後ろの席の八幡くん   作:気力♪

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遊戯王がひと段落ついたので、こっちの投稿を再開したいと思います。まぁちょこちょこ書いてたのなんですけどねー。

規約を確認して企業へのステマではないと(自分では)判断したので投げてみます。運営に怒られたらこの話はちゃんと書き直すのでご了承ください。


休日の2人

「ちわー、遊びに来たよー」

「おにーちゃん、氷川さん来たよー」

「いや、なんで休日にウチ来てんだよ」

「え、ほら昨日言ったじゃん。TRPGやるからCoCのキャラシ作っとけって」

「だからってマジで来るか?」

「いや、暇だって小町ちゃんから聞いてたし」

「妹としては、お兄ちゃん相手に普通にしてくれる氷川さんは大切にしたい訳なんですよ」

「お前ら俺の都合無視か」

「ちゃんとウルトラマン見れるように午後から来てやったろ?」

「いや、俺ウルトラマン見てないし」

 

その言葉に仰天する。なんと、ウルトラマンタイガなかなか良さげな空気だったのに何故だ?

 

「よし、予定変更だ。貴様をウルトラマン好きに染め上げてやるー」

「はぁ?」

「ま、俺もにわかなんだけど」

「オイ」

「もう新しいウルトラマン始まってるし、布教ついでに復習も良いかなーって」

 

「というわけで、ハッちゃんが好きそうなのと言えば...やっぱジードかねー」

「ウルトラマンもいろいろいるしな。それで、そのジードってのはどんな奴なんだ?」

「悪のウルトラマン、ウルトラマンベリアルの息子が本当のヒーローになるまでの物語よ」

 

あ、ちょっと反応した。

 

「まず、ウルトラマンベリアルってのは光の国を裏切った悪のウルトラマンで、初出は映画、大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE。ベリアルの宿敵であるウルトラマンゼロもここで登場してるな。その後生き返ったりなんなりしながらついに宇宙の破壊に成功した!ってのがジードの始まり。まぁ多くは語るまい、見よーぜー」

 

そうして、バッグからタブレットを取り出す。

 

「あ、無線借りて良い?」

「まぁ、構わんぞ」

 

教えられたパスワードで無線を設定して、定額動画サービスに接続する。本当にいい文明になったと思う。いや、いちいちレンタルビデオ屋に行くのも楽しかったけどね。

 

「じゃあ、始めるぞー」

 


 

「意外といけるな、ウルトラマン」

「そうだろ?」

「正直甘く見てたわ、子供向けだろ?って」

「始めっからウルトラマンはオタク向けなんだよなー。俺も古いのちょっと見たけどあれブラック過ぎてクソ笑うからな」

「それはそれで気になるな」

 

とりあえず6話見終わっての小休止。小町ちゃんの入れてくれた麦茶のなんと美味しい事か。

そして、やっぱ6話は良い。前半のギャグからレイトさんのサラリーマンの生き方がリクに生き方を気付かせるあたりはちょっとウルっときたくらいだ。

 

「だが、プリキュアほどじゃあないな」

「えー、スタートゥインクル言うほど良いか?変身シーンは好きだけど、前作が神過ぎたからどうしても比べちゃってなー」

「別物は別もんで良いだろうが」

「それと同じ事よ。Hugプリが面白いのもスタートゥインクルが面白いのもウルトラマンジードが面白いのも全部別で全部良い。あれだ、みんな違ってみんな良いんだよ」

「お前...それ本気で思ってるか?」

「いや、擁護できないほどのクソはこの世に存在していることは体験した」

「お前もだったか...」

「オープニングはいい曲なんだけどなー、さすがオーイシお兄さんって感じで。ただあのアニメと紐つけされてしまったが為に聞くたびに悪夢が蘇るのだ」

「お前CD買ったのかよ」

「いや、Apple Musicで」

「お前定額制好きだな」

「学生のうちは安いんだよ、Apple Music。お陰でアプリ入れてないのにバンドリの曲のプレイリストがあるくらいに」

「お前アプリやれよ、課金して社会を回せよそこは」

「音ゲー苦手なんだよ。あと、俺の課金力は全てFGOに吸い尽くされているので無理だ」

「ちなみに月いくら?」

「福袋ある時に課金するだけ。流石に当たらないとわかってるガチャに金は出せん...けどなぁ、ガネーシャさんクソ欲しくて1万入れたんだよなぁ、爆死したけど」

「分からん。ツイッター見たが中身デブいオタク系キャラだろ?なんでそこまで」

「そりゃ、CCCやりゃわかるさ。あの子...って年じゃないけど、あの子は苦しんで、迷って、間違って、それでも2人の男に命と心を救われてその先の未来の姿がガネーシャさんなんだよ。マイルームの会話超気になるじゃん。ウチにはカルナも居ないけど」

「ざまぁ」

「おのれリアルラックでカルナ引いた男め!」

 

話が脱線しまくるが、今日の目的を忘れてはならない。ような気がしたが、ハッちゃん家も定額動画サービス入ってるしまぁここまで悪い反応ではなかったから後は勝手に沼に落ちるだろう。

 

「じゃ、どうする?

