Afton's Worst Ultimate custom night   作:Rat man

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"貴方が此処へ落ちる時を待っていたわ。"


Ladies Night 3(女子達の夜その3)

「しかし、まさかドアで防げない奴まで現れるなんてなぁ・・・もう何でもありかよ・・。」

 

そう独り言を言いながら俺は今、二度目の挑戦に向けての作戦を練っていた。今まで出会ってきた

機械人形に情報もなしに挑み、戸惑いながらも既存の考えや突発的な発想で何とかうまく奴らを

対処してきたんだ。・・・無論、対処に失敗して死んだこともある。唯それは、そいつらの独自の

システムに理解していなかっただけで普通に考えれば気づけとなるヒントが隠されているのだ。

"Funtime Foxy"はショー時間に合わせて見る。シンバルを持っていた機械人形は音による感知。

こういう風に皆そのシステムに従順しているから直ぐに気付き、その対処法も大体見当がつく。

・・・"普通であるならば。"

今回の奴は今までの常識に囚われない方法で侵入してきたのだ。本来ドアという侵入を防ぐための

物のシステムを簡単にぶち壊しやがったんだ。これまで常識とされていた考えが呆気なく覆される

出来事を目の当たりにしてある考えが浮上してきたのは言うまでもない。

 

"今まで考えてた自分にとっての常識はこの場所じゃ通用しない"

 

そう思い知らされたのは数時間前のことだ・・・。

 

・・・・・・・

 

「おい!?ドア関係なくってどういう・・・いや!そもそもこんなの反則だろうが!!」

 

非常識な光景を傍観した俺は気付けば新種の"Chica"に羽交い絞めにされ暴れる俺を机に無理やり

突っ伏され身動きが取れない状態となった。ドアごと破壊する自体、本来はあってはならないと

勝手に思っていたので思わず反論の声が出てしまった。

 

「こんな馬鹿げた事するやつ普通にいねーだろ!!!」

 

「あたしがいるだろ!!」

 

俺を抑えていた奴がそう答える。・・・そういう問題じゃねぇ。そしてさっきからにやけ顔を

浮かべてる"Toy Chica"が悠々とした態度でこちらに近づいていき、まるで諭すかのように話を

向けてきた。

 

「あらあら、いくら自分の思い通りにならないからって暴れるのは良くないわよ。いい加減

 諦めたら?私の目に映っているあなたの姿は、まさに"諦めの悪い醜い生物"よ。」

 

「っぐゥ・・。だ・・第一思い通りも何もこんなの予想できるかよ!!」

 

「別にドアを破壊してはいけないなんて誰も言ってないわ。あなたのパートナーはそう言った

 かしら?そんなのあなたが勝手に思い込んでる事でしょ?ここはあなたの世界じゃないの。

 彼の世界なのよ。彼がどうしよが彼の勝手。つまり彼女のやったことは決して反則でも不正

 でもない、正規の方法でこの部屋に侵入したってこと。あなたが対処を間違えただけ。」

 

「対処!?侵入口ぶち壊すような奴にどう防げっていうんだ!?何か!?出ないことを祈れと

 でもいうのか!?」

 

「そんなことないわよ。絶対防げないものなんて彼は用意しない。それじゃあこの審判そのもの

 が成り立たなくなるわ。弄り殺すだけならこんな回りくどい事はわざわざしない。」

 

「じゃあ・・・」

 

「あなたは全ての対処法についてまだ理解できてないだけ。"Nightmare Fredbear"が言ったこと

 覚えてる?」

 

「・・・・・」

 

"お前は僅かなことさえ気を配らずに油断した"

 

「部屋全体を見渡した?そこにあるものすべてを観察した?何か出来ること全て考え尽くしたの?

 それが出来ないんじゃこの先思いやられるわよ。理解しているようでまるで理解していない。

 これが今のあなたの現状よ。」

 

「・・・畜生」

 

何も言い返せなかった。どうやら浅はかなのは俺の方だった。そうだ、ここはまともな奴なんか

いやしない。ルール?普通の考え?そんなもんあるわけがない。寧ろ今までドアが破壊されない

のが奇跡なくらいだ。普通は一回閉じるくらいじゃ奴らが帰るはずがない、執拗に電力が切れる

まで待つだけ。それでジ・エンドさ。考え方を変えれば俺は舐められたんだ。その気

になれば一捻りなのに敢えて見逃す。・・・こんな事考えたこともなかった。

 

「潔く敗北を認めなさい。なーに、失敗は誰にでもあるのよ。その時はきちんと対策を取れば

 同じ失敗はしないから。出直して来なさい、何時でもあなたの挑戦は受けるからね。」

 

・・・苦笑いするしかなかった。

 

「さーて、こんな無駄話はもうおしまい!そろそろ、"お仕置きの時間"に移らないとねぇ」

 

・・・!またこの時間が来てしまった。これで五度目だ・・。

 

「だけど、今回は一味違うやり方であなたを懲らしめるわよ。」

 

・・・一味違う?どういう事だ?

