東方星神録   作:あんこケース

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今出雲大社では神々が縁結びの相手を決める会議の真っ最中みたいです……ぜっっったいうちのツクヨミみたいな資料を作るために会議の前にサービス残業している神いる…


造形神は見た!

畜生界 霊長園 袿姫の部屋

 

袿姫「…ダメだダメだ…!これでは…我がゴッドに喜んでもらえない!」

 

磨弓「…袿姫様…一体何を……?」

 

ここは袿姫の自室兼アトリエ…何時もならキチンと画材道具が整理整頓されているのだが、辺りには彫刻刀やら画板やらが散乱している。そして未完成の土人形の前で袿姫が頭を抱えながら叫んでいた。

 

袿姫「…なぁ…磨弓…我がゴッドが喜んで貰えるような作品とはどんなやつなのだ…?」

 

磨弓「…へ…?…弾様なら何だって喜んで頂けるかと…」

 

袿姫「それではいかん!造形神の名にかけて真に喜ばれない作品を造る訳にはいかないのだ!」

 

早鬼「お~い!ぞーけーし~ん~!いるかぁ~!!?」

 

芸術家のはしくれとしての悩みに袿姫が苦悩していると、そういう悩みとは絶対に無関係であろう人物がドアを蹴り開けて入ってきた。

 

袿姫「…何の用だ…」

 

早鬼「おいお~い…何か悩んでるって聞いたから見舞いに来てやったというのにぃ~」

 

磨弓「…う…で、でも…何か良い名案でも…?

 

早鬼「まあな!…とりあえず…ゴソゴソ…これ見い」

 

あからさまに不機嫌になった袿姫に早鬼は気にせず話し出す。そして磨弓はいつも通り小さな声で逆に聞き返す。すると早鬼は待ってましたと懐からとあるチラシを取り出して袿姫に見せた。

 

袿姫「……こ、これは…!!!」

 

 

 

 

 

数日後 妖怪の山 河童の工房

 

 

 

…ワイワイ…ガヤガヤ…

 

袿姫「…ぉぉ!…なんと美しい…!!」

 

ここは幻想郷の河童達のすみか…今日はここで創界神ヘファイストスの作品の展示会が行われている。なぜここで行われているかというと、河童という妖怪は根っからのエンジニアで色々なメカを作っているのだ。ちなみにいつも使っているバトルフィールドも河童お手製のものである。

 

そして今袿姫はヘファイストスが作った見事なスピリット達を模した彫刻を見て感動していた。

 

袿姫「…気力がなくとも…まるで動き出しそうな荘厳とした佇まい…!これだ!私が造りたい作品は!!」

 

こんな調子で一つの作品を見るたびに袿姫は興奮して感動の歓声を上げていた。すると突然ビシッと袿姫の頭に電流が走ってとてつもない名案が降りてきた。

 

袿姫「…これ程の作品を作ったのだ…作者のヘファイストス様もこの会場に来てるに違いない!…そうとなれば…善は急げ!!」

 

そう言うと袿姫はスタコラさっさと何か偉そうな人の控室らしき場所を探しに裏に回った。

 

 

 

袿姫「…キョロキョロ(・д・ = ・д・)…いた…!」

 

展示会の裏手…そこで椅子に座っている少し…いやあまり美男とは言えない見た目をしているずんぐりとした男…創界神ヘファイストスである…!

 

ヘファイストス《…ふぅ…河童の技術も面白いものだな…よいしょ…っと…ガチャガチャ…》

 

袿姫「…?…何の金属音だ…?」

 

物陰からこっそり覗いている袿姫はヘファイストスから聞こえる不可思議な金属が擦れる音に首をかしげる。彼の装飾品や周りの物にそんな音を出せそうな物はない…すると…!

