あらすじ キャンサードに天才と秀才の違いを教わった魔理沙。その思いが奇跡を呼び、進化したゲイルフェニックスゼファーで勝利をもぎ取った。その秀才、霊夢はと言うと………
第1ターン 霊夢はコレオンと十二神皇の社を配置。
第2ターン 式はマジック、ダブルドローを使用。デッキから二枚ドローして、効果で龍皇ジークフリードを召喚した。
第3ターン 霊夢は甲獣キャノン・ピューマを召喚。そしてアクセル、リボル・コレオンを使って、炎魔神と寅の十二神皇リボルティーガを手札に加えた。これでターンエンド。
第4ターン 式はジークフリードにソウルコアを置いて、ジークフリードを最高レベルにしてバーストセット。そしてモダニックドラゴンを召喚した。これでターンエンド。バトルは第5ターンである。
しかし、霊夢には昨日から気になっていることがあった。
霊夢《……私……一体………なんなんだろ………以前は私が博麗の巫女だから納得できた……でも……普通の女の子の私って……いったい何?……博麗じゃない私……!!ダメ!今はバトルに集中!》
「メインステップ!十二神皇の社をもう一つ配置!そして甲獣キャノンピューマをレベル2に!赤き砲台!妖怪どもをぶち抜きなさい!寅の十二神皇リボル・ティーガ!!レベル2で召喚!不足コストはコレオンから確保!」
フィールドに落ちた弾丸からリボルティーガが現れ、大きく咆哮した。
霊夢「アタックステップ!リボル・ティーガでアタック!!アタック時効果で封印!そして砲撃!キャノンピューマの効果で三枚オープン!!………!その中のシェパードールとエグゼシードの力でライフを撃ちなさい!」
リボルティーガの砲台から弾丸が放たれ、式のライフを砕く。だがそれは落とし穴にはまってしまうことでもあった…
式[ライフ減少により、バースト発動。龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード。キャノン・ピューマを破壊。そしてアタックはジークフリードでブロック。]
炎がキャノンピューマを燃やし尽くす。そしてフィールドに剣を持ったドラゴンが現れた。そして、リボル・ティーガの前にジークフリードが立ち塞がったが爪で切り裂かれ、破壊された。
式[ジークフリードの破壊時効果。ライフを二つ増やしてフィールドに残る。]
フィールドに炎があがり、ジークフリードが戻った。
霊夢「しまったわね…………ターンエンド。」
式[メインステップ。ジークフリードからソウルコアを外し、焔竜魔皇マグーを召喚。そして、ジークフリードにコアを追加。コアはモダニックドラゴンから。アタックステップ。マグーの効果でトラッシュのコアを全てマグーに置く。さらに効果でBPプラス3000してシンボルを追加。ジークフリードでアタック。
フラッシュタイミング。煌臨、発揮。ジークフリードに煌龍皇シンジークフリードを煌臨させる。フラッシュタイミング、煌覚醒。トラッシュのソウルコアを戻してリボルティーガを破壊、そして回復。]
ジークフリードが炎に包まれ、そこから新たなジークフリードが現れた。そのシンジークが炎をリボルティーガめがけて発射して破壊した。
霊夢「……ライフで受ける!!」
シンジークのダブルシンボルの炎が霊夢のライフを破壊する。
式[ジーク・ヤマト・フリードでアタック。]
霊夢「これもライフ!!」
シン・ジークに続いてヤマトが剣でライフを斬った。
式[マグーでアタック。]
霊夢「このカード、忘れてない?フラッシュタイミング!アクセル!己械人シェパードール!コスト四以上のスピリットのアタックでは私のライフは減らないわ!!」
更なる追撃を放ったマグーの鎌をシールドが防いだ。
式[ターンエンド。]
霊夢《なんとか凌げた…!……ちょっと待って………!あいつはただ役割を果たすだめだけの人形………それなら、幻想郷のバランスを守る仕事しかない私と…………何の違いが………?………私に………普通を求めていい資格なんて………》
???《どうした?何か浮かない顔しちゃって》
霊夢「ん!!!?」
突然の声と共に霊夢のまわりから炎があがった。
炎が消えると、霊夢は実験室のようなところにいた。
霊夢「はぁ!?誰よ!!私をこんな所に送ったやつ!!」
???《ぬぉあ~!!!?》
霊夢が叫んだ後、突然、奥の個室から爆発音と誰かの声が響いた。扉が開くとそこからカードと何か試験管を持ったケンタウロスのようなドラゴンが出てきた。
???《う~ん、昨日、まゐちゃんのスキマにあった剣と弾の力が合体してできたブレイヴを再現しようと思ったけど……失敗か…………》
