東方星神録   作:あんこケース

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今回もかなりの自己解釈や設定改変等があります。そして、後半は……皆さん、最近のバトスピカードバトラーなら一度は経験したことのある盤面が登場します………


新第四章~大一番!大会編~
開幕!トーナメント!!


 

 

 

時は過ぎ………トーナメント当日………人里の外れ……そこには河童達が作り上げた即席のスタジアムが盛り上がりをみせていた。まもなく、バトスピトーナメントの決勝大会が始まるからだ。

 

 

 

文「はいはーい!!皆様、大変長らくお待たせいたしました!!まもなく決勝トーナメントが始まります!!実況はこの清く正しい射命丸 文が!!解説には妖怪の賢者!八雲 紫様にお願いしております!!どうぞお見知りおきを!!」

 

 

 

そう言って、実況席に着く文と紫。それを控室で見ながら依姫は緊張していると、降ろした神々が話しかけてきた。

 

 

 

 

 

ポセイドン《どうした依姫、緊張でもしているか?》

 

 

 

依姫「……していないと言えば嘘になります…後………御姉様のことも……」

 

 

 

アプロディーテ《…そうよね……彼女を操ってるメジェドが気になる?》

 

 

 

 

 

アプロディーテの言葉に依姫は以前の会議のことを思い出していた…………

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間前、永遠亭

 

 

 

 

アポローン《…?メジェド?知らない名前だな。古株のヘラやシヴァは知ってるか?》

 

 

シヴァ《おいおい、そりゃかなり不味い名前だぜ………》

 

 

 

ヘラ《…そうや……メジェドや……随分昔に創界神の力をなくしたはずやのに……》

 

 

 

 

ホルス《…親父……なんなんだ?メジェドって……》

 

 

 

アンターク《…私も気になります。そのメジェドはアルティメットの創界神なのですか?》

 

 

 

 

メジェドの名前に反応したのはトトが言った通り、古株のポセイドン、ヘラ、アプロディーテ、ブラフマー、シヴァ、オシリス、スサノヲだった。若い衆を代表してホルスとアンタークが尋ねた。

 

 

 

オシリス《………昔……まだウルの勢力が生まれていない時代………エジットは神世界の一弱勢力だった。ラーはそれに対して、機械化を推進して戦力を増やす……つまり、一般兵を増やす戦略を取った。しかし、それに真っ向から反対する創界神がいた……それがメジェドだ。》

 

 

 

 

ケイ《……わからんな。一般兵の増加に反対する点が私には見当たらないが………》

 

 

 

オシリス《…自分の考えが手っ取り早いと考えたのだろう…メジェドは力あるアルティメットを数体用意してその力で殲滅する方法をすべきだと主張した。ラーはその声を聞いて、メジェドに……まあ、要約するなら…………やれるならやってみろと言った……ラーはできるわけないと思ったのだろう。しかし、メジェドの眷属には邪悪な神がいた……》

 

 

 

ヘルメス《……そのアルティメットがあの戦国六武将とか言うやつ?》

 

 

 

ヘルメスの言葉にオシリスは首を横に振る。そしてかわりにトトが話した。

 

 

 

 

トト《戦国六武将はその邪神の力を元に創られたコピー品さ。その眷属のアルティメット達は多くの生け贄を代償として強大なエネルギーをぶつける大技を持っていた。メジェドのその力でエジットは連戦連勝したそうだ。》

 

 

 

トトの言葉に疑問を浮かべた隠岐奈が質問する。

 

 

 

 

隠岐奈「……それなら、さっき創界神の力をなくしたと言うのは?」

 

 

 

オシリス《…一つは先程も言った通り、その力はたくさんの生け贄を必要とする。それをメジェドは兵士からではなく、一般のスピリットから調達したのだ……そしてもう一つ…その力はあまりにも強すぎて、獲得した世界は荒れ果て…スピリット達を非常に貧しくしてしまった…ラーはそれに激怒してメジェドを光で焼いて封印した……》

 

 

 

スサノヲ《……メジェドのせいで、当時最大勢力だった俺たちアマハラが力を下げて、そのメジェドを封印したエジットも弱体化を余儀なくされた……そこからか?オリンが台頭し始めたのは……》

 

 

 

アプロディーテ《…あれは美しくないやり方よ……統治のこと……スピリット達のことを考えずにただ……破壊していく……それがメジェドのやり方……》

 

 

 

アプロディーテが顔を歪めながらそう言った。

 

 

 

 

さとり「…でも…封印したのに……なぜ、幻想郷に?」

 

 

 

