東方星神録   作:あんこケース

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この小説のキャラで原作っぽくしたら、どうなるんだろう……1ボス幽々子、2ボス隠岐奈、3ボス神奈子、4ボス幽香or映姫、5ボス紫、6ボス弾さん、EX中ボス袿姫、EX永琳とか?……ボスラッシュやん…


孤立無援が誂えた造形神VS非想非非想天の娘

再び 有頂天 袿姫VS天子

 

 

袿姫「行け!埴輪兵よ!」

 

埴輪兵《ザッザッザッ!!!》

 

天子「ズバンッ!ちぃ!ぞろぞろと!ズバンッ!!」

 

袿姫が土と空気中の水分で埴輪兵隊を造って進撃させる。天子は緋想の剣でどんどん埴輪兵をぶったぎって行くが、袿姫の顔は余裕を保っていた。

 

天子「あぁ~!めんどくさい!!地震『避難険路』!!」

 

ヘファイストス《…岩雪崩!!袿姫!気をつけ》

 

袿姫「…ピーンッ!造形『千間観音堂』!!」

 

『もうチマチマ斬るよりまとめて潰そう!』そう言わんばかりに天子は空に飛び上がり、袿姫と埴輪兵隊めがけて大量の要石を降らせ始めた。

 

ヘファイストスが危険を知らせているが、袿姫は目を輝かせて彫刻刀を両手に握りしめる。そして袿姫が落ちてきた要石とすれ違った瞬間……

 

 

……全ての要石が見事な仏像へと変わった!

 

天子「………はいっ!?」

 

ヘファイストス《…わぁーお…!》

 

袿姫「私は造形神であると同時に芸術家だ。これぐらいは雑作もない…いや待て…もう少し腕を上に……コンコン…」

 

天子「……は!こらっ!まだ戦いは終わってないわよ!!」

 

華麗に頭の頭巾を揺らして袿姫はどや顔で着地し、おまけに気になった所を微調整する余裕まであった。天子が「きぃ~!」と剣をブンブン振っているのを無視して袿姫は彫刻刀で気になる部分を削っている。

 

天子「ナメるな!『全人類の緋想天』!!」

 

袿姫「…コンコン…む!守れ!千間観音よ!!」

 

要石が効かないと天子は理解し、緋想の剣にさまざまな『気』を集約していく。その『気』が巨大な玉になると、天子が剣を振り下ろし、袿姫も今造った仏像達を盾にした。

 

 

ドゴォォォォォォォンッ!!!

 

 

天子「…ん…!さすがにこの爆発じゃあ立っては」

 

袿姫「『エゴイスティッククリーチャー』!!」

 

天子「ないぃぃっ!!?」

 

勝ち誇る天子の後ろから聞こえる声が響き、天子の右手の剣に土がへばりつく。これでは土が緋想の剣の刃にこびりついて気質を操作できない。

 

袿姫「イエス!なかなかいい感じだぞ!タイトルは…『忘れ去られた名刀』」

 

天子「…ブンブン!ああ!もう!ならバトスピよ!」

 

袿姫「それは願ってもないこと!」

 

袿姫が楽しそうに指で四角を作り、土にまみれた緋想の剣に題名をつける。いくら振っても土がとれないので、天子は剣を投げ捨ててデッキを構えた。

 

袿姫 天子「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

 

 

袿姫「…よし…メインステップ!まずはマジック!ストロングドローを使用!三枚ドローして二枚棄てる!そしてバーストをセット!」

 

バトルが始まり、袿姫は青の定番マジックで良いカードを引きにいく。

 

袿姫「ターンエンド」

 

天子「…いい引き!メインステップ!砂海武王ビャッコウラーを召喚!バーストを伏せてビャッコウラーでアタックよ!一枚ドローして破棄!」

 

天子のフィールドにファインディングポーズをした白虎の獣人が召喚される。そして走り出したビャッコウラーの効果で天子は手札のガルガンドの城門を破棄したので、ビャッコウラーは回復した。

 

