ドレミー「…はぁ~…早く始めましょう」
レミリア「ええ。メインステップ!ゴッドシーカー 冥府作家ラス・カーズを召喚!召喚時効果で三枚オープンし、その中の『創界神ディオニュソス』と『紫の天渡/化神』を一枚ずつ手札へ!」
レミリアが最初に召喚したのは羽ペンと魔導書を持った骸骨作家だった。そしてレミリアのデッキがフワッと三枚めくれていった。
レミリア「…創界神ディオニュソスと冥府三巨頭ザンデ・ミリオンを回収。ターンエンド」
ドレミー「メインステップ。メカゴジラ(1974)を召喚です。召喚時効果で相手のスピリットを一体手札に戻します」
ドレミーのフィールドに両手がマシンガンのメカドラゴンが現れる。その機械龍が両手のマシンガンを連射してラス・カーズをレミリアの手札へ戻してしまった。
ドレミー「ターンエンドで」
レミリア「メインステップ!酔い狂う冥府神!創界神ディオニュソスを配置!神託の効果でコアを二個ディオニュソスへ!」
ディオニュソス《ははは!さぁて…逝こうか?》
レミリアの背後に笑いながらディオニュソスが現れる。その手にワイングラスを持ち、狂ったような笑みを露にしていた。
レミリア「さらにディオニュソスの酒蔵神殿を配置して一枚ドロー!追加で手札を棄ててもう一枚……そしてラス・カーズを召喚だ!召喚時効果でオープンされた冥府三巨頭クイン・メドゥークを回収」
ディオニュソス《俺のレベル1からの神域が発動!『冥府』スピリットの維持コアはぜーんぶゼロ!》
さらにディオニュソスの後ろが紅魔館を思わせる洋館へと変わり、フィールドに戻されたラス・カーズが召喚される。ラス・カーズはディオニュソスの神力でコアゼロにも関わらず、フィールドに存在していた。
レミリア「…ふむ…ターンエンドだ」
ドレミー「あら?それでは…メインステップ。サイボーグ怪獣メカゴジラをレベル2で召喚!ソウルコアを力で『メカゴジラ』全てをBPプラス5000!」
レミリアは手札を確認した後、ターンを終える。ドレミーはもう一体メカゴジラを召喚してBPを上げてきた。
ドレミー「…殴っておきますか。アタックステップ!メカゴジラ(1974)でアタックです!」
レミリア「ライフで受ける!」
一体のメカゴジラが突進して頭突きでレミリアのライフを砕く。
ドレミー「ターンエンド」
レミリア「…ふんっ!メインステップ!バーストをセット!転生する蛇の魔神!冥府三巨頭クイン・メドゥークを召喚する!!さらに冥府神剣ディオス=フリューゲルをディオニュソスへ!」
ディオニュソス《イエス!俺のコアが三個以上なのでフリューゲルの効果発揮!コアがゼロのスピリットを最高レベルに!》
レミリアのフィールドにヒビが発生すると、地面を砕いて四本の腕に下半身が蛇の女魔神が現れる。続けてディオニュソスの手にギザギザの刃がついた剣が出現した。
レミリア「アタックステップ!クイン・メドゥークでアタック!ディオス=フリューゲルの効果で最高レベルだ!」
ドレミー「…サイボーグ怪獣メカゴジラでブロック!相手スピリットの破壊によりバースト発動!対G兵器スーパーメカゴジラ!」
ディオス=フリューゲルのオーラを纏うクイン・メドゥークが向かってきたメカゴジラを剣で貫く。しかしドレミーはそれを逆手に取り、バーストを発動させた。
ドレミー「デッキから三枚をオープンしてその中の『メカゴジラ』『3式機龍』を好きなだけ召喚です!来なさい!メカゴジラ(1993)!3式機龍(改)!!」
バーストから出てきたのは背中にジェット噴射機を背負ったメカゴジラ。さらに続いて二体のメカゴジラがフィールドに現れた。
ディオニュソス《ありゃりゃ…こりゃボーン・ジェヴォーダンから殴るべきだったねぇ…》
レミリア「…ラス・カーズでアタック!アタック時効果は使わない」
ドレミー「それはライフで」
ラス・カーズがクイン・メドゥークと交代して駆け出す。そして羽ペンを投げつけてドレミーのライフを砕いた。
レミリア「ターンエンド」
ドレミー「メインステップ。ガルーダをフル軽減で召喚してメカゴジラ(1993)に合体!そしてレベル3にアップ!」
一体のメカゴジラの背後に二本の砲台がついた飛行物体が装着される。普段のガルーダのコストは5だが、『メカゴジラ』の存在によりコスト3として扱われていた。
ドレミー「アタックステップ!メカゴジラ(1993)でアタック!アタック時効果でクイン・メドゥークをバウンス!」
レミリア「ダブルシンボルか…ライフで受ける!バースト発動!冥府貴族バロン・ド・レスタック将軍の効果!3式機龍(改)のコア二個と今のソイツのコア一つをリザーブへ!」
ディオニュソス《お~つ!そんで一体消滅したんで…トラッシュにコアブースト♪》
合体したガルーダの砲台がクイン・メドゥークを吹き飛ばし、レミリアのライフも二つ削る。だがレミリアはバーストを発動させ、出てきた中世貴族骸骨の剣の一振りがメカゴジラ達のコアを取り除いた…
…なぜか同じくダブルシンボルである3式機龍しか消滅させなかったのかは…?
