東方星神録   作:あんこケース

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早く12宮10thXの詳細を知りたい。サジットとレオが特に気になるけど……四章での登場だろうな………



あらすじ 弾に状況を報告した創界神達。その後、弾はケイとバトルして勝利する。


星の導き

 

 

 

翌朝 永遠亭 病室

 

 

依姫「……ボー…………」

 

鈴仙「…依姫さま………」

アルテミス《……燃え尽きてる………》

 

ようやく起きた依姫だったが、ショックが大きかったのか、失意呆然となっていた。鈴仙とアルテミスが付き添っているとそこに…………

 

弾「ちょっといいか?」

 

 

鈴仙「弾さん、どうされましたか?」

 

 

弾「……ちょっと、彼女と話したくてね。」

 

 

そう言うと、弾は依姫のベッドの近くの椅子に座った。

 

 

弾「…はじめまして、オレが幻想郷の創界神の馬神 弾だ。永琳から話は聞いているよ。」

 

 

依姫「……ほっといてください………」

 

 

依姫は虚ろな目で返事した。しかし、弾は話しかけ続けた。

 

 

 

弾「……オレに弟子入りしたかったんじゃないのか?」

 

 

 

依姫「…私には……もう何もないんです………」

 

 

弾「……そうか……ならバトルしないか?息抜きに。」

 

 

アルテミス《……!……それはいいわね!なら私が入るわ!》

 

 

弾の言葉にアルテミスは賛成して依姫の体に入った。依姫は目は虚ろのままだったが、弾の申し出を断るのは失礼と感じたのか、おずおずと構えた。

 

 

 

 

弾「ゲートオープン!界放!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

第1ターン 弾は自分を配置して三枚トラッシュへ。コアを二個置いて、トラッシュの中のキャンサーシェルと雷星獣ドラグ・タウラスを回収した。

 

 

 

第2ターン 依姫は創界神アルテミスを配置してコアを二つ置いた。さらにアルテミスの大樹神殿を配置した。そしてバーストをセットしてターンエンド。

 

 

 

第3ターン 弾は水瓶龍アクエリジャードラゴンを召喚してアタック。星読でライジングキャンサーを手札に加え、さらにワンドローした。依姫はこれをライフで受けた。

 

 

第4ターン 依姫はスプレッド・トータスと白亜元帥レイ・ザウラーを召喚。レイ・ザウラーが攻撃して弾のライフを砕いた。そしてバトルは第5ターンである。すると、弾が話しかけた。

 

 

弾「……話してくれないか?…君は……どうして………そんなに迷っている?」

 

 

依姫「……わかりません……私はあの月の都が……故郷が……大好きでした……守りたいと思いました……だから今まで戦ってこれました………でもそれがない今は………何のために戦うのか………わからないんです………」

 

 

アルテミス《………》

 

その言葉に弾は優しく返事をした。

 

 

 

弾「……そのまま、月の都のために戦えばいいんじゃないか?」

 

 

 

依姫「え」

 

 

弾の言葉に驚く依姫。後ろのアルテミスも面食らった顔をしている。

 

 

弾「それほど好きなら、たとえ嫌われてもいい面もあるんだろ?なら守ればいい。オレも昔はまわりに嫌われたけど……守りたいものもたくさんあった。だからオレは戦うんだ。」

 

 

 

依姫「……でも私はそんなに強くは……」

 

 

 

弾「なら、このバトルでオレから学べ!そして強くなれ!メインステップ!セフィロ・シープを召喚!星の力注ぐ対の魚!全てを喰らう呪われし船!双魚賊神ピスケガレオンX!!召喚!!」

 

 

弾のフィールドの魚座からピスケガレオンが現れる。

 

 

 

ピスケガレオン《ご主人!出番だね!よーし、頑張るぞ!》

 

 

 

弾「頼りにしてるぜ。召喚時効果!相手のスピリットからコアを外して消滅したスピリット一体につき、創界神のコアを三個ボイドに!!」

 

 

ピスケガレオン《えーい!!!》

 

 

ピスケガレオンの光線がレイ・ザウラーは自分の効果で防いだがスピリット・トータスは消滅してその粒子がアルテミスの力を奪った。

 

