Afton's Worst Ultimate custom night 作:Rat man
今夜の夜を迎える準備をしている最中に少しアクシデントが起こった。いつものように作戦を練り
直して頭の中でイメージトレーニングを繰り返し、動作も体に叩き込み効率的に動かせるよう練習
した時。最初の違和感に気づいたのは僅かな音が聞こえ始めたのだ。
「変だな?音を出すような装置は起動していないはずだが。」
念のために機材を確認しても電源がそもそも入っていないので音を出すことは不可能である。通路
側からもこれといった物音も聞こえないので、原因が分からないまま作業を続けるしかなかった。
だが、音は鳴り響いたまま止む様子もなく次第に大きくなるとそれが、何度も聞いたことのある
ノイズ音であることが判明する。不規則なリズムで途切れ途切れに流れるもんだからより一層気味
悪さを引き立てる。そのせいで作業に集中出来なくなり中断せざる負えなかった。
「がぁぁ!五月蠅いなぁ、また誰かが俺にいたずらしているのか?迷惑の極みだろ。」
もうここまで来たら怒りを通り越して呆れさを感じるようになる。しょっちゅう変なことをされて
ストレスがたまる一方でこの現象に対しての耐性が付くようになり、よほどの不意打ちがない限り
これくらいのことで驚かなくなってしまった。しかし、音が鳴りやむ様子もないのでいい加減鬱陶
しくなり、誰かは分からないがいたずらをしている奴に声を荒げた。
「おい、いい加減にしろ!!そんなしょぼいやり方で俺の作業を邪魔するならもっと堂々と脅かし
てこい!鳴りやまねーならこっちにも考えがあるぞ!」
そう口にし机の引き出しからコルクを取り出して耳に挟む。初日の散策で確認した物で何故こいつ
が入っているのか不明だが、強力な耳栓代わりになるので仮眠をとるときにいつもこれを使用して
いる。最初に比べると音はだいぶ小さくなり、作業できる環境になったので夜の十二時になるまで
中断した作業の続きをする。・・・うん、しようとした瞬間だ。
"--------"
「あ?」
一瞬俺の視界に何か映りこんだような気がしたが気にせずいると
"---------I---e"
「またか?ん?」
今度は防いだはずの耳から言葉が聞こえだしてくるので不自然に思い、首を傾げていると
"It's me"
「は?」
次の瞬間、室内に設置されている複数のテレビが勝手に起動し4体の機械人形の首だけが映し出さ
れ同時に激しい頭痛に襲われた。
「うぐ!?がぁ、あ・ああ・・、何だ・・これ・・・!?」
あまりの痛さに頭を抱えると先程聞いた言葉が壊れたテープのように頭の中で何度も言ってくる。
追い打ちだと思えるほどだ。さらに俺の視界が黒く染まり血眼になった奴らの顔が断片的に切り替
えながら映し出してくる。恐らく幻覚と幻聴だろうけど耳を塞ごうが目を閉じようが無駄に終わり
頭から離れてくれないので流石に危機感を覚える。
「ぐぅぅぅぅぅぅぅ・・!!!」
先程俺が発した言葉にカチンと来たか根に持ったのか、仕返しといわんばかりにやってくる。激痛
にもだえ苦しんでいるといつの間にか立って歩いていたのか何かにつまずき体が転倒した。
「うぉ!?」
仰向けになっていたので背中を強打しそこからも痛みが生じる。しかし、転んだおかげなのか先程
の現象は収まっており頭痛からも解放されていた。が、余計なことをしたばかりに変に刺激して怒
らせたのは本当に間違いだったことを思い知らされることになる。
「一体何につまずいたんだ?」
足元を確認するとケーブル状の配線がむき出しに出ており足を引っかけた拍子に支えるための力を
代償に運悪く千切れてしまったようだ。ちょっと待て。これ・・・何処に繋がってんだ?恐る恐る
確認すると、発電機の電源を切り替えるためのボタンに繋がっていたものだった。
「・・・嘘だろ・・・」
正に踏んだり蹴ったりだ。この言葉が丁度この場面に当てはまる。まぁ後悔してもしきれないが。
・・・・・・・・
"ジリリリリリリリリリリリリ!!!"
