Afton's Worst Ultimate custom night   作:Rat man

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"油断禁物。これを忘れないだけでも生存確率は格段に跳ね上がる。"


Chaos2(混沌その2)

「・・・今夜の機械人形達、数が半端じゃなねぇ。牽制出来る暇もなかったよ。」

 

先程の夜で自分の認識が甘かった事に反省する。万全どころか、対応に追われるだけで完全に奴ら

のペースで付き合わせられ思い通りの動きが出来なかった。最早過労死レベルでの量でほぼ全ての

機械人形を対処しなければいけないと痛感させられる。・・・過労死ってか、とっくに殺されて

いるんだがな。

 

「これじゃあ、俺が今まで考えた作戦も根本から見直さないと。動きもそうだ。より円滑に作業が

 出来ないと一時すら乗り越えられない。・・・はぁ、やること一気に増えたな。」

 

といっても時間を確認すると午前十二時前でとても考える時間を確保できない状況だ。直ぐに恐怖

の夜が俺を迎えてくるので猶予も与えてくれない。いや、全く考えが思いつかないわけじゃないが

俺が考えている事は、またギャンブルじみた行動をしなければならない。

 

「でもこれで行くしかねーな。・・・俺、これから何回奴らに身をささげることになるんだろ。」

 

連続死は避けて通れない道であり、もう覚悟を決めるしかない。そして再び惨劇の夜を過ごす事に

なる。

 

"ジリリリリリリリリリリリリ!!!"

 

AM 12:00

 

アラームが鳴りだした瞬間に迅速に扇風機を停止させ端末を起動し、今回は先にダクトホースから

牽制に取り掛かることにした。オーディオ・ルアーを設置し動きを鈍らせる。次にカメラシステム

に戻しパソコン部屋にいる"Toy Freddy"がやっているミニゲームを手伝い、緑のボタンを押した

後は人形売り場にカメラを固定し何時でもDEATHCOINを買える状態に用意する。それが終わっ

たら直ぐ端末の電源を切り同時にマスクに手を伸ばし頭に被せる。これは部屋に侵入してくる奴ら

の姿を一々確認する手間を省く作戦だ。・・・一瞬"Golden Freddy"の姿が映りこんでいたみた

いで危機を回避することが出来たみたいだ。

 

「おっと、部屋に侵入する奴らが殆どいないじゃないか。やっぱり部屋の監視を行っている間の

 時間を短縮すると、侵入の隙を与えないことは今まで通りだな。」

 

室内の様子を確認しても"Phantom Freddy"と白黒の幻影以外誰もいないのでこの隙に室内温度

を強力エアコンで下げる。数秒立ったら停止させグローバルミュージックボックスを起動させる。

熊の幽霊に向けてライトの光を照らし退散させたら少々危険なやり方でのコイン集めに移行する。

それは、頻繁に端末を立ち上げて白い熊と右ダクトにいる奴らをわざとこの部屋に侵入させる事

である。コインの貯蓄ステムを利用して奴らを誘発させて撃退し、コインを取得する方法だ。

無論この作戦には高いリスクがあり、集めている道中他の機械人形の侵入や広告等による妨害、

他の作業に手が付けられなくなる等が挙げられる。コインを集めるのを阻害するためだが、これ

が仮に上手くいけば劇的に早い段階でコインを集め終えることが出来、牽制に面倒な機械人形を

早めに撃退できる。それさえ終わってしまったら後は部屋の換気以外に端末を見ずに済むから

対処がすごく楽になるのでまさにハイリスクハイリターンというやつだ。・・・まぁ、一度も

試したこともない事もありその作業は難航することになっちまうが。

 

「先ずは立ち上げて・・直ぐ下す!」

 

マスクを被る瞬間白黒の幻影が見えだしたので目線を外し呻き声を上げている複数体の熊人形

に向けてライトを照らす。同時に左通路からメロディーの曲が耳に入ったので左のドアを閉め

て退散させる。マスクを外して右ダクトを確認すると思い通り"BB"が待機していたので即ドア

を閉めて追い出す。この時発電機を作動させ電力を少しでも抑え込みもう一度端末を起動する

・・・が、画面上にCatch the Fishという文字が現れミニゲームが発生した。

 

