提案を永琳は首を振って却下すると、すまなそうに蓮子の方向に目を向けた。だが当の蓮子は元気そうに声をあげた。

 

蓮子「なら、私は次の世界へ向かいます!エネルギーのカードは多い方が良いですし、自分の修行だと思えば!」

 

 

弾「…うん…そうだな……よっと!」

 

蓮子の自身溢れる台詞に弾はどこか昔の自分を思い出していた。そして創界神の力で次の世界へのゲートを開く…すると永琳は何かを思い出したのか、ゲートに入ろうとした蓮子を呼び止めた。

 

 

永琳「…最後に一つ…!あなたはどうやって神々の砲台が地球の自浄作用を食い止められると知ったの?」

 

蓮子「…あ、それは父の遺品の本に書かれていたんです。気力の使い方や別世界のこともその本で知りました」

 

弾「…………やはり……蓮子はあいつの…蓮子…ヒョイ…」

 

蓮子「わ!…これって!弾様の!?」

 

 

永琳の疑問に答えた蓮子に弾は何やら呟くと、蓮子にとあるカードを投げ渡した。それは異世界で蓮子が集めているカードと似たような力であった。

 

 

弾「オレのお下がりよりかはましだろ?…君なら良い王になれる…それはその時のための先行投資だ」

 

蓮子「ありがとうございます!…それでは…行ってきます!」

 

弾の蓮子のことを「王」と認めてくれたことに感謝してカードを受けとると、ゲートを潜って別世界へと旅立って行った。しかし、袿姫は弾に気になっていたことを進言する。

 

 

袿姫「…我がゴッド…前々から…宇佐見 蓮子探しに派遣した者達に限って様々な厄介ごとが飛び込んできています……七番目の輝石しかり…裏十二宮しかり…これは偶然でしょうか?」

 

 

弾「……永琳とへカーティアは十二宮達のX化を進めてくれ。残りの皆はそれぞれの事件に繋がりが無いかどうか探って欲しい…あと、咲夜…少し残ってくれ」

 

咲夜「…承知しました」

 

弾の指示に全員それぞれの世界や管理内の空間に戻って行くが、弾はわざわざ咲夜を呼び止めた。そして永琳、へカーティア、弾と彼女だけになった部屋で弾は咲夜にあることを頼んだ。

 

 

弾「…悪いんだが…紅魔館の地下図書館からとある本を探してきて欲しいんだ。タイトルは……ボソボソ…」

 

咲夜「……かしこまりました…少々お待ちを…」

 

 

弾の頼みなこともあり、咲夜は全速力で[傍目から見れば瞬間移動だが]紅魔館に戻っていった。咲夜も去って静かになった空間をへカーティアが重々しく口を開けて沈黙を破る。

 

 

へカーティア《…教えなくてよかったの?》

 

弾「…やっぱり気づいていたか…」

 

へカーティア《当たり前…あいつの動向は注視してたもの……でも…この事を知ったら…蓮子ちゃんはショックでしょうね…》

 

永琳「…弾、何の話を」

 

咲夜「…ハァ…ハァ…お、お待たせ…ハァ…ハァ…し、しました…ハァ…ハァ…こ、これですね…ハァ…ハァ…」

 

 

二人で会話を進めている様子を気にくわない永琳はその事を問い詰めようとしたが、弾の頼みを全力で果たした咲夜がもう戻ってきた…物凄く疲れているのは彼女の能力で時間を止めすぎたからだろう。

 

 

弾「…ありがとう。そこまで急がなくてもよかったんだが……」

 

咲夜「…ハァ…ハァ…いえ…弾様の…ハァ…ハァ頼みでしたので…」

 

永琳「少し落ち着いて……それで…その本がどうかしたの?」

 

 

咲夜を労ったあと、彼女から受け取った本を感慨深い表情で弾は眺めていた。へカーティアもその本を見ながら真剣な顔つきを崩さなかった。

 

弾「…たぶんこれが蓮子が言ってた父の遺品の本と同じやつだ。忘れ去られた本が行き着く幻想郷ならあると思ったが………当たってたな」

 

弾はそう言って本の表紙を永琳に見せる。長年の劣化で少し汚れた茶色になった本のタイトルは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永琳「…異界見聞録…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい。ありがとうございました。

祝え!東方最新作から埴安神 袿姫様が登場したことを!!……弾の側にウォズみたいなキャラが欲しかったんです…

なので、最新作の異変がこの少し前に起こったことにしました。その話は特別編が終わったら書こうと思います。


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