「集束して攻撃ができるようになっただろ?でもそれで速度が遅かったらなんの意味もない!」
「確かに・・・」
「というわけで!!スピード上げよう!もっと!」
「はい!(すぴーどって何?)内容は?」
「あ・・・」
まだ考えてない・・・
落ち着け、落ち着くんだ、黒谷嶺夜、素数を数えるか?1,3,5,7,11,13,17,19,23・・・
そして、15分が過ぎた・・・・
「よし!思い付いた!」
「―はっ!!うーん・・・・」
「寝るな!!!」
いつの間にかお昼寝タイムの諏訪子を揺すって起こす
くっ・・・!人(半分)が悩んでいたというのに・・・ッ!(自業自得)
だがまあいい感じのアイデアを思い付いたので良しとしよう
「ん?あ、ごめんごめん」
「やっと起きたか・・・
でもちゃんと次の修行考えたから!やらないか」
「どんなの?」
「それはだな・・・名付けて!!『嶺夜君に弾たまぶち当てろ!ゲーム』だ!!」
「へ・・・へぇ・・・・(名前が卑猥で残念・・・)」
ん・・・?諏訪子が凄い微妙な顔になってる
ああ、あれか 俺のナイスすぎるネーミングセンスに硬直したんだな、うん
「よーし、内容を説明しよう!」
「いや、いいよ
―こうすればいいんだよね」
「!?」
諏訪子が不意打ちで神力弾を打つ
「なっ!!何するんだァーッ!!」
―いや正解だけど!!正解だけども!!
不意打ち&至近距離じゃ意味ないじゃん!
とかいいながらあっさり避ける
俺すごい!
「いや、でも!!わかってんならこのまま続行だ!!」
―数時間経過――――
「うおっ!!!危ない!!」
あれから数時間たった
だが諏訪子の神力はまだまだ尽きないようだ さすが!
そして、
「弾幕!?え、ちょっ!速っ!」
めちゃくちゃ上達してますやん・・・
しかもこの弾幕、一つ一つがよく練られていてパワーも高い
やっぱり諏訪子はこれまで戦闘らしい戦闘をしてなくて、経験が無かっただけなのだ
だからこの修行によって急速に成長したのだろう
恐るべし、成長速度・・・
「えっあっ、ちょっヤバ」
相殺して弾いた神力の後ろに多分、これまでで最高速度の弾が隠されていたのだ
慌てて回避行動に出るが時すでに遅し。もう神力は俺から数センチのところまで迫っていた
これはどうやっても逃げられない
諏訪子は勝利を確信し笑みを浮かべ、嶺夜は敗北を悟った
そして弾が俺の体に
―当たらなかった
弾が突然減速したのだ
いや、もっと正確に言うと、
減速『したように見えた』
つまり、俺が『加速』した
「・・・」
「・・・」
「・・・ごめん・・・」
場に流れる沈黙
とりあえず謝った
あれは・・・間違いなく俺の能力、『時間と空間を司る程度の能力』だろう
全く意識していなかったので無意識の内に発動したのだろうか
だとすると・・・・
ダメじゃん!何この自動防衛システムみたいなの!
俺意識してないのに『加速』したよ!?
これじゃあ諏訪子はどうやっても当たらんでは無いか!!!
ああ、ナイスアイデアが・・・
いや、それよりも!
こっからどうしよう?
いくら速くなったからと言っても俺は飽くまで霊力だけで飛んでいたのだ
純粋な力だけなら俺以上だと思われる神奈子の方がまだ速い
つまり、まだまだ諏訪子にはスピードが足りないと思う
ということはまだ修行を続けなければならないのだ
「どうするかなぁ・・・」
声に出して呟いてみる
別に誰かが案をくれるとは微塵も思っていない、ただの独り言である
『ならいい感じの提案がありますよ?』
・・・!?
返事があった!?
しかもなんか聞き覚えのある懐かしい声!?
はっ!!まさかあの残念でテキトーな・・・
そこまで考えたところで俺の思考回路は急にストップした
視界が揺れ始め、ぼやけ、なすすべなく地面に倒れる
そして、薄れていく意識の中で最後に見たのは、心配でたまらないといった表情で俺を揺する諏訪子だった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「!!ここは!!」
「あ、起きました?」
眼が醒めると真っ白な空間だった
そして眼の前にはこの世の美というもののすべてを持っているかのような(笑)女性
つまりここは―
「神の世界ですよ~はっはっはっ」
「やっぱりか・・・」
思わず頭を抱えそうになる
ぶっちゃけここにはいい思い出が無いからだ
ていうか空から突き落とされた思い出の印象が強すぎるのだ
「ていうか何の用なんだ・・・もしかしてあれか?また死んだ?」
「そんな訳ないでしょう、ハッハッハッw
ここに呼ぶ前に言ったじゃないですか
『提案がある』って
あの件についてです
嶺夜さんがあまりにも困ってたんでね
ははははは」
「まず一言言っていいか?
