東方星神録   作:あんこケース

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…おいおい…公式さんよ……リュキオースでわかったでしょ?創界神にコア三個追加はヤバイって!サラスヴァティーと化神の情報来ましたが……イヤ~な予感…


最終五章~花と霊と戦争と~
暴走する妖精と霊


某所

 

ウカノミタマ《帰ったわよ》

 

???「…ウカノミタマ…!貴様…!なぜ…!!」

 

ウカノミタマ《ごめんなさい。本当によく似ていたものだから…》

 

神世界のどこか…謎の空間でウカノミタマは謎の女性と話している。だが女性は男性の前とはうって変わって男っぽい口調で食いかかるも、ウカノミタマは飄々として反省しているようには見えない。

 

???「…まったく…!しかも永遠亭の奴らまで解放されてしまった!どうあの方に報告するつもりなんだ!?」

 

ウカノミタマ《…大丈夫よ。()が出ていったから》

 

???「!?…なら安心か…」

 

ウカノミタマの呑気な言葉に女性は顔を強ばらせる。同時に女性は胸を撫で下ろした所を見ると、その人物は相当手練れの神のようだ。

 

ウカノミタマ《…一応それの報告に来たわ。じゃあね、私は月の都でツクヨミと過ごしてるから》

 

???「…ずいぶん趣味の悪い女だな…他人の夫を洗脳して」

 

ウカノミタマ《 あ!?文句あんの!?

 

???「…い、いや…幸せにな…」

 

ウカノミタマのブチギレオーラに女性はそう答えるしかできなかった。

 

 

 

 

――幻想郷が蘇生した。

 

冬の白色は春の日差しに彩られ、幻想郷は完全に生の色を取り戻していた。

冬の間眠っていた色の力が目覚め、幻想郷を覆う。

花と同時に妖精達も騒がしくなる。

その異常な美しさの自然は、幻想郷に住む者全てを驚かせた。

 

彼女たちはいち早くその異変に気が付いた。

 

桜、向日葵、野菊、桔梗・・・

まだ春だというのに、一年中全ての花が同時に咲き出していたのだ。

多くの人間と全ての妖精は、自然からのプレゼントと受け取って暫くその光景に浮かれていた。

だが、幻想郷でもっとも暢気な人間は珍しくあわてていた。

 

「こんなに判りやすい異変じゃあ、早く解決しないといけないわ。じゃないと、私が怠けているってみんなに言っているようなもんじゃない!」

 

いつも通り、当てもなく勘で神社を飛び出したのだった。

 

 

幻想郷自体が蘇生した。

彼女たちも自然の一部。妖精の力は自然の力。自然には抗えないことを、皆知っていた。

 

だが今回は桁が違う。騒がしくなった妖精が彼岸から吹き出してきた霊達と暴走し始めたのだ。

 

伸び盛る植物を操るは幻想郷最強妖怪の一角『風見 幽香』、暴走する霊を率いるは幻想郷の賢者にして究極の絶対秘神『摩多羅 隠岐奈』、地獄の霊を率いるは幻想郷の閻魔『四季 映姫 ヤマザナドゥ』そして溢れる生命力を各地にばら蒔くは最速の天狗『射命丸 文』

 

「うふふ…良い声で鳴きなさい……!」

 

「見よ!そして語れ!秘神の真の力を!」

 

「そう…あなたは少し罪が重すぎる!」

 

「あやや…手加減すらしないわよ?」

 

幻想郷上位の妖怪と神々を静めるは美神を操る最後の四天王『西行寺 幽々子』、自らの剣を見出だした半人半霊の剣士『魂魄 妖夢』、荒神を降ろした蓬莱の人の形『藤原 妹紅』、そして二柱の創界神を宿す地上の月兎『鈴仙・優曇華院・イナバ』

 

「…はぁ…四天王で残ってるのは私だけなんて…」

 

「幻想郷の未来は…この剣で斬り開く!」

 

「はん!上等だ!殺せるもんなら殺してみろ!」

 

「超怖い」

 

…幻想郷を分ける天下分け目の戦いが始まる…

 

 

 

 

 

第二次永夜異変から数日後 永遠亭 会議室

 

 

霊夢「つまり!次の異変は外界から流入してきた霊達が草花に引っ付いて花を咲かせまくった異変ってわけ!」

 

弾「へぇ…」

 

蓮子「…分かった!でどうする?」

 

ペルセポネ《…冥府の女神として言うなら…死神に任せていれば自然と収まると思うけど…》

 

ケイ《…そんだけで収まるわけないだろうなぁ…ポリポリ…》

 

白板に分かりやすく系図を書いて霊夢は何時ものごとく創界神達&蓮子に説明している。その隣では紫と永琳、アテナ、阿求が何やらボソボソ怪しい会話をしていた。

 

紫「…そう…やはり藍は月の都に…」

 

永琳「十中八九そうでしょう…大方洗脳もされてるだろうし…」

 

阿求「…月の都に侵入する手段は見つかりました?湖に映る月の境界を弄るっていうのは読まれてると思いますが…」

 

アテナ《…実は奴らのミスかもしれませんが…正史で月の都が幻想郷に侵略しようとしたときに使われた通路が残っていました。ですが強固な電子ロックが》

 

