あらすじ ヘラを降ろしてドレミーのアルティメットを倒した依姫は報告のため弾の帰りまで待つことになった。
花の微笑み 天使の眼差し
翌朝
弾「……アルティメットか……」
依姫「これらの主が異変の元凶だと思われます。」
帰って来た弾に連れてきた創界神達を紹介して、アルティメットを見せた依姫。永琳や紫も少し疲れていたようだが、アテナが弾に熱い視線を送っているのを見ると元気(対抗心)が出てきたようだ。
紫「…弾…どうする?」
弾「…永琳……依姫の稽古を頼めるか……?」
永琳「いいけど………どうして?」
弾「…今度の大会で………やつを誘き出す……」
その言葉に全員驚く。大会というのは幻想郷で定期的に行われているバトスピトーナメントで、一週間後に決勝トーナメントが開かれる予定になっている。
ヘルメス《…腹積もりは?》
弾「…たぶん、元凶は創界神とのバトルと依姫を陥れることを狙っている。そこで彼女を決勝トーナメントに出せば、元凶も動く……そう考えた。」
アルテミス《…でも、決勝ってことは予選はもう終わってるんじゃ………》
へカーティア《…私が進出してたから、その席をあげればいいわよん♪でも……負けたら承知しないからね。》
へカーティアにお礼を言って気を引き締める依姫。すると、アテナが弾に尋ねた。
アテナ《…弾……あなたは出るの?》
弾「いや、ほんとは出たかったんだけど、勝負にならないって言われて、大会の優勝者とのバトル一回だけなんだ。」
アテナ《…そう……残念ね………》
アテナはその言葉に少し残念な声で返事をする。すると………
紫「…………」
永琳「………」
アプロディーテ《本当に残念ね~旦那の勇姿があんまり見れなくて…………ちょっと二人とも……睨み付けないでよ………》
……もうこれ以上はヘルメスやへカーティアの胃が死ぬので、弾は上手く切り上げようとする。
弾「そうだ、オレも元凶の調査兼創界神探しに行こうかな……」
そう言って立ち上がろうとしたが…………
紫「私も行くわ!」
永琳「ちょっと、あなたは大会の解説兼開催者なんだから依姫が出れるように根回ししておきなさい。弾!私と行かない?」
アテナ《全く……私は他の創界神達ともまぁ、ちょっと…ほんの少しは繋がりがあるので………ど、どうですか?》
…………やっちまった………弾は頭を抱えたが………
へカーティア《私がついてくわ!マナカとケイがいるから安心してそっちの業務をしててね~!》
三人《「「……………」」》
………へカーティアに後で甘いものでも買おうと思った弾であった………
一方その頃 幽香&イシスは………
幽香「……ここ?」
二人が来ていたのは天界の比那名居邸だった。
イシス《ええ、ここからあいつの気配がするわ……ここのやつとは何かあったの?》
幽香が少し嫌な顔をしたので、イシスは尋ねると、ここに住むワガママな娘のことを話した。
イシス《へぇ、弾が創界神としての初めての異変でも関係していたのね………でもセトにとってはそんな子だったらむしろ歓迎するわね。彼は豪快なやつだから…………噂をすれば……出てきたわ………》
ドタドタと足音がして、いかにも金持ちがすんでそうな家の扉が開くと、そこから筋肉質の青年が出てきた。
???《おお~!!姉さん!やっぱりそうか!》
幽香「………彼が?」
イシス《ええ、私の同僚で弟、戦いの神のセトよ。久しぶりね。最近、ブラブラしてたから顔を見せなかったけど……ここで世話になっていたの?》
セト《まあな!んで、ここに来たのはあれだろ?黒いフードのやつだろ?》
セトの言葉に驚く二人。するとセトは天界でも黒フードが出没していると言う。
セト《そこでだ。オレはここの娘のテンコと一緒に討伐しに行くつもりだったんだが………姉さん達も来るかい!?もしかしたら黒フードの親玉も居るかもしれねぇからな。お~い!!テンコ~!!先に行くぞ~!!》
そう言って家の中に向かって叫ぶセトに中から若い娘が返事と共に出てきた。
天子「ちょっと!私はてんしでテンコじゃないわよ!!」
イシス《さぁ幽香、セトそしてテンコちゃん。行くわよ》
天子「だ~か~ら~!!!」
天界 外れ
幽香「…あいつから…黒フードと同じ気配が……」
イシス《……あの二人……気になるわね……》
天子「…あいつらは……!」
セト《ん!?テンコ、知り合いか?》
天界の外れでテンコ「てんし!!」………
弁々「………」
八橋「………」
付喪神の九十九 弁々 八橋姉妹だった。付喪神とは道具に宿り、動けるようになった聖霊みたいなもので、神の一種でもある。
幽香「でも、創界神と比べたら月とすっぽんよ。」
天子「よし!あんた、妹の方は任せるわ!行くわよ!セト!」
セト《おう!フルスロットルでいくぜ!》
イシス《…ふふふ、元気な二人ね。幽香、私達も行くわよ。》
天子 幽香「「ゲートオープン!界放!!」」
