東方星神録   作:あんこケース

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咲夜さん回です。咲夜さんはいい出番があまりなかったのでここで活躍させます。

あとバトル中のへカーティアですが、神々の砲台に力を使っているので、創界神リリアは喋りません。




あらすじ スコルスピアに真の奇跡を話された早苗。それを聞き、諦めずに努力する事を学んだ。その頃、咲夜は………


仕えるということ!紫色の忠義!!

 

 

 

 

 

 

第1ターン 式はシキツルを召喚してワンドローそしてバーストセットした。

 

 

第2ターン 咲夜はウロドラと旅団の摩天楼、No.32 アイランドルートを配置した。

 

 

第3ターン 式は鎧闘鬼ラショウを召喚。効果で四枚トラッシュに置いて二枚ドローした。

 

 

第4ターン 咲夜は水晶龍アメジストドラゴンを召喚。ウロドラの効果でラショウのコアを外した。さらに、召喚時効果で超 龍魔神をノーコスト召喚して、合体。アタックステップでアメジストドラゴンでアタック。式はライフで受けて、バースト発動。エクスティンクションウォールによりライフを二つ回復した。これでターンエンド。

 

 

第5ターン 式は魂鬼を二体召喚してバーストセット。さらに魔界兵カースソーズマンを召喚してアタック。効果でアメジストドラゴンを消滅させてワンドローした。咲夜はライフで受けた。これでターンエンド。バトルは第6ターンである。

 

 

 

咲夜「ドローステップ………!弾さま、使わせて貰います!オードブルに魚料理です………双魚賊神ピスケガレオン!レベル2で召喚!召喚時効果でコアを一つずつ除去!」

 

 

 

咲夜のフィールドにピスケガレオンが現れ、ビームを放ち式のスピリットをカースソーズマンを残して消滅させた。しかし…………

 

 

 

 

式[スピリット消滅によりバースト発動。天冥銃アーミラリースフィア。ウロドラを消滅させてワンドロー。]

 

 

咲夜「なら、ピスケガレオンのレベルを下げて混沌の魔術師アマルディを召喚。効果で三枚トラッシュに置いて紫のカードを回収。クリスタニードルを回収。アタックステップ!ピスケガレオンでアタック!!」

 

 

 

 

式[アーミラリースフィアでブロック。フラッシュタイミング。煌臨発揮。魔界幻龍ジークフリードネクロ。アーミラリースフィアに煌臨してそのまま合体。]

 

 

 

 

アーミラリースフィアから紫のオーラが現れ、紫のドラゴンの形になると、アーミラリースフィアを掴んで咆哮した。

 

 

 

咲夜「煌臨ですって………!しまった!!」

 

 

 

 

式[煌臨時効果。煌霊術により、トラッシュから魂鬼、シキツル、魔界皇龍ダークヴルムレガリアをノーコスト召喚。レガリアの召喚時効果でコア一個のスピリットを破壊してドロー。]

 

 

 

ネクロが杖を一振りすると、スピリット達が沸き上がってくる。その中のレガリアが紫の衝撃波を放つと、ピスケガレオンとアマルディが破壊された。

 

 

咲夜「………ターンエンド………」

 

 

 

式[メインステップ。ガスミミズクを二体召喚。ネクロをレベル2に。アタックステップ。ネクロの効果でスピリットを一体破壊しないとブロック不可能。ネクロでアタック。]

 

 

 

式のフィールドにはこれでスピリットが合計七体。対する咲夜は0。

 

 

 

咲夜《………これを使うしか………やむを得ません》

 

 

 

「フラッシュタイミング。ポイズンブレス!コアが一個のスピリットは私のライフを削れません!!ネクロはライフで受ける!!」

 

 

咲夜の手から紫の霧が溢れる。これで残りの式のスピリットはライフを削れなくなった。

 

 

 

式[ターンエンド。]

 

 

 

咲夜《どうしよう……これで終わってしまったら、弾さま処かお嬢様の顔にも泥を塗ることになる………私が幻想郷を守らないといけないのに………フッ、思えば普段でもこんな裏方ばかりね………》

 

 

 

???《その裏方こそ、一番いい仕事だと思いませんか?》

 

 

 

咲夜「え!?」

 

 

 

その瞬間、咲夜の意識がほんの少しとんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

気づくと咲夜はどこかの書斎でソファーに座っていた。

 

 

 

 

咲夜「……!?これは……!?一体………」

 

 

 

???《ここは私の空間です。あなたの家の図書館にも負けない量の本があるのですよ》

 

 

 

その声がどこからか響き、咲夜の前のソファーに魔方陣が展開され、山羊の頭を持った魔法使いが現れた。

 

 

 

 

咲夜「……!魔羯邪神………シュタインボルグ………」

 

 

 

 

シュタインボルグ《正解です。どうです?紅茶でも?》

 

 

 

咲夜「え、あ、はい、ありがとうございます……」

 

 

 

シュタインボルグから紅茶を受け取り一口飲む。その味は咲夜の腕を越えると思わせるほどだった。

 

 

 

シュタインボルグ《さて、さっさと本題に入りましょう………あなたはさっき、いつも裏方ばかりとおっしゃいましたね。》

 

 

 

 

シュタインボルグが咲夜に話しかける。

 

 

咲夜「……はい………いつもはそんな事思わず、お嬢様のためと頑張れたのですが………」

 