霊夢「……あんた……光龍騎神………サジット・アポロドラゴン………?」
サジット《イエス!俺がてぇ~んさい科学者で射手座の十二宮のサジットさ!んで、どした?なんか悩んでたから呼んだけど………話してくれよ!手を貸してやるぜ。》
サジットの言葉に霊夢は少し考えた後、話し始めた。
霊夢「私は………捨て子だったわ………体重は普通の子と同じくらいで元気いっぱいだったの《誰が生い立ちから話せって言ったよ!?》ってちょっと!!」
サジット《はぁ…最悪だ………たぶんあれだろ、自分とは何か、だろ?俺も昔、悩んだことだ。実はな、オレもこの力のほとんどは他人によって創られたんだぜ。レオと戦争して、死んで、アリエスのじーさんとリリアの力で十二宮になって生き返った。だからこの力は他人の力なのよ。》
サジットの言葉に驚く霊夢は質問する。
霊夢「あんた………それなら、どうやって………自分を見つけたのよ………」
サジット《……俺はよ……天才……キャンサードは秀才って言うけど………俺一体だと何もできない。合体しないと効果を発揮できない。俺ってなんだろうって何度も思った。でも………俺が俺でいられたのは………仲間が居たからなんだ。》
霊夢「………仲間……………?」
サジット《そうだ。リリアや十二宮の連中達が俺を創ってくれた。お前はこう言うやつだ、そう言うやつだって言ってくれた。ブレイヴの力じゃない、本当の俺を………スコルが…レオが…シュタインボルグが…ヴィエルジェが…タウラスが…俺を創ってくれたんだ……
だから俺はこの皆が創ってくれた力をこの世界の愛と平和のために使う!そう決めた……お前にはいないのか?大切な人や戦友が………》
霊夢「……………!!」
霊夢はサジットの言葉にあたる人達を思い出した。
魔理沙「霊夢!」
咲夜「霊夢」
妖夢「霊夢!」
早苗「霊夢さん!」
アリス「霊夢」
紫「霊夢」
霊夢「……そうよ……皆、私を知っている……あいつらが私を創ってくれた……ふふふ!思い出したわ!!私は………自意識過剰で賽銭好きの…………正義のヒーローよ!!博麗の巫女とか関係なく!私はこの幻想郷を守りたい!!!」
その言葉に霊夢のカードが赤く染まった。
サジット《フッ、そうか……最っ高だ!………なら行って来い!!幻想郷の光になれ!!お前なら………きっと出来る!!》
霊夢のまわりにまた炎があがる。そうすると霊夢はバトルフィールドに戻って来た。するとエグゼシードのカードが変化していた。
霊夢「……あの馬……全く……気を取り直して、ここから逆転するわよ!メインステップ!コレオンとリボルコレオンを召喚!効果で炎魔神を召喚!進化する青い炎の槍!レベル2で召喚!超 十二神皇エグゼシード
霊夢のフィールドに青い炎を纏った馬が降り立ち、大きく嘶いた。
霊夢「そして!天の川を駆け抜け!ここに現れよ!光龍騎神サジットアポロドラゴン!!炎魔神と右合体!フォーミュラーと左合体よ!!」
サジット《さぁ、実験のスタートだ!!》
炎魔神が二体に力を分け与える。するとサジットの背中にファンネルが現れた。
霊夢「アタックステップ!フォーミュラーでアタック!!アタック時効果!炎走破!ヤマトとマグーを破壊してシンジークに指定アタック!!」
フォーミュラーからビームが放たれ、ヤマトとマグーを貫く。そしてフォーミュラーは前足のパーツを分離させてシンジークを固定すると一直線に突進して貫いた。
霊夢「破壊したスピリットの数と同じ数のライフを削るわ!!よって3つ!!」
フォーミュラーがパーツをビームソードにして式のライフを切り裂く。
霊夢「さあ決めてきなさい!!サジット・アポロドラゴン!!」
サジット《これが、俺たちの勝利の法則だ!!》
サジットが炎の矢を放った!!
霊夢「はぁ!?カードの変化はしていない!!?」
サジット《ああ………実に興味深い………一体、どういう法則で変わったのか………》
タウラス《おい!!サジット!!そんな事いいから早く終わらせるぞ!!》
サジット《うるさいな、筋肉バカ!》
タウラス《ああ!?誰がバカだ!!?》
霊夢「……やかましい!!さっさとやらないと、刻むわよ!!」
《…………まぁ………頑張んなさいよ………》
はい。ありがとうございました。
サジットが戦兎君になった………でも霊夢の悩みの「自分とは」をうまく解決できそうなキャラが戦兎君だったのでやっちゃいました。ビルドを見てない人は時間があれば見ることをオススメします。
そして!!ようやくここまで来た!!次回!決着です!!
次回予告 もう一つの黎明