世界を征する覇堺の拳   作:ガリアムス

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ケンガンアシュラの最終回面白かったなぁ

ケンガンアシュラ&ケンガンオメガの原作全部買っちゃったぜ

ケンガンアシュラの小説書きたいな…

書いてる人があんまりいない…

ケンガンアシュラのアニメPVかっこよすぎる!!

アニメで放送される前に書かねば(今ココ)


第壱章 始動篇
第一話 転生(てんせい)


無念でしかなかった。

 

自分ともあろう者が、流行り病に倒れるなどと、これまで考えた事も無かった。

 

呼吸が苦しい…おそらく、後一時間もしないうちに死ぬだろう…。

 

死ぬことは怖くはない。

 

どんな命も必ず消え、神の袂か地獄の底かへ導かれるのみ。

 

頭を過るのは人生の殆どを捧げた修行の日々。

 

最強に憧れ。

 

最強を目指し。

 

最強となるために、研鑽を続けた。

 

人生は素晴らしくあった。

 

だが…そんな中で心残りがあるとするならば。

 

「…覇堺流(はかいりゅう)。私が産み出した武術。…天下に、名を…轟かせ…たか…っ……………━━━━━━」

 

そうして、俺の息は切れた。

 

時は戦国時代。

 

一人の武道家の命が激動の時代の影で、静かに消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった…

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 

『中』と呼ばれる、東京の面積とほぼ同じ広さを持つ地域がある。第二次世界大戦後の混乱期に生まれ、警察が武力介入を行うも失敗・事実上放棄したとされる『無法地帯』。

 

「はあっ…はあっ…!はあっ…!」

 

此所はそんな地域の一つで『ニ虎』と呼ばれる場所。

 

閑散とした廃墟の中の一角に、積み上げられた人の山。

 

其の天辺に『一人の少年』が血塗れで座っている。全身には、打撲傷や切り傷が見え、所々内出血で青く腫れている。

 

そして歳は10にも充たない、言ってしまえばガキンチョなのだ。

 

「…………『思い出した』………」

 

少年は物心付いた頃から、この場所(ニ虎)に居た。

 

自分が何者なのかも、両親は何処に行ったのかも分からない。

 

そして少年は知る。弱肉強食の中という世界を。

生きる為に少年は盗みを働いた。

金目のもの、食糧、水…とにかく自分が生きる為に、他者から奪い、生き続けた。

 

ある日、彼は何時ものように生きるために金を盗んだ。だが、彼が盗んだ物の持ち主は、ニ虎の中でも名の知れた組織が、拡大の取引の為に用意した金だった。

 

少年は連中に追われ、捕まり、棒や拳で撲られ、蹴りを入れられた。

 

薄れゆく意識の中、追い打ちとばかりに空のビール瓶を頭に受けた時…少年は『覚醒』した。

自分の前世の記憶と、培ってきた武と技の全てを『思い出した』のである。

 

其処から先は圧倒的で、一方的なまでの『蹂躙』。

 

殴った相手を投げ飛ばし、腕や脚の骨を砕き、破壊した。そして増援に駆け付けた者達も全て戦闘不能に追い込み…少年は生き延びた。

 

殺らねば殺られる…其処には言い訳も、へったくれも無い。在るのは強いか、弱いかの、二つに一つの答えだけ。

 

荒い呼吸を調え、曇天の空を見上げて。

少年は静かに。心の中で感謝した。

 

「まぁ…取り敢えず、傷を治さないと…か。やれやれ、修行をするにも色々足らないな…」

 

倒した連中の服をひっぺがし、包帯代わりに負傷箇所に巻き付けて止血する。

 

これは後に。拳願仕合において『覇皇(はおう)』の通り名で知られる事になる男の、始まりの物語である。

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