アベンジャーズ オブ マスクドライダー 作:コロコロ男子
ある日宇宙最強の敵 サノスの手によって世界の半分の人々が消滅した。
インフィニティストーン。
マインド、パワー、タイム、スペース、リアリティ、ソウルの6つのストーンを総称した石の名前。そのストーンが集まれば世界を滅ぼす力も容易に使うことができる。その力を使ってサノスは人々を消した。
ヒーローチーム アベンジャーズが立ち向かったが、サノスの圧倒的な力の前では歯が立たなかった。
世界の残った者たちは愛する者たちを無くしはしたが、ヒーローに勝てなかった相手に自分たちが何もできないと諦めている。
だけど……諦めないで……地球にはまだヒーローがいる。
アベンジャーズとの戦いを終え、サノスはとある星で長い長い戦いの旅の休息を取っていた。
「これが……私が望んだ世界……美しい」
「だが、お前の言うその美しさには多過ぎるほどの犠牲を伴った」
「……誰だ」
突然の声にサノスは驚く様子もなく振り返る。
銀色の鎧と白いマント、白髪が目立つ1人の男がそこにいた。
「俺は鎧武……お前が襲った星 地球で生まれ育った男だ」
「……仮面ライダー……とか言う奴か」
「その石を渡せ。サノス」
「石を使ってこの世界を元に戻すのか?
「そうだ。お前のいう均衡の保たれた世界には犠牲が多すぎる! お前の娘も……そしてこの世界のみんなの犠牲も……お前1人の身勝手で押し付けていいものじゃない!」
それを聞いたサノスはフッと笑い、立ち上がる。
「ガイム……とか言ったな? その名前には聞き覚えがある。確か宇宙の神だったか?」
「そうだ」
「では問おう。神よ。お前はこの世界のありようをどう思う。度重なる生命の増加により、必ずその影響で何処かが綻びる。人々はそれを修正する為か、争い続ける。生まれ……争い……滅んでいく。お前はそんな世界が必要あると言えるのか」
「……確かに……人が多ければ、争いもまた増えていく。俺も……かつてはその争いに身を投じた1人だった。人が多ければ、争いは増える。確かにそうだ。けど、だからと言って……お前の世界半分の命を奪っていい理由にはならない! 何の罪もない人々……生きとし生けるものたちの命を簡単に奪っていい物じゃないんだ!」
「そうか。議論は無駄なようだな。神よ。地球の戦士よ。欲しければ奪いに来るがいい。仮面ライダー」
「……」
鎧武は懐から一個の錠前を取り出す。様々なフルーツの絵が彫られていた。
それを手にすると鎧武の腰にベルトが出現、そして鎧武は錠前のスイッチを押す。
「変身!」
『フルーツバスケット!!』
と錠前から音声が響く。すると鎧武の頭上にジッパーが出現した。
鎧武は錠前をベルトに差し込み、捻った。
『ロックオープン! 極アームズ! ダイダイダイ大! 大将軍!』
「……それが仮面ライダーか。派手な奴だな」
『橙丸! 無双セイバー!』
「お前を倒して、その石を奪う! ここからは俺のステージだ」
「何処からでも来い。相手をしてやる!」
鎧武は剣に付いている銃でサノスを撃ちながら、突っ込んだ。
しかし、サノスは空間操作の石の壁でやすやすと防ぐ。
鎧武は御構い無しに二本の剣で追い討ちをかける。
だが、その剣はいとも簡単にサノスに止められた。
「……その程度か? 宇宙の神よ?」
「……これならどうだ!」
『ブドウ龍砲!』
新たなに出現させた銃の武器をゼロ距離で放つ。
「……くっ!」
鎧武はすぐに気づく。この攻撃は効いていないと。
「フッ」
必死になっている鎧武を見て、サノスはあざ笑う。
「ならっ!」
『ドリノコ! 影松! ドンカチ! マンゴーパニッシャー! キウイゲキリン! イチゴクナイ!』
「大盤振る舞いだ!!」
数多の武器で猛攻をかける。