ドレミー「…まぁ…クイン・メドゥークならまた手札へ戻せばいいか…ターンエンドです」
レミリア「…ふふふ…私の配下はクイン・メドゥークのみに非ず!メインステップ!死を司る三魔神!冥府三巨頭ザンデ・ミリオンを召喚!!」
たかをくくるドレミーにレミリアは別の冥府三巨頭を召喚する。再び地面を突き破って出てきたのは骸骨姿のドラゴン…ザンデ・ミリオンは翼をバサバサ羽ばたかせて巨大な四足を地面につけた。
レミリア「…そして…!冥府に流れる二筋の血!酔いしれろ!冥府神王カヴァリエーレ・バッカス!!召喚!!」
ディオニュソス《レッツ!パーリィ!!》
ディオニュソスがワイングラスの中のワインをフィールドにばらまく。するとそのワインがどんどん増殖し、巨大な魔神の姿になっていく…
……完全に変化したその姿は四本の腕に二本の剣を構えた冥府神だった。
ドレミー「…化神…!!」
レミリア「アタックステップ!凪ぎ払え!バッカス!アタック時効果!冥界放!で相手フィールドのコア三個をリザーブへ!そして消滅した分ライフをくだく!!」
バッカスが右手の剣を大振りに振るってメカゴジラ(1974)と対G兵器スーパーメカゴジラ、メカゴジラ(1993)からコアを一つずつ取り除き、前二体はコアゼロで消滅させる。
さらにバッカスは追撃に反対の剣でドレミーのライフを二個切り裂いた。
ドレミー「…がはっ…!ま、まだ…マジックで…!」
ディオニュソス《…さらに冥界放の効果は続く…俺のコア三個をトラッシュへ!これでお前のリザーブのコア五個はトラッシュ行きだ!》
レミリア「…ザンデ・ミリオンの効果でお前はスピリットを一体破壊しなければブロックできないぞ?」
ドレミーが手札を切ろうとしたとき、ディオニュソスのエネルギーを吸収したバッカスが衝撃波を放ってリザーブのコアを吹き飛ばす。しかもザンデ・ミリオンが残った一体のメカゴジラのブロックを封じ込めた。
ドレミー「………私の…敗けです…」
レミリア「やれ!冥府の王よ!!」
バッカスの二本の剣がドレミーのライフを全て斬り刻んだ!!
月面 弾達VSオケアノス
オケアノス《 ガァァァァ!!》
妹紅「バッ…炎符『
輝夜「バッ…ソニックアロー!」
暴走するオケアノスは杖で妹紅と輝夜を凪ぎ払おうとする。二人は飛び上がってかわし、炎の剣と赤い弓から放たれたエネルギー矢がオケアノスの腕にヒットした。
オケアノス《 ガガァァァァ!!