 

 

その言葉にシュタインボルグは立ち上がると、咲夜のすぐ隣にやって来て顔を近付けてこう言った。

 

 

 

 

 

シュタインボルグ《あなたの頭にはおがくずがつまっておられるのですか?それは大変、大バカ者のタコ介様の考え方ですね》

 

 

 

 

 

咲夜「え………!?」

 

 

 

 

敬語で罵倒されたことのない咲夜は面をくらって呆然とするしかなかった。すると、シュタインボルグは話し始めた。

 

 

 

 

シュタインボルグ《……グンタイアリを知ってますか?》

 

 

 

 

咲夜「……?はい、知ってます。たくさんの群れで大きな昆虫でも食らっていく、熱帯地方に生息している最強のアリです。」

 

 

 

シュタインボルグ《正解です。その中のアリにも役割が別れています。群れの端にいる用心棒、獲物を運ぶ運び屋、敵に飛びかかる兵隊などがいますが………私はその中で雑用係が一番好きですね》

 

 

 

 

咲夜「……どうしてですか?」

 

 

 

 

シュタインボルグは紅茶をひと飲みすると答えた。

 

 

 

 

シュタインボルグ《なぜなら、彼らは移動の際に、自ら繋がって自分を橋にするのです。たとえどれ程たくさんの数になっても、強い用心棒がいても、優秀な運び屋がいても、最強の兵隊がいても、彼らは皆、雑用がないと移動できないのです。そして、獲物が採れずに死んでいく………

 

 

つまり、雑用がいるからこそ、上は生きていけるのです。これは私達にも当てはまります。そう考えると雑用とか裏方というのは大変誇らしい仕事だと思いませんか?》

 

 

 

 

咲夜「!!!」

 

 

 

シュタインボルグの言葉にはっとする咲夜。

 

 

 

 

シュタインボルグ《…私も主人に……弾さまに仕える身、あなたと同じ従者です。同じ従者のよしみで教えましょう。

 

私もサジットやレオのように主役をはれる効果は持っていません。まぁ、だからこそ、風見嬢とのバトルで主役クラスの活躍ができたことは嬉しかったですが……でもその時、そばにはアスクレピオーズがいました。彼は自分の活躍を捨てて、私を引き立ててくれたのです。 だから、私は裏方が好きなのです。

 

 

仕えるということは主を幸せにする事です。ですが、一番下もちゃんと意味があって仕えているのです。仕事に貴賤無しと言いますがまさにその事です。全員、主に尽くしたいという思いは同じなのです。

 

 

さぁ!戻りなさい!!雑用、裏方上等!!クソ根性見せてきなさい!!》

 

 

 

その言葉が終わると、咲夜の意識がまた一瞬、とんでバトルフィールドに戻ってきた。

 

 

 

 

 

咲夜「………ふふ、後で妖精メイドたちにもお礼言おうかしら………メインステップ!!さて、まずはワインから………巳の十二神皇ティアマドー!超 龍魔神と合体!そして、アタック!!

 

 

アタック時効果で封印!さらに神軍発揮!手札とトラッシュから神皇を一体ずつ召喚!………もう一度!双魚賊神ピスケガレオン!召喚時効果で相手のスピリットのコアを除去!

 

 

そして、メインディッシュ!!山羊座からきたる賢者!!魔羯邪神シュタインボルグ!!召喚!!!召喚時効果で紫のカード三枚回収!!」

 

 

 

シュタインボルグ《………出番ですね………私にはメインディッシュは似合わないと思いますが………》

 

 

 

ティアマドーがフィールドに紫の光線を放ってピスケガレオンとシュタインボルグを呼び出した。

 

 

咲夜「さらに超 龍魔神の効果でネクロを破壊してドロー!そして、このアタックはライフを砕かないとブロックできない!」

 

 

式[ライフで受ける。]

 

 

ピスケガレオンの効果で式のフィールドはネクロだけだったが、それも破壊され、ライフしか手段はなかった。

 

 

咲夜「ピスケガレオン!」

 

 

式[ライフで受ける。]

 

 

 

ピスケガレオンがビームでライフを砕く。

 

 

咲夜「とどめよ!!シュタインボルグ!!」

 

 

 

 

シュタインボルグ《サポート、ありがとうございます。ピスケガレオン、後でデザートをご馳走します!!》

 

 

 

シュタインボルグの杖からでた光線が式を吹き飛ばした!

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「……大変ありがとうございました。危うく、従者の本領を忘れる所でしたし、バトルにも負ける所でした。」

 

 

 

 

 

シュタインボルグ《お礼はピスケガレオンに。彼のサポートあっての私のフィニッシュです………さて、ピスケガレオン!!》

 

 

ピスケガレオン《ウン、ワカッタ!!いち、にーの》

 

 

 

シュタインボルグ《ちょっと!まだこちらの準備が!!》

 

 

 

 

咲夜「………弾さま……………」

 

 

《………勝利をお祈りします………》

 

 

 

 

 




はい。ありがとうございました。

シュタインボルグは某毒舌執事をイメージして書きました。なんか、敬語でアホとかバカとか言いそうだったので。そして、彼の考え方ですがシュタインボルグっていつも、ダークヴルムノヴァとか、レオとかの引き立て役だったのでこんな設定にしました。



次回予告 白の守り!二兎追って二兎とも採れ!!

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