袿姫「…手札が増えたな!バースト発動!ディアマント・ゴレムのバースト効果!デッキを四枚めくって創界神と『造兵』カードを一枚ずつ手札に加える!」

 

だが袿姫はバーストをぶっぱなしてさらにデッキをオープンさせる。めくられたのはゴッドシーカー アクアオーラ・ゴレム、創界神ヘファイストス、神変形ハンマー・アームズ、そしてマグマパワー。

 

袿姫「ヘファイストスとハンマー・アームズを回収!その後ディアマント・ゴレムを召喚だ!ビャッコウラーのアタックはライフで受ける!」

 

袿姫はバシッと二枚を手札に入れ、両肩に輪をつけたダイアモンドのゴーレムを召喚する。だがBPが足りなかったので、ビャッコウラーのアタックはライフで受けた。

 

天子「…むむ…ターンエンドよ」

 

袿姫「メインステップ!勝利を造る鍛冶の神!創界神ヘファイストスを配置!配置時の神託で二個コアを増やす!さらにアマゾナイト・ゴレムを召喚する!」

 

ヘファイストス《さらにハンマー・アームズを僕にダイレクト合体!》

 

袿姫は引いたヘファイストスを配置し、続けて青い鉱石のゴーレムが召喚される。さらに召喚されたハンマーが変形してヘファイストスの鎧に合体した。

 

袿姫「…まだか…ターンエンドだ」

 

天子「…来ないの?ならどんどん行くわよ!メインステップ!ぶっ壊せ!創界神セトを配置!神託を使ってコア二個をセトへ!さらに砂海王グリセティ1世を召喚よ!」

 

セト《…………》

 

一撃で決める『造兵』のパーツがまだ揃っていないのか、袿姫がターンを天子に返す。そのまま天子はセトと青いクマの獣人を呼び出し、攻撃態勢に入った。

 

天子「アタックステップ!もう一発噛ましてきなさい!ビャッコウラー!一枚ドローしてコスト4以上の砂海将軍ラァイードを棄てたから、回復するわ!」

 

袿姫「再びライフで受けよう!」

 

もう一度ビャッコウラーが拳を鳴らして袿姫に殴りかかる。硬いビャッコウラーのパンチが袿姫の二つ目のライフを砕いた。

 

天子「へへーん!次のターンで仕留めるわ!ターンエンド!」

 

袿姫「…行けるか…?メインステップ。白き鉱石の魔神!蒼白造兵アゼツライト・ゴレムを召喚!さらに手札から神鎚メテオフォージをアゼツライト・ゴレムへ!」

 

ヘファイストス《これと僕の神技で打点は足りそうだね》

 

袿姫のフィールドが隆起して巨大な岩山がそびえ立つ。その中から大理石に蒼い鎧を着たゴーレムが現れ、ヘファイストスのハンマーを握って力を解放した。

 

袿姫「アタックステップ!行け!合体スピリット!アゼツライト・ゴレムの効果!相手のデッキを二枚オープンさせ、スピリット/アルティメットカードがあったらライフを一つ砕く!」

 

アゼツライト・ゴレムがメテオフォージを地面に叩きつけ、その衝撃波で天子のデッキを二枚露にさせる。その内一枚は砂海帝王セトナック3世…!

 

袿姫「よってライフを一つ破壊する!」

 

天子「おおっと…バースト発動よ!海賊王レヴィアダン!このターンは効果の記述があるスピリットのアタックじゃあ私のライフは減らない!!」

 

アゼツライト・ゴレムが蒼いエネルギー球を生成し、天子のライフに投げつける。天子もバーストを使って召喚されたレヴィアダンが展開したバリアがアゼツライト・ゴレムのメインアタックを弾き返してしまった。

 

袿姫「くっ…!ターンエンド…!」

 

天子「メインステップ!打ち壊しなさい!砕きなさい!砂海嵐神タイフォーム!!グリセティ1世を疲労させてコストを3軽減して召喚よ!!」

 