 

ヘファイストス《…ガチャ…よっこいせと…やっぱりこの中蒸れるのが難点なんだよなぁ…カポッ…》

 

袿姫「………え……?」

 

…袿姫は目が点になってしまった…それもそのはず…他の人物が同じ立場だったとしたらまったく同じ反応を示すだろう…そりゃ…

 

ヘファイストスの上半身前半分がパカッと開いて中から小さな美少年が出てきたら

 

袿姫「…いやいや…ウソだ…まさかいつも見ている筋肉質な身体は乗り物で…中身があんな可愛い子だったなんて……ガタッ…あ…!」

 

ヘファイストス《…ん!?》

 

袿姫「…あ……ど、どうも……」

 

…そして…目と目が合う~……空気が一気に氷点下まで到達したかのように二人はしばし硬直して動かなかった……

 

 

 

 

ヘファイストス《…ぅぅぅ…もうお婿に行けない……》

 

袿姫「お、お、落ち着いてください…!けっっっして誰にも他言しませんから!」

 

どうにか再起動した二人だったが、そこからめっちゃ凹んでいるヘファイストスを袿姫は慰めるという絵面が続いていた。

 

ヘファイストス《…ふぅ…落ち着いた…で…確か君は弾の側近だったね。僕を探していたのかな?》

 

袿姫「…は、はい…!実は……カクカクシカジカ…」

 

ヘファイストス《…う~む…弾君が喜ぶ作品ねぇ……》

 

また少し時間を置き、ようやく完全再起動したヘファイストスは袿姫に尋ねた。袿姫の悩みを聞いたヘファイストスは顎に手を当て考える…そして袿姫にある提案をした。

 

ヘファイストス《…そうだな…ここで今の君自身がベストだと思う物を造れるかい?》

 

袿姫「はい!」

ヘファイストスの提案に袿姫はスイッチがオンに切り替わり、せっせと地面を材料にしてお得意の偶像を造り上げていく。だが製作中の袿姫の顔をヘファイストスは鋭い目で注視していた。

 

袿姫「…できました!」

 

ヘファイストス《…ほう…これは弾君の化神だね…どれどれ…》

 

袿姫の作品…それは土で造り上げた弾の化神…超神光龍サジットヴルム・ノヴァだった。サイズは袿姫より一回り大きいといった程度だが細部に至るまで細やかに彫られている。

 

早速ヘファイストスはサジットヴルム・ノヴァ(土version)を細かく出来映えを見ていく。十数分後、ウンウンと頷きながらヘファイストスは袿姫に向き直る。どうやら評価が決まったようだ。

 

袿姫「…ど、どうでしたか……?」

 

ヘファイストス《…完璧だね。あれを僕の作品だって言って展示会に出してもバレないクラスの作品だよ!いやぁ…まだまだこんな芸術家がいたなんて!》

 

袿姫「…あ、ありがとうございます!」

 

ヘファイストス《…いやいや、君の腕は本物だよ……作品の出来映えだけはね

 

神世界一の鍛冶神であるヘファイストスに最高の評価を貰って袿姫は幸せの絶頂にいたが、ヘファイストスが続けた言葉によって一気に現実に引き戻された。

 

袿姫「…「出来映えだけ」…ですか?」

 

ヘファイストス《…まぁ…間違っちゃいないんだけど…今回は弾君が喜ぶ作品を造るんだよね?でもこれって……君が喜ぶ作品になっちゃってない?》

 

袿姫「……へ……」

 

ヘファイストス《…君はどちらかと言えば芸術家だ。芸術家として作品を造るなら自分の好きなものを造って構わないけど……プレゼントを造るなら…まずは相手が喜ぶものは何なのかを念頭に置くべきだと思うよ?》

 

袿姫「………」

 

ヘファイストスの言葉に袿姫は天国から地獄に叩き落とされた気分になった。そうである…袿姫が造ってきたのは弾の化神達や幻想郷の創界神として威厳ある偶像ばかり…それは弾の性格上好まないだろう。

 

袿姫「…………」

 

ヘファイストス《…少し…外に出ようか…》

 

するとヘファイストスは呆然と立ち尽くしている袿姫を連れて展示会の外に出た。巨大なゴーレムに収納されたヘファイストスの見た目は醜い中年男性だが、その腕には力強さがあった。

 

 

 

 

妖怪の山 守矢神社

 

 

ヘファイストス《…むぅ…ここでいいか…》

 

袿姫「…あの…ここで何を…?」

 

ヘファイストス《………………》

 

ヘファイストスは袿姫を守矢神社の境内に案内した。袿姫としてはヘファイストスがなぜここに自分を連れてきたのかわからなかったので尋ねると……ヘファイストスは無言で遠くを見ていた。

 

袿姫「…?……どうしましたか?」

 

ヘファイストス《…綺麗だねぇ…》

 

袿姫「…は…?」

 