・・・無理してキャラ立てなくても大丈夫だよ?」
「・・・」グサッ
「そもそもそれって何キャラなんだ?
あれか?しばらく放置されてたの気に病んでる?」
「・・・」ドスッ
「ま、まあ元気だせって、神様
・・・・あれっ?本名何だっけ」
「・・・・・・・・・・・私のライフはもうゼロです・・・」
弱々しくネタを挟む神 自業自得だ
ざまあwwww
「あ、そういや提案って?」
「やっと本題に入れますね・・・ここまで来るのに文字数がかなり増えましたよ」
「ごめん、俺には訳がわからない」
「・・・・さて!提案と言うのはですね!」
コイツ、スルーしやがった!?
と思ったが口には出さなかった・・・どうせお見通しなんだろう
「・・・よくわかってるじゃないですか
さて、嶺夜さん、あなた困ってましたよね?」
「まあ・・・そうだけど」
なんかいやな予感しかしないな・・・
急に地面に落ちてもいいように『一方通行』を発動させとくか・・・・
「失敬な!あなた、私にどんなイメージ持ってんですか!」
「悪いイメージ」
「即答!?
・・・ゴホン!話が進みませんね
さっきの続きなんですがね
嶺夜さんは身の危険を感じると自動というか、条件反射みたいな感じで能力を行使してしまう訳です
なので、それを克服する手段を教えて上げようってことです」
「じゃあそれが提案ってことか?」
「正解です!」
「なるほど
で?克服する手段って?」
「それはですね・・・『肉体変化』という『とある』の能力の一つです!!」
『肉体変化』(メタモルフォーゼ)
―文字通り肉体の外見を変化させる能力
大変希少な能力らしく、学園都市にも数人しかいないらしい
ちなみに本編未登場で登場人物の会話にしか出てきていない
「それが何か関係があるのか?」
「はい!
その能力を使って別の何かに変身したらいいんです!
そしたら霊力も神力も能力も性格もその何かと同じになってセーブがかかります!」
「・・・・・・・は?」
「何か?」
「いや、『肉体変化』って遺伝子レベルの変化はできないし、もちろん能力もコピーできないよな?
ましてや性格も変えるなんて無理があるだろ!?」
「・・・・い、いやこれはあれです
まだ本編未登場なので私が作ったんですよ
だからこんなに高性能なんです、はい
あ、他にもですね、身体能力とかも変わるんですよ
すごくないですか?」
「いやそれ『程度の能力』じゃん」
「え?」
「いやだから、そこまで来たらもはや『肉体変化』じゃなくて『変身する程度の能力』じゃん」
「あ・・・・・・・・・・
い、いやでもちゃんとAIM拡散力場出てますし・・・・」
「ちょっと待て、逆に聞くけど・・・
AIM出てんの!?どの能力も!?」
「はい!AIM拡散力場ならビンビン出てますよ!」
「どっから出るんだ・・・」
確か能力者の脳から無意識に出ているとかそんな感じのものだったような気がするが
俺が複数の能力を使っている時点でそれは無い・・・はず?
「それはまあ、『魂』とでも言いましょうか」
「へえ・・・」
全くわからん
なんで魂から出てるくせにAIM拡散力場なんてものが?
「どうせやるならできるだけ本物に近づけたいじゃないですか!」
「なら『肉体変化』もそうしろよ」
「・・・・・・・・・・それでは嶺夜さん!
『肉体変化』(笑)は30分の制限時間付きです!」
「いきなり!?ていうか、え!?何この流れ!?これって―――
「嶺夜さん!!お許しください!!ww」
俺の足元にひびが入り、一瞬で広がる
あわてて時を止めようとするがうまく行かない
多分、いや絶対あの(邪)神が邪魔している
「畜生めェェェェェ!!!そんな能力絶対に使わないからなぁぁぁぁぁ!!!」
捨て台詞を残して、俺は遥か上空に投げ出された
もっと説明に時間を掛けたかったのに・・・
あの神が暴走しすぎました、すみません