「っち、急いでんだこっちは。」

 

タイミングを合わせて魚を釣り上げると元の画面に戻り再び下す。今度は白い熊が扇風機に

張り付いていたので追い払い、見るのも面倒だから右ダクトを即閉める。・・・音が鳴りだし

たので誰かが待機していたようだ。そろそろグローバルミュージックボックスを起動しなけ

ればならないので作動させその隙に左右から接近するウサギとヒヨコの姿を確認しマスクを

被る。・・・中々直ぐに端末を立ち上げさせてくれないので焦りが生じる。

 

「猶予はあまりねーんだからさっさと出てってくれ。」

 

退散したのを確認し、急いでマスクを取り外す。正面方向から軋む音を聞きつけ正面ドアを

閉ざす。音が鳴るのを確認しドアを開けると換気の警告が出ていたので端末を起動する。

 

"ガッッ!!"

 

・・・瞬間に何か棒状の物が俺が手にしていた端末を突き刺して破損させられた。

 

「!!?」

 

一瞬理解が出来ないでいると端末を持ち上げられ突き刺した奴の姿が現れる。オレンジ色の

体を纏い紫色のシルクハットを被っている象をモチーフにした機械人形だ。奴が手にして

いる棒状のものは黒のステッキだと理解し、恐らくそれで壊されたと推測できる。奴は手を

振りながら軽快そうに話しかけてきた。

 

「やぁやぁこんばんは。君の作戦とやらは悪くはないんだが、僕の進行速度を速めている

 だけだよ。それに僕は音に騙されるほど甘くないよ。直ぐ抜け出して君の所へやってきた

 からね。さて、ここで君にお別れの挨拶を告げなければいけないんだが流石に早すぎる

 から少し君にアドバイスをしてあげよう。」

 

「・・・は?」

 

「もし、コインを早めに集めたければ他の作業と併合して同時進行に進めればいいと思う。

 さっきの君の行動じゃとてもじゃないが間に合わないよ。こうして僕が来てしまったから

 ね。一つ一つじゃなくてセットで対処したほうがより効率的に動けるよ。」

 

「・・・何で敵の俺にわざわざ教えるんだ。」

 

「僕はこの狂気的な宴を楽しみたいんだ。だから君があっさりとやられてしまうと正直退屈

 で仕方がないんだ。だからまた挑戦してね。今度はそう簡単にやられないように。よーし

 話も終わったことだし、そろそろ始めようか。」

 

「!!」

 

言い終えると奴は俺の腕を摑み取り、指を片っ端から有り得ない方向に捻じ曲げる。

 

「!!!・・・がぁ・・。」

 

激痛のあまり悲痛の声さえ出せない状態だ。聞いてはいけない音が鳴り響きより痛みの実感

が湧いてくる。それが終わるともう片方の腕を掴み、同じように指を折る。あまりの痛みに

体をばたつかせて腕を振りほどこうと抵抗する。しかし力の差がありすぎて空振りに終わり

あっという間に全ての指が折り曲げられた。指が紫色に腫れあがり感触が分からなくなる程

に。それを終えた奴が次に移した行動は俺を壁に抑えつけて手を・・・俺の目に手にかけ、

少しずつ力を入れだす。

 

「おい・・ちょ(!!!目玉が潰れる音!!)ぎゃああああああああ!!!」

 

部屋中に俺の悲鳴が轟き視界が赤黒く染まり尽くす。奴は文字通り目潰しを行ったのだ。

苦悶の声を上げている俺を見て奴は楽しそうに言う。

 

「君の悲鳴で奏でる音楽は最高だよ♪さぁもっと僕に悲鳴を聞かせてね。」

 

ジタバタする俺を抑え込み今度は強引に口を開けさせ、舌を掴み取る。それに力を込めて

思いっきり引っ張り出す。

「・・うぅ・・ぐ(!!!舌が千切れる音!!!)!”%’%”%&???!%””#」

 