セトがフィールドを砕き、舞い上がった砂ぼこりの中からタイフォームが鎌を振り回して現れる。天子が『このターンで決める』と宣言した辺り、かなり自信があるようだ。

 

天子「アタックステップ!ぶっ潰しなさい!タイフォーム!まずは相手のデッキをグリセティの効果も含めて五枚トラッシュへ!コスト3/6のカードがあれば回復するわ!」

 

タイフォームが土埃をたてて走りだし、袿姫のデッキを五枚吹き飛ばす。その中にコスト3のストロングドローがあったので、タイフォームは回復した。

 

袿姫「…まずい…私のデッキにコスト3は相当入ってるぞ…」

 

天子「さらにコスト3のアマゾナイト・ゴレムを破壊してセトのコアをタイフォームへ!これでアタックステップは終わらせない!」

 

袿姫「…フラッシュタイミング!ヘファイストスの神技を使う!アゼツライト・ゴレムを回復させ、タイフォームを迎え撃て!!」

 

タイフォームがアマゾナイト・ゴレムを踏み潰し、回復したアゼツライト・ゴレムに突っ込む。だがタイフォームのBPは21000、アゼツライト・ゴレムはBP15000…圧倒的にBPはタイフォームが上だった。

 

天子「はんっ!悪あがきかしら!?」

 

袿姫「いや!ここから勝つ!フラッシュタイミング!ディアマント・ゴレムへ煌臨!破壊龍皇ジークフリード・ルドラ!!煌臨時効果で相手のスピリット/アルティメットからコア三個ずつをリザーブへ送る!!」

 

天子「……紫の…龍皇!?」

 

袿姫の手札から放たれた紫の光がディアマント・ゴレムに当たり、その姿が紫色のジークフリードへと変わる。そしてルドラは手に持った槍を突きだして天子のアルティメット達のコアを吹き飛ばした。

 

袿姫「これでタイフォームのBPは12000!破壊せよ!アゼツライト・ゴレム!!」

 

向かってきたタイフォームをアゼツライト・ゴレムはもう一度手に蒼いエネルギー球を作り、メテオフォージを大きく構える。そして球を真上へ放り投げると、メテオフォージでおもいっきり打ち飛ばした。

 

タイフォームは急ブレーキをかけて鎌でその球を防ごうとするが、火力に負けて破壊されてしまった。しかも天子のフィールドにはスピリットもアルティメットも居なかった。

 

天子「…ターン…エンド…」

 

袿姫「メインステップ!マグマを弾く蒼き鋼!星をも砕くその一撃!蒼造炉神ヴァルカン・ゴレム!!レベル2で召喚!おまけに深淵の巨剣アビス・アポカリプスを合体だ!」

 

ヘファイストス《さぁ!今度はこっちがぶっ壊す番だ!》

 

ヘファイストスがハンマーで地面を砕き、噴き出したマグマからヴァルカン・ゴレムを召喚する。その後フィールドの一角が海へと変わり、飛び出してきた青い巨剣をヴァルカン・ゴレムを右手で捕まえた。

 

袿姫「アタックステップ!止めだ!ヴァルカン・ゴレム!!界放の効果で相手のデッキを四枚オープン!その中のスピリット/アルティメット一枚につき、青シンボルを増やす!」

 

ヘファイストス《アゼツライト・ゴレムの効果も使ってさらに二枚オープンだ!》

 

ヴァルカン・ゴレムとアゼツライト・ゴレムの青い衝撃波が天子のデッキを一気に弾き飛ばす。弾かれた六枚にブレイヴ/マジック/ネクサスカードは……0だった。

 

袿姫「これでライフを一つ貰う!そしてヴァルカン・ゴレムは6シンボルだ!どう受ける!?」

 

ヘファイストス《アビス・アポカリプスの効果で君は青マジックしか使えないよ!》

 

天子「……終わり……?」

 

天子が呑気な声をあげた瞬間、ヴァルカン・ゴレムがアビス・アポカリプスを天子のライフに突き立てた!!

 

 

 


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