東方星神録   作:あんこケース

96 / 161
今さらですが、この世界…バシン達の世界ではちゃんとバーストやアルティメットも存在しています。


サワラギ財団代表との会談

サワラギ財団 本社

 

 

 

霊夢「…これなにかしら?」

 

 

アリス「また今度にして…!」

 

 

 

現在、霊夢達は運転手に案内されてサワラギ財団の本社の廊下を歩いていた。霊夢がいろんな物に気をとられるので、その度にアリスが首根っこを掴んで引っ張って行くというサイクルを何回か繰り返したあと、えらく豪華な扉の前にたどり着いた。

 

 

運転手「失礼致します、旦那様。例の御客人をお連れ致しました。」

 

 

 

???「入ってくれ。」

 

 

 

中から声が聞こえると、運転手は扉。開けて霊夢達を中に入れた。そこのソファーには西洋風の顔立ちで高そうなスーツを着た男性が座っていた。

 

 

 

???「はじめまして。私がこのサワラギ財団代表のキアノ・S・サワラギだ。君たちが私に会いたいと言っていたカードバトラーかね?」

 

 

 

アリス「…はい!私はアリス・マーガトロイドと申します。ほら霊夢も!」

 

 

 

霊夢「ぐっ…分かってるわよ……博麗 霊夢です…」

 

 

隠岐奈「私は摩多羅 隠岐奈です。早速ですが…サワラギ氏、私達の目的はですね………」

 

 

 

自己紹介が終わると、隠岐奈が本題を話し出す。少し内容が噛み合わないような所や隠さなければならない所は隠岐奈持ち前の口八丁とヘラの助言でうまく乗りきった。

 

 

 

キアノ「…フム…探し人か……わかった。探してみよう……それはそうと……実は先ほど君たちがバトルした黒いスーツの男なんだが……」

 

 

 

隠岐奈「……何かあったのですか?何やら物騒な印象がありましたが……」

 

 

 

隠岐奈の言葉にキアノは少し目を伏せたあと話し始める。

 

 

 

キアノ「…これはここだけの話しにしてくれ。まずは輝石について話さなくてはならない。」

 

 

 

キアノは語り出す…

 

輝石…それは選ばれしバトスピカードバトラーが持つイセカイ界でスピリットを召喚させカードバトルができる特別な力を秘めている石であること…

 

 

イセカイ界…それは現実の世界とは異なり、輝石のバトスピカードバトラーだけが出入りを許される次元の世界。そこには天空に舞う巨大なコロシアム型のバトルフィールドが存在し、そのなかでスピリットを召喚させカードバトルを行うことができること……

 

 

そして少し前、その力を使って暗躍していた組織、サウザンドスピリッツ団…通称サウスピ団が解散して、輝石の力はサワラギ財団の一部の人間や輝石自体を持っているカードバトラー以外は使えなくなったこと…

 

 

 

霊夢「ん?さっきバトルしたやつはその…輝石…だっけ?その力を使ったんじゃない?」

 

 

 

キアノ「そうだ。実はサウスピ団の残党がまだ活動を続けているて、あいつはその残党の一人らしい。そいつらは何やら私達も知らない新たな輝石を使って、イセカイ界を解放しようと企んでいる。」

 

 

 

アリス「イセカイ界が解放されるとどうなるのですか?」

 

 

キアノ「…もしかすると……イセカイ界との境界が緩くなり…確実に世界が混乱するだろう……具体的な混乱の例が思いつかないほど何が起こるかわからない……」

 

 

 

キアノの言葉を霊夢達の体内から聞いていた創界神達は霊夢達の脳内に語りかける。

 

 

 

ゼウス《霊夢、この一件…手を貸すべきだ。》

 

 

 

霊夢《はぁ!?何でわざわざ!?》

 

 

 

ヘラ《この問題はうちらも蚊帳の外やない。もしかすると、うちらの世界や幻想郷にも影響する可能性が高い。》

 

 

 

トト《それに…時空の歪みを放っておくことは創界神として出来ないからね。》

 

 

 

アリス《…確かに……それにこの一件の解決を手伝えば信頼も得られるし、私達の武者修行にもなるわ……隠岐奈はどう思う?》

 

 

 

隠岐奈《幻想郷に問題が起こるならそれはいけないねぇ……て言うのは建前で……どうやらあたし達は相当うちの創界神に毒されちまったらしい…》

 

 

 

