東方星神録   作:あんこケース

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厄とタイトルにありますが、厄神は出ません……そしてバトルもありません…

あと、最新弾の開封結果→死竜X、アレス、ムラクモ、ジャガンナード(シク)でした……なぜ10thXが来ないのだ!!


弾一番の厄日

オリン オリュンポス

 

 

 

 

ゼウス《よし!会議はこれまで!》

 

 

 

今日はオリン神の会談の日…オリン十二神全員が集合して話し合っていたが、今日は案外早く終わったようだ……全員が書類をまとめて退出していくなか、アテナはとある神に声をかけた。

 

 

 

アテナ《……アプロディーテ……少しいいですか?》

 

 

 

アプロディーテ《あら…珍しいわね…どしたの?》

 

 

アプロディーテは以外な声かけに質問し返したが、アテナは黙って自室へと案内した。

 

 

 

 

 

 

 

 

オリュンポス アテナの部屋

 

 

 

 

お互い椅子に座って向かい合った二人。しかしアプロディーテは赤い顔をしているアテナを見て、相談内容をだいたい察した。

 

 

アテナ《…実は……弾とのことなのですが……》

 

 

アプロディーテ《……まぁ…察してはいたけど…具体的に何を聞きたいの?》

 

 

 

アテナ《……デートプランです……》

 

 

 

アプロディーテはアテナの言葉に少し考えたあと、真剣な顔つきでアテナに言う。

 

 

 

アプロディーテ《…弾の好物は?服は?デートなら幻想郷の人里でしょう?そこにはどんな店がどこにどれぐらいあるの?そこまであなたは調べた?》

 

 

 

アテナ《……そこまで…ですか?》

 

 

 

アプロディーテ《あったり前よ!いい?恋愛は戦争と同じ!情報がすべてを制す!それにあなたよりあの二人の方が幻想郷を知っている!ならこちらは相当な準備が必要なの!》

 

 

アプロディーテの言葉に詰まるアテナ。彼女のここまで真剣な顔つきも初めて見たが、ちゃんと的を得ている……

 

 

 

 

アテナ《……わかりました…調べたあと…また聞きに来ます……》

 

 

 

 

 

アプロディーテ《……ほんと…丸く……キレイになったわねぇ……私を忘れてデートプランの情報収集に行ったわよ……》

 

 

 

アテナが礼を言って退出していったあと、 アプロディーテは一人部屋で呟いた……

 

 

 

 

 

 

数日後 博麗神社

 

 

 

 

弾「ふう…久しぶりに体を動かしたな…」

 

 

霊夢「案外、直接戦闘もできるのね…」

 

 

 

この日、二人は妖怪退治の依頼で(といっても簡単なものだが)出掛けていた。弾もリアルファイトができるようになったので、ちょうどいい練習になったようだ。そして、博麗神社に帰って来た二人をとある少女が出迎えた。

 

 

 

???「霊夢さ~ん!弾様~!おかえりなさ~い!」

 

 

 

霊夢「あうん、留守番ありがと。」

 

 

弾「留守中に何かなかったか?」

 

 

彼女は高麗野 あうん。博麗神社の狛犬がいろいろあって意思を持った存在だ。あうんは弾の言葉に少し早口になりながら話し出す。

 

 

 

あうん「ええと……オリンの創界神様がお見えに…」

 

 

 

ヘルメス《よう。お二人さん。》

 

 

 

 

あうんの言葉を遮って奥から出てきたのは、案の定ヘルメスだった。弾はヘルメスほどの伝令が来るとは一体……と考えていたが、ヘルメスが渡したのは一枚の手紙だった。

 

 

 

ヘルメス《…アテナからだ……後…この手紙は紫ちゃんや永琳ちゃんには…ぜっっっっったい……見せるな…!……それじゃ…》

 

 

ヘルメスはそう言うと、飛び去っていった。弾と霊夢は二人に見せるなという言葉で手紙の内容を察した………

 

 

 

 

 

さらに数日後 人里 入口

 

 

 

 

