東方星神録   作:あんこケース

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…ポケモン新作やりてぇ……でも金がねぇ…


消えない思い出

霊夢達がバトルしている頃 紅魔館 地下室

 

 

フラン「…ぅぅぅ…!!」

 

弾「オレの勝ちだな…次は何で遊ぶ?」

 

もはやどうして原型を保てているのかわからないほど荒れ果てた地下室…そこに悔しそうに倒れ伏しているフランと無傷の弾…

 

あれからフランは弾に手加減無しの弾幕をぶつけてきた。だが創界神の弾は幻想郷のメンバーの力を使って淡々といなしていく…そうしてフランをバトスピでのバトルに持っていければ…

 

彼女の『狂気』をぶち壊せる。それまで弾はフランの弾幕ごっこ(ルールガン無視だが)に付き合うことにした。

 

フラン「…あぁぁぁぁもぉぉぉ!ツマンナイ!!禁弾『スターボウブレイク』!!」

 

フランは翼を羽ばたかせて飛び上がり、スペルカードを宣言する。フランの翼を思わせる鮮やかな色をした弾丸が弾の頭上へと降り注ぐ…!!

 

弾「…鳥風『紅葉扇風』!」

 

フラン「きゃぁぁぁぁぁ!!!……ドカッ!…ぅぅぅ!」

 

だが弾は冷静に文の『風を操る程度の能力』を使用して自分を中心に竜巻を引き起こす。その風にフランの弾幕が霧散するどころかフラン自身も竜巻に巻き込まれて壁に叩きつけられた。

 

弾「…そろそろ別の遊びにしないか?」

 

フラン「…ヤダヤダヤダ!!!禁忌『フォーオブアカインド』!!」

 

弾の言葉も聞かずフランは次のスペルカードを使う。するとフランが四人に増えてそれぞれ猛烈な弾幕を放ってきた。

 

弾「…不死炎『凱風快晴-フジヤマヴォルケイノ-』!!」

 

フラン「「「「あっっっつぅぅぅ!!!?」」」」

 

弾も妹紅のスペルカードを発動して無数の炎弾を連射しまくる。とてつもない火力にフランの分身はすべて消えて本体もダメージを負った。

 

弾「…バトスピ…しないか?」

 

フラン「……禁忌『レーヴァテイン』!!」

 

まだ弾の提案に応じないフランはまるで悪魔の尻尾を模した杖を取り出すと、杖の先から巨大な剣型の炎を噴射して弾めがけて突進してきた。

 

弾「…南無三!!!!」

 

ボッキィィィィィン!!!!

 

フラン「…ガッハァ……!!」

 

しかし案の定弾は白蓮の能力で身体能力を強化すると、レーヴァテインを構えて突進してきたフランをレーヴァテインごと蹴り飛ばした。その衝撃にレーヴァテインはへし折れ、フランは地面に転がってしまう。

 

弾「…さすがにオレが飽きてきたんだけど?」

 

フラン「…うー…!!…きゅっとして……!!」

 

さすがにフランを傷つけることに罪悪感を感じてきた弾はそろそろバトスピに持っていこうとするが、フランは左手の手のひらを弾に向けた。お得意の『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』を発動するため、弾の『目』を掴もうとしたのだ。

 

弾「…形神『鬼形造形術』!!」

 

フラン「…どかぁぁん!!!!」

 

弾がスペルカードを宣言した瞬間、フランは『目』を握りつぶした。地下室にものすごい爆風と何かが弾け飛ぶ音がこだまする……

 

フラン「…アハッ♪ヤッタヤッタ!お人形サン、壊レ「…てないんだよなぁ…」…タ…ウソ…!」

 

ようやく破壊できたと喜ぶフランの顔が急転直下で絶望的な表情に変わる…まぁ今まで決まったら確実に壊せたこの攻撃を爆風が晴れると、無傷で何事もなかったかのように立っているが見えたらそりゃ当然だ。

 

弾「君が壊したのは『偶像』だ。袿姫の力で偶像をオレの身代わりにしたのさ」

 

フラン「………バトスピで勝ったら…壊すよ…?」

 

弾「…あぁ!かかってこい!」

 

弾 フラン「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「…行くよ…メインステップ!ネクサス!シヴァの破壊神殿を配置してバーストセット!!ターンエンド」

 

先行を取ったフランはシヴァの破壊神殿を配置して手元を増やす準備に入る。

 

弾「メインステップ!光星姫ヴァージニアをレベル2で召喚!召喚時効果でデッキを三枚オープン!!」

 

対する弾はヴァージニアを召喚してデッキをサーチしにいく…サジタリアスドロー、創界神ダン、金牛龍神ドラゴニック・タウラスX!

