お互いが知り合うようになって、3カ月がたったと思う。その時間はすごくあっという間だった。そして日下くんは来なくなってしまった。私は行き続ければ、いつか会えるんじゃないかってそう思って何度も通った。時にはお父さん、お母さんに内緒で行って友達もいないのに嘘まで付いた。ここで諦めちゃったら二度と会えないような気がしたから。彼が来なくなって半年ぐらいがたった。私たちがやってたカードゲームは極度のパワーバランスのインフレから人数不足で大会すら開催できない日々が続いた。時には私一人だけの日もあったでも行った。それでも会えることはなかった。
私は3年生になった。私の身長は伸びなくなった。彼とあっていたときまではミリ単位でも伸びていたのに、なんか時間が止まっちゃったみたいだった。
季節は雨が降り続けるころ、5日連続の雨だすごく嫌になる。ジメジメして嫌いだ、勉強も遊ぶことも、趣味も捗らない。こんな季節大っきらいだ。
そんなある日、その日も雨だった。それも台風とかでかなーり大雨だった。学校の半分は家族に送り迎えしてもらう人がほとんどだった。そして私もその中の一人だった。親が迎えに来るまでまだ少し時間があったのでなんとなく玄関前でスマホを触りながら待っていた。どうせ学校には友達もいない。私の目線恐怖症とか対人関係の不得手な影響で私は常に独りだった。そんなときにはまったのがアニメ達だったこれらは私に夢の時間をくれた。そしてオタク趣味は私に出会いをくれた。でも楽しくてあったかい日々はすごく短かった。でもあれから私の中で何かは変わったと思う。少しだけなら人ごみで貧血を起こさなくなった。挨拶ぐらいならできるようになった。少し歩き続ける体力がついた。ウルトラへっぽ子から超へっぽ子になった。
そうして待っていると1台の見たことある車が学校へ止まった。あのナンバーは日下くんの車だったはず。
どうしてこんなところへ?
そう思っていると、一人の男子生徒がその車に乗り込んだ。そしてその時運転席の顔が見えた。
彼だった。日下君だった。そう分かった時には遅くて車は学校から離れて走り去ってしまった。
その日の夜、どうにかして彼に会いたい気持ちになった。そう思った私は、張り込んだ。雨の日だろうと晴れだろうと関係なしにその生徒が帰るまで時間をつぶして待った。そうして分かったことは。あの男子生徒は日下くんの弟だということ。サッカー部に在籍していることだった。そんなことをやり始めてしばらくたった後にその日がやってきた。
あれから数日後の放課後いつものように張り込んでいた。(両親がお前は賢いけどときどき行動が突飛になることがあるそうだ。自覚はないけどね)そうして待つこと2時間ぐらい?がたって彼の車が来た。正直今日は来ないと思ってたからビックリした。でも思わぬビックチャンス!ここで決着をつけるよ!
そう決意をいだいたら、私は急ぎながらこっそりと彼の車に近づくフィルターで見づらいけどあれは絶対に日下君だ!そして運転席まで近づいてみたけど彼は気づかない。スマホに夢中で気づいていない。ああ、彼だやっと会えた。長い時間待ったこの瞬間、他の漫画とかだったら年単位の待ち時間があるけど私は絶対待てる自信がない。発狂して死ねるね。そのあとどうしようか迷ったけど、ノックすることにした。そんなわけでやると、彼はこっちを向いてすごい顔で固まったまま、その後窓を開けて少し間があったあとこう言った。
「えっと・・・久しぶり」
彼の声だ、あの頃より幾分元気がないけど待ちに待った彼の声だった。
「お久しぶりです日下君。覚えててくれてうれしいです」
「いや、本当ビックリした。弟と同じ学校だってのは分かってたけど、会うとは思ってなかったからさ、連絡入れなくてごめん。いろいろあって余裕なかった。本当にごめん」
そう申し訳なく言う彼は本当に弱々しかったきっと何かあったんだっていうのが分かるぐらいには全身にそんな雰囲気をまとっていた。
「ん?兄貴の知り合い?」
唐突なそんな声、彼の弟だった。
「んーまあね。えっと例のさ」
「ああーカードゲームの子?」
「そうそう、お前とおんなじ学校なのは普段の会話から分かってたし」
「なーるほど。で、どうすんの?」
なんだか私を置いて私の話題になってる。そっか家でぼかしながら私の話を家でしてたんだ。
「そうだこの人も車で送ればいいじゃん、家の場所も分かって会話もできて俺も楽しめるで一石三鳥だしさ」
「よろしくお願いします」
「おまっ!?」
なんだか、私も乗ることになりそうだ、これはチャンスである。それにしてもナイスな判断だと思うよ。尊敬も込めて弟君と呼ぼう。
そして3人を乗せた車は帰路についた。
その日はきれいな青空が見える日だった。