プロメテウス《 …今から手加減はしないよ…!! 》
文「ふんっ…メインステップ!ウツボクイナを召喚してコアを自身へ。大空の支配者!創界神ホルスを配置!神託でコアを三個おくわ」
ホルス《…さぁ…!お前の罪を…!数えろ!!《/font》 》
文は初手に小さな植物に入った雛を召喚し、ホルスも配置する。ホルス自身も目を鋭くさせてプロメテウスを睨み付けていた。
文「ターンエンド」
プロメテウス《 メインステップ!こい!ヘルメス!神託でコア二つを置く!そしてパキラフォックスを召喚して自身にコアを増やし、デッキを五枚オープンする! 》
ヘルメス《……………》
プロメテウスはヘルメスを出すと、小さなキツネを召喚してコアブースト&デッキをオープンする。
プロメテウス《 その中の『七大英雄獣』…老将タイガー・ネストールと光速神王オデュッセイバーを手札に!ターンエンド! 》
文「…メインステップ!天空勇姫ネフェルスを召喚!またコアを二個増やして来なさい!天空翠凰ファラ=ニクス!!」
文のフィールドに鎧姿の野鳥を呼び出して、その増えたコアで金色の小型の鳳凰を召喚した。文はうまくアルティメット達の召喚時効果を使い、コアを貯めていった。
文「アタックステップ!羽ばたけ!ファラ=ニクス!」
プロメテウス《 ライフで受ける! 》
ファラ=ニクスが緑の羽を振るってプロメテウスのライフを砕いた。
文「これで終わりよ。ターンエンド」
プロメテウス《 行くぞ!メインステップ!老将ネストールを召喚!召喚時効果でコアを二個ネストールに!さらに相手のトラッシュのスピリット三枚を除外してウツボクイナを重疲労! 》
プロメテウスが召喚した老いた虎が吠えてウツボクイナをひっくり返す。さらにプロメテウスは手札のカードを手に取った。
プロメテウス《 増えたコアを使い、召喚!七大英雄獣 光速神王オデュッセイバー!アタックステップ!行け!オデュッセイバー!界放でファラ=ニクスとネフェルスを手元に置き、ヘルメスのコアを移動させてそのカードを封じる! 》
文「…ライフで受ける!…っつ!!」
フィールドを縦横無尽に駆け抜けたオデュッセイバーがファラ=ニクスとネフェルスを突き飛ばして文の手元に吹き飛ばす。そのままオデュッセイバーが文のライフを噛み砕いた。
プロメテウス《 ターンエンド! 》
文「…ふんっ!メインステップ!金色の翼で天に舞え!天空鳳凰ホル=アクティをレベル4で召喚!」
ホルス《デカいの…!噛ましてやるか!》
ホルスを中心に緑の竜巻が巻き起こり、飛び出した赤い鳳凰…ホル=アクティがフィールドで大きくいなないた。
文「アタックステップ!ホル=アクティでアタック!!デッキを三枚めくって『爪鳥』を召喚!」
ホルス《…よーし!天空の双璧イネブ・ヴァルチャーを召喚!召喚時効果でオデュッセイバーとネストールを重疲労だ!》
ホル=アクティが羽ばたいて文のデッキを三枚めくり、その中の一枚…巨大なハゲタカのような怪鳥が二体の剣獣を伏せさせながら現れた。
文「イネブ・ヴァルチャーはアルティメットなので、ライフを一つ砕く!」
プロメテウス《 バースト発動!七大英雄獣覇王獣テセウス!その二体を疲労させて『剣獣』をBPプラス10000!ホル=アクティはライフで受ける! 》
たった今召喚されたイネブ・ヴァルチャーがプロメテウスのバーストから出てきた大型の獣の咆哮に疲労させられる。それでもホル=アクティは嘴でプロメテウスのライフをつつき割った。
文「…まぁ良いわ。ターンエンド」
プロメテウス《 …メインステップ…!生命の灯火…!今風によって燃え上がれ!召喚!崩風神ブロウ・メテウス! 》
プロメテウスのフィールドに黒い穴が開くと、そこから吹き出した炎が一体の神の姿をとる。頭部は虎だが身体はがっちりした人型の鎧姿の神が地面に降り立ち、風に自らが放った炎をたなびかせた。
文「…ビュゥゥゥ!…すごい風…!」
ホルス《…だが気味悪い風だ…!優しさも何もない…!虚しい風だぜ…!》
プロメテウス《 君の首はタカミムスビ陣営の見せしめにしてやる!アタックステップ!ブロウ・メテウスでアタック!!ヘルメスの神域でBPプラス10000! 》