もう言葉も発せない。視界が潰されて何が起こったのかも分からない。言葉に表せない程の

痛みが来ている事だけが唯一分かり、これ以上の痛みに耐えられずに意識が強制的に閉ざさ

れ眠りについた。

 

・・・・・・・・

 

二度目の挑戦。

 

AM 12:34

 

「まとめて対処しろと言われても、そんな簡単に対処できるかよ・・」

 

今はミュージックボックスを停止させ、発電機を稼働し電力を抑え込みながらコイン集めに

集中していること所だ。端末の上げ下げを繰り返し侵入組の奴らを誘い込む。出来る事なら

五~六回目の端末を下すときには十枚集めきりたいのだが中々集められない。単純にやる事

が増えたからだ。広告と電話の音、全方向からの笑い声、シンバルの音が響き渡るこの室内

で室温と電力を管理しながらミュージックボックスをタイミング良く起動し室内に入り浸れ

てる機械人形を全て追い払う。・・・文字通り地獄の作業だ。もう手が回らないくらい作業

が終わらない。そうして、もたつきながらも何とか十枚集めることに成功したので端末を

起動して死のコインを購入、左の海賊入り江に切り替えて今度はちゃんと"Foxy"がいる事

を確認しコインを使用、そして右の廊下にカメラを固定し・・"Phantom BB"が画面上に

現れ、運がない事に集中力が切れてしまった俺は咄嗟の対処が出来ずに奴の妨害を喰らう

羽目となる。

 

「うおぁ!?」

 

不意を喰らって端末を落としてしまった拍子に何処かに当ててしまったのか、ドアの開閉音が

聞こえる。その一瞬を狙って一体の機械人形が侵入し・・・天井に張り付いてきた。五月蠅い

ノイズ音を発しながら。そこで俺は頭を抱えることになる。幾らミスとはいえ、何とか牽制の

必要がある狐を撃退し大きな脅威を排除した所までは上手くいったのに、その心のゆるみが

命取りに繋がってしまうという愚行な行為をしたからだ。俺は天井に張り付いているそいつに

対して自然と舌打ちをする。

 

「・・・"Mangle"。」

 

こちらが発した言葉に反応したか、或いは奴が気分で動いたか分からないが俺に向けて話かけ

てきた。男女の声が混ざり合ったような独特な声で。

 

「HELLO~うっかり屋さぁん♪あなたも大変ねぇ~。でもこうして対面するのは初めてね。」

 

少し馬鹿にしたような口調で喋りだした。・・・否定は出来ないが。取り敢えず奴が喋って

いる間にも他の機械人形達を相手にしなければならないので聞き流すような形で作業を再開

する。え?何で奴に入られたのにこんなにも落ち着いていられるかって?そりゃあこいつの

特性を知っているからさ。なんせこいつは

 

極度の気分屋さんだから早い段階では襲わない、からでしょう~」

 

「・・・お前エスパーでも所得してきたのかよ。この地獄に落ちて。」

 

「顔に書いてるわよ。それに私に入られた時にも平然と作業を続けているからあなたの考え

 がまる分かりよ。でーも、のんびりしている暇はないわぁ。皆がこぞってやって来るから

 ねぇ~。だから頑張って頂戴、暫くは此処でぶら下がりながら見ているから精々私を飽き

 させないでね♪」

 

「高みの見物かよ。(まぁ、今襲られるよりかはましk

 

「もし飽きちゃったらわたしぃ~、貴方をブ・ン・カ・イの玩具として遊ぶからねぇ❤

 

"!!!!ギラり!!!!(鋭い歯を見せつける)"

 

・・・やっぱこいつ俺の考え読み取ってるだろ。マスク越しからでもわかる。その時丁度右

から接近していた"Toy Bonnie"の顔を覗いたら若干顔強張ってたんだもん。あいつ逃げる

ように早足で立ち去って行ったよ。同種からも恐れられるって・・・襲われないように

祈っておこう、奴を退屈させないように。




"・・・あ?何震えてんだお前"

"僕・・暫くあの部屋に入れそうにないよ(震"

"・・・は!?(焦"
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