愛すべからざる光 -Mephistopheles-   作:無慙さますきbot

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足引きババア「進むの早すぎィ!ちょっと待てお前この野郎!(ナハツェーラー)」


アネキ「明日(あのひと)に向かって飛翔(ついらく)しなきゃ(烈奏)」


自分と同じステージに引きずり下ろすのではなく、自分が同じステージに上がろうとする漢女(失礼)、それがビスマルク戦艦級ネームドシップ。


でも「綺麗」って言われて照れる姉御も可愛いよね、わかrrrrr



にくすべ「ロイヤルをぶっ■してやるぜ!」な話。どうぞ。


鉄の激情、その矛先

レッドアクシズ―――それは人類の守護者でありながら、魔性の力をも取り込んだ者たち。

 

 

今ある人類を、世界を守るだけでなく、その先へとステージを進めようとする者たち。それは言ってしまえば生物として当然の欲望でもある。欲望とは限りないものであり、また飽きないものであるが故に。前へ前へと進む様は、さながら未来へ向かって墜落しているようですらあった。

 

 

否、事実として。彼女はどこまでも深い底へと堕ちているのだろう。さながら太陽へと近づきすぎた蝋翼が如く、身の程をわきまえない愚か者にして世界への叛逆者。ただ一つだけ違うとすれば、その身を焼くのは太陽の赫怒の炎にあらず、ただただひたむきな一人の少女の恋の激情()なれば。

 

 

それが灰塵と消え失せるか、あるいは成就の日の目を見るか。今はまだ、岐路の途中でしかないのだ。

 

 

「恋とは()()()もの―――ならば底から這い上がり、きっとあなたに手をかけて見せるわ。せいぜい今のうちに、囚われのお姫様の配役を楽しんでおくことね―――Adomirāru」

 

 

紅い気炎を身に纏い、黒鉄の筆頭は今は遠く敵地に囚われた指揮官へと、静かな声で宣誓した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ビスマルク!」

 

 

「どうした、伯爵?」

 

 

それは常の冷めている、この世総てを憎んでいながら、なにもかもを諦観しているような彼女らしからぬ激情を携えた声だった。彼女らしくない大声は空間を罅割れさせんばかりの熱量を伴っていたが、受けたものはどこ吹く風と受け流す。

 

 

その反応が余計に腹立たしく、怒声を上げた艦船―――グラーフ・ツェッぺリンはルビーのような紅眼を赫怒に細めながら己が陣営の筆頭を睨めつけた。

 

 

 

「一体いつまでまごついているつもりだ」

 

 

「機が来るまでよ」

 

 

「その機は何時だと聞いている!」

 

 

再びの怒声。冷静沈着なツェッぺリンの珍しい姿にすわ一大事かとにわかに艦船が野次馬として集まってきたが、そんなことも気にせず、ツェッぺリンとビスマルクはシベリアが如き冷たさを以て相対していた。

 

 

片や信任厚き鉄血のリーダー、片や他の鉄血艦船から信頼される古参の艦船。その二人の女傑の間に割って入れるものなどそれこそ一握りであり、そしてその一握りがいない現状で、彼女たちの睨みあいを止める者はいなかった。

 

 

 

「Adomirāruを奪われてから腑抜けたか、ビスマルク」

 

 

「あなたは少し短気になったな、伯爵。ちゃんとカルシウムは取りなさい」

 

 

「忠告感謝する。だが今私に必要なのはカルシウムではなく指揮官を奪えというお前の命令ただ一つだけだ。それで総て事足りる」

 

 

「それはならない。私はこれでもリーダーをやらせて貰っている身でね。待てが出来るあなたには申し訳ないが、私の言葉が貴方達を殺すということを十分に理解しているつもりだ。そうおいそれと、策も成さぬままにあなたたちを殺すつもりは無いわ」

 

 

「私を犬畜生と同列に語るか。」

 

 

