Afton's Worst Ultimate custom night   作:