黎斗《ぶぅっははは!カタカタ…それは問題なぁぁぁい!この神の頭脳を持ってすれば…カタカタ…ぶち破れるぅぅ!》

 

四賢者が苦い顔で紫色の檻の中に視線を移す。そこでは正気?に戻った檀 黎斗が《黎斗神だぁ!》…黎斗神がものすごい勢いでパソコンのボタンを叩いていた。

 

ヴィシュヌ《…終わった…俺はこれからずっとサラスヴァティにこのこと突っ込まれ続けるんだ…》

 

クリシュナ《ヴィ、ヴィシュヌ様!お気を確かに!》

 

シヴァ《…たぶんアイツも洗脳されてると思うぞ?》

 

鈴仙「…ガタガタガタガタ…」

 

マナカ《…おーい…チチチ…怖がらなくても良いから…人参あげるよ?ダメだ…完全にビビってる…》

 

死んだ魚の目をさらに腐らせてヴィシュヌが綺麗な体育座りで椅子に座り、落ち込むのをクリシュナとシヴァが慰めている。反対側でも鈴仙がえらく怯えて身体を縮こまらせていた。

 

ゼウス《さて!まとめると①まだ月の都には戦力が足りず攻め込めない!②次の異変はかなりの実力者が関わってくる!③そいつらを倒して正気に戻したあと攻め込む!》

 

ヘラ《…でも何時異変が起こるん?》

 

慧音「そろそろ此方から動くことも視野に入れなくては…」

 

慧音の言うことも最もだった。これまで弾達は起きた異変に終始後手に回ってしまっている。

 

アンターク《…ほら…死んだサバ君。何か良い案を出しなさい》

 

ヴィシュヌ《…誰が死んだサバだ…て言うか俺にこんな場で発言させんなよ…》

 

アンターク《あらごめんなさい。死んだサバに失礼だったわね》

 

ヴィシュヌ《…おま…ピクッ…………敵が動き出したぞ…!》

 

橙「会議中失礼します!大変です!」

 

てゐ「妖精が太陽の花畑から、霊達が彼岸から押し寄せてくるウサ!!」

 

弾「何だって!?」

 

シヴァ《…相変わらずすげぇな…『維持』の創界神の察知能力…》

 

アンタークとヴィシュヌが何時ものじゃれあいを繰り広げていた途中、ヴィシュヌの目が鋭くなって西の方角を睨み付ける。その直後、会議室に橙とてゐが駆け込んできた。

 

紫「…太陽の花畑…彼岸…!」

 

永琳「予想通りね。紫、地図出せる?」

 

紫「…ウニョン…バラッ…これよ。ここが太陽の花畑と彼岸で、ここが人里。たぶん敵は人里目指して侵攻すると思われるわ」

 

アテナ《そうですね。非戦闘員を捕虜にすれば戦争は軽く終わります》

 

スキマから紫が出した地図を見て一同作戦を察知した。人里と太陽の花畑並びに彼岸とは距離があるものの、彼岸が幻想郷北部に位置しているのに対し、太陽の花畑は幻想郷の西だ。

 

弾「…よし…一応人里にいる奴も入れて三手に別れよう。絶対に人里との間…霧の湖と無名の丘で食い止める!!全員…!死ぬなよ!!」

 

全員「《おう!!》」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阿求「…大丈夫でしょうか?」

 

アテナ《任せなさい。『守る』ことに関しては得意中の得意です》

 

慧音「…みんな…無事でいろよ…!」

 

アンターク《……本当にゾンビになったら承知しないわよ…》

 

輝夜「ああもう!神が仕事中じゃなきゃ私も戦ったのに!」

 

レミリア「うぇぇん!おいてかれたぁぁ!」

 

人里組 阿求&アテナ 慧音&アンターク 輝夜 レミリアその他

 

 

 

 

鈴仙「…ガタガタガタガタ…」

 

弾「…大丈夫かなぁ…?」

 

永琳「…はぁ……やるしかないわ」

 

妖夢「…私こっちで良いんですかね?」

 

フラン「頑張る~!」

 

咲夜「…まだ未来は見えない…」

 

魔理沙「へへ!」

 

無名の丘組 弾、永琳、鈴仙、妖夢、フラン、咲夜、魔理沙

 

 

 

紫「…ブツブツ…どうして弾と一緒じゃないのよ…ブツブツ」

 

蓮子「しっかりしてよメリー!」

 

霊夢「……あの女…会ったらとっちめる!」

 

妹紅「さぁて…閻魔様にケンカ売りに行くか!」

 

幽々子「死ぬ気で頑張るわ~♪」

 

魅魔「おなじくぅ~!」

 

アリス「…死人と悪霊の死ぬ気は信用ならないわよ…」

 

霧の湖組 紫、蓮子、霊夢、妹紅、幽々子、アリス、魅魔

 

 

 

 

 

 

 

???《 …フォフォフォ…さて…準備はできたかの?

 

 

 

…いざ…開戦…!!

 

 

 




はい。ありがとうございました。

もう大結界異変の面影なし!今回の異変はザ!戦争です!

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