アテナ《…逃げてはだめです…逃げてはだめです…逃げてはだめです………》

 

 

 

約束の日……アテナは時間の30分も前から弾を待っていた。いつものような服ではなく、かなりのおしゃれをしている所を見るに、アプロディーテの手が入っているのであろう……しかし、当の彼女は内心とんでもなく緊張していた……

 

 

 

 

アテナ《………焦ってはだめです……!…そう…まずは素数を数えて……2…3…5…7…11…13……》

 

 

 

弾「…何でそんな顔をしてるんだ?」

 

 

 

アテナ《…3433…3449ってひゃあう!!》

 

 

 

ぶつぶつ言っていたアテナに話しかけた弾。さすがの彼女も後ろからの襲来には対応できなかったようである。

 

 

 

 

弾「…悪い…待たせたか?」

 

 

アテナ《…いえ!…それより……どうですか……?》

 

 

 

アテナはその場でくるりと回ることで、アプロディーテに教わった戦術を実行し始めた。

 

 

 

戦術①まずは服の感想を尋ねて印象を残す。

 

 

 

 

 

弾「…ああ…いつもより……キレイ…だな。」

 

 

 

少し照れ臭そうに言う弾にアテナは心の中でガッツポーズをした。そして続けざまにその②に移る。

 

 

 

アテナ《…さぁ…!早く行きましょう!》

 

 

弾「うおぉ!?」

 

 

 

戦術② 腕を自分の胸に押しつけて、女らしさをアピールする。

 

そう言うと、アテナは弾の腕を自分の胸に押し当てて歩き始めた。少々鈍感な弾でも、さすがにこれは響いただろう……そうして歩き出す二人……これからこちらは楽しいデートの時間である。

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 永遠亭

 

 

 

アポローン《よっと!》

 

 

アルテミス《なんの!》

 

永琳「…やるわね…!」

 

 

 

永遠亭の庭ではアポローンとアルテミスが永琳と弓勝負を行っていた。縁側には鈴仙やてゐ、輝夜が応援している。しかし、双子の創界神達はそれよりも………

 

 

 

アポローン《……弾がアテナとデートしていることを隠さないと…!》

 

 

アルテミス《…私達の命はない……!》

 

 

 

実はこの二人、アテナに頼まれて永琳の足止めをしているのだ。任務は二つ。一つはそもそもデートを知られないこと。もう一つは知られても、最低限時間を稼ぐことである。二人はいつバレるか戦々恐々としながら矢を放っていた……

 

 

 

 

永琳「…どうしたの?何か顔色が悪いけど……」

 

 

 

アポローン《…!いやぁ!大丈夫だ!さて!今度は俺の番だな!》

 

 

アルテミス《…アテナ……後で甘いものね……!》

 

 

 

 

 

 

スキマ 八雲邸 キッチン

 

 

 

 

アプロディーテ《…まずはこの材料を…》

 

 

 

紫「成る程……」

 

 

 

一方、紫はアプロディーテ自身が押さえ込んでいた。紫に《弾を落とすための料理に興味ある?》と尋ねると、すぐに乗ってきたので誘うのは簡単だったが、もしバレると、スキマを開いてすぐに人里まで来れるので、さすがのアプロディーテも内心はドキドキしていた……

 

 

 

アプロディーテ《…ここまでお膳立てしたのよ……成果は出してきなさい……!》

 

 

 

 

 

 

 

 

再び 人里

 

 

 

弾「アテナは何かいくところが決まっているのか?」

 

 

 

アテナ《ええ…少し…和服を買おうかと…》

 

 

戦術③買い物は身につけるものにせよ。

 

 

 

以前のアテナなら本屋だとか、寺子屋だとかに行っていたであろう。アプロディーテ曰く、身につけるものだと「どうかしら?」をもう一発打てる。なので服やアクセサリーなどがいい……アテナは納得した。なので二人は呉服屋へと向かった。

 

 

 

 

 

 

呉服屋に入ると、色とりどりな和服が並んでいた。生地もアテナが目を見張るものもあった。二人はいろいろと気に入ったものを選んでいく……

 

