東方星神録   作:あんこケース

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なんかすんごく久しぶりなバトスピシーンの感じがする…


妖怪の賢者VS尸解仙達

命蓮寺 門前 弾達VS神子達

 

 

一方その頃、弾達は星や神子達とリアルファイトを繰り広げていた。光弾が空中を飛び交い、武器と武器のぶつかる音が辺りに響き渡る。

 

 

だが創界神達の力を操り、弾の力を貸し与えられた妖怪達は二対一でも押している。

 

紫「ふっ!」

 

布都「バッ!おおっと!?」

 

屠自古「だぁ!」

 

ある一角では二人の仙人を紫が相手していた。『分神』状態の紫は格闘戦を仕掛けてくる仙人二人を結界で防いだり、扇子を華麗にさばいて翻弄している。

 

紫「…あらあら…どこを狙っているのかしら?」

 

布都「むぅぅ!卑怯だぞ!」

 

屠自古「…ちょこまかと…!」

 

二人の攻撃をスキマに腰かけて紫はのらりくらりとかわしていく。布都や屠自古が弾幕を放つもスキマを開かれ…接近戦に持ち込もうとしてもスキマの中に入られて距離をとられる…

 

布都「ぬぬぬ!なら一帯を攻撃すれば良いことぞ!投皿『物部の八十瓮』」

 

屠自古「はんっ!お前にしては良い考えだ!雷矢『ガゴウジトルネード』!!」

 

避けられるなら一度に攻撃しようと布都は割れた皿の破片を、屠自古は無数の雷の矢弾をばらまいた。

 

紫「境符『四重結界』!!」

 

布都「ギャーっっ!!」

 

屠自古「がっ!…ザザザ…跳ね返しやがった…!」

 

だが紫は手をかざして四方にエネルギーバリアを展開する。二人の放った弾幕は全て弾かれて跳ね返っていき、布都と屠自古の身体を切り裂いた。

 

紫「まずは一人。『双龍炎魔脚』!!」

 

屠自古「まず…!!!グハッ…!」

 

布都「屠自古!!」

 

紫が怯んだ屠自古の背後にスキマを開き、屠自古の左側頭部を蹴り抜いた。断末魔を叫ぶ暇もなく屠自古は吹き飛ばされ、地面をまるで水切りの石のように転がる。

 

『最強』にして『分神』した妖怪の強烈な一発が入り、屠自古はほぼ一撃でKOされてしまった。

 

紫「…さて…もう一人ね」

 

布都「むむむ…!単純な殴り合いでは勝てぬか…!ならばカードで勝負ぞ!!」

 

アレックス《よしっ!紫さん!行きますよ!》

 

紫「ええ、軽く倒すわ」

 

 

紫 布都「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

布都「我の実力!しかと見よ!」

 

紫「ハイハイ、先行貰うわよ。メインステップ。『天翔ける創界神アレックス』を配置するわ。神託を使ってコアを二個追加」

 

アレックス《さらにバーストをセットします》

 

どや顔を崩さない布都を軽くあしらい、紫は背後にアレックスを呼び出す。濃い紫色の長髪を揺らし、マントをたなびかせてアレックスは両腕を構えた。

 

紫「ターンエンド」

 

布都「我のターン!メインステップ!『ライト・ブレイドラ』を召喚!続けてネクサス!『聖剣連山』を配置するぞ!」

 

布都のフィールドに銀色の小さなドラゴンが「キィ」と鳴いて現れる。そしてバトルフィールドが何本もの剣が刺さった岩山へと変わった。

 

布都「バーストも伏せる!ターンエンドだ!」

 

紫「元気ねぇ…メインステップ。『ゴッドシーカー 超星使徒ペルディーダ』を召喚よ。召喚時効果でデッキを三枚オープンし、その中の『超星』と対象の創界神を手札に」

 

対して紫が召喚したのは左手に教典を持った司祭龍だった。ペルディーダは自身の効果を使って紫のデッキを三枚めくる…

 

…魔界竜鬼ダークヴルム、超星使徒コーディリア、ヴィオレ 魔ゐー魔族sideー

 

