Afton's Worst Ultimate custom night 作:Rat man
あれから何度も挑戦していき出来る事だけの策を全て打ち出してこの夜を乗り越えようと最善を
尽くした。けど、そう簡単に上手くいくはずもなく奴らに弄ばれるだけで終わっちまった。例えば
カメラを見ながら"Nightmare Freddy"の子分の対処としてライトを持続的に当てようとした瞬間
"Nightmare BB"にライトを握っていた方の持ち手を噛み千切られて、そのまま頭を噛み砕かれて
終了。あいつは動いていない状態でライトを当てると襲撃に移っちまうみたいで不運にも、子分の
一匹がそいつと重なっちまったんだ。電力を節約しようと殆ど扇風機を稼働させないで蒸し暑い中
コイン集めしながら部屋に侵入してくる機械人形を対処していると、両廊下に"CHica"に似た見た
ことのない機械人形が出現してそのまま部屋に侵入してきて全身を焼かれたよ。どうやら室内温度
を上げすぎるとさっきの奴が現れるようになるみたい。え?ドアは閉めても平気ですり抜けてきた
から無駄に終わったけど。後は"Puppet"に似た奴。奴の対処法なんざいまだ分からずじまいで騒音
で五月蠅くさせても、室内温度を上げてもほぼ効果なし。唯実体化するのを助長させているだけ
なのさ。でだ、15回目の挑戦で漸く気付いたことがある。
AM 12:45
「・・・これさ、時間内にコインを集めるのって不可能じゃね?」
今まで馬鹿正直に集めようと試行錯誤していたがそれが死亡原因を作っている一つの要因だと
思い、一旦カメラを閉じて目の前に鎮座していた"Golden Freddy"を躱すためにマスクを被り
ながら少し考えてみた。仮にすべてのコインを集めなければならないのなら"Baby doll"と
DEATHCOINの購入を含めて計70枚も集める必要がある。・・事実上戦略が破綻していると言って
も過言ではない。冷静に考えてみれば現実的ではない事に俺はそれをやり遂げようとしている。
此処で思考を一時中断してマスクを外し"Nightmare Freddy"の子分をライトで追い払うと部屋の
換気のためにカメラを立ち上げた。換気ボタンを押して右廊下に切り替えたらそのまま閉じて
部屋の室内温度を下げるために扇風機を稼働させる。そしてさっきの考えを続けることにする。
「仮に、従来の方法で集めることが不可能だとしたら・・・何か抜け道があるに違いない。」
自然とこの考えになるのは当然だ。そもそも何故あそこまで必死に集める必要を感じた?答えは
襲撃されないように人形を買おうとして焦っていたからだ。そりゃ当たり前だ。買わなければ死、
それが待っているので危機を感じながらも必死にならなければならない。その考えが既に間違って
いたのだ。そもそも対処は一つとは限らないじゃないか?"Puppet"のようにオルゴールを巻く暇
がなければグローバルミュージックボックスを起動させて難を逃れるようにこいつらにも別の方法
で対処すればわざわざコインを集めなくともいいという事になる。
「問題なのはコイン以外で対処できる方法についてだ。ドアで防げないことは分かりきっている
からおそらく牽制の必要があるんだよな。"Foxy"と大体同じような感じでカメラを見続けるか
あるいは、カメラを奴らが出現する場所に固定して以降動かさないか・・・。」
もしこの考えで奴らを防げるのならコインを集めずに楽できる分、他の部屋を監視するために切り
替えることが不可能というハイリスクハイリターンな構図が出来上がる。だがこれまでの中で一番
の最善策を思いついたので、確証がなくとも裏付ける根拠ならある。今の時刻を確認すると・・・
AM1:32
と表示されており今頃は廊下にいる奴らが襲いに来てもおかしくないのに、一向に姿が見えないの
だ。念のため確認しにカメラを起動すると・・・"Nightmare Bonnie"は廊下に立ち尽くしてまま
で動く様子がない。これは先程の考えがあっている証拠だと証明されたものだ。
「まさかこんな裏技があるとは・・・そりゃコインを集めなくてもいいわけだ。」
結果的には上手くいく形となったので人形組はこれで対処完了だ。丁度正面ダクトからあの高笑い
が聞こえてきたのでカメラを下して正面ダクトドアを閉じる。・・・音が鳴ったのでドアを開けて
扇風機を停止させ、次の対処に取り掛かった。今度は"Puppet"に似た奴の対処法についてだ。道具
で防ぐことは不可能と判断するのに時間はさほどかからない。なら道具以外で対処できる方法を
見つけ出す他ないのだ。
「今までの動きを思い出せ。多分俺の動きによって奴は襲撃に移行するから・・・。」
恐らく、俺の動作に合わせて奴は実体化し猶予もなく襲ってくるの傾向がある。なら動作自体を
変えなければならない。
「あの時、マスクを被っても防げない・・・・ん?」
ここで引っかかることがあった。俺はある共通の動きを取っていたからだ。それは・・・
「幻影が現れる方向を凝視していた・・・・・・もしかしてそれか!?」
そういえばそいつから目を離さずにずっと見ているうちに徐々に実体化し襲撃に移行していた。
てことは、"Phantom"系列の奴と同じように凝視せずに他の方向に視線をずらせば・・・そう
思った矢先に白黒の霧状が俺の視界をとらえてきた。さっきの考えが正しいなら、これ以上見る
のは危険なので試しに真横の出入口に目線を向けてみた。仮に失敗すれば・・・そんなことを考え
て身震いしたが、どうやら杞憂に終わったようだ。
「・・・襲ってこない、上手くいったか?」
恐る恐る目線を正面に戻すと、そこに霧状のものは映っていなかったので対処に成功したようだ。
ここまで苦戦させられた奴らを対処できたのは大きな進歩だ。それとカメラを右廊下に固定した
ことでもう一つ気付いたことがある。他の部屋に切り替えることが出来ない事で見る必要がなく
なってカメラを一々起動する必要が無くなってしまったことだ。
「てことは、部屋の換気以外に起動しなければ他の機械人形たちが入ってくることもない!」
部屋に侵入してきた機械人形達は俺がカメラを覗いている隙を狙って襲撃を仕掛けるのだがその
工程が無くなることで侵入することが出来なくなるってことだ。無論カメラで牽制しなければ
いけない奴らが出れば話は別だが、今のところそういった奴らは現れていなかったので最早無力化
したのも同義だ。この二つの考えで決行した作戦は奴らの動きを大幅に抑えることに成功した。
部屋の換気をするだけにカメラを起動して奴らが部屋に入る隙を与えず、途中何度かの幻影が出現
しても視線を逸らすだけで回避に成功し、電力は騒音対策のため殆ど起動できずに僅かしか残され
ていなかったがその時はもう六時を迎える目前だったので気にせずに落ち着いていられた。
"♪キーン、コーン、カーン、コーン、カーン、コーン、キーン、コーン♪"
あれ程苦戦したのに仕組みを知るだけであっさりと夜を乗り越えられるのは少し拍子抜けだけど
結果的には無事に・・無事じゃないけど、余裕でクリアできたので知ることだけでこれ程の差が
出ることを痛感した。やはり知力は凄まじい力になるとこの経験を通じて改めて認識した。
兎も角、あの悪夢の夜から抜け出せたのでやっとひと眠りができる・・・・・安堵からそのまま
眠りについたのはそう遅くなかった。
"無知は大罪だ"