東方星神録   作:あんこケース

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…悲報。自分の周りにいる人、ほとんどデュエマ勢


永琳殲滅計画

戦場 中央部

 

 

霊夢「雷符『旋雷杭打(サンダードライバー)』!!」

 

紫「紫奥義『弾幕結界』!!」

 

鈴仙「散符『真実の月(インビジブルフルムーン)』!!」

 

輝夜「神宝『ブリリアントドラゴンバレッタ』!!」

 

妹紅「星符『灼熱火砕(ヒートイラプション)』!!」

 

ドガガガガガガガガ!!!!

 

妖怪達《ギシャァァァァ!》

 

式神《…ギギギギ…!》

戦いが一番激しい中央部、霊夢達五人の攻撃が妖怪や式神達を吹き飛ばす。だが数が多すぎて倒した感覚が全くしない。しかも妖精や霊魂のような数ばかりの敵ではなく、一体一体の強さもあるので倒した数も少なめだった。

 

霊夢「…この…!」

 

紫「全員持ちこたえなさい!」

 

妹紅「…お…?」

 

早鬼「ヒャッッッッハァァァァァ~!退きやがれ~!」

 

八千慧「…さて…そろそろ弱りだす頃ですね」

 

五人の前に躍り出てきたのは畜生界の組長達、トレードマークのウェスタンハットをなおしながら翼を広げる早鬼と弱りかけたところで仕留めようと出てきた八千慧…今の霊夢達でも決して油断できない相手だ。

 

早鬼「…あ~あ、ここでもお前と共闘しなくちゃならないなんてなぁ~!」

 

八千慧「…あなたが言えることかしら?脳内筋肉のバカ狼の首領さん?」

 

早鬼「黙れ腰抜け鹿ビッチ女!」

 

八千慧「ああん!?もっかい言ってみなさい!」

 

スサノヲ《…やっぱりケンカしてやがんな…》

妹紅「…ほぉ~…お前らもここにいたのか…しゃ!さっさと蹴散らすぜ!」

 

輝夜「私もやろぉっと♪」

 

妹紅「…ジロッ…ニヤリ…」

 

だが二人のチームワークは壊滅的なことは変わっていない。そんな組長達の前に周りの妖怪達をぶちのめしながら蓬莱人が並び立つ…その間にはガンを飛ばすことはあれど、不適な笑みを浮かべてもう一度前を向いた。

 

妹紅「先手必勝!炎符『豪炎大剣(フレアソード)』!!」

 

早鬼「どぉぉぉ!?」

 

八千慧「きゃぁぁ!?」

 

妹紅はアラナミを構えて灼熱の炎を刃先に纏わせる。そして大振りにアラナミを振るって剣の形をした火炎弾を二人めがけて放った。

 

言い争って周りを気にしていなかった二人はそのまま炎に飲み込まれる。それでもさすがは組長、瀕死にはなっていない。

 

八千慧「…よくも…!亀符『亀甲地獄』!!」

 

輝夜「…神!」

 

黎斗神《よぉぅぅし!神の才能を見よぉぉ!》

八千慧が怒りを露にして交差する緑のビームを放つが、輝夜が声をかけるとなにもない虚空から何かが輝夜の手に落ちてくる。それはティラノサウルスの頭部を模した紫色の刃の手斧だった。

 

輝夜達は知らないだろうが、それは仮面ライダーオーズの最強武器の『メダガブリュー』。無を司り、欲望を砕く魔の斧である。

 

輝夜「パシッ!セイヤーッ!!」

 

妹紅「うぉ!?」

 

早鬼「ぐぇぇ!!」

 

八千慧「な!?ッッッ…!!」

 

既に巨大なエネルギーの刃を纏っていたメダガブリューを輝夜はお馴染みの掛け声と共に早鬼と八千慧を緑のビームごと吹き飛ばす。オーズの最終回で見せた『グランド・オブ・レイジ』は辺りの生物すべてを粉砕する威力を誇った…間一髪伏せてかわせた妹紅を除いて。

 

