Afton's Worst Ultimate custom night 作:Rat man
・・・・・"トントン"。
「・・・あ?」
どれくらい時間が経過したのだろうか?地獄のような初日の夜を"制裁"を受けながらも初めて
乗り切り、安堵からの疲れで心地よく眠りについていたのに、いきなり俺の肩を叩いて安眠を妨害
してきたのだ。この時尋常じゃない程の疲れが溜まっており、唯一の心身回復の役割を果たして
くれる睡眠を邪魔されたわけなので明らかな苛立ちを覚えた。
「ちっ、いったい誰・・・うおぁ!!」
文句の一つ言おうと顔を上げると、俺の顔を覗き込むかのように"Rockstar Freddy"が目の前に
佇んていた。かなり近い距離で。
「おま!?、まだそこにいたのかよ・・・もう終わっただろ?とっとと帰れよ・・」
驚きはしたがそれよりも苛立ちが勝っているので、唯々鬱陶しくなり撤退をするよう要求したが
それを無視するかのように喋りだした。
"おめでとう!君はこの夜を見事に乗り切っったね。だから君にささやかなプレゼントをしよう。"
「は?プレゼント??」
こいつの意図が読めない・・・そう思っていると奴の左手に持っているものを俺が座っている
机の上に差し置いた。
「・・・電池?」
置かれたものは人の片手ぐらいの大きさがある乾電池のようだ。・・いや、でか過ぎねぇか?
どちらかというと、何かの機材に使うバッテリーのように見えるが・・・。
"じゃあ、僕はこれで・・・"
そう告げると奴は機械音を立てながらゆっくりとした歩調でこの部屋から撤退した。結局奴は
何がしたいのだろうか・・・わざわざ敵であるこの俺に贈り物をするとは。てっきり、
プレゼントと称した"制裁"が来るのではないかと身構えていたがそんなことは杞憂に終わった。
「一体どうなってんだ・・・全く。まぁ、奴は退散してくれたしこれでゆっくりねm
「おっと、まだ休むのは早いよ我が旧友よ」
・・・今までこれほどの殺意が湧いたのは久しぶりな気がする。そんなに俺の睡眠を邪魔
したいのかこいつらは。
「苛立っているのは十分承知しているが少しだけさ。時間を取らせるのは。」
・・・さっさと要件を話せく〇野郎・・・。
「まぁ、そんな怒らずに。さてまずは、"Bears Attack"のクリアおめでとう。まさか二回目で
クリアできるとは、これは正直想定外だよ。私が思ってる以上に君の適応力が早いみたいだ。
まぁ、あいさつはこれくらいにして本題に入ろう。追加説明だ。」
さっきの内容について色々言いたいことはあるが、今はそんなの気にしないようにする。
で、何の追加情報だ?
「うむ、呑み込みが早いことには感謝するよ。説明は"コイン"についてだ。これはカメラを映して
いるときにほかの部屋に切り替えたりすると、切り替える前のそこに映し出されているコインを
自動的に回収してくれたりドアで機械人形たちを撃退すると勝手に溜まる仕組みになっている
んだ。使い道はカメラに追加項目が表示されるから自分で確認してね。それともう一つ。君が
この夜を乗り切る度に"アイテム"を貰えるようにしている。さっきのバッテリーがその例さ。
有効活用するんだよ。・・・それともう一つ。」
「・・何だ。」
「仮眠が終わったら、君にとっての"友人達"と少し話してみてはどうだろうか?」
・・・え?
「"何言ってんだこいつ"・・ていう顔をしているね。でも君はこの暗い檻の住人として過ごして
いくんだよ?流石に誰とも話さないとは精神的に参るんじゃない?」
「いや・・何で俺を殺しに行くような奴と話さなければならないんだ・・・」
「言ったはずだよね。彼らは君にとっても"審判官"であり、"唯一の友達"であるんだよ。案外
気さくに話しかけられると思うよ。この安全時間、彼らにとっても退屈な時間帯なんだ。だから
暇つぶしだと思ってお喋りしてみてはどうだろうか?無論、この時間帯では絶対に襲撃される
ことはない。さて、そろそろ私は退出するよ。」
そういうと、奴はこの部屋から消えだした。・・・まずは寝るか。
・・・・・・・・・
PM 9:28
次に目を覚ました時には午前九時を過ぎていた。取り敢えず眠気や疲労は少し取れており、頭の中
をリフレッシュすることが出来たようだ。これにより、考える余裕が身についてきた。
「さて、頭もすっきりしたし・・・次の夜について対策を練らないと・・・。」
流石に何も考えずに次の夜に挑むのは無謀が過ぎるのでな。・・だが、出現を確認しているのは
今のところ"熊の人形"だけだからなぁ。うーん・・・そういや他の機材はまだ使った試しが
ないよな。一応確認してみるか。
「取り敢えず、"発電機"について調べてみるか。」
確かこいつの設置場所は・・・左のカーテンステージだったはず・・・。この部屋から廊下側の
通路に出るのは何気に初めてなので少し緊張した。廊下側の通路に入っていくと、辺り一面に
様々な種類の装飾品が散りばめられている事が確認できる。ややごちゃごちゃしているが。
暫く廊下を進んでいると見覚えのあるカーテンステージが見えてきた。
「お、あったあった」
そこには大きなステージのほかに黒い機械が設置されている以外何もないところだった。割と
シンプルな作りになってるんだな。
「まぁ、さっさと確認するか・・・」
といってもここで長居する気はないので早く調べに取り掛かることにした。ずいぶん古い作りと
なっており、本当に動くかどうか怪しいがこの機械についての資料が上に置かれているので
取って確認することにしてみた。・・・どうやらこの機械は電力を補充するのではなく、消費を
最小限に抑えるタイプらしい。
「という事は、大幅な電力の消費を抑えられるってことなのか。こいつは便利だ!」
それなら、例え扇風機を一緒につけても消費を抑えれるってことか。こいつはいい情報を得る
事が出来た。調べて正解だ。早速警備室の部屋に戻る為に体を向けようとした時、
"シャーーーー!"
カーテンを開いた音がし、そこから"Bonnie"がこちらの顔を向けるように見てきた。様子から
見ると相当不機嫌そうな感じがするが・・・
「・・君か?さっきから一人ぶつぶつ言ってるやつは。あのさぁ、勝手に喋るのは別にいいん
だけどもう少し声の音量下げられない?僕ねぇ、神経質な所があるからそういうのに一々
イラつくからさ。頼むよ。」
それだけ告げると勝手にカーテンを閉じていった。・・・普通に文句言われたんだけど。
「てか、こんなラフな感じで話しかけてくるのか・・・最早騒音を注意する隣人と変わら
ねーじゃねーかよ・・・。」
・・・うん、部屋に戻るか。後は次の夜が来るまで対策を練ることに時間を費やしている最中だ。
"安らぎは一時だ"