紫「『コーディリア』と『ヴィオレ 魔ゐー魔族sideー』を回収してそのまま『ヴィオレ 魔ゐ』を配置!神託よ。コアを三個置くわ」

 

アレックス《今『ペルディーダ』にはシンボルが二つ増えています。よって最大軽減で配置です!》

 

ペルディーダが赤と紫色のシンボルを供給し、紫の身体が二色の光を放ち始めた。

 

紫「ターンエンド」

 

布都「ほぅ!メインステップ!『流星の剣聖シューティングスター』を召喚!抜刀せよ!手札の『輝きの聖剣シャイニング・ソード』を直接合体させるように召喚するぞ!」

 

続けて布都は赤い剣士のドラゴンを召喚すると、その手に光輝く聖剣が現れる。『シューティングスター』は『シャイニング・ソード』を振りかぶって臨戦態勢に入った。

 

布都「おおっと…『シャイニング・ソード』の召喚時効果を使う!2チャージしてBP5000以下のスピリットを全て破壊!そしてドロー!」

 

紫「『ペルディーダ』は破壊…バーストは無いわ」

 

布都「…な、なんじゃ…ないのか…!アタックステップ!行けぃ!『シューティングスター』よ!聖剣連山の効果でBPプラス3000!」

 

『シューティングスター』が『シャイニング・ソード』の剣先から光のビームを発射してペルディーダを貫く。そして『シューティングスター』は紫めがけて飛び出していった。

 

紫「ライフで受けるわ」

 

『シューティングスター』が『シャイニング・ソード』で紫のライフを二つ切り裂いた。

 

布都「うむ!ターンエンド!」

 

紫「…そろそろ動きましょう。メインステップ。太陽よ!星の力纏いて竜となれ!『太陽龍ジーク・アポロドラゴンX』!レベル3で召喚!!」

 

ライフを二つ削られても紫は冷静にターンを始める。紫の後ろから赤い深紅のドラゴンが登ってきて、布都を睨み付けると大きく咆哮した。

 

紫「アタックステップ!ジーク・アポロドラゴン!やりなさい!レベル3アタック時効果でシューティングスター並びにライフ一つを破壊するわ!」

 

布都「…ぬを!?シャイニング・ソードはフィールドに残し、バースト発動!双光気団により二枚ドローする!そしてその攻撃はライフに来い!」

 

『ジーク・アポロドラゴン』が口から吐いた炎が『シューティングスター』を焼き尽くし、手から離れた『シャイニング・ソード』も地面に刺さる。だが布都はバーストを発動させて手札を増やすことに成功した。

 

肝心の『ジーク・アポロドラゴン』は拳を布都のライフに叩きつけ、合計二つのライフを削り取った。

 

紫「さて…これでターンエンド」

 

布都「さすがは妖怪の賢者!だがここまでぞ!メインステップ!マジック!『ビッグバンエナジー』!これで我の『星龍』達のコストは3となる!」

 

紫「…ピクッ…」

 

一気に追いつかれた布都だったが、とっておきと手札からマジックを発動する。それは紫も愛用しているマジック、ビッグバンエナジーだった。

 

布都「来たれ!剣聖の王よ!龍輝神シャイニング・ドラゴン・オーバーレイ!!召喚!!輝きの聖剣シャイニング・ソードと合体せよ!!」

 

布都の声と共に炎の竜巻がフィールドに巻き起こり、空から銀の鎧に金の翼を持ったシャイニング・ドラゴンが舞い降りる。そして地面から吹き飛んだ『シャイニング・ソード』を右手でキャッチして大地を踏みしめた。

 

布都「ここでトラッシュのシューティングスターの効果!『シャイニング・ドラゴン』の召喚により手札へと戻る!このまま再召喚し、抜刀!『蒼海の大剣メイルシュトロム』をオーバーレイへ!」

 

紫「…珍しいわね。『メイルシュトロム』なんて」

 

布都「ふふ~ん!アタックステップ!レベル3のオーバーレイでアタック!!『メイルシュトロム』の合体時効果!聖剣連山を疲労させて回復!」

 

