東方星神録   作:あんこケース

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第二次博麗VS守矢

一方その頃……

 

幽香「…イシスターでアタック。ライフを削り、スピリットを二体戻してライフ貫通」

 

映姫「…バースト貰います。アーサーの効果でコア三個をトラッシュへ」

 

幽香「ち…ねぇ…バトルフィールドで」

 

永琳「ダメ。私を倒せれば良いわよ?」

 

イシス《ケチ臭いわねぇ…》

 

幽々子「仕方ないわよ。あなた達の挽回待ちなんだから」

 

永遠亭では未だに療養中の幽香と映姫がテーブルを挟んでカードを広げてバトルしている。幽香の優しい頼みも隣で見ていた最後の四天王と医者には通用しなかったようだ。

 

紫「ウニョン…あら?そんなにもの足りないなら私とやる?」

 

隠岐奈「ガチャッ…あんたとやるのは普通でもゴメンだよ…」

 

幽香「なら隠岐奈、次あんたとやるわよ」

 

映姫「…どうしました?今のバトルは幽香のアタックステップですけども?」

 

そんなやり取りの最中、スキマと扉から紫と隠岐奈が出てくる。だが四天王達でも紫にケンカを売る気力は万全でもないようだ。幽香も隠岐奈も映姫も幽々子も目を紫から反らして聞かなかったふりをしている……唯一永琳は「上等」と肩を鳴らしていたが…

 

 

紫「いやそうじゃなくて…アレックスさん見てない?」

 

トト《…僕たちは見てないよ?》

 

オシリス《…私もだ。見当たらないのか?》

 

アプロディーテ《…そういえば…マナカとケイも見てないわね…》

 

永琳「…弾には聞いてみた?」

 

紫「…んん~…聞いてはみたのだけど…不適に笑って「大丈夫だ。ふふふ…」としか言わないの…まったくぅ!ちゃんと黙ってないで説明してよ!」

 

四天王+永琳《お前が言うか…》

 

ふてくされる紫に四天王と永琳は白い目で呆れかえる。だが最終的に探していたアレックスの居場所を知っている者はいなかった。

 

幽香「…弾は…わかっていると思う?」

 

映姫「私の意見では察しているのでしょう。彼らの居場所はそう多くはないので、大方私も察しがついています」

 

隠岐奈「…霊夢の援護に向かった…ってことかい…もしかしたら霊奈と戦わなければならない事態になったときのために…」

 

幽々子「…どうして霊奈はああなっちゃったのかしら…?」

 

紫「…やっぱり…私がもっと真剣に幻想郷の矛盾と向き合っていれば…」

永琳「…過ぎたことは忘れなさい。大事なのはこれから…」

 

幻想郷の年長者はそれぞれ思いを吐き出す。古株で霊奈とも関わりがあったであろう彼らの心境はどのようなものであろうか……

 

 

 

 

 

 

 

妖怪の山 守矢神社 境内

 

 

霊夢「スタッ…ようやくついた…」

 

魔理沙「…ほぉ~…霊夢、どうやらあちらさんはヤル気満々みたいだぜ」

 

守矢神社に到着した霊夢と魔理沙は辺りに漂っている神力に身を引き締める。しかもいつも感じている創界神の清らかな神力ではなく、緊迫した荒々しい神力が二人の背筋を強ばらせていた。

 

そして境内の石畳に立つ二人を見下ろすように神社の屋根に立っている二人…いや、二柱の神々がいた。

 

 

神奈子「…ゴゴゴ…貴様ら…!早苗をどこにやった…!!?」

 

霊夢「……はぁ?早苗ってだれ?そんなやつ記憶にないわ」

 

諏訪子「…ゴゴゴ…私たちを怒らせない方が身のためだよ…!」

 

魔理沙「はは!こりゃまいった!……その台詞を先に言われちまうとはなぁ!」

 

早苗の一件でぶちギレている二柱にも霊夢と魔理沙は軽く受け流す。そしてお互いをチラリと見るが、言葉は発さずに目配せで意思を伝えあった…

 

……()()()()()()……

 

 

霊夢「返してほしければ私達に勝つことね!」

 

魔理沙「どっちかでも勝てりゃ返してやるよ!」

 

神奈子「…ゴゴゴ…その言葉…!忘れるな!」

 

諏訪子「…ゴゴゴ…行くよ…!」

 

 

四人「ゲートオープン!界放!!」

 

 

 

霊夢「……ふっ!来なさい!」

 