AM 12:00
「・・・」
最悪だ。碌に作業の練習も出来ず、奴らにいたずらとは思えない脅かしをされた挙句に自分のせい
であるが発電機もぶっ壊す形となってしまった。そのせいで電力補助が出来ずに節約意識で行動
するしかなく、停電覚悟でこの夜を乗り切らなければならない羽目になった。もう後悔しても遅い
がやるしかない。動きは基本前夜と同じで端末を起動してから各部屋の様子をチェックする。今回
は左のカーテンステージに"Foxy"が出現、右小部屋に物音とゲージ棒が減りだしているので部屋
に"Puppet"ともう一体の身元不明の機械人形の合わせて二体がおり、人形売り場を確認すると、
"Baby doll"が買えるようになっている。更にはパソコン部屋に"Toy Freddy"が居座っている
のを確認。・・・これいっぺんに牽制できなくね?コインで追い払おうとしたら計30枚のコインが
必要になる。とても集める余裕はないので取り敢えずオルゴールを巻いてから部屋を切り替えて、
パソコンに映っている掃除機みたいなやつを追い払うために、そいつがいる方向にある緑のボタン
を押して対処した後で左のカーテンステージにカメラを固定する。終わったらダクトホースに切り
替えてオーディオ・ルアーを設置、またカメラシステムに戻して端末を下す。室内があっという間
に蒸し暑くなってきたので今回は扇風機を使わわず強力エアコンで対応することにした。電源を
入れると室内が一気に涼しくなりものの数秒で室温を下げることのできる代物なので数分付ける
必要のある扇風機より電力を抑えれるのでこれを採用した。下がり切ったら直ぐ停止させ端末を
起動し、牽制の必要がある機械人形を順に対処する。コインは僅かな隙に集めていき少しずつ貯め
ていくよう心掛ける。ステージにいる狐をカメラで監視し、急いで部屋を切り替えオルゴールを
巻き戻す。
「今回はやけに減るのが早いな。時間帯も把握しておかないと。」
混乱しないよう落ち着いて素早く対応する。これを忘れてはいけないよう心に留めておく。丁度
キッチンから物音が途切れた事、部屋の換気エラーが表示されてるのを確認し同時に対処を行う。
音楽を変えてた後に換気ボタンを押し、もう一度オルゴールを巻き戻したらコイン回収に努め、
如何にか10枚かき集めることに成功する。人形売り場に部屋を切り替えDEATHCOINを購入し
たら左のカーテンステージに切り替えて"Foxy"に使用する。使った瞬間奥に引っ込んだので撃退
を確認したらパソコン部屋に切り替え掃除機の奴が別の場所に移るのを確認し緑ボタンを押して
侵入を防ぐ。そして右廊下にカメラを合わせて"Baby"の牽制に取り掛かる。ここでノイズ音が
発生したので端末を下して部屋の左右を確認すると、左に"Toy Chica"、右に新たな機械人形
"Toy Bonnie"が接近しているのでマスクを頭に被りやり過ごす。二人とも直ぐに部屋を退散
してくれたのでこれ以上マスクを被る必要はなく外しておくことにした。改めて室内を確認すると
右ダクトに"BB"が出現していたのでドアを閉める。・・・立ち去る音を確認しドアを開ける。
そしてカメラを廊下から切り替えることは出来ないのでグローバルミュージックボックスを起動
し"Puppet"を牽制する。これは大体20秒間おきに起動しなければならないので電力が持つかは
分からないからタイミングが重要になっていく。無駄には出来ない。此処までの工程で掛かった
時間は約一時間。残りの電力は端末を見ている間に左と正面のドアを閉めていたこともあり、約
70%を切っていた。
「やべぇ・・・、これ朝まで持つか?」
万が一、六時まで電力が持たなければ・・・最悪の光景が目に浮かぶ。だからこそしくじる事は
許されない。ここで重要になるのは強力エアコンとグローバルミュージックボックスを如何に
タイミングよく無駄なく使い、電力を抑えれるかだ。これが勝敗を分けるカギとなる。電力を
切らさず朝まで持ち込めば俺の勝ち、切れれば奴らの勝ち。兎に角節約、これの考えを重視して
行動することにする。
AM 1:34~3:25
この間は部屋の両サイドから二体の機械人形が頻繁に現れてきた。油断さえしなければ大丈夫
なんだが部屋の換気やグローバルミュージックボックスを起動する際にミスを誘発させようと
