Afton's Worst Ultimate custom night 作:Rat man
恐怖。それは得体のしれない存在を認知・予測が不可能な事から湧きあがる人間の感情の一種で
あり、身の危険を感じると過剰なほどの防衛反応が窺える抽象的な概念である。それは唐突に
現れ人間は勿論の事、生命を与えられた全ての生き物に警告する。一度その考えに捉えられたら
冷静な判断はおろか、自身が正常かどうかの区別も付けなくなってしまい粘着物のように中々
頭の中から離れられない厄介な存在だと思うのではないだろうか?しかし逆はどうだろう?
仮にその存在を一度でも明らかにすれば素早く認知・ある程度の予測が出来、更にはそれ自身
にとって危害のないものだと判明出来れば一瞬にして恐怖が無くなってしまう。・・・本当に
その存在が危険でないだとしたらの話だが。もしかして、敢えて恐怖を打ち消して友好に近づく
存在もいるかもしれない。だとしたら、そこが最も怖いところだ。さっきの感情が消え去った
後に隠していた牙をこっそりと・・・そうやって恐怖というものはひっそりと現れてくる。
気付かない形でな。
「さてと、そろそろ準備しねーと。」
無論、この男も例外ではない。数々の機械人形に蹂躙されながらも対処さえ知っていれば何も
怖くない・・・なんて甘い考え方をしている。彼らが規定な行動をすればまた話は別だが、
今まで見てきたものが突然変化しても彼はそれでも自身の持つ考えを保っていられるのか・・。
"!!!ジリリリリリリリリリ!!!"
AM 12:00
「さて、今夜までに考えた通りの作戦で実行するか。」
俺はより効率な作業を捗るため自身に無駄な動きを減らす事を目標にしてきた。大抵の死亡原因
を作ったのは対処法が分からない時に手を止めてしまい他の作業を疎かにしてたんだ。だから、
必要な作業だけをして考える余裕がある状況を作るプランを以下の通りに実行する。
・まず、開始直後に発電機を稼働して扇風機を停止させる→最初だけ正面ダクトドアを閉めずに
そのままカメラを立ち上げ映っている全ての部屋を確認する→そこに何か映っているなら随時
対処する。この時、未知の機械人形が出現した場合は一先ず放置。直ぐに襲う習性を持つのなら
最悪死んだ際にそいつの襲撃要因の情報を収集する。対処が出来ればそれでいい。→確認が
終わればダクトホースを確認し異常があれば丸い形をしたやつ・・・後から分かったがその名称
が"オーディオ・ルアー"というものでどうやら音による誘導でこの部屋に近づけさせないように
するものらしい。なのでタップし張る→カメラシステムに戻し作業の必要な機械人形がいる
部屋に固定する→カメラを閉じる前に部屋の換気システムを作動させ空気の入れ替えをする→
カメラを閉じたら扇風機を作動させ室温を下げるのと同時に部屋の様子を確認。対処が必要な
機械人形がいたらマスクを被るかドアを閉める→ここで漸くコイン集めだ。
「まずはカメラでの部屋確認・・・右の小部屋に"Puppet"がいるな。ゲージ棒が減りだした
ってことは。」
直ぐにオルゴールのネジを巻き直す。終わったら他の部屋を確認する。・・・特にいない。
次にダクトホースを確認・・・前夜より明らかに数が増えだしていた。
「げぇ!5体もいるのか・・これ上手く一つに纏められないかな。」
前回出現した茶色や緑色をした三角形がいるのはもちろん、追加で紫・オレンジ・ピンク色の
ものが出現していた。勿論彼らの場所はバラバラに表示されており一か所に纏めるには少し
時間が掛かるだろう。なので3つの三角形が集まっている場所に設置することにした。それが
終わったなら元のカメラシステムに戻しもう一度オルゴールを巻き戻す。ここで丁度空調
エラーが出てきたので換気ボタンを押す。空気が換気されたらカメラを下し・・・
「目の前に"Withrd Bonnie"が立てんじゃねーか!!」
いつ侵入してきたか分からないが素早くマスクを被り様子を見る。・・・直ぐに退散してくれた
ようだ。
「今のよく対処できたな。少しでも遅れれば・・・やばかったな。」
いきなり侵入してきたことに驚きは隠せないが、そいつの習性がToyシリーズと同じで助かった
よ。そう口に出しながらも扇風機を作動させ室温を下げる。未だに発電機は付けっぱなしだが