 

アルテミス《…ッッ、まさか私を狙ってくるなんて……》

 

 

弾「アタックステップ!ピスケガレオンでアタック!」

 

 

依姫「ライフで受けます。そしてバーストを発動させます。巨砲母艦マザー・パイア!効果で三枚オープンして一コスト召喚!月下に嘶け!白き獣よ!月天神獣ファナテック・エルク!!召喚時効果でスピリットを三体、デッキボトムへ!!」

 

 

ピスケガレオン《ええー!!!もう終わり!?》

 

 

アルテミス《さぁて!反撃開始よ!!!》

 

 

ピスケガレオンがライフを噛み砕くと巨大な猪が登場し、アルテミスも矢を月に放ってファナテック・エルクを呼び出した。そしてファナテック・エルクの光が弾のスピリットが全てデッキに戻してしまった。

 

 

 

弾「ふふふ、楽しくなってきた!ターンエンド。」

 

 

依姫《……アルテミスの神域を発動させれば……》

 

「強いですわ………でも負けません!メインステップ。スプレッド・トータスと神聖機獣ライトニング・ケリュネイアーをレベル2で召喚します。そしてレイ・ザウラーをレベル2に!

 

アタックステップ!アルテミスの神域を発動!レイ・ザウラーを指定します!これでダブルシンボル&アンブロッカブルです!レイ・ザウラーでアタック!!」

 

弾「ライフで受ける!」

 

 

レイ・ザウラーが砲撃してライフを二つ吹き飛ばす。

 

 

依姫「レイ・ザウラーの効果でスプレッド・トータスを手札に戻して回復!!これでとどめです!!もう一度アタックです!」

 

アルテミス《決まったわ!!依姫が勝った!!!》

 

 

 

レイ・ザウラーが弾のライフを噛み砕こうとした。しかし…………

 

 

弾「フラッシュタイミング!マジック!ライジングキャンサー!!ケリュネイアーとファナテック・エルクを重疲労させる!!さらにオレの神技によって、コアを四つ、ボイドに置いてレイ・ザウラーを破壊!!!」

 

 

依姫「え!!!!?」

 

 

緑の雷が依姫の二体の機獣に膝をつかせる。さらに弾の波動がレイ・ザウラーを破壊した。

 

 

アルテミス《……嘘でしょ……………うん!こんなこともあるある!次決めりゃいいわよ!》

 

 

依姫「…ええ…幸い向こうのフィールドは空ですし………ターンエンドですわ………」

 

そう言った依姫に弾は静かに口を開いた

 

 

弾「……二つ……教えよう……レッスンだ。メモは取るか?」

 

 

 

依姫「え!?よろしいのですか!?………はい、大丈夫です。」

 

 

 

依姫はそう言うと、弾は話し始めた。

 

 

 

 

弾「まず一つ。さっきのは仕方ないミスじゃない。アクエリジャードラゴンの効果でライジングキャンサーは見えていたはずだ。君はアルテミスの効果を発動させることに気をとられていて、それを忘れていた………フィールドをもっと広く見ろ!!少しの情報も勝機に繋げるんだ!

 

 

そして、もう一つ。バトルで一番重要なのはドローだ。でもどのカードを引けるかじゃない。来たカードに自分がどう答えるかだ。どう答えるかによって勝負は大きく変わる!!」

 

 

弾の言葉を二人は黙って聞いていた。

 

 

依姫「……ふふ、まだ私は遠いですね………」

 

 

 

アルテミス《……ちょっと……それ、私も言いたかった……》

 

 

弾「ドローステップ………カードよ!今度はオレの番だ!メインステップ!雷星獣ドラグ・タウラス!さらに全てを切り裂くその腕!天下無双の武士!レベル2で召喚!巨蟹武神キャンサードX!!そして十二星槍ゾディアックランサーをキャンサードに直接合体!!」

 

 

フィールドにドラグ・タウラスと空の蟹座から降りてきた緑の球を破ってキャンサードがフィールドに現れた。そして星空から槍が降りてきてキャンサードはそれを掴むと、体が金色に輝き始めた。