 

「今回はあなたが選択するのよ。所謂"プラン"っていう形式に。」

 

「・・は?俺が選ぶ?何のために?殺るなら一思いにやれよ・・。」

 

「それだと面白くないのよぉ。唯弄り殺すだけじゃ。違った形式であなたを絶望の淵に叩き落し

 たいのよ。それで選択させて、あなたが選んだ"制裁"で実行してどんな顔をするのかよーく

 見たいのよ わ た し は ♪」

 

寒気がした・・。こいつは他とは違う狂気を携えている。あらゆる苦しみを用意し俺に選択という

行為を強要させる事で死の淵から逃げられないと再認識を図らせる。そして、実行したときにどの

ような反応をするのか観察し"遊び"という名の殺戮に愉悦をもたらす・・・改めてこいつの異常な

考えに言いしれない恐怖と不快感を感じ取るには時間が掛からなかった。

 

「じゃあ今から選択肢を言うからその中から一つ選んでね。・・・あなたは

 最初に体のどの部位から食べられたい?

 

・・・うん、これで分かった。こいつ最高にいかれてやがる

 

「うーん、やっぱり最初は無難に頭かしら?だとしたら前頭葉か後頭部に絞らないとねぇ。喉も

 悪くないわね。あの噛み千切る音が癖になりそうだし♪でもこれが最初だから耳から逝く?

 これから何回か経験するだろうし今のうちに痛みに慣れないといけないし、それとも指にしよう

 かなぁ?一本一本ゆっくりと噛み砕くのもいいし足から思いっきりかぶりついても問題ない

 だろうから・・・ねぇ?どれにする?」

 

「・・・・・み・・」

 

「ん?聞こえないわね~」

 

「・・耳から・・・頼む・・」

 

「OK~♪了解しました~」

 

それでも選ぶしかなかった。ともかく、もう何も考えないようにしよう。この時間帯が過ぎて

いくことを待つしかなかった・・・。奴は机に突っ伏されてる俺の頭を掴み、右の方向に傾け

させ右耳を露わにすると大きな嘴を外し、隠された歯をこれ見よがしに見せつけて俺の耳を

ゆっくり包むかのように口を閉ざした。最初は撫でるかのように擦っていたが少しずつ重みを

掛けていき深く耳の根元までいくと、その大口で思いっきり噛みついた。

 

(!!!!!!!咀嚼音!!!!!!!)

 

途端に激痛が走りだした。耳の根元は骨が皮膚と繋がっている状態なので響きの悪い音と共に

俺の悲鳴が重なった。しかし、骨というのはとても頑丈なつくりをしているのでそう簡単に

引き千切れないのだ。その位置へ執拗に骨の部分に重みをかけさせ痛みの増長をさせる。・・・

少し経った後右耳が千切れる音がしたが音は半分しか聞こえなくなってしまった。残る左耳も

右耳と同様にやられ、気づいたときには殆ど音が拾えない状態となってしまったのだ。耳を

千切り終えて次に着眼したのは両手の指だった。痛みによる痙攣で震えた指をお構いなしに

かぶりつく。・・・鮮明な血が吹きあふれ飛び出してきた肉や骨を夢中でしゃぶりつくす。もう

とても直視出来ない・・・てか、痛みで瞼も開けられない。匂いだけが鼻に飛び込み腐敗臭と血の

匂いで気分が悪くなり、口から酸っぱい匂いのする液体が吐き出される。阿鼻叫喚だよ・・・

やがて痛みは指から喉元に切り替わって伝わってきた。・・・どうやら喉元を噛み千切られた

らしい。聴覚を失い激痛によって瞼も開けられない状態で唯俺は魚のように口元を"パクパク"と

動かすしかなかった。・・・漸くして意識が薄れてきた。この地獄のような痛みから解放されるの

だから、身をゆだねるように眠りについた・・・

 

・・・・・・

 

「・・もう思いだしたくもねぇ・・・。」

 

あの激痛を味わい未だにその感触が伝わるぐらい壮絶な制裁を喰らったのだ。もうこれ以上の失敗

をなくすために僅かな時間帯を駆使してあらゆる対処の可能性を考えている。使えそうなものが

ないか手あたり次第手に取りそれが機械人形の侵入を防ぐヒントを持っているのかを見定める。

・・・とは言っても大抵紙屑か紙コップがこの部屋に散乱しているぐらいなのでとても使えそうに

見えなく、他にあるとすれば・・・

 

「・・この派手な色をした"黄色い注意喚起の看板"だけだからなぁ。」

 

これが機械人形の侵入を防ぐ代物にはとても見えなかった。だが、あるとすればこれしかない。

タイムリミットまでもう残り数十秒まできたので急いで準備に取り掛かる。カメラを片手に持ち、

機材を起動できる態勢に整えて運命の時が来るまで待機する。・・そしてアラームが鳴りだした。

 

"ジリリリリリリリリリ!!!"




"君があと何回バラバラに出来るか試してみよう"
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