神奈子「…早苗…待ってな!メインステップ!ゴッドシーカー 天騎士オールリィチを召喚!召喚時効果でデッキを四枚オープンする!」

 

神奈子の先行で始まったバトル、第1ターンはフィールドにゴキブリの昆虫騎士が現れてデッキをサーチする。めくられたのは天騎士ナミテントウ、創界神アレス、光速騎士ワスピーダー、そしてテッポウナナフシだ。

 

神奈子「アレスとワスピーダーを手札へ!ターンエンド!」

 

霊夢「メインステップ!こっちもゴッドシーカー!サンダー・Z・ウィゼルを召喚!三枚めくって界渡/化神とゼウスを貰うわ!」

 

霊夢も負けじとゴッドシーカーの小さないたちを召喚し、デッキからゼウスを掘り起こそうとする。霊夢の三枚はサンダー・Z・ウルフ、デルタバリア、そして…創界神ゼウス!

 

霊夢「!サンダー・Z・ウルフとゼウスを回収してそのままゼウスを配置!!神託でコア二個をゼウスへ!ターンエンドよ!」

 

ゼウス《今度はあのバカ息子が相手か…!》

 

順調にゼウスを配置できた霊夢は機嫌良くターンエンドを宣言した。

 

神奈子「メインステップ!荒ぶる軍神!創界神アレスを配置!神託によってコアを三個おき、落ちたバグズリバースを手札に戻す!そしてこい!光速騎士ワスピーダー!!」

 

アレス《………………》

 

神奈子はアレスを配置すると、先ほどオールリィチで回収したオレンジ色のハチの騎士がフィールドに降り立つ。

 

神奈子「バーストを伏せて…アタックステップ!アレスの神域!オールリィチとワスピーダーで同時アタック!!ワスピーダーの効果でコアブースト!」

 

霊夢「…ふーん…どっちもライフで受ける!!」

 

アレスが旗を振るとオールリィチとワスピーダーが同時に霊夢めがけて飛び出す。オールリィチの剣とワスピーダーの針が霊夢のライフを二つ砕いた。

 

神奈子「しゃ!ターンエンド!」

 

ゼウス《霊夢、次の同時アタックはキツいぞ…!?》

 

霊夢「ハイハイ、メインステップ!サンダー・Z・ゴリラとサンダー・Z・ウルフを召喚!そしてサンダー・Z・ウィゼルをレベル2にアップ!」

 

ゼウスの心配もなんとやら、霊夢は神殿のようなアーマーをつけたゴリラと帯電している赤のオオカミを召喚していく。

 

霊夢「アタックステップ!サンダー・Z・ウルフ!攻撃よ!効果でワスピーダーを指定アタック!」

 

神奈子「…仕方ないか…!そのまま破壊」

 

霊夢「その前にぃ~!フラッシュタイミング!サンダー・Z・ウィゼルに煌臨!打ち響く銀の轟音!銀銃皇ヴァルサー・ティーガ!煌臨時効果で煌砲撃よ!!」

 

ゼウス《おぉ!デッキ二枚をめくって『皇獣』ならライフを減らせるぞ!》

 

サンダー・Z・ウィゼルに雷が落ちて姿が変わっていく。より大きくなったその姿は機械的になったリボル・ティーガと言える二つの砲台を背負った銀の虎だった。

 

そしてヴァルサー・ティーガの効果で霊夢のデッキが二枚オープンされる。

 

霊夢「…リュキオースとサンダー・Z・ウィゼル!ライフ二つぶち抜くわ!!」

 

神奈子「ぐ…!だがバースト発動!斬騎士ラグマンティス!サンダー・Z・ゴリラとヴァルサー・ティーガを疲労させて一体をデッキボトムへ!戻れ!サンダー・Z・ゴリラ!!」

 

霊夢「…防げない効果ね…でもワスピーダーは破壊させて貰う!」

 

ヴァルサー・ティーガが両方の砲台から強烈な砲撃を放って神奈子のライフを削ったが、バーストから吹き荒れた緑の風によって霊夢のスピリットがすべて疲労してしまう。

 

そして出てきたカマキリの蟲騎士が鎌でサンダー・Z・ゴリラをボトムに切り戻す。しかもフィールドに残る効果以外では防げないおまけつきだ。それでもサンダー・Z・ウルフはワスピーダーに噛みついてそのまま破壊した。

 

霊夢「ターンエンドよ」

 

神奈子「…まだだ…!メインステップ!勝利を掴む甲殻の軍神!殻神騎士ナイト・オブ・グラディウス!召喚!」

 

