東方星神録   作:あんこケース

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……すみません……タイトルが思い付かなかったんです……




忠犬もみもみ

妖怪の山

 

 

 

にとり「ぬぉぉぉ!負けたぁぁぁ!!」

 

 

椛「まだまだですね。」

 

 

 

悲鳴をあげているにとりと少々ドヤァとなっている椛。ここは妖怪の山のとある滝の裏にある空間で、この二人はよくここでバトスピする仲なのだ。ちなみに最近は椛が勝ち越しているらしい。

 

 

 

椛「…!そろそろ時間です。見回りに戻らないと。」

 

 

 

にとり「おっけぇ~ またねぇ~!」

 

 

 

 

椛はそう言ってにとりの元を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椛「……しかし…基本この仕事は暇なんですよね……!……クンクン…この匂い…!侵入者!!」

 

 

 

木の上に立って辺りを見渡していた椛は、持ち前の千里眼と白浪天狗特有の嗅覚で侵入者の居場所を特定した。そして駆け足で侵入者の元に向かう。

 

 

 

椛「そこの人!ここは天狗の領域です!!」

 

 

 

椛は千里眼で見えた川辺の岩の上で休んでいた二人の男に声をかける。しかし、すぐに椛の体は震え上がることとなる。なぜならその休んでいた男達と言うのは………

 

 

 

ヘルメス《…ん?ああ…お邪魔しています。》

 

 

 

ポセイドン《…ほう…先ほど見ていた何者かはこやつか。》

 

 

……椛の言葉によっ!っと答えたヘルメスと感心したかのように首をふるポセイドンだったからだ………

 

 

 

 

 

 

 

守矢神社

 

あの後、ヘルメスは守矢神社への道を聞いてきたので椛はガクガクしながら案内した。そこでは早苗が出迎えてくれたが、椛は未だ緊張が抜けなかった。

 

椛「…すみませんすみませんすみませんすみませんすみません……」

 

 

ヘルメス《いやいや!顔上げて!?》

 

 

 

早苗「このデッキは異合に殻人を組み込んだデッキで………」

 

 

ポセイドン《…フム…殻人か……アレスのスピリットを混ぜてみるか……?》

 

 

ポセイドンは以前早苗の青緑連鎖が気になったので、早苗とデッキトークをしている。その脇でヘルメスはようやく椛を正気に戻すことに成功した。

 

 

 

 

ヘルメス《全く……ええと…椛…ちゃんだっけ…いいよ別に。君はちゃんと任務をこなしたんだ。それよりも俺達にあんなこと言えるのは随分肝っ玉が強い証拠だし♪》

 

 

 

椛「…あ、ありがとうございます…」

 

 

 

椛はヘルメスの心の広さに驚いていた。いろいろ面倒なことを吹っ掛けてくる椛の上司の天狗とは大違いだった。椛は《これが……創界神…》と感動していたが、ヘルメスが椛の耳と尻尾を見て…………

 

 

 

ヘルメス《……お手!》

 

 

 

椛「わn………!な、なにするですか!!?」

 

 

ヘルメス《いやぁ!君を見てるとうちの眷属達を見てる気になっちゃってねぇ……ビーフジャーキーいる?》

 

 

 

……流石忠犬もみもみ…ヘルメスのお手!に反応すらしてしまうとは…それに気づいたヘルメスはどこからかビーフジャーキーを取り出すと、椛の前で振って見せた。

 

 

 

椛「…チラ……チラ……チラ…」

 

 

ヘルメス《……プ…!》

椛「…ハ…!…なに笑ってるんですかぁ!!!」

 

 

椛がビーフジャーキーを目で追っているのを見て吹き出してしまうヘルメスと赤くなってあたふたする椛……すると早苗達は話し合いが終わったみたいで……

 

 

 

早苗「……大丈夫ですか?」

 

 

ポセイドン《がははは!まさに忠犬だな!それはそうとヘルメス、デッキの試運転に付き合ってくれんか?》

 

 

ヘルメス《……いいぜ。俺には忠犬もみもみがついてるからな♪》

 

 

 

椛「やめてください!!」

 

 

 

早苗「ポセイドンさま、なら私もお供いたしましょう!」

 

 

 

椛の言葉をスルーして早苗はポセイドンをその身に降ろす。そして(無駄に)愛くるしそうな目で見てくるヘルメスを突き飛ばすほど椛は簡単な脳の作りをしていなかった。

 

 

 

椛「わかりました!やればいいんですね!やれば!!」

 

 

 

椛 早苗 「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

椛「私から。メインステップ。ヘルメスの竜巻神殿を配置してコアブースト。そしてオリンに吹く風!創界神ヘルメスを配置!デッキから三枚トラッシュに、そして二つコアを置きます。ターンエンド。」

 

 

ヘルメス《さぁて…さっさと決めてくぜ!》

 

 

 

椛の後ろにヘルメスと風が吹き荒れている神殿が現れる。

 

 

 

早苗「メインステップ。ネクサス、海底に眠る古代都市を配置!そして海の王者!創界神ポセイドンを配置します!三枚中、対象カードは二枚だったので二つコアを追加!これでターンエンド!!」

 

 

 

ポセイドン《ウム!いざ!勝利という宝島へ!》

 

 

 

早苗の背後に海に沈んだ都市とポセイドンが出現する。

 

