東方星神録   作:あんこケース

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わーい!元旦に仕事が入ったぞ~!

……ウソダドンドコドーン!!


鬼の一撃

萃香「…へへっ…!」

 

霊夢「…先に始めるわ。メインステップ!鋼鉄雷機士ティグリゴレウスのアクセルを使用!デッキから一枚ドロー、ターンエンドよ」

 

萃香とのバトルを始めていた霊夢はひとまずアクセルを使ってドローする。ゼウスから入らないところを見ると、まだ手札に来ていないのか…

 

萃香「よっしゃ!メインステップ!創界神のウルトラマンを配置!!神託でコアを三個追加する!!」

 

霊夢「はぁ!?なによその創界神!?」

 

萃香「ニャハハハハ!これでターンエンド!」

 

萃香の後ろに現れたマントの銀色の巨人は紛れもなく創界神ネクサス。霊夢の驚きの声にも萃香は笑うだけで答えなかった。

 

霊夢「…メインステップ!天駆ける雷神!創界神ゼウスを配置!神託を発揮してコアふたつを置くわ!さらにゼウスの神鳴神殿もよ!」

 

ゼウス《…不安が拭えぬな…》

 

霊夢はゼウスと雷鳴轟く神殿を連続配置する。霊夢としては早くゼウスのレベル2神技を使いたいのだが、手札の巡りが悪いのかあまり展開できていない。

 

霊夢「…バーストセットしてターンエンド!」

 

萃香「おーん……メインステップ!ウルトラマンビクトリーを召喚してデッキを三枚めくる!そん中の『ウルトラマン』を回収だ!」

 

続いて出てきたのは頭に金色のVがついた、これまた銀色の巨人だった。そして萃香のデッキがオープンされ…スペシウム光線、ウルトラマンタロウ、M78星雲…!

 

萃香「タロウを手札に加えて、スペシウム光線の効果で創界神のウルトラマンにコアを置いてこいつも手札に入る!こちらもバーストを張ってターンエンドだ」

 

霊夢「…動かない…なら攻める!メインステップ!手元のティグリゴレウスをレベル2で召喚!さらに手札から光輝鎧サンダー・Z・ブレイヴを直接合体よ!!」

 

しびれを切らした霊夢は手元から斧を構えた金の騎士を呼び出すと、ティグリゴレウスにローマの剣闘士のようなアーマーが合体した。さらにサンダー・Z・ブレイヴの召喚時効果でゼウスにコアが追加される。

 

霊夢「アタックステップ!ティグリゴレウス!ぶっとばしなさい!!サンダー・Z・ブレイヴの効果で一枚ドロー!」

 

萃香「ライフで受けるよ!…ぐ……!!」

 

サンダー・Z・ブレイヴの鎧を着たティグリゴレウスが萃香のライフを斧で砕く。鬼の萃香が後ずさるほどの衝撃は明らかに普通のライフ減少時のダメージを越えていた。

 

萃香「…か~!まるで勇儀に殴られた感覚だ!やっぱりこれぐらいが良いねぇ~…バースト発動!ウルトラマンタロウの効果は不発だが、ノーコストで召喚するよ!!」

 

萃香のバーストから飛び出してきたのは赤い身体に三叉の頭をしたウルトラマンだった。

 

霊夢「…ターンエンド」

 

萃香「メインステップ!ウルトラマンタイタスを召喚!召喚時効果で自身を最高レベルに!そのままアタックだ!!創界神のウルトラマンレベル2神域によってBPプラス5000!!」

 

勢いに乗る萃香は筋肉質なウルトラマンを召喚し、最高レベルにしてアタックさせた。さらにウルトラマンタイタスは自身の効果と背後の巨大ウルトラマンの後光でダブルシンボル&BPプラス5000状態になっている。

 

霊夢「ライフで受ける…んぐうっ!?」

 

ゼウス《霊夢!…やはりダメージが大きいか…!!》

 

タイタスのパンチが霊夢のライフをふたつ打ち砕く。以前の悪霊達(獄龍隊)とのバトル以上の痛みに霊夢は歯を食い縛って何とかこらえた。

 

霊夢「…ぐ…ら、ライフ減少により…バースト発動…!!雷獣皇サンダー・Z・ライガー!BP7000以上のスピリットを一体破壊してさらにバーストセット…!そして召喚するわ!」

 

萃香「残念…創界神のウルトラマンのコアひとつをタロウに置いて、同じ状態でフィールドに残るんだ…まぁターンエンドかな」

 

苦しみながらも霊夢はバーストを発動させる。すると空からの雷がウルトラマンタロウに降り注いで爆発させたが、巨大ウルトラマンの後光がタロウを復活させた。

 

だが霊夢のフィールドには黒い鎧に赤い肩当てを着けたライガーが現れていた。

 

