あらすじ 紫の闇を聞いて、弾は幻想郷を共に守りたい旨を伝える。その言葉で本当に弾が帰って来たことを悟った紫は……まゐは涙した………
皆に永琳や映姫に話した内容を聞かせる弾。そして、その中の仲間の一人が紫……まゐであることを話した。
霊夢「…あんた……案外……そう言う面もあるのね………」
幽々子「……紫……ごめんなさい……迷惑かけて………」
紫「……別にいいわ……それに……私もいい過ぎたわ………弾……ごめんなさい……貴方と信じられなくて……」
弾「謝らなきゃいけないのはこっちだ……」
その後、空気を読んだのか皆そっと紫に謝罪の言葉をかけた後帰っていった。弾も帰ろうとしたが、紫が離れたくないと駄々をこねるので、なんとか永琳と輝夜に頼み込み、紫を永遠亭に泊まらせる許可を得た。
深夜 永遠亭 縁側
弾「……月が……綺麗だな………」
紫「幸せ……あなたがいるからかしら………?」
弾「……そうだ、あの後どうなった?バローネは?皆は無事なのか?」
その言葉を聞いて話し出す紫。それを何度も相づちを打って聞いている弾。先ほどまで殺し合いをしていたとは思えない。そこへ………
永琳「…失礼!」
縁側に現れたのは永琳だった。その手には酒瓶が握られている。そして、何故か不機嫌だった。
紫「……何のようかしら……?」
永琳「あら、弾の前ではしゃべり方が変わるのね……」
紫「…口が過ぎるわよ……!年増……!」
永琳「……ブチィ……表に出なさい。クソガキ……」
弾《………何これ………なんか彼女と相棒がケンカを始めようとしている…………どうしよう…………》
今にも、ケンカが勃発しようとした、その時、空から声が響いた………
へカーティア「あー、痴話喧嘩のところ失礼するけど……少しいいかしら?」
そう言って話しかけてきたのはへカーティアだった。紫と永琳はキッと睨み付けたが、三人そろって驚いた。なぜなら……
空にはへカーティアを中心として十二宮Xレアがスピリットの姿で佇んでいたからだ。
弾「!!十二宮Xレア!?どうしてもう一枚あるんだ!?」
へカーティア「あなたのは未来の世界の十二宮。貴方の話が正しいなら、この時代にあっておかしくはないでしょう?よっこいしょと………」
そう言って縁側に座るへカーティアに弾はさらに質問した。
弾「…で、オレに何をしてほしいんだ?」
へカーティア「…………あなたに………なってほしいのよ………………地球の創界神に……………」
弾 永琳 紫「「!!!?」」
さらにへカーティアは続ける。
へカーティア「…地球がグランロロの七番目の大陸だったってことは知ってるわね?グランロロでは太古の昔、実際にスピリット達が繁栄していた……私は星の管理者だったわ。だから十二宮Xレアを持っている……
でも………力に限界がきたの………私は外界では地獄の女神として知られてはいる。でも、星との関係は忘れ去られた………この力を振るえるのは幻想郷でのみ……まあ、創界神としての力は地獄の女神としてなら残っているから消滅とかの心配はないんだけどね………」
その言葉を三人とも黙って聞いている。そこへ永琳が口を開く。
永琳「…だから弾にその任を任せると?」
へカーティア「ええ、彼は真にこの世界を憂いている。それはグランロロの創造主、ロロも認めているわ……」
紫「…弾……どうする……?」
紫は弾に尋ねる。弾は少し目を閉じて考えた後、質問した。
弾「なぁ、もし地球の創界神になったら、オレに自由は無くなるのか?」
へカーティア「いえ、そんな事はないわ。やることは非常事態に事態の収拾を図ることぐらいよ。」
その言葉に弾はさらに質問する。
弾「なら………この幻想郷の創界神を兼任しても構わないか?」
