別世界への旅路
別世界1 トアル市 霊夢&アリス&隠岐奈組
霊夢「……ここが……異世界?」
アリス「…私達の外の世界と変わらないわね。」
隠岐奈「どうやら当たりを引いたのかもな。」
三人は目立たない格好に着替えてとある公園で作戦会議をしていた。すると突然三人の頭の中から声が聞こえる。
ヘラ《一応、うちのコネでこの世界の権力者さんとはコンタクトとれそうやわ。》
トト《流石ヘラ。準備がいいね。》
その声は創界神達だった。一応、はぐれたりすると面倒なことになる&ボロを出さないようにするためそれぞれの体内に入って貰っている。
霊夢「んで…その権力者さんはどこで待ってんの?」
ゼウス《…確か……迎えに来てくれるといっておったから……一応、ここで待っていればいいはずだ……それより大問題がある…!》
ゼウスの真剣な声色に他の五人全員が気を鋭くさせる。そしてゼウスはその大問題を語った!
ゼウス《…生娘の体…しかも巫女の体内に入っていると……我慢が》
ヘラ《…(^.^)…(真っ黒な笑み)…あなた…本当に何かあるかいな?》
ゼウス《………イエ…マリモ》
……やっぱりエロ親父はエロ親父でした……そんなコントを続けていると………
???「失礼。あなた方が旦那様と面会を申し込まれた方々ですか?」
そう声をかけてきたのは黒スーツに身を包んだ男性だった。どうやら迎えが来たようである。しかし、三人とも(創界神達も)一歩もその場を動かなかった。
黒スーツ「……どうされましたか?」
霊夢「…あんた……迎えの人間じゃないでしょ。」
アリス「全くね。権力者の迎えが一人処か徒歩でなんておかしすぎるもの。」
隠岐奈「それにスーツを見ればそれが安物だと簡単に分かる。ごまかすならもうちょい準備ってもんが必要じゃないかねぇ。」
さすがの観察眼。博麗の巫女&魔界神の娘&幻想郷の賢者は伊達ではなかった(霊夢はただの勘だと思われるが)すると黒スーツはフッと不適に笑うと、懐からとあるものを取り出した。
黒スーツ「…なら…これで決めるというのはどうでしょう?」
霊夢「ふーん、やっぱりこっちでもそれね……上等!」
黒スーツが取り出したのは勿論デッキだった。霊夢も売られたケンカを買わない理由がなかった。
霊夢 黒スーツ 「「ゲートオープン!界放!!」」
霊夢「…ま、バトルフィールドに少し違いがあるのも当然か…先行貰うわよ。メインステップ。ゴッドシーカー サンダー・Z・ウィゼルを召喚して三枚オープン。その中の創界神ゼウスと鋼鉄雷王イグリティオス・Zを手札に加えるわ。ターンエンド。」
霊夢のフィールドにいたちのようなスピリットが現れ、ゼウスをサーチして回収した。
黒スーツ「私のターン。マッハジーを召喚。そしてネクサス、神葉樹の森を配置します。ターンエンド。」
フィールドに小さな緑の虫が現れ、後ろに黄色い森が広がった。どうやら彼は神速デッキの使い手らしい。
霊夢「メインステップ。天駆ける雷神!創界神ゼウス!三枚中二枚が対象なので二つコアを追加!そして甲の使途レーディアを召喚!召喚時効果でトラッシュの炎魔神を回収!」
ゼウス《…フム……居心地は良いな。》
霊夢の後ろにゼウスが現れると角が炎の鹿も登場する。そして召喚時の効果で炎魔神が手札に戻った。
霊夢「アタックステップ!レーディアでアタック!」
黒スーツ「ライフで受けます。」
レーディアの突進がライフを一つ砕いた。
霊夢「ターンエンド!」
黒スーツ「創界神…ですか……私のターン。メインステップは何もせずにアタックステップへ。マッハジーでアタック!」
黒スーツはメインステップでは、何もしないでそのままアタックを宣言する。
黒スーツ「フラッシュタイミング!マー・バチョウを二体神速召喚して計二コアを追加です!」
黒スーツがフラッシュタイミングで黄色の翼を生やした馬が二体召喚される。マー・バチョウのコストは3(軽減2)だが、神葉樹の森の効果で軽減シンボルが追加されているため、ノーコスト召喚できたのである。
霊夢「ふーん、神速ね…ライフで受ける!」
ヤクヤナギが角を突き立ててライフを砕いた。
黒スーツ「さらにマー・バチョウでアタック!」
霊夢「これもライフ!」
マー・バチョウの頭突きがさらに霊夢のライフを砕く。
黒スーツ「もう一体のマー・バチョウでアタック!さらにフラッシュタイミング!Xレア!蛮騎士ハーキュリーを神速召喚!召喚時効果で神速を持つスピリットを全て回復!!」
二体目のマー・バチョウが飛び出すと、背後から馬に乗った黒い騎士がフィールドに乗り込んできた。そして剣を掲げると黒スーツのスピリットが全て回復した。
霊夢「ライフ!」
さらにマー・バチョウが緑の風で霊夢のライフを破壊する。
黒スーツ「ハーキュリーでアタック!」
霊夢「フラッシュタイミング!マジックで絶甲氷盾を使用!ハーキュリーの攻撃はライフで受ける!」
ハーキュリーの剣からビームが発射されてライフを撃ち抜いたが、霊夢の手札から氷の盾がシールドになって追撃を防いだ。
黒スーツ「く…!ターンエンド。」
霊夢「メインステップ!炎魔神を召喚!そして進化し続ける青き炎槍!超・十二神皇エグゼシード
霊夢のフィールドに赤い機械の魔神と青い炎を纏った神馬が降り立ち合体する。
霊夢「アタックステップ!フォーミュラーでアタック!!超封印発揮!ソウルコアをライフに追加して最高レベルに!そして炎走破の効果!炎魔神の効果も入れてマッハジーとマー・バチョウ二体を破壊したあとハーキュリーに指定アタック!」
炎魔神がロケットパンチで、フォーミュラーが前足の砲台から青いビームを放ってスピリット達を破壊し、ハーキュリーに突っ込んでいく。ハーキュリーはフォーミュラーの角を剣で受け止めたが、砲台が変化したビームソードに貫かれ破壊された!
霊夢「破壊したスピリットの数だけライフを破壊!!よって四つライフを破壊するわ!!くらいなさい!!」
黒スーツ「バカな……こんなことが…!」
ゼウス《…儂…出番なかった……》
フォーミュラーの角とビームソードが黒スーツのライフを一気に四つ破壊した!
霊夢「んで…こいつどうする?」
アリス「一応、私の糸で拘束したけど……」
バトル後、不審な黒スーツを拘束した三人。その始末を考えていると……立派なリムジンが三人の前に停まった…
運転手「失礼致します。サワラギ財団の者です……これは…なるほど…そういうことでしたか……」
隠岐奈「あんたが本当の迎えだねぇ…こいつのことを知っているのかい?」
リムジンから降りてきた眼鏡の初老の男性が縛られた黒スーツを見て何か納得したように呟き、それに代表して隠岐奈が質問する。
運転手「そのことも含めましてお話致します。まずはお乗りください…」
そう言われた三人は少し疑いながらリムジンに乗り込んだ。
はい。ありがとうございました。
そうです!企画と言うのは他のバトスピアニメ×当小説です!まずはバシン達からになります。