 

 

ヘルメス《まずいな…椛ちゃん!古代都市のコアブのせいでグレート・オーシャンやトリアイナがとんでもないスピードで飛んでくるぞ!!》

 

 

椛「了解。メインステップ。バーストをセット。そして英雄獣 老将タイガー・ネストールを召喚してトラッシュからカードを除外!さらに二コアブースト!アタックステップ!ネストールでアタック!効果で一コア使って回復!!」

 

 

 

椛のフィールドに白い髭を生やした虎が現れると、よっこいせと起き上がって走り出した。

 

 

 

早苗「ライフで受けます!」

 

 

 

ネストールの前足が早苗のライフを砕いた。そしてネストールは再度攻撃体制に入る。

 

 

 

 

椛「ターンエンド。」

 

 

 

早苗「メインステップ!ゴッドシーカー 神海賊バンドウスを召喚!効果でデッキから四枚オープン!その中のグレート・オーシャンを回収!そして神海賊 新米船長ドルフィリポスを召喚!異合スピリットが召喚されたので、ネクサスの効果でコアを増やします!!」

 

 

早苗のフィールドにバンドウスとドルフィリポスが現れると、古代都市が青く輝いてコアを追加していく。そして…!

 

 

 

 

早苗「そして召喚!大地を砕き!海を割る海獣!!神海獣皇グレート・オーシャン!!再度海底都市の効果でコアを増やしてドルフィリポスをレベル2に!」

 

 

 

ポセイドン《がははは!そして我輩もレベル2へ!!快速船の如く!!即効に!!》

 

 

 

ポセイドンの銛がフィールドに突き刺さり、グレート・オーシャンが現れる。そして早苗はドルフィリポスをレベル2に上げる。これでアタックステップ中は神海スピリットが最高レベルまで上がることになる。

 

 

 

早苗「アタックステップ!!ドルフィリポスの効果でグレート・オーシャンをレベル3にしてアタック!ドルフィリポスやポセイドン様の神域も含めてデッキを計17枚破棄します!!」

 

 

 

グレート・オーシャンが大波を起こして椛のデッキを一気に削る。そしてグレート・オーシャンの効果でシンボルを0にした。

 

 

 

椛「来た…!ネストールでブロック!」

 

 

 

グレート・オーシャンにネストールが飛びかかる。しかしグレート・オーシャンのBPは14000。対するネストールはBPは9000。さすがにネストールも弾き飛ばされ押し潰された…が!

 

 

 

椛「私のスピリットが破壊されたのでバースト発動!蒼穹の覇王カーン・ウルフ!!グレート・オーシャンをデッキボトムに戻してドルフィリポスの手元に!!そして召喚します!!」

 

 

 

ヘルメス《マナカん所の剣獣か!ちょうどいいぜ!》

 

 

バーストから緑の背中にボーガンを背負った緑の獣が飛び出すと、矢を放ってグレート・オーシャンとドルフィリポスをデッキと手元に強制送還させた。

 

 

 

早苗「あ!…うーん……椛さんのデッキは残り31枚…今私のスピリットがフルアタックしても残っちゃうんですよね……ターンエンドで」

 

 

 

椛「メインステップ!幾多の試練乗り越えし大英雄!七大英雄獣 剛勇士ヘラク・レイオス!!召喚!そしてアタックステップへ!ヘラク・レイオスでアタックです!!」

 

 

 

ヘルメス《うちの英雄獣のパワー担当だ!おおっと!そして俺もレベル2へ!剣獣達のBPをプラス10000してターンに一回回復させるぜ!!》

 

 

 

 

カーン・ウルフの隣に筋肉質な白い白虎のようなスピリットが現れ、豪腕を振るって飛び出した。

 

 

 

椛「アタック時効果でポセイドン様のコアを二つボイドに送ります!さらにこのアタックはスピリット三体でないと防げません!」

 

 

 

早苗「うぇぇぇ!?弾様のキャンサード以上じゃないですか!!ライフです!!」

 

 

ヘラク・レイオスが白い炎を吹いて早苗のライフを一気に二つ吹っ飛ばした。そしてヘルメスの神域によって再度起き上がる。

 

 

 

椛「これで最後です!ヘラク・レイオス!!」

 

 

ヘルメス《オラオラオラオラオラオラオラ!!!》

 

 

 

 

ヘラク・レイオスの連続パンチが早苗のライフを全てぶっ壊した!!

 

 

 

 

 

 

 

ポセイドン《世話になったな。ではこれで!》

 

 

 

椛「案内いたしましょうか?」

 

 

ヘルメス《イヤ大丈夫。来た道戻ればいいだけだから。それに普通の天狗じゃ俺達にはついてこれないし。》

 

 

 

椛と早苗は二人を見送ろうとしていた。するとヘルメスが椛に声をかける……何か悪知恵を思い付いた顔で……

 

 

 

 

 

ヘルメス《……次はビーフジャーキー袋で持って来るねぇ~!!》

 

 

 

…そしてポセイドンと共に飛び去ったヘルメス……

 

 

 

椛「……うっさいあのバカぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

この一件で椛はホルス等の創界神に耐性がついたのである。

 

 

 




はい。ありがとうございました。

少しこの小説でヘルメスの出番が少ないなぁと思ったので書きました。何話はこんな話を書こうと思います。

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