背後からシンバルの音が鳴らないってことは、奴がまだ出現していない証拠なのでそのままに
する。と、今度は正面ダクトドアから何か軋むような音を耳で捉えたので直ぐ閉める。
・・・"!!ゴン!!"。音が鳴った・・・誰かいたのか?軋むような音は今まで聞いたことが
ないので新たに機械人形が出現したようだ。一通り対処が終わる頃には室温も下がってきたので
扇風機を停止させ辺りを確認する。・・・変化はないのでこの次から正面ダクトドアを閉めてから
カメラを立ち上げ、コイン集めを開始した。ゲージ棒が半分に減っていたので巻き戻してから
他の部屋を切り替えしながらコインを取る。・・・切り替える時にノイズ音が大きく聞こえた
のでカメラを閉じると、また奴が目の前に立っていたのでマスクを被る。・・・今度は少し時間
が掛かったが退散してくれたようだ。確認したら再びコイン集めに戻る。・・・コインが10枚
溜まったので人形売り場に売っている"DEAHTCOIN"を購入して使えそうな奴を探す。・・・
今回は"Puppet"に使えそうなのでそいつに使用したら、減っていたゲージ棒がリカバリーされて
減ることはなかった。撃退に成功したようだ。ついでに他の部屋を確認する。・・・特に
いない。なのでカメラを下し閉めっぱなしだった正面ドアを開け扇風機を稼働させる。部屋の
様子を確認する最中に監視カメラの画面に広告が大音量の音楽と共に映し出されたので急いで
消す。
「相変わらずうるせえ広告だな・・最早スパム広告だろ。悪意しか感じねぇ。」
作業を邪魔するだけの存在と認識した後に改めて部屋の様子を見る。・・・右下に紫色の"BB"
がダクト前に待機していたのでドアを閉める。・・・音が鳴り退散したことを確認したら再び
扇風機を停止させ先程の工程を繰り返す。・・・二時間が経過した。
AM 2:09
「ちょっとやばいな、一同の場所がバラバラで上手くまとめられねぇ。」
今はカメラのシステムをダクトホースに切り替えており、5体の機械人形を統制しようとしてる
んだがこの"オーディオ・ルアー"が完全に制御できているわけではない。タップしてその場に
留まらせようとしても早い段階で抜け出してしまう奴がいるので後追いしなければならず、その
隙に散ってしまうのだ。更に長い間で見続けるんもんだから電力消費を若干早めたり、見ている
間を狙って"Withrd Bonnie"が頻繁に侵入してくるから作業を止む無く中断するのでその分、
ダクトホース組の侵入速度を速めてしまうのだ。一応片方の経路にロックを掛けて入られない
ようにシステムが組み込まれているが、両側の出口付近に機械人形が押しかけてくるのなら完全
アウト。ここは若干運要素が絡んでくるところだ。
「神頼みなんかしたくないんだがな。」
取り敢えず作業は終わらせたのでカメラを下す・・・部屋に"BB"に似た奴が又出てきたんだが。
そいつはピンク色で装飾されており、体をカタカタ動かしながらにやついた顔で俺の顔を見て
いる。
「また勝手に侵入してきやがって・・見たことない奴だが襲ってくる様子はないな。」
他二体の"BB"と同様妨害系に属する奴なのか。・・・一定時間たった後には奴は地面の下に
引っ込んでいった。
「???何も変化がないじゃん。何しに来たんだあいつ?」
といった瞬間だ。
いきなりどでかい音が部屋全体に鳴り響いたあとにカメラの画面に文字が表示され、その内容に
絶句した。
「は?新たな挑戦者・・・さっきの奴が呼んでるってことか!?冗談じゃねーぞ!!」
どんな妨害が来るのか想像していたらまさか追加で機械人形を呼び出す特性だと知り完全に焦り
だしてしまった。急いでカメラを起動し追加された機械人形を探し出す。・・・左のカーテン
ステージに昼間俺のところへ勝手に邪魔してきた野郎がカメラ越しに不適な笑みを浮かべていた。
「・・・"Foxy"。野郎、あの時の言葉に根に持っていたのか。タイミング最悪過ぎだろ・・。」
ここでまさかの盗塁王に出くわすとは、俺が練った作戦がまた狂いだしてしまった。唯でさえ
ダクト組を監視しなければならないのにこいつの面倒も見なければならないとは。
・・・恐怖の夜はまだ続く・・・
"あまり僕を怒らせないでくれるかな?"