ヘファイストス《…弾君が好きなのも…こんな景色だろうね…彼はこの世界を愛してる。なら幻想郷の名所とか…暖かい心とかをベースに造っていけばいいんじゃない?》

 

ヘファイストスはゴーレムの顔を袿姫に向ける。真の顔は隠れていて見えないが中の彼はきっと優しい顔をしているだろう。そして袿姫はその言葉を聞きながら自分の眼下に広がる幻想郷を眺めていた……

 

袿姫「…まだ…形になりません…」

 

ヘファイストス《…よし…それなら…》

 

アレス《ん?お…見た目ブサイク中身ショタホイホイじゃん!》

 

ヘファイストス《……カチン……》

 

幻想郷を眺めていた二人の耳に響いてきた声…その内容にヘファイストスは一瞬フリーズする(たぶん故障ではない)すると神社から意気揚々とアレスが出てきた。後ろには少し焦っている神奈子の姿も見える。

 

アレス《…どうした?まさか…この娘とデートか!?いっちまお~!アプロディーテに言ってやろ~!》

 

ヘファイストス《…うるさい!同じ物作り仲間として助言してただけだ!》

 

神奈子「…あの…アレス様…そこまでに……ん…お前は埴安神か?」

 

袿姫「…建御名方神…お騒がせして申し訳ない…」

 

アレスとヘファイストスの口論がヒートアップしていく…取り残されている袿姫を神奈子はどうしようかとオロオロしている…ちなみにこの二人…同じ八百万の神々なので少々面識があった。

 

ヘファイストス《よ~し!わかった!この虫男!一発頭かち割らないとわからないみたいだね!》

 

アレス《おお!上等だ!行くぜ神奈子!》

 

神奈子「…ぇぇ……まぁ…造形神の力…軍神として興味はある…!」

 

袿姫「…私も…負けて我がゴッドの名を汚す気などない…!」

 

アレスが神奈子の、ヘファイストスが袿姫の中に入り込む。入られた二人もそこまで迷惑そうでもなかった。

 

神奈子 袿姫「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

 

神奈子「…此方からいくぞ。メインステップ!天騎士ナミテントウを召喚!召喚時効果でコアブーストし、デッキを四枚オープンする!」

 

先手を取った神奈子はてんとう虫の騎士を召喚してコアと手札を増やす。オープンされたのは…天騎士オールリィチ…創界神アレス…巨蟹神刀カニキリ…バグズリバース…

 

神奈子「よって創界神アレスを手札に加えてそのまま配置!神託によりコアを二つ置く!ターンエンド!」

 

アレス《…了解。あのショタホイホイを迎撃する》

 

増えたコアとカードで神奈子の背後にアレスが現れる…心なしか何時もよりフランクな喋りである。

 

袿姫「ではこちらのターン。メインステップ!ゴッドシーカー アクアオーラ・ゴレムをレベル2で召喚!こちらも召喚時効果で四枚オープン!」

 

袿姫のフィールドに大理石の身体を持ったゴーレムが現れる。そして…神変形ランス・アームズ…創界神ヘファイストス…アマゾナイト・ゴレム…白晶防壁…がめくられる。

 

袿姫「…この中のヘファイストスとアマゾナイト・ゴレムを手札に加えて、アクアオーラ・ゴレムの効果で神変形ランス・アームズも手札に!すべてを造りすべてを壊せ!創界神ヘファイストス!神託でコアを三個追加する!」

 

ヘファイストス《…だからショタホイホイはやめろっつの!》

 

一気に手札を補充した袿姫は背後にヘファイストス(ゴーレム搭乗)が現れる。そしてこちらも素になっている。

 

袿姫「ターンエンド」

 

神奈子「…メインステップ!武双騎士センチビルドを召喚!召喚時効果でボイドからコア二個を…ん!?」

 

神奈子はムカデの騎士を呼び出してコアブーストしようとしたが、フィールドがまるで火山地帯のようにヒビ割れていることに気づく。

 

するとそこから噴き出したマグマがセンチビルドの召喚時効果を打ち消した!