被せて現れてくるのでたちが悪い。ギリギリ居座って部屋の換気が出来ないときは本当に危機
を感じ取ったよ。まぁ、杞憂に終わったんだが。タイミングを合わせて機材を起動したり停止
したりで忙しくて若干時間を忘れかける事もあったよ。個人的には必要最低限に電力を抑えて
いるつもりなんだがそれでも残りは40%を切りそうなんだ。
「本当に苦しくなってきたな。今度は少し賭けてみるか。」
汗を拭くためのものがなかったので止む無く腕で拭きとり、息を整える。このままでは保つか
どうか分からないので室温が100F°以上の時に強力エアコンを、20秒から15秒以内に短縮し
グローバルミュージックボックスを起動するようにする。
・・・・・・
AM 4:15~5:35
「はぁ、はぁ、やべぇ、気分が悪くなる。」
限界まで切り詰めて行動し、換気も視界が暗くなるまで粘ってから端末を起動するようにして
いたんだが室内温度も上がり部屋の空気状態も最悪で体調を崩してしまった。息も荒くなり
汗が異様に流れて服もビショビショ。おまけに室温が上がることで"Freddy"が劇的に活発化
してドアを閉じるときにも電力が奪われるから、こいつのせいで三分の一の電力を無駄にした。
室温が指定した基準値を超えていたので強力エアコンを起動して70F°になるまで放置する。
その間にも両サイドからウサギとヒヨコの機械人形が近づいていくのでマスクを被るが湿気が
籠っているのもあり、更に気分が悪くなる。立ち去った後には息切れを起こしまともに息が
出来なくなる。此処で意識を手放したら奴らに・・・・
「・・・負けてたまるかよ。はぁ、はぁ・・・」
そう誓うも僅か5%しか電力が残されていないので状況は絶望的だろう。一旦強力エアコンを
停止させグローバルミュージックボックスを付ける。
「こうなったら我慢比べだ。もうエアコンは付けないほうがいいだろう。さて問題なのは
グローバルミュージックボックスだ。今は10秒単位で切り替えているんだが・・・」
それもいつ切れるか分からない。俺の身を守るための電力を無慈悲に奪っていく。そろそろ
こいつも停止させないとあと数分で停電した時に持ちこたえられない。今回の奴らは殆ど
気分で襲撃のタイミングを決めてくる。だから最低でも3分・・・いや5分前までに電力を
持ち越させないと勝機はない。もう制裁を受けるのはこりごりだ。逃れるため、逃げ延びる
ため真剣に対抗している。だから・・・
「・・・最後の賭けがきた。"All OFF"を起動だ。」
一つのボタンに手を差し伸べ思いっきり押す。こいつは文字通りすべての機材をいっぺんに
停止させる効果を持つ。一見無駄に思えるこの機能、俺も最初は使う道はないと思っていた
が実はこいつの真価は"端末以外の電源を全て断ち切り極力の電力消費を抑えてくれる"もの
である。つまり、この場面において最も最高の使い道だ。前に考えたことがある。俺が
カメラを覗いている間は奴らは襲撃を整えてくるが見ていない間は襲撃できない。これにさっきの
機能を組み合わせると、おおざっぱに言えば大幅な時間稼ぎが出来るという事だ。無論、
"Puppet"はそんなことお構いなしにやって来る可能性もあるが、あいつも曲を流しながら
この部屋に侵入してくる。つまりそれなりの猶予はある。それにかけて限界まで耐える事に
した。これが吉と出るか凶と出るか・・・!!
"グオオオォォォォォン・・・・・・・"
遂に電力が切れて停電した。時間を確認すると朝まで3分を切っていた。いけるか!?
・・・左通路から足音が聞こえる。奴が近づいてくる・・・
"(!!!!!~闘牛士の曲~♪!!!!!)
「・・・・・」
目玉だけ覗かせている。あの時と同じように不敵な笑みを浮かべている。息を殺して様子を
見る。・・・・・!!視界が真っ暗に。
「(・・・・頼む!!!)」
祈れ。ただそれだけが俺が唯一出来る事。時間が遅く感じるような感覚に陥る。一秒一秒
長く感じとりもどかしさを感じる。俺の耳に入るのは朝のチャイムか、奴の声か・・・・
"♪キーン、コーン、カーン、コーン、カーン、コーン、キーン、コーン♪"。
「・・・勝った。俺の勝ちだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
彼の耳に響いたのは希望の朝の音であった。
"おめでとう。じゃあもう一度遊ぼうか。"