アレスの旗がフィールドに突き刺さり、その地面から緑の甲冑を着た蟲の軍神が斧を構えて現れた。

 

神奈子「これで終わりだ!行け!ナイト・オブ・グラディウス!オールリィチ!界放の効果で相手二体を重疲労させ、コア二個を置いてライフを二つ砕く!!」

 

霊夢「フラッシュタイミング!デルタバリア!コストはヴァルサー・ティーガから確保。さらにゼウスのレベル1神技!オールリィチを破壊する!!」

 

ゼウス《そぉーい!》

 

ナイト・オブ・グラディウスが投げた斧が霊夢のライフを二つ破壊するが、霊夢が展開したデルタバリアがナイト・オブ・グラディウスのメインアタックを防ぎ、オールリィチもゼウスの雷で破壊された。

 

神奈子「…くぅ…!ターンエンド…!!」

 

霊夢「終わらせるわよ!メインステップ!撃ち抜け!すべてを貫く星の矢!龍星の射手リュキオース!超祈願でゼウスにコア三個を置いて龍射撃でナイト・オブ・グラディウスを破壊よ!!」

 

霊夢のフィールドに空からオオカミに股がったドラゴンが弓を携えて降りてくる。巨大オオカミを器用に乗りこなし、リュキオースは炎の矢でナイト・オブ・グラディウスを撃ち抜いた。

 

霊夢「アタックステップ!行け!リュキオース!ゼウスのレベル2の神技発揮!!」

 

ゼウス《エクストラターンぞ!》

 

神奈子「…ライフで受ける…!」

 

ゼウスの雷がフィールドに降り注ぐなか、リュキオースが再び炎の矢を放って神奈子のライフを破壊した。

 

霊夢「ターンエンド…そしてまた私のターン!アタックステップ!サンダー・Z・ウルフでアタック!!」

 

神奈子「…これもライフだ…!」

 

霊夢のエクストラターン、重疲労から回復したサンダー・Z・ウルフが全身の毛を逆立たせながら走りだし、ライフを噛み砕く。

 

霊夢「決めなさい!リュキオース!!」

 

リュキオースが空から無数の矢を放った!

 

 

 

 

 

 

諏訪子「…イライラ…!」

 

魔理沙「…おー…こわこわ…メインステップ!世界の創造主!創界神ロロを配置!神託でコア二個を置いて…よーやく引けたぜ!私の神話ブレイヴ!神環杖リガ・シャクティをロロに直接合体だ!」

 

ロロ《正確には君のじゃないけどね…!》

 

祟り神化する寸前の諏訪子に形だけ魔理沙は怖がる。そして先行でロロを呼び出すと、借りていた神話ブレイヴ『神環杖リガ・シャクティ』を合体させた。

 

魔理沙「ターンエンド!」

 

諏訪子「…メインステップ…!ネクサス!凍てつくつららの逆塔を配置!バーストをセットしてターンエンドだよ」

 

魔理沙「…げ…久しぶりに見た…!」

 

対して諏訪子は背後に凍りついた逆さまの柱を配置するだけでターンを終了する。だが魔理沙の顔は苦々しい表情へと変わっていた。

 

魔理沙「…苦手なんだよなぁ…メインステップ!エグゼシード・ビレフトを召喚!アタックはしないでターンエンド」

 

頭をかいて魔理沙は小さいエグゼシードを召喚し、ターンエンドした。

 

諏訪子「メインステップ。シュライクンをレベル2で召喚!緑のスピリットでもあるシュライクンの召喚により、凍てつくつららの逆塔の効果で自身にコアを追加」

 

諏訪子が小さな白い鳥を呼び出すと、背後の逆塔が緑に光ってコアを増やした。

 

諏訪子「さらにヤミヤンマを召喚してシュライクンにコアブースト!逆塔の効果でコアを追加!これでターンエンド」

 

諏訪子はさらに小さなトンボを召喚して更なるコアブーストを行うが、手札に良いのがなかったからかターンエンドした。

 

魔理沙「うへぇ…メインステップ!ダンデラビットを召喚してリザーブとビレフトにコアを追加!さらにゴクラクチョーを召喚!もう一つコアを増やす!」

 

ロロ《確か…『赤緑連鎖』っぽく改良したんだっけ》

 

魔理沙はロロのレベル2効果で緑シンボルを確保する。これで召喚されたダンデラビットやゴクラクチョーが最大軽減で召喚された。

 