 

 

アテナ《…こ、これとかどうかしら……?》

 

 

弾「…あ、ああ…似合うな……!」

 

 

試着室でプチファッションショーのような感じになってきたとき、弾達に気づいたのか、近寄ってくる二人がいた。

 

 

 

 

幽香「あら…弾と……オリンの知恵の女神じゃない…」

 

 

イシス《……デートかしら?》

 

 

 

弾「幽香…イシス…!どうした?お前達も買い物か?」

 

 

ぬうっと二人の間に入ってきたのは、幽香とイシスだった。弾が尋ねると幽香曰く、ガーデニングの肥料等を買いに来たらしい。そしてイシスは興味本位でついて来て、偶然弾とアテナが目に入ったそうな。するとアテナは持ち前の頭をフル回転させると行動にでた。

 

 

 

 

アテナ《…今私は弾に着物を選んで貰っています……何か?》

 

 

アテナは間違ってはないが、少し盛って状況を説明した……あっち行けというオーラを纏って……

 

 

 

幽香「あらそう?ならお邪魔虫は退散しましょ♪」

 

 

 

イシス《そうね……うふふ……》

 

 

二人はその気を感じ取ったのか、そう言うとそそくさと呉服屋を出ていった。その後、弾とアテナはお互い一着ずつ買って、呉服屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽香「……これを紫や永琳に話したら……うふふ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

弾「…そうだ。そろそろ昼時だが…昼はどこで食べようか?俺は別にどこでもいいけど……」

 

 

アテナ《…何か希望がないなら……あそこはいかがでしょうか?定食屋のようですし……大概の料理はあるでしょう……カレーとか……》

 

 

 

弾「…!カレーか……うん…じゃあそこにしようかな。」

 

 

 

アテナは事前の情報で、弾の好物は把握していた。なので偶然見つけた所に入った風に見せかけて、そういう流れになることを計算していたのだ。そして二人は中に入って料理を注文する。

 

待っている間はアプロディーテ直伝のアテナの話題作りで会話を進めていると、料理が運ばれてきた。弾はやはりカレーだったが、アテナのは意外にもグリーンカレーという珍しいものだった。

 

 

 

 

弾「…アテナって…グリーンカレー派なのか?」

 

 

アテナ《こちらも美味しいですよ?……一口どうですか?》

 

 

少し食べた後に弾がした質問に、アテナは待ってましたと心の中で叫んだ。

 

 

 

戦術④ご飯であーんを実行

 

 

 

アテナ《……口…開けてください…》

 

 

 

弾「…え…あ…いや…」

 

 

アテナはスプーンを弾の口元に持っていくが、弾がしどろもどろになっていると………

 

 

 

アテナ《……あーん…!》

 

 

 

弾「……あ、あーん……」

 

 

 

……アテナ様…粘り勝ち…あーんに成功しました……そんなこんなで食事はアテナのペースで進んでいった………

 

 

 

 

 

 

……しかし………

 

 

 

 

 

幽香「…対決中にごきげんよう♪永琳?少しいいかしら?」

 

 

 

永琳「…?何かしら?あなたがわざわざ来るなんて、珍しいわね。」

 

 

 

幽香「…さっき人里で、弾とアテナがデートしてたわよ。」

 

 

アポローン アルテミス《げ!!(゜〇゜;)まずい!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

イシス《…あら…アプロディーテ…紫ちゃんに料理を教えてるの?》

 

 

アプロディーテ《ええ。どうかした?あなたも教わりたいのかしら?》

 

 

イシス《…残念だけど…幽香から紫ちゃんに伝言を頼まれちゃってねぇ……》

 

 

紫「……幽香から…?…一体何か?」

 

 

イシス《…「あなたの愛しい旦那様は人里で、アテナとデート中」だそうよ。》

 

 

アプロディーテ《……幻想郷……大丈夫かしら…》

 

 

 

 

…………どうなることやら………




はい。ありがとうございました。

…今回が一番執筆時間を食った話でした……次はきっと……

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