「ふん! むず痒いわ!」
「グワァァ!!」
サノスはパワーの石の衝撃波で鎧武を武器もろとも吹っ飛ばした。
「今だ!」
『火縄橙DJ銃! ロックオン! フルーツバスケット!』
「ハァァア! セイハ────!」
巨大な銃型な武器を取り出した鎧武は錠前をさらに取りつけ、大砲モードでサノスに放つ。
「!? ぐおおおっ!」
サノスはそれをまともに食らった。
「いっけえぇぇぇ!! ……!?」
鎧武は後ろに気配を感じ、慌てて振り向いた。そこには今攻撃したいはずのサノスの姿が。そして今攻撃していたサノスは跡形もなく消えていた。
「私を倒せて楽しかったか?」
「幻覚……リアリティストーンか」
「それが取って置きのようなら……次は私だ」
サノスは落胆する鎧武にパワーストーンで作ったエネルギー波を放った。
「まずい!!」
『メロンディフェンダー!』
鎧武は盾を出現させ、それに応戦する。
しかし、威力が高くズルズルと後方へ押しやられる。
(……俺1人の力じゃ……サノスに歯が立たない……。このままじゃ皆が……何としてでも……せめてあのストーンだけでも……)
「さらばだ。宇宙の神。余興としては、まぁ楽しめた」
「ぐああああっ!」
エネルギー波に盾が壊され、鎧武はエネルギー波をまともに受けてしまい、消し飛ばされた。
「……何が神だ……。お前のような神など私の世界には不要だ」
「寂しいこというんじゃねぇよ! サノス!」
「!?」
『バナスピア!』
鎧武が突然、頭上に降ってきた。
「何!?」
鎧武はエネルギー波を受け、消滅する前に、先ほどのジッパーの裏側、別の星のヘルヘイムの森へと繋がっており、鎧武はそこへ逃げ、好機を狙っていた。
槍型武器バナスピアを取り出し、サノスの腕目掛けて、振り下ろす。
ベルトのナイフを動かし、ロックシードの力を高めた。
『ソイヤッ! 極スカッシュ!!』
「ハァァアアア!!」
「させるか!」
再びサノスはパワーストーンの力で吹き飛ばそうする。
鎧武はそうはされまいと必死にしがみつき、サノスのガンドレッドの石を外そうする。
そして石が一つそぎ落ちた。
「あれは……」
「調子に……乗るなァァ!」
「グアっ!」
石に気を取られた隙に鎧武はサノスに殴り飛ばされた。
「お前程度の神が私に刃向かうな」
「!?ロックシードが!」
渾身の一撃を受けて、極ロックシードとカチドキロックシードがベルトごと砕けていた。
「石は……ん?」
サノスは落ちた石を探すが、そこにあったはず石がなくなっていた。
「どこへ行った?」
「はぁ。お前には失望したよ。折角俺がお前のやってる事に目を瞑っていてやったのに……」
いつのまにか倒れた鎧武の横に白と黒の仮面ライダーの姿があった。
「また邪魔者か。お前も仮面ライダーか?」
「……まっ、そうかもな。俺はエボルト。仮面ライダーではエボルだな。お前がどんな風に世界を変えるのか……見ものだったんだが、思った以上にこの世界はつまらない。だから……サノス。お前の邪魔をしに来たわけだ。来て、そして……!」
という彼の手には緑色に光るインフィニティストーンがあった。
「貴様! 返せ!」
「嫌なこった。お前はそいつらと遊んでろ!」
エボルは空間を捻じ曲げ、かつて利用した怪人 スマッシュを複数出現させ、サノスを襲わせた。
「そんじゃ…チャオ!」
エボルは鎧武を連れて空間へと消えた。
「たくっ! 世話焼かせんなよ」
「悪いな。エボル」
「今回は偶々利害が一致したから、協力してやったんだ。さて、とりあえず目的の物は手に入った……がどうする気だ? この力。まともに力が戻ってない俺も、極を失ったお前にも使いこなせる代物じゃないぞ?」
「あーそれなら大丈夫。こういう力を嬉々として喜ぶ奴を故郷で知ってるからさ」
「……ほぉ」