魔理沙「おまけにぃ~…爆魔神を召喚してビレフトとゴクラクチョーに合体するぜ!アタックステップ!いったれ!ビレフト!合計二枚ドローしてもういっちょコアを追加だ!」

 

諏訪子「ヤミヤンマでブロックするよ!」

 

魔理沙のフィールドに巨大なマグマの魔神が現れてビレフトとゴクラクチョーに力を注ぎ込む。その力を受けたビレフトが走り出し、角でヤミヤンマを突き刺した。

 

魔理沙「ターンエンド!」

 

諏訪子「…さぁて…メインステップ!要塞蟲ラルバをレベル2で召喚!召喚時効果で白スピリットにコアを追加。そのままテッポウナナフシを召喚して手札を捨てて相手の手札分、ドロー」

 

諏訪子は機械の芋虫に身体が鉄砲のナナフシを召喚してコアと手札を回していく。だがテッポウナナフシの効果は魔理沙の手札が二枚しかなかったので、あまりドローすることはできなかった。

 

……それでも諏訪子の顔には笑みが浮かんでいたが……

 

諏訪子「…よし…召喚!鉄騎皇イグドラシル!召喚時効果でBP3000以下のスピリットをすべて手札に戻す!そして戻したシュライクン、ラルバ、そしてテッポウナナフシを再召喚!コアブースト&ドロー!」

 

魔理沙「…あー…こうなると暇になるんだよなぁ…」

 

諏訪子のフィールドに白い竜巻が発生し、銀色の騎士が現れる。その召喚時効果が魔理沙のダンデラビット、諏訪子の三体を手札に戻し、諏訪子はその三体を再度呼び出した。

 

諏訪子「アタックステップ!フルアタックだ!」

 

魔理沙「…お…?きたか?全部ライフだ!!」

 

シュライクンの翼、ラルバのビーム、テッポウナナフシの銃弾、そしてイグドラシルの剣が魔理沙のライフを一気に残り一つにまで削りきった。

 

諏訪子「…ま…いいか…ターンエンド」

 

魔理沙「…いってぇ~…やったな!メインステップ!ビレフトとゴクラクチョーを最高レベルへ!さらにビレフトに煌臨!始まりの龍を纏いし神馬!龍神皇ジーク・エグゼシード!」

 

ロロ《…チラッ…しかも手札にそいつがいるんだね…!》

 

ビレフトの周りに炎が発生し、ビレフトの身体にジークフリードを思わせる赤い装飾が出現する。そしてオレンジの翼を羽ばたかせてフィールドに炎を振り払って現れた。

 

魔理沙「アタックステップ!ジーク・エグゼシードでアタック!!爆魔神のダブルドライブ!一枚ドローしてコアを増やす!ジーク・エグゼシードの効果でトラッシュのソウルコアを戻すぜ!」

 

諏訪子「フラッシュタイミング!ストームアタック!ゴクラクチョーを疲労させてイグドラシルを回復させるよ!イグドラシルでブロック!!」

 

魔理沙「おおっと!フラッシュタイミング!ジーク・エグゼシードの効果を使う!手札のダンデラビットを煌臨元にして回復し、ライフを二つ砕くぜ!!」

 

ジーク・エグゼシードが緑の風で起き上がったイグドラシルにぶつかり、角と剣が火花を散らす。だが魔理沙の手札がジーク・エグゼシードに吸収され、角からビームを放って諏訪子のライフを二点貫いた。

 

魔理沙「まだまだ続くぜ!ジーク・エグゼシードに煌臨!星から生まれし救世主の神皇!超神星の神皇エグゼシード・ノヴァ!!エグゼシードに煌臨したので、ライフを全回復!!」

 

諏訪子「…ぜ、全…回復!?」

 

魔理沙「さぁ!イグドラシルをぶちのめしな!!」

 

ジーク・エグゼシードに空から炎の流星が降り注ぐ。炎が晴れるとジークフリードの装飾はすっかり消え去り、ジークヴルム・ノヴァを思わせる白い翼と赤いたてがみが生えていた。

 

エグゼシード・ノヴァはさらに虹色の光を放って魔理沙のライフをすべて回復させ、炎の槍になってイグドラシルの腹を貫いた!

 

魔理沙「これでとどめだ!いっけぇぇぇぇ!エグゼシード・ノヴァァァァァァ!!!」

 

トリプルシンボルのエグゼシード・ノヴァが口から虹色のビームを諏訪子めがけてぶっぱなした!!

 

 

 

 

 

 

 

 


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