Afton's Worst Ultimate custom night   作:Rat man

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"不可能に近い挑戦ほど、自身の限界を超えてくれるものだ。"


New ordeal(新たな試練)

AM 6:13

 

 暗い一室の室内に沈黙が流れる。先程感じていた喜びは何処へやら、奴の言葉を聞いた途端吹っ

飛んでいった。そう、俺にとって決して聞いてはいけない言葉を・・・

 

「これがウォーミングアップ!?冗談だろ・・・あれ程苦戦させられたこの夜が?」

 

「おや?私にとってまだ簡単なほうだがな。そもそも今まで君が乗り越えてきた夜は、究極な夜を

 迎えるまでの言わばチュートリアルみたいなものだ。」

 

「究極な夜?・・・なんだそれ!?いや、それよりも簡単って・・・」

 

「文字通りだよ。君が今まで相手してきた彼らはまだ全力を出していない。あくまでも君に彼らの

 動きを把握するための学習の一環さ。そこから色んなことを学べただろう?」

 

「気性が荒く、状況変化において襲撃パターンを変える熊たちの夜Bears Attack。僅かな気配り

 が出来るかどうかで生存確率が容易に変動するPay Attention。例え可愛い容姿をした女の子

 でも隙を見せれば凶悪な顔が浮かび上がるLadies Night。忘れてはならない、何時でも君を

 絶望の淵に追いやる恐怖の存在をCreepy Crawlies。この地獄から悪魔の使いとして訪問する

 Nightmares Attack。罠にかかった者たちの益なき報復Springtrapped。君が起こした惨劇

 の被害者が勢揃い、懐かしい思い出に浸りなOld Friends。そして・・・この狂った環境を更に

 歪な空間で取り囲み様々なお友達が君を葬るために入り浸れる状況を作る、正に混沌!Chaos

 これらをこの八日間を通じて経験した君にそれ以上私が教える必要が無くなった。」

 

「じゃあ、この夜を作り出したのは」

 

「あぁ、私が独自に組み込ませて作成したものだ。そして今夜からその役目は君に移る事に

 なる。」

 

「・・・どういう意味だ?」

 

 そう俺が告げると奴は指をパチンと鳴らす。その時天井の方から物音が響き渡り見覚えのある

ものを目にする。ギョッと驚いてる俺を気にせずに奴は告げた。

 

「そう、これからは君自身がこの夜を作り上げるんだよ。モニターの中に映っている五十体の機械

 人形を君の好みで選べることが出来る。チュートリアルをクリアしたささやかなご褒美だ。やり

 方は自分が挑戦したい機械人形をAIレベルと共に選択しスタートボタンを押す。そしてクリア

 した暁に登場した機械人形のAIレベルによってポイントが加算される。ポイントが増えればその

 分、自身がより優位に立てるような環境を私が用意しよう。そのうえで君に目指してもらいたい

 目標を私が提示しよう。」

 

「・・・何だ?」

 

「勿論、このモニターに映っている全ての機械人形を極限の状態に作り上げ、その夜を乗り越える

 ことさ。君にとっての最悪な究極の改造夜、50/20モードをね。」

 

「・・・俺にその実力があるとでも?ただの自殺会じゃねーか!!」

 

「人の話を聞きなさい。いきなりやれとは言ってないだろ。でもいずれは避けて通れない道であり

 最終的に君がたどり着かなければいけない場所だ。この夜を乗り越えることが今まで君が数え

 切れない程作ってきた罪を償う唯一の機会さ。」

 

「・・・過ぎたことを。第一、仮にその夜をクリアした所で此処から抜け出せるわけでもねーだろ

 それに限っては決して起こりえないんだよ。何で意味ない事に無駄な命ささげてまでやらないと

 いけないんだ。」

 

「・・・もし、」

 

「あ?」

 

「その機会が訪れたら?君はどうする。」

 

「は?何の冗談だてめぇ。初日に言っただろ、この場所から逃れられないとお前自身が!!自分の

 言ったことさえ忘れたのかこの老害野郎。」

 

「確かにそう告げたな。君のような罪人は此処から逃げ出す事自体許されない。今もなお私自身の

 中に君に対しての怒りだけが湧きあがる。だがふと思うんだ、どんなに卑劣な行為をしても罪を

 犯した輩を、唯一方的に痛めつけて愉悦に浸る復讐者を思い浮かべると、虚しくなってくる。心

 が荒んでいき余計に惨めな思いをするだけさ、失ったものを取り返すこともなくもう罪人と同じ

 ような言動をとるようになる。言ったよな、お互いを殺しあうのは時間と労力の無駄。そんな物

 は審判じゃない、茶番だ。私は君がもだえ苦しめる姿を見たいためにこの場所を作ったのでは

 ない、過ちを再認識させ罪を償わせるためにこの場所を作った。復讐もそう、唯君を地獄の淵に

 突き落とすだけでは子供たちを救えなかった。君の息子がわざわざ私に協力を仰いだのは君の手

 によって失われた子供たちを救う為だ。事情を知った上で何の利益もなくリスクだけが付く纏う

 この危険な仕事を快く引き受けてくれた。私一人では絶対成功できなかった。親の罪を代わりに

 受けてきたんだよ、バラバラにされようが燃やされようが食われようがそんなの関係なく・・・

 そして思うんだよ。これだけ罪と向き合える息子に対して君は・・・どんな気持ちで生きてきた

 んだ?罪から逃れ続ける運命に囚われてそのままでいいのかい?せっかくの償えるチャンスを私

 は用意したのさ。君が罪を認めて懸命に彼らと向き合えない限り、私もゆっくり眠れないんだ。

 君と同じ運命を私はたどっている。だからもう一つの考えが浮かび上がったんだよ。」

 

「・・・」

 

「私も何時か、君を許せる立場になれるようにしたい。だから提示した目標をクリアできるように

 私は静かにお前を見守るとしよう。・・・出来る事ならば。」

 

「・・・言いたいことはそれだけか?ならさっさと消え失せろ。今更苦しくなってきたか?だと

 したらいい気味だ。俺は奴らと向き合う気はねぇし向こうもその気だろ。分かり合える日なんか

 来るはずがねぇ。」

 

「・・・君ならそういうと思ったよ。」

 

「はっ、まぁいいだろ。一応の説明はしてくれたし要は俺が好きなようにやればいいだろ?」

 

「そうだな。でも注意しなければならいことがある。」

 

「何だ?」

 

「一度設定した機械人形をその日にクリアした時には別の者たちを選択して夜を乗り超えない限り

 同じ選択は出来ないから同じ機械人形を連続で選択することが出来ないから気を付けたまえ。」

 

「それだけか?ちぇ、せっかく楽できると思ったのに。」

 

「相変わらずだね。君のそういうずる賢い性格は。」

 

 時間がたつにつれてあの重苦しい雰囲気は取り除かれ、いつものように二人が皮肉を言い合う。

やはり彼らは性格が違えと似ている所があり、息が合うように感じ取れる。そういった点では

パートナーと言えるにふさわしいものだ。・・・この先の惨劇が幕を開けようとも彼らは変わらず

にこの地獄な環境を過ごしていくだろう。




"・・・けっ。"

"どうしたんだ?彼らの話を立ち聞きして。"

"なんでもねーよ。さっさと持ち場に戻るぞ、Bonnie。

"・・・ねぇ。"

"あ?"

"彼らの話、まさか真に受けたんじゃないだろうね?"

"・・・知るかよ。"

・・・あながち彼らも・・・
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