 

弾「…空気読めてるな…!!オレとタウラスを手札に加える!ターンエンド」

 

フラン「…破壊神殿の効果で手元に手札を置いてドロー数を増やす…メインステップ!破壊の神!創界神シヴァを配置!神託でコアをひとつ、トラッシュのシヴァカタストロフィの効果でもうひとつコアを追加!」

 

シヴァ《………………》

 

フランはさらにシヴァを呼び出す。だがペルセポネと同じように目に光はなかった。

 

フラン「…そして戊の四騎龍ホワイトライダーを召喚!相手のスピリットからコア二個を外す!ターンエンド!」

 

余ったコアでフランは白いドラゴンに股がった竜騎士を召喚する。呼び出されたホワイトライダーは手の弓矢でヴァージニアのコアを外して消滅させた。

 

弾「やるな…!メインステップ!オレを配置してデッキから三枚をトラッシュへ!その中の光導カードをすべて回収する!」

 

弾は自らを配置するとデッキを三枚トラッシュへと送る。そこには銀河星剣グランシャリオ、龍星皇メテオヴルムX、天蠍機動スコルビウム……

 

弾「よって三枚とも回収してオレにコアを二つ追加!さらに銀河星剣グランシャリオをオレにダイレクト合体!」

 

続けて空から降ってきた弾の愛刀グランシャリオが弾の手に収まる。余計にリザーブにコアを貯めていてもホワイトライダーの前では逆効果になる。だから弾は目一杯コアを使う戦法を取った。

 

フラン「…また破壊神殿の効果で手元を増やす…メインステップ、ムトゥードラゴンを召喚してシヴァのコアも使って二枚ドロー!」

 

シヴァの破壊神殿と今召喚したムトゥードラゴンでフランは着々と手元を稼いでいく。するとその様子を見ていた弾はあることに気がついた。

 

フラン「そして黒壬龍オブシディアン・ドラゴンを召喚!召喚時効果で手元をさらに二枚増やすよ!アタックステップ!そのままオブシディアン・ドラゴンでアタック!!」

 

弾「…ライフで受ける!」

 

フランは紫の宝石を纏ったドラゴンを呼び出して攻撃させる。オブシディアン・ドラゴンの紫の炎が弾のライフに直撃した。

 

フラン「ターンエンド!」

 

弾「…楽しそうだね、やっぱり君は優しい女の子だ」

 

フラン「…そんなことない……私は何でも壊しちゃう悪い子…今は落ち着いているけど…いつまた『狂気』が出てくるか…そうしたらお姉さまにも迷惑かけちゃうし…」

 

バトスピをし始めてから明るくなったフランに弾は問いかける。目を俯かせながら答えたフランの様子は初めて会った時と変わらない…家族のために『狂気』と戦っている優しさも健在だった。

 

弾「……メインステップ、月の光纏う獅子!誰も砕けぬその誇り!召喚!獅機龍神ストライクヴルム・レオX!!」

 

レオ《…今回ばかりは…あくびしてる場合じゃねぇな…!!》

 

弾はフランの呟きにレオを召喚することで答える。スピリット破壊耐性を持つレオなら場持ちが良く、本人も珍しくやる気満々だった。

 

弾「ターンエンド…!」

 

フラン「……メインステップ、オブシディアン・ドラゴンとホワイトライダーをレベル2に…ターンエンド……う…!?」

 

弾「……!…フラン……!!」

 

フランがスピリット達のレベルを上げただけでターンを終えたその時、フランが頭を抱えてうめき出した。以前より弾は冷静に身構える……フランがこんなことで潰れるほど弱い子ではないことを知っているからだ。

 

フラン「…アハッ!モットアソボ!!

 

弾「…フラン…!もう少し我慢してくれよ!!メインステップ!戦場に咲く美しき大天使!その微笑みで戦いに勝利をもたらせ!戦神乙女ヴィエルジェX!!」

 

ヴィエルジェ《…何度だって戦ってやるわ…!未来ある子のためなら!》

 

弾「また頼むぞ!さらに樹星獣セフィロ・シープを召喚してコアブースト!レオとヴィエルジェをレベル2にしてターンエンド!」

 

夜空の乙女座から弾のフィールドに同じくやる気満々のヴィエルジェが降りてくる。そして紫のコア除去対策にセフィロ・シープも呼び出した。

 

フラン「メインステップ…んー…なーんもしなくていいや!アタックステップ!オブシディアン・ドラゴン!殺っちゃ

 

ヴィエルジェ《…昔から変わらないこの効果を忘れたかしら?素数コストスピリットのアタックを封じるわ!》

 

先程の『狂気』状態に戻ったフランは再びオブシディアン・ドラゴンを突撃させ…ようとしたが、ヴィエルジェから放たれる匂いにオブシディアン・ドラゴンもホワイトライダーもアタックできなかった。

 

フラン「エ~!!モウ!ターンエンド!