霊夢「はぁ…はぁ…メインステップ、進化する蒼き炎槍!超・十二神皇エグゼシード・F!!召喚!!」

 

萃香「…来たね…超・十二神皇…!」

 

雷鳴神殿のさらに奥から蒼い炎を放ちながらエグゼシード・Fが霊夢のフィールドに駆け込んできた。それを見た萃香は不適に微笑む…まるでこうなることを予測していたように……

 

霊夢「アタックステップ…行きなさい!フォーミュラー!超封印によってソウルコアをライフに置き、最高レベルまで…!さらに炎走破!タロウを破壊してタイタスに指定アタック!!」

 

萃香「再び創界神のウルトラマンの力でコアを移動させてフィールドに残すよ…迎え撃ちな!!」

 

フォーミュラーのビームもタロウは背後の巨大ウルトラマンのエネルギーで元に戻ってしまう。それに構わずフォーミュラーは自慢の筋肉で受け止めようとしたタイタスを角で貫き、破壊した。

 

霊夢「…一応スピリットは二体破壊した…!よって二点ライフを砕く!」

 

萃香「…ライフが減るタイミングでマジック!リアクティブバリア!ダメージを一点に軽減し、アタックステップも終わらせる!!」

 

フォーミュラーのビームソードが萃香のライフに突き刺さるが、白い防御壁がビームソードの一本を弾いてしまう。

 

霊夢「…まさか…読まれた…?」

 

萃香「…そりゃ対策ぐらいするさ…博麗の巫女のデッキの動きは全部わかっている。それにも対応できるのが一流じゃないかい?」

 

霊夢「…ターンエンド…」

 

萃香「メインステップ!俊星流れるコロッセオを配置してウルトラマンゼロをレベル2で召喚!さらにスペシウム光線を使ってコスト8以下のスピリットを破壊するよ!!」

 

霊夢「…ちぃ…サンダー・Z・ブレイヴはそのまま残すわ…」

 

萃香の言葉に歯噛みする霊夢。それを尻目に萃香は青いコロッセオを配置し、銀と青のウルトラマンを呼び出す。

 

続けて萃香の背後のウルトラマンが腕をクロスさせると、その腕から光線を放ってティグリゴレウスを撃ち抜いた。そして破壊されたティグリゴレウスからサンダー・Z・ブレイヴが分離してフィールドに降り立つ。

 

 

萃香「アタックステップ!ゼロでアタックだ!まずは強襲を使う!俊星流れるコロッセオを疲労させることで、ゼロは回復!さらに相手のバーストをオープンさせる!!」

 

ゼロが走り出すと頭の『ゼロスラッガー』をひとつ掴んで霊夢に放つ。回転しながらゼロスラッガーは霊夢のバーストをひっくり返し、そのバースト…サンダー・Z・ビャッコを露にさせた。

 

萃香「よーし!そのコスト以下のスピリットを破壊だ!さらにそいつを破棄させてもらう!」

 

ゼロスラッガーがブーメランのように戻ってきて霊夢のサンダー・Z・ブレイヴを切り裂く。だが萃香の猛攻はこれで終わらなかった。

 

萃香「…最後だ…ゼロに煌臨!邪神を討つ聖なる光!グリッターティガ!!煌臨時効果で最もコストの高いスピリットを破壊…!!」

 

ゼロが黄金の光に包まれ、赤と銀、そして紫色をしたウルトラマンへと変化する。その身体はまばゆい光を放っている……!煌臨したグリッターティガはL字に組んだ腕から必殺の『ゼペリオン光線』をぶっぱなしてサンダー・Z・ライガーを破壊した。

 

霊夢「…ライフよ…!!ぎゃ…!!!」

 

グリッターティガのキックが霊夢のライフを二点蹴り砕く。砕けたライフの痛みが再び駆け巡り…赤と白の巫女服は所々切り裂かれ、唇や頬は切れて血が滲む…霊夢の身体はもうボロボロだった。

 

萃香「…終わりだよ…グリッターティガ!!」

 

ゼウス《…くっ!はぁぁぁ!!》

 

強襲の効果で回復していたグリッターティガは再び腕からゼペリオン光線を放つ…そしてフォーミュラーを貫いて霊夢の残りライフもすべてぶち壊した………

 

霊夢《…負けた……弾幕ごっこやいつものバトルとは比べ物にならない痛み…ごめん…弾…ヤバッ…い、意識…が……》

 

吹き飛ばされた霊夢の目の前が暗くなっていく…悔しさ、悲しみ、自分への怒り…様々な感情が霊夢の脳内で渦巻く

 

しかし一番強烈だったのは『弾達への罪悪感』だった…

 

 

 

 




はい。ありがとうございました。

…やべ…中ボスとかどうしよう…

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