 

袿姫「創界神ヘファイストスの神域の効果!私のトラッシュに造兵を持つカードが三枚以上ある間、スピリット/アルティメットの召喚時効果は発揮されない!」

 

ヘファイストス《残念だったな!》

 

アレス《…あのチビ…!》

 

神奈子「…まさか青特有の召喚時メタを持っていたとは…ターンエンド」

 

袿姫「メインステップ!バーストをセット!アマゾナイト・ゴレムを召喚して神変形ランス・アームズをヘファイストスに直接合体!ブレイヴが召喚されたのでコアブースト!」

 

袿姫は続けて鉤爪を着けた岩石ゴーレムを召喚すると、空から降ってきた青い槍がヘファイストスのゴーレムに合体して鎧になった。

 

袿姫「さらに神変形アックス・アームズをまたヘファイストスに直接合体召喚!ブレイヴなので召喚時効果は発揮する!デッキから三枚をめくるぞ!」

 

ランス・アームズに続いて空から乳白色の斧が降ってきてこれもヘファイストスの身体の鎧になる。そしてオープンされたのは…ヘファイストスの鍛冶神殿…シンナバー・ゴレム…神鎚メテオフォージ…!

 

袿姫「ヘファイストスの鍛冶神殿とアクアオーラ・ゴレムの効果でメテオフォージを回収!!ターンエンドだ」

 

神奈子「…早苗が見たら興奮しそうだな…メインステップ!勝利をもたらす甲殻の神!殻神騎士ナイト・オブ・グラディウスを召喚!コストはナミテントウから確保」

 

アレス《了解。出撃だ!K・O・G(ナイト・オブ・グラディウス)!!》

 

ナミテントウが消滅し、神奈子のフィールドにアレスが呼び出したナイト・オブ・グラディウスが背中の斧を引き抜いて大きく構えた。

 

神奈子「アタックステップ!ナイト・オブ・グラディウスでアタック!!界放の効果でアレスのコアを二個グラディウスに置くことで相手スピリットを二体重疲労させ、ライフも二つ破壊する!!」

 

袿姫「…ぐ…ライフ減少によってバースト発動!セレスタイト・ゴレムのバースト効果!合体していないスピリットのアタックを封じる!そしてそのまま召喚してブロック!」

 

グラディウスの斧から放たれた衝撃波で袿姫のアクアオーラ・ゴレムとアマゾナイト・ゴレムが重疲労状態になり、ライフも二点吹き飛んだ。

 

だが袿姫のバーストも開いて水晶のような身体をしたゴーレムが現れ、グラディウスのアタックを妨害した。グラディウスも咄嗟に反応し、斧でセレスタイト・ゴレムを叩き壊した。

 

神奈子「…仕方ない。ターンエンド」

 

袿姫「…ドローステップ…!…来たか…!メインステップ!まずは神鎚メテオフォージを召喚してアマゾナイト・ゴレムの効果でコアを追加…!」

 

凌いだ袿姫はまたフィールドに青ブレイヴを召喚する。今回は大きさが袿姫の背丈の何倍もあるハンマーを呼び出した。

 

袿姫「…さらに…マグマを弾く蒼き鋼!その大鎚は星をも砕く!召喚!蒼造炉神ヴァルカン・ゴレム!!さぁ!メテオフォージと合体せよ!!」

 

ヘファイストス《僕の最高傑作だ!》

 

ヘファイストスが金槌で地面を叩き割る。すると袿姫のフィールドが隆起して巨大な火山へと変化する。そこから噴き出したマグマをはじいて蒼いゴーレムが現れた。

 

袿姫「さらにマジック!マグマパワー!コスト6以下のスピリットを二体破壊し、ヘファイストスのコアを二つボイドに戻すことで、相手の神技/転神を封じる!!」

 

アレス《…ぐぅ…ったく…ここでそれかよ…!》

 

だめ押しと言わんばかりに袿姫の放ったマグマがセンチビルドを飲み込み、さらに噴き上がったマグマがアレスを取り囲む。これでアレスは神技を使えなくなってしまった。

 

袿姫「アタックステップ!ヴァルカン・ゴレムよ!敵を押し潰せ!まずは相手のデッキを一枚オープン!ヘファイストスのコアを二個使って神話ブレイヴの数だけオープン数を増やす!!」

 

ヘファイストス《こっちの神話ブレイヴは三つ!よって計四枚をめくるぞ!》

 

ヴァルカン・ゴレムがぶんっとメテオフォージを振りかぶって地面に叩きつける。その衝撃波で神奈子のデッキが四枚吹き飛んだ…その中に…ナミテントウとゲンマコガネ、そしてアレックスが…!