トト《…これは予想だけど……数十億年前のぼくやアレックスたちの戦争でその封印にヒビが入って、それが少しずつ広がったと推測する。一応、確認したけど、封印された所にメジェドはいなかったしね。》

 

 

 

 

 

幽香「…………なぜこの幻想郷を狙ったのかしら……?弾がまだ若いとはいえ、創界神を有する世界を……」

 

 

 

永琳「それにわざわざ豊姫まで使って依姫に嫌がらせをする理由も不明よ………」

 

 

そこからははっきりした結論は出なかった……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は戻り、控室

 

 

 

ヘラ《……依姫ちゃん、そろそろ時間やで。》

 

 

依姫「……!わかりました。」

 

 

 

思考の海に沈んでいた依姫は体に宿したヘラの声を聞いて席を立った。通路を歩いていると他の七人はすでにスタンバイしていた。そのほとんどは弾から聞いていた十二神皇使いだった。

 

 

 

 

 

霊夢「あら、依姫じゃない。ヘカーティアから権利貰ったのってあんただったの?」

 

 

 

魔理沙「へぇー、ちょうど良かった……こっちじゃ負ける気はしないからな。」

 

 

 

咲夜「…まあ、実力があるなら誰でもいいわ。」

 

 

 

アリス「あなたがね……一応、はじめましてかしら?」

 

 

 

妖夢「あの……今度でいいので…剣のお手合わせを……」

 

 

 

早苗「神を降ろせると聞きました!守矢神社を信仰しませんか!?」

 

 

そう話しかけているメンバーに挨拶や返事をしていた依姫は最後の一人を見てぎょっとなった。

 

 

 

 

純狐「…あら、あの時の異変以来ね……」

 

 

 

依姫「……それはここではやめにしましょう……」

 

 

 

純狐「…フフ、そうね…………」

 

 

 

 

二人は少し火花を散らすとスッと出口の方を向いてスタンバイした。

 

 

 

アリス「……何かあったの?」

 

 

 

早苗「…ほら、少し前に月の都が幻想郷に攻めてきた異変があったじゃないですか。その時に月の都を侵略していたのがあの純狐さんです。」

 

 

 

妖夢「成る程。月の防衛隊長みたいな依姫とは因縁があると………」

 

 

魔理沙「リアルファイトで依姫は純狐に負けたそうだからな。バトスピの方は知らないが………」

 

 

 

そう言っている他のメンバーから霊夢が依姫に話しかけた。

 

 

 

霊夢「依姫。事情は弾から聞いてるわ。何か不味い事態になったら協力する。でも……バトルじゃ手加減はしないわよ?」

 

 

 

依姫「……フフフ、ありがとうございます……全力でお願いします…………」

 

 

 

 

 

文「それでは!選手の入場です!!」

 

 

 

 

そのアナウンスを聞いて、依姫達は足を踏み出し、歓声が上がった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタジアム 中央

 

 

簡単な選手紹介が終わった後、文がルール説明を始める。その一方、会場では観客に混じって創界神達や幻想郷の有力者達が睨みをきかせていた。

 

 

 

 

文「さて!入場が終わったので、これからルール説明を致します!この決勝大会はトーナメント方式で行われます!つまり三人を倒したら優勝!!しかし、ここにいるメンバーは皆、そうそう足る猛者達!!一バトルも楽な試合はない!その激戦を勝ち抜いた者は!伝説のカードバトラー!馬神 弾様とのバトルが待っております!さぁ!!これから運命の対戦カードが決定致します!!」

 

 

 

 

そう言って、スタジアムの電光掲示板にトーナメント表が映し出される。

 

 

第1試合 アリス・マーガトロイドvs純狐

 

 

第2試合 十六夜 咲夜vs魂魄 妖夢

 

 

第3試合 博麗 霊夢vs東風谷 早苗

 

第4試合 霧雨 魔理沙vs綿月 依姫

 

 

 

 

 

アリス「あら、私から……」

 

 

 

早苗「ゲゲゲ!いきなり霊夢さんと………」

 

 

 

魔理沙「へへ!まさかいきなりとはな………」

 

 

依姫「………………………」

 

 

 

 

文「さて、まずは第1試合!お二人はバトルフィールドへ!後、デッキはバトルごとの変更は許可されてますが、慣れていないデッキでは勝ち目は薄いでしょう!!」

 

 

 

 

アリス「…よろしく。一応、アリス・マーガトロイドよ。」

 

 

 

純狐「ええ、よろしく……後は……向こうで話しましょ」

 

 

 

アリス 純狐「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「先行でいいかしら?メインステップ。アクセル、加速戦士イエロー・マーリン。三枚オープンしてアクセルを持つカードを回収。」