隠岐奈「星符『
幽香「草符『
怯んだオケアノスを隠岐奈の重力波が襲い、その巨体が地面に叩きつけられる。おまけに幽香が生やした植物達がオケアノスの触手に絡みついて動きを封じ込めた。
幽々子「舞え!星符『エリダヌストルネード』!」
映姫「星符『
神奈子「頭かち割れろ!神符『一騎当千』!!」
オケアノス《 ギシャァァァァ!!》
その隙に空にいた幽々子が鋭く尖った花びらの群れを、地面にいた映姫が電磁波をそれぞれオケアノスめがけて放つ。それに続いて神奈子がランパードブレイカーをおもいっきりオケアノスの脳天に叩きつけた。
弾「…ハァ…ハァ…うぐっ…」
紫「…《まずい…!弾の体力が…!》…霊夢!援護に来れる!?」
妖怪達《ゴガァァァァ!!》
式神達《ギギガガギギガ!!》
霊夢「…この!…ごめん!たぶん無理!この妖怪ども!!」
全体に気を配っていた弾は紫の想像以上に一番神力を消費していた。他の人に弾の援護をしてもらおうにも、全員残った妖怪や式神達が邪魔で助けに行けない。
オケアノス《 ギィィィィィ!!》
神奈子「…!弾!そっち向かったぞ!!」
幽香「紫!早く弾を下げなさい!」
弾「…ま、まだ…まだ…!」
紫「弾!もう神力の限界よ!後は私達に任せて!」
オケアノスは隠岐奈と幽香の拘束の中、身体をねじって弾に狙いを定める。弾は戦う気満々だが身体がそれについていかず、膝をついて動けない…そんな弾を紫は何とかスキマに避難させようとする。
弾「…ヤバい…!」
紫「バッ!境符『四重結界』!!」
間に合わないと踏んだ紫は何重にも結界を展開してオケアノスの攻撃を受け止めようとする。そしてオケアノスが杖を振り上げた…!
藍「式輝『狐狸妖怪レーザー』!!」
オケアノス《 グギャァァァ!!》
紫「藍!あなた…!」
藍「紫様!お待たせして申し訳ありません…!ですがツクヨミ様をお連れ致しました!」
ツクヨミ《すまん。遅れた》
だが乱入した藍のレーザービームがオケアノスの手を撃ち抜き、杖を手から落とさせた。そして藍はツクヨミを伴って紫の隣に降り立つ。
ツクヨミ《…まずは…!百鬼夜行に式神よ!私に従え!!》
妖怪達《…ギィ?……》
式神達《…ピー!…グググ…》
魔理沙「…お…?」
咲夜「…止まった…!?」
ツクヨミが腰に指した刀を掲げると、霊夢や魔理沙達に襲いかかっていた妖怪や式神達がピタリと静止する。さらにツクヨミは懐から大量の術符をばらまいて呪文を唱えた。
ツクヨミ《…臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!!フルパワァァァ!!三貴神『月神結界』!!》
オケアノス《 ギガァァァァァ!!!》
ツクヨミ《今だ!とどめを!!》
オケアノスの足元に五芒星の光が発生し、オケアノスの動きが再び止まる。自分の世界にいる創界神の拘束は尋常ではなく、隠岐奈や幽香の力の比ではなかった。
弾「…ぉぉぉ!星符!『グランスラッシュ』!!」
腹の底から力を振り絞り、弾はグランシャリオに星のエネルギーを纏わせて飛び上がる。さらに上空には『冥府神剣ディオス=フリューゲル』を構えたレミリアの姿があった。
レミリア「…ヒュュュンッ!私もよ!冥符『アリアドネ・オブ・クラウン』!!」
ディオニュソス《嫁の一撃ぃぃぃ!!》
身体に降ろしたディオニュソスのエネルギーがディオス=フリューゲルに伝わり、レミリアは幹竹割りのようにオケアノスの眉間に振り下ろす。
オケアノス《 ビシャァァァァ!!!!》
弾「ぉぉぉぉぉ!!」
レミリア「だぁぁぁぁぁ!!」
同時に弾のグランシャリオがオケアノスの身体を真一文字に切り裂き、レミリアのディオス=フリューゲルも縦一直線に身体をぶったぎった!!
オケアノス《 ァァ…が…は…》
ドォォォォォンッッ!!!
レミリア「…スタッ…眠りなさい」
オケアノスは十字に身体を切り裂かれ、木っ端微塵に爆散した!
弾「…スタッ…へへっ…ドサッ」
紫「弾!」
クリシュナ《んもう!無茶しすぎよ!》
鈴仙「私達が治療します!」
着地した後、肩から崩れ落ちた弾に医療班の二人が駆け寄る。残りの蟲忍者達もツクヨミがコントロールした妖怪や式神達に制圧されていった。