「...ちょっと飽きた。いつでも見れるってのはこういうのがアレだよな」

「そうか...じゃあ、TRPGやる...にしてはちょっと時間足りないな。しゃーなし、面白いフリーゲーム見つけたからやろーぜー」

「へぇ、どんなのだ?」

「さまざまな困難をくぐり抜けて告白するゲーム。正直ハッちゃんのリアクションが見たい」

「どんなの...って人のPC勝手にいじるんじゃねぇよ」

「いいじゃないの、コメントオフにしてーと。さ、やってみ」

「...なぁ、タグにホラーゲームとかあるんだが」

「気にしない気にしない」

 

RPGアツマールにあるそのゲームを起動する。

 

タイトルは、“DokiDoki告白ゲームみつみつけ”

悪名高いと噂されている通称“ドキドキ文芸部”からインスパイアを受けて作成されたというゲームだ。

 

「さて、どうぞ」

「言っておくがリアルぼっちの俺に恋愛とか無理だから。なんならオンラインゲームでもぼっちを貫き通したまである」

「あ、俺もそうだわ。未だにスプラトゥーンのリーグマッチやったことないし」

「目黒だったか?あいつ誘えよ」

「いや、目黒っち今ブレワイの沼に嵌ってるんだよ」

「...まぁ、名作らしいしな」

「今度出るスイッチLite買ってやってみなって、崖を見ると登りたくなる衝動が生まれるから」

「いや、あれ買うなら普通にデカイの買うぞ。大画面でやりたいだろどうせなら」

「そうだよなー、何気にバトレボ以来だったもんなー本格ポケモンバトルを大画面でやれるのは。いや、ピカブイのあの空気も嫌いじゃないんだが、やっぱスカーフホルード様の地震で全てを薙ぎ払うのやりたいのさ」

「移行出来るか微妙だろ、ホルード」

「そこは信じるさ。いや、ローテトリプル無くなるって噂の時も信じて裏切られたけれども」

 

などと言いつつニューゲームをクリックするハッちゃん。

 

そして、開始して1分でハッピーエンドを迎えた。

 

「いや、何これ」

「まぁまぁ、セーブして次の週に進むのだ」

 

そうして、徐々に明らかになっていくストーリー。この世界は、男である主人公がヒロインにチョコレートを渡すまでに様々な困難を乗り越えていくという物語だ。

 

そして、ハッちゃんは作者の想定通りに困難を突破し、見事1度目のチョコレートを綾に渡す事を成功した。

 

途中で、元気系ヒロインの沙也加にチョコを一度も渡さなかったのは流石のハッちゃんというところだろう。エンドコンプの為に後々渡す事になるのだろうがこれは言わぬが華だ。

 

そして、綾に一度チョコレートを渡すと、教室の様子が様変わりした。綾の近くだけが、まるで牢獄のようになっているのだ。

 

「いや、ナニコレ?」

「全てに理由はあるから、まぁやるだけやってみ」

「...まぁ、意外とこのゲーム面白いからいいけどよ」

 

そうして、国語力の高いハッちゃんはヒントを完全に読み取り、見事綾に2度目のチョコレートを渡した。

 


 

「いや、スゲーゲームだったなオイ」

「まぁ、ハッちゃんはまだこのゲームをクリアしていないのだけどね」

「ああ、エンディング20がグランフィナーレって感じなのな。正直どのヒロインも怖くなってきたが、まぁやってやるさ」

「というわけで見事空を飛んだハッちゃんにヒントタイム。右上に居る子に話しかけまくると良い情報が貰えるぜー」

「いや、それ最初に言えよ」

「だって簡単にクリアされたら悔しいし」

 

などとぐだぐだしていたらもう良い時間だ。そろそろ帰らなくてはならない。一応医者の家系としては、私大医学部レベルの学力は身につけていないと居心地が悪いのだ。

 

「じゃ、感想聞かせてくれよー」

「おー、また学校でなー」

 

そして、次の日にハッちゃんにメッセージを送ってみたら、「このゲームは面白かった。だがそれはそれとして美人の幼馴染が両思いとか死ねばいいのに」と見事なクリア宣言をしてくれた。

 

これは、なかなかの好感触だろう。

 

今度は、猫耳猫でも貸してみよう。同じ作者さんの作品なのだからきっとハッちゃんも気にいるだろう。

 

そんな、土曜日の話だった。




とりあえず古いウルトラマン見つつNAROUファンタジーをやりつつ執筆しているマンの作者です。
どうしてマン兄さんがプライムで無料の時に最後まで見なかったのか後悔でなりません。いつ終了ってもっと目立つように書いて欲しいのですよねー。
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