 

 

 

オープンされたのは丙の木猿ナラ 美麗鬼アラ 猿道士オンコットだったので、全て手札に加えた。

 

 

 

純狐「…メインステップ。ミノガメンを召喚。効果で一枚オープン。太陽の守護蟲ケプリだったので手札に加えて、そのまま召喚。アタックステップ。ミノガメンでアタック。」

 

 

 

 

アリス「ライフで受けるわ。」

 

 

 

ミノガメンが黄色の光弾でライフを砕いた。

 

 

 

純狐「これでターンエンド。」

 

 

 

文「先行したのは純狐選手!紫さん、どう思われますか?」

 

 

 

紫「彼女のデッキは低コストで数押しするタイプ。どれだけ速攻で決められるかが勝敗を分けるわ。」

 

 

 

 

 

 

 

ブラフマー《あのねえちゃんはコスト2ビートか?》

 

 

イシス《………まさかね………》

 

 

 

幽香「…どうかした?」

 

 

 

イシス《何でもないわ………たぶん………》

 

 

 

イシスの様子に首をかしげた幽香。その答えは後で明らかになる………

 

 

 

 

 

 

 

アリス「へぇ、メインステップ。美食の妖精ロゼットを召喚。ターンエンド。」

 

 

 

文「おお!?アリス選手はアタックしない!?」

 

 

 

紫「……カウンター狙いでしょう……しかし、この判断がどうでるか…………」

 

 

 

純狐「…………ねぇ、あなた………」

 

 

 

アリス「…どうかした?」

 

 

 

純狐が突然、アリスに話しかけた。アリスは不思議に思って聞き返した。すると、純狐は…………

 

 

 

 

純狐「……このターンで決めるわ……!!」

 

 

 

アリス「…!?へぇ、やれるモンならやってみなさい!」

 

 

 

文「おおおお!?なんとここで純狐選手!勝利宣言だ!」

 

 

 

紫「裏目に出たわね………」

 

 

 

 

純狐「メインステップ。バーストをセットして子フィンクスを召喚。アタックステップ。子フィンクスでアタック!効果で手札の子フィンクスを召喚してフィールドに黄色のシンボルしかないのでドロー!」

 

 

 

純狐のフィールドに小さなスフィンクスが現れて嘶くとまた別の子フィンクスが現れた。

 

 

 

アリス「…ライフで受ける。」

 

 

 

子フィンクスが頭突きでライフを砕く。

 

 

 

純狐「子フィンクスでアタック。効果で子フィンクスを召喚してドロー。」

 

 

 

魔理沙「またかよ!」

 

 

 

マナカ《不味いね…子フィンクスはデッキにマックス二十枚は入れられる。どこまで続くか………》

 

 

 

 

アリス「…ライフ!」

 

 

 

子フィンクスがさらにライフを壊す。

 

 

 

純狐「さらに子フィンクス。効果で子フィンクスを召喚してドロー。」

 

 

 

 

霊夢「いつまで続くのよ………」

 

 

 

アリス「…ライフよ!」

 

 

 

三体目の子フィンクスがアリスの四個目のライフを砕いた。

 

 

 

純狐「ミノガメンでアタック。」

 

 

 

アリス「フラッシュでアクセル!戦鬼ムルシエラ!コアが三個以下のスピリットを全て破壊!!」

 

 

 

 

アリスの手から放たれた紫の斬擊が純狐のスピリット達を破壊したが………なんとそこには回復状態の子フィンクス一体とケプリが残っていた。

 

 

 

文「なんと!!アリス選手の必殺カウンターを耐えた!?」

 

 

 

純狐「ケプリの効果で想獣のコスト2スピリットが破壊されるとき、ライフのコアをそのスピリットにのせると同じ状態でフィールドに残る………宣言通り、終わりよ。子フィンクスでアタック!」

 

 

 

アリス「…まさか……こんなに………フフ、世界は広いわね。ライフで受ける!」

 

 

 

 

子フィンクスが最後のライフを砕いた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文「電光石火の決着!!勝者は純狐選手だ!!」

 

 

アリス「あなた、強いわね。私もまだまだだったわ。」

 

 

純狐「…あなたも後、数ターンしたら勝ってたわよ。」

 

 

 

 

 

そう談笑する純狐に創界神達は訝しげな視線を送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

豊姫「…フフフフ。やはり揃ったわね………創界神達は…………」

 

 

 

 




はい。ありがとうございました。


純狐さん………リアルでもヤバいデッキでした………まあ、もうこれでデッキのエースはわかりましたよね………


次回予告 従者対従者!巫女対巫女!

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