その言葉に六人とも今頃は幻想郷で紫をうまく言いくるめているであろう赤髪の青年を思い出して苦笑する。そして代表して隠岐奈が口を開いた。

 

 

 

隠岐奈「キアノさん…その一件…私達もお手伝いします。自分で言うのも恐縮ですが……バトルには自信がありますので……」

 

 

キアノ「それはありがたい!ちょうど人手不足で困っていたのだよ……そうだな…君たちの強さ…カードバトラーの端くれとして興味がある…どうだ、一つ手合わせでも?」

 

 

アリス「あ、それなら私がお相手します。霊夢もそれでいいわよね?」

 

 

霊夢「……いいわよ…」

 

 

霊夢のけだるげだが、文句はなさそうな声を聴いて二人はデッキの用意をした。

 

 

 

 

アリス キアノ「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「先行を貰います。メインステップ。まずはバーストをセットして、神世界の人形師!創界神ヘラ!対象カードは二枚なので、コアを二つ置く!これでターンエンド。」

 

 

ヘラ《お手柔らかに……》

 

 

アリスはヘラを配置するだけでターンを終える。

 

 

キアノ「ほう…それが創界神か……だがこれには弱いだろう!メインステップ!ネクサス、ダイヤモンドの月を配置してバーストをセット!私のターンはこれでエンドだ。」

 

 

キアノの背後に銀色の月が昇ってくる。これは紫デッキのアリスにとってかなり厄介なネクサスになる。なぜなら、リバイバル版のダイヤモンドの月は赤と紫に対して痛烈なメタ効果を持っており、特にレベル2からの効果は非常に厄介なのだ。

 

 

アリス「うへぇ…早くラショウ引かないと…メインステップ。少女ドールジェラ・レディを召喚してワンドロー!そしてネクサス、№3ロックハンドを配置!」

 

アリスは小さなジェラシックドールのジェラ・レディを召喚してロックハンドを配置した。紫デッキのネクサス破壊要員はたいてい鎧闘鬼ラショウなのだが、制限カードなこともあり引きにくいのが難点だ。アリスは何とかドローを加速できるロックハンドでラショウを引きにかかった。

 

 

霊夢「さて……ラショウがいつ来るか……」

 

アリス「アタックステップ!ジェラ・レディでアタック!」

 

 

キアノ「来たか…ライフで受ける!そしてバースト発動!妖華吸血爪!デッキから二枚ドローする!」

 

 

ジェラ・レディが紫の球を放ってライフを壊した。するとキアノのバーストが開いてデッキから二枚、手札に加わった。

 

 

 

アリス「ターンエンド!」

 

 

 

キアノ「私のターン。再度バーストをセットしてシュライクンと要塞蟲ラルバを召喚!召喚時の効果でコアを二つ追加!そしてダイヤモンドの月をレベル2に!さらにネクサス!鏡の回廊を配置!」

 

 

翼が鋼の鳥と白い機械の芋虫が現れ、さらにダイヤモンドの月の下に銀色の鏡でできた回廊がそびえ立つ。

 

 

キアノ「アタックステップ!ラルバでアタック!」

 

 

アリス「ライフで受けるわ!」

 

 

ラルバが突進してアリスのライフを砕いた。

 

 

 

キアノ「ターンエンド。」

 

 

アリス「…ロックハンドの効果でドロー+2…メインステップ!黒嫁ドールザンシアと踊子ドールラムレットを召喚!ザンシアの召喚時効果で一枚ドローし、ラムレットの効果で手札から剣帝ドールアンシャンテを一コスト召喚する!コストはジェラ・レディから…」

 

 

アリスは黒いドレスの人形と踊子の格好をした人形を呼び出して、さらにアンシャンテを踏み倒して召喚した。

 

 

 

 

アリス「アンシャンテの召喚時効果でデッキから一枚トラッシュへ!そのカードがドールスピリットだったらライフ一点貫通!侍女ドールソノラだったのでライフを破壊よ!」

 

 

 

アンシャンテがレイピアを突きだしてライフを砕く。しかし、キアノは冷静だった。

 

 

 

キアノ「これを忘れてないかな?相手の手札が増えたのでバースト発動!千枚手裏剣の効果でアンシャンテとザンシアを疲労させ、コアを二つリザーブに置く。」

 

 

 

 

キアノのバーストから無数の手裏剣がアンシャンテとザンシアに大量に降り注ぎ、疲労状態にさせる。

 