 

袿姫「…よし!スピリットカード三枚を確認!オープンされたカードはナミテントウをデッキトップにして残りはボトムに戻す。そして青シンボル三個をヴァルカン・ゴレムに!」

 

ヘファイストス《まだ効果はあるよ!メテオフォージのスピリット合体効果でヴァルカン・ゴレムは最高レベル!よってコスト合計10まで相手スピリットをぶっ壊す!》

 

ヴァルカン・ゴレムが地面からマグマのボールを精製するとメテオフォージをまるでバットの如くぶん回してマグマボールを飛ばす!それはグラディウスに直撃して破壊した!

 

神奈子「……ぅ…!まじか…完敗だ!ライフで受ける!!!」

 

今度はマグマをメテオフォージに纏わせたヴァルカン・ゴレムが神奈子のライフを五点!一撃で!砕き割った!!

 

 

 

 

 

 

また数日後 袿姫のアトリエ

 

袿姫「…よぉし…次はここを…!」

 

ヘファイストス《……バトルがインスピレーションを刺激したのかな…でもよかった》

 

あれから少し経ったある日、袿姫の調子をこっそり見に来たヘファイストスはものすごい勢いで土人形を彫っている袿姫を見てホッと胸を撫で下ろした。

 

ヘファイストス《…これなら問題無さそう…ガチャガチャ…パカッ…それにしても袿姫の造形術は見事だな…》

 

???《ほんとね~♪》

 

するとヘファイストスはアトリエに飾ってある袿姫の作品に目を向ける。ゴーレムから出て細部を見ようとしたら突然後ろから声をかけられた。

 

ヘファイストス《…うわっ…危ない…てかアプロディーテ!?どうしてここに…!?》

 

アプロディーテ《あら~?私がいるとまずいことでもしてたの~?》

 

ヘファイストス《……もしかして…袿姫ちゃんに嫉妬してる…?》

 

アプロディーテ《……むぅ~…いつも私に構ってくれないヘファちゃんは…こうだ!ダキッ》

 

ヘファイストス《ちょちょちょ…!後ろから抱きつくなぁ~!》

 

声をかけた人物(人ではないが)…それはヘファイストスの妻、アプロディーテだった。どうやら自分をほっといて袿姫とデートもどきをしたことが気にくわないようだ。

 

ヘファイストス《……もう…君を捨てるわけないじゃない…ちょっと彼女を見て昔を思い出したから手を貸しただけだよ》

 

アプロディーテ《……ズキュン!…も、もう…(/▽\)♪……え?…あぁ…確かに…あの娘と弾…まるで昔のツクヨミとみたいね…》

 

ヘファイストス《僕たちもずいぶんギャーギャー言われたね。「鍛冶だけでなくもっと世界に目を向けろ!」とか…》

 

アプロディーテ《うふふ…「真の美しさにはお前の美など泥に等しい!」とか言われたわ…でもほんとね…》

 

後ろから抱きついているアプロディーテとそのままなすがままのヘファイストスは袿姫から昔を連想して感慨深くなっている。だがその顔には大きな『悲哀』の感情がにじみ出ていた。

 

アプロディーテ《…今神世界を作ったのは彼…私達はもちろんアマテラスやスサノヲが最低限、仕事をするようになったし…アヌビスやラー達が創界神としていられるのも…特にツクヨミはいつも後ろにくっついてたわね…》

 

ヘファイストス《…ほんと…スゴかったよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

永琳のお父さんは

 

 

 

 

 

 

 




はい。ありがとうございました。

元ネタのギリシャ神話ではアプロディーテとヘファイストスの仲はよろしくないのですが、うちではめっちゃ良いです…中身があれならねぇ…?

ヘファイストス

オリン所属の造兵の創界神。神世界一の鍛冶職人で神々の武器や芸術品を数多く手掛けている。かなりの控えめ気質で、普段は自らが作ったゴーレムの中に乗り込んで生活している。ゼウスとヘラの間に産まれた子でアレスとは全く同じ両親から産まれた兄弟なので、彼と話すときはお互いフランクになる。 本当の姿はかなりの美少年、なので妻のアプロディーテをはじめとして数々の女神達からからかわれている…

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