ある地元の田舎での生活、20歳の俺はあるカードゲームの大会に参加することが毎週日曜日の日課になっていた。初めは友達としか行かない日々だったのだけれど、いつのまにか自分だけでも行くようになっていた。今思うと実家とも仕事ともずれたコミュニティがほしくなっていたからだと思う。その中ではそれなりに勝てたし、いやにならない程度になら負けたりと自分にとって都合のいい空間だったのだ。そこでやる大会の年齢層はそれなりで大体16~25といったところだった。皆バイトなり仕事なり何か収入があるやつばっかりだったと思う。
その日も変わらずそのショップ大会に行った。その日の大会も16人定員きっかり、いつもの人たちが8割で残りは新しい人か記憶に残らないような人たちだ。新顔のその中にある子がいた。思えばここからだった。そこから俺の人生がおかしな方向に転がりだしたのである。
いつものようにエントリーを済ませ、大会まで隣の本屋で時間をつぶす。だからあまり大会前は人とかかわることが少なかった俺はどんな人が参加するのか知らないのである。もっぱらいつもの人たちと話をしたりフリー対戦をするのは大会が終わってからなのだ。さすがに友達と来たりするときはフリーなどして待つけど1人のときは大体こんなものである。
そして大会が始まると、くじで対戦相手が決まる。最近は1回戦で落ちることがなかったので今日も大丈夫だろうそう思ってた。対戦相手は誰だろうかと席について待っていると、目の前に座る女の子がいた。その子は強かった。そしてちっこかった。俺は弱かった。現実は非情である。
いやね?少し手札が悪かったにしてもこっちのやりたいプレイング1割ぐらいしかできなかったからね?まさしく格が違うってやつですよ。あまりに早く終わってもっかいフリーでやったさ何なら少し話もしたさ!悪いか!負けたんだからそれくらいいいだろぅ!こっちに目線は合わせてくれんかったがな。
その大会後(優勝もその子がかっさらっていきました)いつものフリー対戦のお時間なのだがその女の子が対戦スペースの端っこで1人でおとなしくしていた。これはなんとなくわかる。仲間に入れてほしくて帰るに帰れないけどどう話しければいいかわからないパターンのやつだ!そんなわけでこっちから話しかけることにした。さっきまで対戦してたカード仲間にあの子誘ってくるわと言ったら、ん?口説くのか?と言われたが。持ち前の豆腐メンタルで無視してその子に話しかける。
「よかったら、一緒にカードゲームしない?」
そう言った。それ以外の洒落た言葉も思いつかなかったからしょうがない。しかし、その子にとってはその言葉は嬉しかったようで少しはにかんだ笑顔で
「は、はい!よろしくお願いします!」
と頭を下げながら、元気なあいさつを返してきた。
なんだか、いろいろ初々しい子だ、きっと純粋で無垢な子なんだろう。しっかしこう見ると身長差が結構ある俺は170前半あるがこの子150ちょいぐらいじゃないか?中学3年とかそんなぐらいだろうな。
そのあとはその子と趣味の話をしながらずっとカードゲームをした。本当に面白い子だ、表情はころころ変わるし、趣味も合う。驚いたのは割とロボットものやヒーローものにも造形が深いことだった。俺の知識程度ならなんなくついてくる。・・・・・目線は若干腐寄りの考え方だったけど。すると彼女はこんな事を聞いてきた。
「あの、また来てもいいですか?」
不思議なことを聞いてくる。来たいなら好きに来ればいいのに。よくわからん。そうは思っても返事をしないのはどうかとおもったので返すことにした
「好きに来るといいよ。来週も俺は行くしね、リベンジしたいし」
なんか変にぶっきらぼうになってしまった気がするがまあしゃあなし、俺も女子との会話には慣れていないし仕方ないったら仕方ない。
「はい。また来ます。あの、よかったら連絡先交換しませんか?」
これには俺ちゃんびっくり。しかし断るともったいない気がしたので交換した。・・・何故かラ○ンだけでなく電話番号まで聞かれた。ほんっとうに女の子は分からない!
「そういや、結構外暗いけど大丈夫か?」
さすがに送ってくと言えない。なんかまずいと思った。
「大丈夫です。お母さんが迎えに来てくれるので。まだ時間まで1時間あります。思ってたより大会って早く終わるんですね!」
それは、一部の対戦が早く終わったからだろうがそういうことなら遠慮なしにリベンジさせてもらおう。そう俺が考えていると彼女はあっという顔をした後。
「私、
と太陽みたいな笑顔でそう言ってくる。本当に本当に可愛い子だ。
「俺は
それが彼女との出会いだった。どこで運命と出会うかなんてわからないもんだ。
お ま け
「あ、私こんな見た目ですけど17歳ですから今年で18です。」
「えっっっっマジ?」
「マジです」
ホントに分からないもんだ。