 

弾「…よし…!メインステップ!牡牛座より来たる、金色の神!全てを焼く神の稲妻!その力で、闇を貫け!金牛龍神ドラゴニック・タウラスX!!」

 

タウラス《……!今俺は…負ける気がしねぇ!!》

 

弾の空に光が昇って牡牛座が描かれる。そこからフィールドに光が落ちてドラゴニック・タウラスが雄叫びを上げて現れた。

 

弾「みんな燃えてるな…!残りのコアをすべてヴィエルジェに置いてターンエンド!」

 

フラン「エエ~!?アタックシナイノ!メインステップ!破壊魔龍マヘシュヴァラを召喚!!召喚時効果で手元を二枚増やしてヴィエルジェのコア三個をリザーブへ!!

 

フランは口元をつり上げて赤い翼に双刃刀を持った破壊魔龍を呼び出してヴィエルジェのコアを外す。だが前もってコアを多めに置いていた&セフィロ・シープの効果もあり、ヴィエルジェはレベル2のままで踏ん張った。

 

フラン「アタックステップ!マヘシュヴァラでアタック!!フラッシュで手元にカードを置いて回復!!

 

弾「……来る…!!」

 

コスト6のマヘシュヴァラはヴィエルジェの効果をすり抜けて攻撃してくる。そして自身の効果で起き上がったマヘシュヴァラを見た弾はキッと顔を引き締めた。

 

フラン「アハハ!フラッシュタイミング!神煌臨!マヘシュヴァラに煌臨!全てを壊す世界の破壊龍!破壊神龍ヴァルドラム!

 

フランのフィールドの空間が歪んでその歪みがマヘシュヴァラをすっぽりと覆う。するとマヘシュヴァラが紫の翼を広げたさらに一段と巨大な破壊魔龍へと変貌する…!

 

フラン「ヴァルドラムの煌臨時効果!相手のスピリットゼーンブ破壊!!

 

弾「レオは相手のスピリットの効果を受けない!さらにヴィエルジェの星界放を使う!オレのコアをひとつレオに置いてライフを回復させ、破壊されたスピリットすべてを手札に戻す!!」

 

ヴィエルジェ《…ギリギリセーフ…!》

 

ヴァルドラムが大きく咆哮してバトルフィールドを揺らすとヴィエルジェとタウラス、セフィロ・シープが吹き飛ばされて霧散する。だがヴィエルジェ自身の力で三体とも手札に戻った。

 

弾「そしてバースト発動!風星士キャンザムライ!ホワイトライダーとオブシディアン・ドラゴンを重疲労させる!まだ続くぞ!マジック!アドベントスターを使用!手札の龍星皇メテオヴルムXをノーコストで召喚!」

 

スピリットの破壊を受けて弾のバーストが発動し、キャンザムライがフランのドラゴン達を重疲労させる。まだ終わらぬと弾は手札のマジックを使い、赤く染まった手札の一枚をフィールドに呼び出す……

 

天空から今度は流星がフィールドに落下してくる。その爆発から一体のオレンジ色をしたヴルムが飛び出してきた。

 

弾「…久しぶりだな…!メテオヴルム…!フランを止めるために力を貸してくれ!!」

 

フラン「…チィ!フラッシュで手元のカードを計八枚除外してライフふたつ…きゅっとして……どかぁぁん!!

 

弾「…んん……!!ヴァルドラムはキャンザムライで受ける!!」

 

ヴァルドラムの効果で弾のライフが二点消し飛ぶもキャンザムライがヴァルドラムの行く手を阻む。キャンザムライはヴァルドラムの炎に燃やされたが、弾の目は光輝いている…!

 

フラン「…ターンエンド…ウソよ…!私がコンナ簡単二…!!