 

 

アリス「…それは読めなかったわ…ターンエンド。」

 

 

キアノ「私のターン。マネキキャットを召喚して効果で白スピリットをコストを支払わずに召喚!ここでXレア投入!凍獣マン・モールを召喚!!レベル3に!」

 

 

 

招き猫がいななくと、フィールドに氷山が突きだしてくる。そこから一体のマンモスが現れた。

 

 

 

隠岐奈「…なるほど…マン・モールで装甲をばらまき、鏡の回廊でBP破壊も封じる…その維持コアは緑スピリットで確保…なかなか考えられているな……」

 

 

 

 

キアノ「アタックステップ!マン・モールでアタック!」

 

 

アリス「ライフで受ける!!」

 

 

マン・モールがドスンドスンと走りだしてライフを長い鼻で叩き割った。

 

 

 

キアノ「ラルバでアタック!」

 

 

ラルバが再びモソモソと動き出す。フルアタックが通ればアリスの敗けだが……

 

 

 

 

アリス「フラッシュタイミング!ヘラの効果!コア四個をボイドに送って一枚ドロー!そして手札の鬼神女王ジェラシックドールを破棄してその召喚時効果をこのネクサスの無色の効果として発動!デッキを一枚オープン!」

 

 

めくられたカードは…女王ドールブラッディ・メアリー…コストは6…!

 

 

ヘラ《そしてそのカードのコスト分、コアを外す!……マン・モールの装甲は無意味!》

 

 

 

ヘラがアリスの手札をエネルギーにして放った紫の衝撃波がマン・モールのコアを六個外した。

 

 

 

アリス「そしてジェラシックドールの効果でそのまま召喚!その糸は思いを紡ぐ!鬼神女王ジェラシックドール!再度召喚時効果でオープン!コスト4のロックハンドなのでさらにコア四個を除去!!」

 

 

 

ヘラが紡いだ糸からジェラシックドールが現れるとさらにスピリット達からコアが外され、キアノのフィールドはがら空きになった。

 

 

 

 

キアノ「まさか、マン・モールの装甲を貫通させてくるとは…ターンエンド。」

 

 

アリス「メインステップ!もうラショウはいいわ!女王魔神を召喚してジェラシックドールとザンシアに合体!そしてアタックステップ!ザンシアでアタック!」

 

 

 

紫と白の翼を生やした悪魔のような異魔神の力を受けたザンシアが剣を振るって飛び出したが、キアノはすぐさま手札を切った。

 

 

 

キアノ「フラッシュでマジック!サイレントウォール!ここでアタックステップは終了だ!」

 

 

アリス「…そうかしら?こちらもマジック!カースレクイエム!ヘラのコアを一つボイドに置いてアタックステップを強制終了できなくさせる!」

 

 

キアノのサイレントウォールの白い波動はアリスの荘厳に響いた音楽に書き消された。

 

 

 

キアノ「…ライフで受けよう…」

 

 

 

ザンシアが強化された剣でライフを二つ破壊する。

 

 

アリス「フィナーレよ!ジェラシックドール!!」

 

 

 

ジェラシックドールが糸を鞭のように振るって叩きつけた!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隠岐奈「…すみません…宿まで手配していただいて……」

 

 

キアノ「私を倒すほどのカードバトラーを野宿させるわけにはいかないよ。では、明日の3時に。」

 

 

 

 

バトルのあと、隠岐奈はキアノとこの一件を話し合う会議の日程やこの世界の滞在場所を話し合った。しかし、霊夢はずっと蚊帳の外だったので、随分退屈な時間であった。

 

 

 

 

霊夢「ふわぁ……話は終わったぁ?」

 

 

 

隠岐奈「…ああ…終わったよ。それでは失礼、キアノ氏。うちのがもう限界そうなので……」

 

 

 

キアノ「ハハハ!まぁそういう年頃でしょう。」

 

 

 

そうして霊夢達の異世界初日は終わりを迎えた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トアル市 マンション

 

 

 

 

???「よっしゃぁ!いよいよ明日!どんなやつでもショーメントッパだ!!」

 

 




はい。ありがとうございました。

前回のハーキュリーや今回のマン・モールはただ書きたかっただけです(笑)一応、自分は正面トッパバシンは見ていたので、新しいカードも使いつつ当時のカードも使っていきたいです。

あ!でも突然20ターン目とかにはならないので安心してください。

 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。