 

 

アルテミス《すんごいの来た………》

 

 

キャンサード《……主よ………拙者はいつでも………》

 

 

弾「ああ!行くぞ!アタックステップ!キャンサードでアタック!!効果で光導スピリットのアタックは二体でないとブロックできない!!」

 

 

依姫「…マザー・パイアだけでは無理ですわね………ライフで受けます。ここでアルテミスの神技を使います。コアを三個ボイドに置いて、このアタックではライフを削れません!」

 

アルテミス《えんがちょ!!!》

 

 

キャンサードの槍はアルテミスのバリアに防がれたが………

弾「ここでキャンサードXの星界放を使う!!オレのコアを二つキャンサードに置くことで回復する!もう一度アタックだ!!」

 

 

キャンサード《……いざ……再び………》

 

 

弾の光を浴びたキャンサードは立ち上がり、また駆け出した。

 

 

依姫「……ライフです!」

 

キャンサードがゾディアックランサーでライフを貫いた!

 

 

弾「キャンサードの効果でライフをトラッシュへ!!」

 

 

依姫「スプレッド・トータスの効果で効果によってライフが減るので、破棄してライフは減りません!」

 

 

キャンサードの追撃はスプレッド・トータスが弾いた。

 

 

弾「オレは嫌いじゃないぜ!最後の悪あがき!!ドラグ・タウラスでアタック!!」

 

 

 

アルテミス《…まぁ、勝てるとは思わなかったけど…》

 

 

依姫「……でも、悔しいですね………ライフです!」

 

 

ドラグ・タウラスの雷がライフを砕いた!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バトルの後、鈴仙は永琳を呼んで、依姫の体調が万全なことを確認した。

 

 

依姫「ありがとうございました。私………もう一度、故郷のために戦ってみます。」

 

 

弾「そうか、オレも協力する。一緒にこの異変を解決しよう。」

 

 

永琳「…さて……ダキッ………依姫、もう動いてもいいわよ。三人のバトルもいいわ。もう初心者っ気は抜けたみたいだし、弾が鍛えるんなら問題ないわよね。」

 

 

依姫「……あの、師匠………何で弾さまの腕に抱きついているのですか?」

 

 

 

診断が終わると、すぐ弾の腕に抱きついたことに依姫は突っ込んだ。永琳はそれに対して当たり前のように答えた。

 

 

永琳「何故って、当たり前じゃない。弾は私の旦那

 

「誰が!!あんたの!!旦那ですって!!?」

 

………チッ」

 

 

永琳が答え終わる前にスキマが開いて怒号と共に紫が飛び出してきた。それに鈴仙とアルテミスは無視してお互い話し始めた。依姫は唖然としている。

 

 

 

紫「ちょっと!!何捏造してるのよ!!弾の正妻は私よ!!!」

 

 

永琳「あらやだ。負け犬が吠えてるわ。」

 

 

紫「ふーん!私は前にキスしたことあるし!!!ならあんたはあんの!?」

 

 

永琳「………弾……私、怒らないから……本当にしたの……?」

 

弾「………コクン………」

 

紫「おッッほほほほ!!!!これで私の勝ちよ!!!」

 

 

永琳「……………ガシッ……」

 

 

依姫「ちょ、師匠!何で弾さまを押し倒そうと!?」

 

 

永琳「……既成事実を作るわ!!!」

 

 

紫「………すわぁせぇるぅかぁ!!!!」

 

 

………誰か止めてくれ………弾がそう思ったその時………

 

 

 

 

 

???《全く、八意永琳。あなたも堕ちましたね。恋愛にうつつを抜かすなど》

 

 

 

鉄のような硬い声が響いた……………

 




はい。ありがとうございました。


よっちゃん復活!!さすが弾さん!!これでよっちゃんが目覚めます。彼女は覚えがいい(原作設定)ので、弾さんの教えを瞬く間に吸収していくでしょう。



そして、最後の声の主は誰なのか!?(予告でばれてる)次回をお待ち下さい。



次回予告 星神vs軍神!硬い心が求めるモノ!!

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