静謐な声。しかし周りの野次馬からしてみれば、嵐の前の静けさとしか思えないほど底冷えする声だった。その証拠に、赫怒の炎が揺らめく紅眼はいよいよ拭えることのない激憤を蓄え、視線で穴が開きそうなほどビスマルクを凝視している。

 

 

その闘争意欲の高まりを察してか、俄かにビスマルクが臨戦態勢を取ろうとしたが、それを止める涼やかな声が、静かな廊下に響き渡った。

 

 

 

「やめなさい、アンタ達。」

 

 

「む・・・」

 

 

「オイゲンか」

 

 

「アンタ達、仮にも艦隊指揮を担っているんだから、上層部同士での言い争いなんてやめなさい、みっともない。下の子が混乱するでしょう。」

 

 

 

二人が振りかえった先にいたのは、急いできたためか若干乱れた銀髪を手櫛で整えている最中のプリンツ・オイゲンだった。その少し後ろで床にへたり込んで息を荒げるライプツィヒを見つけ、おそらく彼女がオイゲンを呼んだのだろうとあたりを付けたビスマルクは、熱くなった思考を強制的に冷却した。そうしてビスマルクが落ち着いた頃、一方のツェッぺリンもまたオイゲンに窘められていくらか常の冷静さを取り戻していたようだった。

 

 

とはいえそもそもツェッぺリンとて、リーダーたるビスマルクに反逆しようなどとは欠片も思っていなかったのだ。その証拠に、ビスマルクが鉄血全艦船に通達した「指示があるまで待機」という命令を律義に守っていたのだから。命令を無視してロイヤルの支配海域に突っ込もうと思わない程度には、彼女もビスマルクの指示に理解はあったのだろう。それを、感情が納得できなかったというだけで。

 

 

 

だが一度、鬱憤を晴らすのも良いかもしれないな、とビスマルクは考えた。今回はツェッぺリン自身が少しの冷静さを残していたことと、オイゲンの救援があったからおさまったようなものだが、次があった時今回のように丸く収まるとは考え辛い。ならば次の不満が出る前に、少々発散くらいはさせてやらなければならないだろう。

 

 

 

「―――落ち着いた?」

 

 

 

「ああ・・・すまない。我らしくもなく、少々熱くなっていた。」

 

 

 

「いいわよ、別に。アンタの気持ちも理解は出来るし。」

 

 

 

「―――ツェッぺリン。」

 

 

「む、ビスマルクか・・・今回はすまなかった。処罰は甘んじて受けさせてもらう、トイレ掃除でも一カ月料理当番でも謹慎でも、なんでも言ってくれ。」

 

 

「それは後で追って伝える。その前に、だ。次の威力偵察に貴方も行きなさい。第二拘束までの解放を許可する。ただし、深追いは禁ずる。相手が撤退したのなら追うな。いいな?」

 

 

「それは・・・願ってもない。だがいいのか。」

 

 

「かまわない。部下のストレスコントロールも上司の務めよ。」

 

 

jawohl Mineher(了解した、上官殿)・・・ならば私はこれで失礼する。戦果を待っているがいい。」

 

 

 

言うや否や銀の長髪を翻し、不敵な笑みを浮かべながら、その場から颯爽と去っていくツェッぺリン。最初に怒鳴りこんできた時との落差を思い、ビスマルクはその美貌を苦笑で歪めたのだった。




ツェッぺリン「煮込んでいる、すべてを(ボルシチ)」


赤城のキャラスト的に、伯爵はメシウマ。はっきりわかんだね。料理当番のときはみんなキラキラしてそう。


なお、このあと姉貴は他の艦船のストレスコントロールもこなさないといけなくなった模様。差別は良くないからね、仕方ないね。


そういえば全然関係ない話するけどブレブレの結婚イベ、アリス様がヌルヌル動いて可愛さ5000兆倍なの分かる人おる????ぜってえ開発陣にアリス様すきbotいるよね、俺は詳しいんだ
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