輝夜「ふぅ…ポイッ…決まった…!ドヤァ」

 

妹紅「おい!輝夜!殺すぞ!」

 

輝夜「あ?できるもんならねぇ~!」

 

妹紅「おぅ!上等だコラ!」

 

メダガブリューをポイ捨てしてどやる輝夜に妹紅は詰め寄る。この二人も幻想郷1の凸凹コンビであることは間違いない。

 

早鬼「勁疾技『トライアングルチェイス』!!」

 

八千慧「舐め腐りやがって…!鬼符『搦手の鬼畜生』!!」

 

妹紅「…!あぶねぇ!!バゴンッ!!」

 

輝夜「きゃ……妹紅…!?」

 

今度はこちらが言い争っていたところを突かれることになった。早鬼のオーラを纏った突進と八千慧の強化された尻尾が二人に襲いかかるが、妹紅が輝夜の前に出て腕をクロスさせて受け止める。

 

妹紅「ぐ……!輝夜!早くしろ!」

 

妹紅「…ええ!スチャ!」

 

黎斗神《今度はこれだぁぁ…!!》

 

次に輝夜が取り出したのはスペードのマークがあしらわれた刃先が黄金の両手剣…仮面ライダーブレイドの最強武器『キングラウザー』…それを大きく輝夜は振りかぶった。

 

輝夜「でぃぁぁぁぁぁ!!」

 

早鬼「ぎゃ!!」

 

八千慧「んん!!」

 

妹紅「…へへ…決めるぜ!輝夜!」

 

輝夜「ブンッ!わーってる!」

 

光輝くキングラウザーが早鬼と八千慧を再度後ろへ切り飛ばす。そして妹紅の拳からどろどろとマグマが流れ落ち、輝夜は仮面ライダーカブトの最強武器『パーフェクトゼクター』をガンモードで構えた。そのパーフェクトゼクターには既に三つのゼクターが合体している。

 

妹紅「食らいな!炎符『地獄死炎(デスファイア)』!」

 

輝夜「消えなさい。マキシマムハイパーサイクロン!!」

 

ドォォォォォォォォォォォォン!!!!

妹紅が頭上にマグマの火球を生成し、輝夜はパーフェクトゼクターのエネルギーを高めて地面を踏みしめる。その二つの災害クラスの攻撃が辺りの妖怪や式神達を巻き込みながら早鬼と八千慧に炸裂した!

 

妹紅「て言うか…何で『分神』状態の私と普通のお前の火力がどっこいどっこいなんだよ?」

 

輝夜「あら?私は創界神の娘よ?これぐらいの力はあるわ」

 

妹紅「へー(棒)…ならアイツらたたき起こして……」

 

輝夜のどや顔を完全にスルーしつつ妹紅は早鬼と八千慧が吹き飛んだであろう所に目をやった。特大の一撃によって辺り一面は焼け焦げ、新しい月のクレーターが出現している…そこに二人はいた……

 

早鬼「…プスプスプス…」

 

八千慧「…ブシュー……」

 

妹紅「………次いくか…」

 

輝夜「… そうね……」

 

黒焦げになって倒れている二人を軽く見て、居心地悪い空気から逃げるように妹紅と輝夜はまだたくさん残っている妖怪達に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

月面 月の都の門前

 

 

永琳「…ダダダ…!着いた…!」

 

その頃、戦場を駆け抜けていた永琳は月の都を囲む城壁の門にたどり着いていた。いつもは門番の人間がいるのだが、ウカノミタマの命令で下げられたのか、羅生門を思わせる荘厳な門には誰もいない。

 

永琳「…さて…!蹴り破れば防衛術式で痺れるから……飛び越えましょ」

 

そんな独り言を言いながら永琳はくるっと華麗に門を飛び越える。見た目は古くさい建築物でも、月の都のは最新式の機能がついていることを当然だが永琳は考慮した……

 

…だがこの判断は裏目に出ることとなる。

 

 

永琳「さて…ツクヨミの神殿にでも…ッッッ!!?」

 

司令官玉兎「来たぞ!全員撃ち方用意!!」

 