第1ターン 幽香はイシスを配置して三枚をトラッシュへ。対象カードが二枚とイシスの力が落ちたので、計三個を置いてイシスの力を手札に加えた。
第2ターン 八橋は華王の城門を配置してバーストをセット。これでターンエンド。
第3ターン 幽香はエジットの天使ティティエルを召喚してこちらもバーストをセット。
第4ターン 八橋は剣聖姫ツルをオープンしてワンドロー。そしてそのツルを召喚。召喚時効果で五枚オープンしてその中のバースト 戦国姫 御琴と姫鶴一文字、天火烈刀斬を手札に加えた。これでターンエンド。バトルは第5ターンである。
幽香「メインステップ。エジットの天使マイベルを召喚。アタックステップ。ティティエルでアタック!フラッシュタイミングで煌臨!エジットの天使長ハトフェルをティティエルに煌臨させるわ!効果でライフをボイドに置いて回復!」
幽香のフィールドの天使が黄色く光り、より大きな天使に変わる。
八橋「…ライフで受ける…バースト発動……絶甲氷盾…コアをライフに……」
ハトフェルの翼から出た光弾がライフを砕いた。
幽香「ターンエンドよ。」
イシス《ハトフェル、いい攻撃だったわ。》
八橋「…華王の城門の効果でシンフォニックバーストをオープンしてワンドロー……メインステップ…姫鶴一文字をツルに直接合体……ツルをレベル3に……バーストをセット……
アタックステップ……ツルでアタック……起導……ソウルコアをトラッシュへ……雷命刀ミカヅキ……マイベルの効果を無くしてそのままツルに直接合体……姫鶴一文字は効果でツルの合体数に数えない………」
姫ツル一文字を携えたツルが何か呪文を唱えるとフィールドに雷が落ちて、そこから黄色の剣が現れてツルの反対の手に収まる。
幽香「へぇ…弾のサジットみたいね。ライフで受けるわ。そしてバースト発動。エジットの天使モニファーエル。ライフを増やして召喚。」
ツルが二本の剣でライフを一気に三つ斬ったが、幽香のバーストから現れた天使がライフを一つ回復させた。
八橋「…ターンエンド…」
幽香「さて、向こうはシンフォニックバーストが見えてるからこのターンで使わせたいわね……メインステップ。エジットの天使長ソプディエルを召喚。さらにアルティメットの召喚によって手札から地球神剣ガイアノホコをソプディエルに直接合体!
アタックステップ!ソプディエルでアタック!!効果でライフをソプディエルに置いてアンブロカッカブルに!ライフが減ったのでイシスの効果で相手のライフを砕く!!」
イシス《ふふふ、流れるようなコンボね》
幽香のフィールドに新しく緋色の天使が降りて、緑の矛を握りしめて八橋に向けて飛び出した。ソプディエルが輝くと幽香のライフが一つソプディエルに吸収されてソプディエルの体が金色になる。その効果に連動してイシスも相手のライフを光弾で破壊した。
八橋「…フラッシュタイミング…手元からシンフォニックバーストを使用……アタックステップを強制終了……ライフで受ける…」
ソプディエルのガイアノホコが一気に二つのライフを砕いた。
幽香「ターンエンド。よし、目的は達成ね。」
イシス《…ツル……中々いい子じゃない……》
八橋「…メインステップ…戦国天使ムシャエルを二体召喚…バーストをセット…アタックステップ…ツルでアタック……起導……マジック…天火烈刀斬…ワンドローしてスピリット全てに赤シンボルを追加……」
幽香「フラッシュタイミング、マジックでアブソリュートゼロを使うわ。ツルを指定してシンボルをゼロに!」
赤いオーラで強化された剣をライフに突き刺そうとしたツルだったが、幽香の手から黄色のビームが直撃して力を奪った。
八橋「…ミカヅキの効果でバーストをセットして回復…ターンエンド…」
幽香「…ここで終わりよ。メインステップ。天霊達の大輪の華!聖天女神イシスター!!ガイアノホコと合体!」
イシス《…あら…案外、ガイアノホコも似合うわね。》
イシスの光からイシスターが現れ、ガイアノホコを杖と二刀にして構えた。
幽香「アタックステップ!イシスターでアタック!!界放の効果でムシャエル達を手札へ戻してライフを砕く!イシスの効果でもう一発!!これでフィニッシュ!!」
イシス《…さぁ!目を覚ましなさい!!》
イシスターとイシスのダブル光線が八橋のライフを貫いた!
はい。ありがとうございました。
セトと天子登場!新三章は残りの創界神達を集める感じになります。ああ、早くアレックスやトトを書きたい……
セト
エジット所属の獣頭の創界神。良くも悪くも真っ直ぐで曲がったことが嫌い。ケンカ好きで鬼たちを倒した後、天子の所でゆっくりしていた。セト曰く《波長と性格が合った》そうな。姉のイシスや主神のラーには意外と信頼されていて、エジットの矛とも言われている。
次回予告 エジットの神々!獣と天使の進撃!!