紫「………え!」
へカーティア「いいわよ。ここは元々の神の恵みもないし、あなたなら、安心して任せられるわ。私もここが好きなの。」
その言葉に喜ぶ紫。当たり前だ。自分と一緒に幻想郷を守れるのだから。
弾「……最後に一つ。あんたからオレと似たようなものを感じるのは………あんたも創界神だからか?」
その言葉にへカーティアは頷く。
へカーティア「……ええ……その名前は最近、名乗ってないけど………さて……継承、していいかしら?ってもう創界神だから引き返せないか………アーユーレディ?」
弾「…出来てるよ。」
さすがに「だめです!!」ではなかった。へカーティアから星の力が籠った宝石を受け取った弾。すると、弾から光が伸びて上空にいた十二宮達がカードに変わる。そのカードは効果が変わるだけでなく、複数枚になり、弾の手に収まった。
へカーティア「……よろしくね……」
弾「ああ………」
その後は、祝い酒と称して、永琳の酒を飲んだ弾だったが初めての酒にすぐ気持ち悪くなってしまった。それを見た紫が「変なもの入れたの!?」と騒ぎだして第2ラウンドが勃発した………
次の日 永遠亭
へカーティア「悪いわね~泊めて貰う処か、朝ごはんまで貰っちゃって。」
輝夜「いいのよ。だってめでたい日だもの!」
あの後、皆疲れて雑魚寝していたところを鈴仙が見つけて四人に朝食ができたことを伝えた。そして、弾が幻想郷の創界神になったことを伝えると(当然だが)驚かれた。永遠亭メンバーと紫、へカーティアが朝食を食べていると………
てゐ「大変ウサ~!!」
てゐが走って来た。何かあわてていると様子だ。
輝夜「……あれデジャヴ………」
永琳「…てゐ、どうしたの?」
永琳が事情を尋ねる。すると………
???「失礼します。馬神 弾さま。お命、頂戴しに参りました。覚悟!!」
突然、弾の目に雷が迸った…………かに見えたか、弾が右腕を振っただけで、雷が霧散して、弾が右腕を握りしめると、何者かが壁に叩きつけられて拘束された。
紫「………このめでたい日に何のようかしら?竜宮の使い 永江衣玖」
弾「……リュウグウノツカイ?あの魚の?」
永琳「…魚じゃないわよ。災害が起きそうになると、人々に危険を知らせる存在よ。」
衣玖「………殺すなら殺してください……」
その言葉は弱く、何かあることを感じさせる様子だった。すると弾はこう言った。
弾「それなら、オレとバトルしようぜ。何かあるみたいだからあっちで聞こう。それに、新しいデッキも試してみたいし。あんたが勝ったら好きにしろ。」
すると、へカーティアが弾に二枚のカードを投げ渡した。
へカーティア「それ、私の星の化身と星の神の力を込めたカードよ。私の力を受け継いだから渡しとくわ。」
弾「……ありがとう!!」
永琳「……もう、何も言わないわ………」
鈴仙「師匠、胃薬です。」
衣玖「………わかりました………」
弾 衣玖 「「ゲートオープン!界放!!」」
はい。少し短めですがありがとうございました。
祝え!!全星々の力を受け継ぎ!地球と幻想郷に君臨する最強の神が誕生した!!その名も創界神 馬神 弾!!新たな神話を創る星の王の煌臨である!!!!……すみません、調子乗りました………後、弾が星の力を受け継いだ時は氷被ってもないですし、負けても消滅ってことは無いです(後者はありそう……またライダーネタ……)
そして、衣玖さん登場!キャーイクサーン!でもこれで元凶分かっちゃったかな………?
さぁ!これで定例会編も終わり!とうとう、くろまく~(レティさんではないです)が出て来て、クライマックスへ!それでは次章、黎明 決戦編でまた会いましょう!!
あらすじ 赤く染まる月!創界神ダン出陣!!