文「フラッシュタイミング!ホルスの神技!コア一つでデッキ三枚の中から爪鳥を召喚するわ!」
ホルス《…あぁもう!仕方ない!セメンバードを召喚!そしてブロックだ!》
ブロウ・メテウスがヘルメスの風に乗りながら炎の拳を突き出す。だがホルスのめくりは良くなく、現れた小さな鳥はブロウ・メテウスに簡単にぶっとばされてしまった。
プロメテウス《 再びブロウ・メテウスでアタック!!フラッシュでヘルメスのコアを四個ボイドへ戻す!これで相手の疲労しているスピリット/アルティメットを手札に!さらにその分こちらのスピリットは回復だ! 》
文「な…!?」
ヘルメスのコアをエネルギーにしてブロウ・メテウスが炎の竜巻をフィールドに発生させる。その炎は文のアルティメット達を蹴散らし、プロメテウスのスピリット達を起き上がらせた。
プロメテウス《 あはは!これで君にブロックできるスピリットはいない!さぁ!死んで貰おうか! 》
文「…生憎だけど…!お断りするわ!フラッシュで再びホルスの神技を使用!」
ホルス《今度こそ…良いの頼むぜ…!》
文は再度ホルスの神技を使ってデッキをめくる。残りのホルスのコア的にこれがラストチャンスになる…文とホルスの心臓の鼓動が大きく響き始めた。
…一枚目…天空鳥キジバトゥーラ……二枚目…バインディングホルス………そして最後の一枚は………!
文《…大丈夫…来たカードが何であろうと…私が答えるんだ!》
……三枚目は…………
………天空勇士シュネア・イーグル!
文「…来た!天空勇士シュネア・イーグルを召喚!召喚時効果で手札の天空双剣ホル=エッジをシュネア・イーグルにダイレクト合体させるように召喚!!しかも相手スピリットを三体重疲労できる!!」
プロメテウス《 ……は…!? 》
フィールドに現れた赤い鎧を着た白い身体の爪鳥めがけてどこからか二本の剣が飛んでくる。シュネア・イーグルは両足で剣の柄をつかみ、たった今起き上がったオデュッセイバー、ネストール、そしてテセウスを再び地面に伏せさせた。
文「イネブ・ヴァルチャーとウツボクイナを消滅させてレベル3にしたシュネア・イーグルでブロック!!」
ホルス《ヘルメスの神域はコアがないから使えないだろ!!》
向かってきたブロウ・メテウスの拳をシュネア・イーグルはホル=エッジで受け止める。そのまま弾き返してブロウ・メテウスを外壁に叩きつけて破壊した!
プロメテウス《 …ターン…エンド… 》
文「メインステップ!ホル=エッジをホル=アクティに合体!アタックステップ!行け!ホル=アクティ!デッキ三枚から天空神鳥ハロエリスを召喚!そしてパキラフォックスを重疲労!!」
シュネア・イーグルがホル=エッジをホル=アクティに投げ渡す。ホル=アクティは翼にホル=エッジを合体させて一段と緑に輝いた。
しかもホル=アクティの効果で召喚されたハロエリスが唯一回復状態のパキラフォックスをひっくり返した。
プロメテウス《 ひ…!い、イヤだ…!また…消えたくない…! 》
文「この腰抜け!最期ぐらい腹くくりなさい!」
ホルス《吹き飛ばせ!!ホル=アクティ!!!》
プロメテウスめがけて黄金の光に包まれたホル=アクティが突っ込んだ!!
プロメテウス《 ァァァァァァァァ!!! 》
文「…ずいぶん手こずらされたわね…早く守矢神社に向かわないと…」
ホルス《…だが敵の親玉の一人を潰せたのは大きなアドだな》
プロメテウスを撃破したあと、倒れた椛を背負いながら文は守矢神社めがけて飛んでいた。その速度は一人を背負っているとは思えないほど速い。お陰であれから十分程度で守矢神社が近づいてきた。
文「…スタッ…よいしょっと…さて二人は…どごぉぉぉぉぉぉん!!!…あそこね」
椛を安全な所に寝かせて文は爆音が聞こえた方向へ飛ぶ。するとそこには……
霊夢「……お義母さん…」
先ほどの自分と同じように弾の神力を放ちながら佇む霊夢の姿があった。
はい。ありがとうございました。
気づけばこんな駄文で8ヶ月…200話も読んでくださり、誠にありがとうございます。完結まであと少し御付き合い頂ければ幸いです。