『オーバーレイ』の召喚によって布都の手札に戻ったシューティングスターがまた現れた。しかも『オーバーレイ』の左手に鎖がついた青い剣を出現させていくオマケつきである。

 

布都「さらにオーバーレイの効果!太陽龍ジーク・アポロドラゴンを破壊!もらったぁぁぁ!!!」

 

紫「残念♪フラッシュタイミング!白晶防壁!シューティングスターを手札に戻し、ソウルコアを支払ったので私のライフは1しか減らないわ」

 

『オーバーレイ』が炎を纏わせた『シャイニング・ソード』でジーク・アポロドラゴンをぶったぎり、紫自身にも剣を突き立てようとする。しかし紫の手札から放たれた白い壁が衝撃を軽減させた。

 

しかも弾けたバリアが『シューティングスター』に刺さり、布都の手札に返された。

 

布都「ぐむむ…!ターンエンド…!」

 

紫「…決めるわ。メインステップ!!光を滅し!古き鎖を壊す破壊竜!『滅神星龍ダークヴルム・ノヴァX』!レベル2で召喚!!」

 

後一歩まで追い詰めたが、布都は悔しそうにターンを終える。カウンターと言わんばかりに紫の空に黒い暗雲が立ち込める。その中から白と黒の翼を広げてダークヴルム・ノヴァが咆哮した。

 

紫「アタックステップ!『ダークヴルム・ノヴァX』でアタック!!」

 

布都「来たか!『オーバーレイ』!迎え打てい!!BPはこちらが勝っておる!」

 

『ダークヴルム・ノヴァ』が飛び上がって口から黒紫色の波動を『オーバーレイ』めがけて放つ。『オーバーレイ』は『シャイニング・ソード』と『メイルシュトロム』をクロスさせて波動を切り裂くと、ダークヴルム・ノヴァに接近する…

 

そこからは『ダークヴルム・ノヴァ』の拳や蹴りと『オーバーレイ』の剣がぶつかり合うが、圧倒的なBPの『オーバーレイ』が『メイルシュトロム』の鎖を持って『ダークヴルム・ノヴァ』を締め上げた。

 

布都「よし!そのまま破壊してしまえ!」

 

紫「フラッシュタイミング!滅界放!『アレックス』のコア二個をダークヴルム・ノヴァへ!これにより相手のブレイヴを全て破壊するわ!」

 

アレックス《さらにダークヴルム・ノヴァはレベル3にアップ!僕も『転神』します!》

 

鎖で身動きできない『ダークヴルム・ノヴァ』を『オーバーレイ』がシャイニング・ソードで斬ろうとした瞬間、ノヴァの身体から吹き出した闇のオーラがメイルシュトロムとシャイニング・ソードを錆びつかせて破壊する。

 

さらにコアが増えてレベルアップした『ダークヴルム・ノヴァ』は丸腰の『オーバーレイ』にエネルギーを込めた拳を叩きつけ、オーバーレイは外壁に激突して爆散した!!

 

紫「『アレックス』でアタック!フラッシュタイミング!『ダークヴルム・ノヴァ』に煌臨!『煌星第3使徒ガニメデ』!煌臨時効果でネクサスを破壊した後、『ダークヴルム・ノヴァ』をそのまま召喚!!」

 

布都「…な、なぬぅぅ!!!?ら、ライフで受ける…!」

 

アレックス《せいっ!》

 

膝をついた『ダークヴルム・ノヴァ』が一回り小さい緑のドラゴンへ変わると、バトルフィールドを囲っている聖剣連山が音をたてて崩れ落ちる。さらにその『ガニメデ』から光が立ち上ぼり、中からダークヴルム・ノヴァが復活した。

 

驚く布都にアレックスは華麗な回し蹴りを噛ましてライフを削る。

 

紫「…終わりよ。ダークヴルム・ノヴァでアタック!!」

 

再び召喚されたダークヴルム・ノヴァがその眼を布都に向け、先程より強力な闇の光線を放った!!

 

 

 

 

 

 

 

 


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