 

弾「…フラン、忘れたかもしれないけど…ちょっと前にも…こんな感じでバトルしたよな…」

 

フラン「……………」

 

弾はゆっくりと懐かしむように問いかける。あのときもタウラスの力でフランの狂気をぶち壊した……だがそれよりも弾の記憶には必死に抗っていたたくましい『紅魔の血筋』が刻み込まれていた。

 

弾「その時…君は全力で『狂気』と戦った!オレの知っているフランドール・スカーレットはこんな簡単に『狂気』に飲み込まれる娘じゃない!!戦え!!フランドール!!」

 

フラン「……!………ぅ…!……!!!!!」

 

レオ《…弾の声が…!届いている…!》

 

弾はあの時と同じようにフランに声をかける。だが今回は同じ幻想郷を生きる『友達』として彼女の思いの強さを知っているからこそ…!弾はフランにエールを送った。

 

弾「行くぞ!メインステップ!!金牛龍神ドラゴニック・タウラスXを再び召喚!!そしてレオとタウラスをレベル3に!!」

 

タウラス《……俺は準備万端だぜ!》

 

レオ《…レベル3の効果…!光導達に白シンボルをひとつずつ追加…!!決めてこい…!》

 

再び現れたドラゴニック・タウラスにレオの光が力を与える。これで弾の準備はすべて整った…!!

 

弾「アタックステップ!!ドラゴニック・タウラスでアタック!!グランシャリオの効果でBPプラス5000!赤のシンボルも追加する!!」

 

フラン「……んん!ヴ、ヴァルドラムでブロック!!」

 

レオの白い光、メテオヴルムの赤い光、グランシャリオの七色の光、そして自身の黄金色の光を纏ったドラゴニック・タウラスがフルパワーでヴァルドラムに突っ込んだ。

 

弾「ドラゴニック・タウラス!レベル3の星界放!オレのコアを二個置くことで光導スピリットの数、シンボルを増やす!さらに多かったシンボル分ライフをぶっ壊す!!」

 

タウラス《レオやグランシャリオの効果で俺のシンボルは合計……ええと…六個だ!》

 

タウラスの赤シンボル五つと白シンボルひとつがヴァルドラムの紫シンボルふたつとぶつかり合い、タウラスの四つがフランのライフを壊した。

 

フラン「…ぐぅぅ…!そ、そうよ……!私は…誇り高き…紅魔の血筋…!!こんな呪いなんかに……!負けない!!」

 

弾「行け!!タウラス!激突!!」

 

タウラス《うぉぉぉぉぉ!!》

 

タウラスとヴァルドラムがお互い力任せの押し合いになる。だがタウラスの瞳がカッと光るとどんどんパワーが上がっていく。

 

タウラス《…ぉぉぉ!力が漲る…!魂が燃える……!俺の雷がほとばしるぅぅ!!》

 

その声と共にタウラスはヴァルドラムを空中へぶっ飛ばす。そしてタウラスが光のエネルギーに包まれてまるでドリルの如くヴァルドラムめがけて向かっていく…!!

 

タウラス《……まだ年幾ばくもいってねぇヤツが頑張って戦ってんだ!…俺が負けるわけ…!!いかねぇんだよぉぉぉぉぉぉ!!》

 

その咆哮が力をさらに底上げし、光のドリルになってタウラスはヴァルドラムの腹部を貫いて破壊した!!!

 

弾「メテオヴルムの効果で最後のライフを破壊する!!」

 

爆煙を突っ切って飛び出したメテオヴルムが火炎放射でひとつ残っていたフランのライフを砕いた!!

 

 

 

 

 

フラン「……ん!思い出した!」

 

シヴァ《…チーン……ぐぇ…!》

 

弾「…よかった…実はな…」

 

すっかり元に戻ったフランは(シヴァを踏みつけながら)キレイに着地した。そして弾に状況を聞かされる。

 

フラン「…お姉さまも悪いやつに操られてるの?」

 

弾「………少なくとも…紅い霧が出ているからなぁ……」

 

フラン「…じゃあ私がとめてくる!行くよシヴァ!!」

 

シヴァ《ぐぇっ…!わ、わかった…!だから首を引っ張るな…!》

 

状況を知らされたフランは倒れていたシヴァの首根っこをひっつかむと地下室を出ようとした。だが急にピタッと止まり、地下室の天井を凝視した……何かイヤな予感がする……

 

フラン「…邪魔!近道しよ!きゅっとして…どかぁぁん!!」

 

弾「どわぁ!?」

 

なんとフランは天井をぶち壊すと割れた隙間から上階へと飛んでいく。首根っこを捕まれたシヴァと顔をひきつらせた弾もそのあとに続いていった。

 

 




はい。ありがとうございました。

今回弾が使ったスペルカードはオリジナルとの差別化のため少し名前を変えてます。

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