したっぱ玉兎「了解!ガチャッ!」

 

永琳「玉兎!?まさか…読まれた!?」

 

門を飛び越えた永琳の眼下に広がっていたのは門前の広場を埋め尽くすほどの月の兎達だった。もちろん全員武装してライフルの銃口を自分に向けている。

 

永琳「…しまっ」

 

???「紅符『スカーレットミスト』!!」

 

玉兎達「きゃぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

空中の永琳が唇を噛み締めて銃弾を避けようとした瞬間、辺り一帯に紅色の霧が発生する。それは煙幕代わりになって永琳だけでなく、玉兎達の視界も遮った。

 

したっぱ玉兎「なにこれ!?ゲホッゲホッ!」

 

したっぱ玉兎「な、何も見えない…!!」

 

司令官玉兎「ええい!落ち着け!!」

 

永琳「この霧…ガシッ…え?」

 

レミリア「ほらっ!ボケッとしないで!早く撒くわよ!」

 

玉兎達はやはり実戦経験が浅いようで、こんな軽い想定外の事態にも態勢を持ち直せずにあたふたしている。一方煙の中で永琳の腕を引っ張ったのは紅の霧でお馴染み、紅魔館の紅いカリスマ『レミリア・スカーレット』だった。永琳は引きずられるように玉兎達が見えない建物の陰へ逃げ込む。

 

レミリア「…チラッ…ここなら一応、見つからないわね」

 

永琳「…あなた…!どうして…」

 

レミリア「…一応、()()()役として来たわ。足手まといにはならないわよ?」

 

永琳「…はぁ…まぁ良いわ…ついて来なさい。目的地はあの大きな建物、つっきっるから遅れたら置いてくわ」

 

レミリア「ふぅん…あの首里城みたいな建物のことね…」

 

そういうと永琳は門の反対側にそびえる城のような建物を指差し、いまだに紅の霧に混乱している玉兎達の目を盗んで走り出した。レミリアも永琳に負けないスピードで無人の月の都を駆ける。

 

レミリア「…日本神話の神の世界だからか、まるで旧京都市街ね…だが中華風の飾りも見えるのはどうして?」

 

永琳「…数千年前に中国神話の神々を迎え入れたからよ。ちなみにそのせいで純狐の敵も受け入れちゃって大揉めになったの」

 

レミリア「……『嫦娥』…とやらか?」

 

永琳「ええ………!…あら?」

 

レミリア「む?」

 

永琳とレミリアが日本と中華が入り交じる町並みを疾走していると、突然進行方向を遮る影が現れる。それは外で霊夢達と戦っている妖怪や式神でも、玉兎でもない……ただの月の都に住む一般市民だった。

 

レミリア「……一般…人か…?」

 

永琳「…そう…だと思うけど…?」

 

月の民「……ザッザッザッ……」

 

二人が困惑している内に月の民達がどんどん集まってくる。だが全員の目は暗く淀んでおり、まるで生気を感じない…それ以前にこんな所に非戦闘員が集団でいることが永琳には怪しくみえてならなかった。

 

月の民「…ぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

月の民「…ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

レミリア「え…え!?」

 

永琳「に、逃げるわよ!」

 

すると突然奇声をあげた月の民達が二人めがけて襲いかかってきた。さすがに一般人を攻撃するほどこの二人は残酷ではないので脇道へ逃げ込むが、それでも月の民達は追ってきた。

 

レミリア「…奴ら……!!戦士でもない命を…!」

 

永琳「…ギリィ…!」

 

月の民「…わぁぁぁぁぁぁ!!」

 

永琳《…あの若作り狐女…!首洗って待ってなさい!》

 

月の都じゅうを駆け巡りながら永琳は心の中でウカノミタマに悪態をついていた。

 

 

 

 

 

 

同時刻 月の都 ツクヨミの宮殿 とある部屋

 

 

 

???《……!…ふぅ…ようやく来たわね……》

 

 




はい。ありがとうございました。

さて…なぜかついてきたレミリア、そして最後の人物とは…?

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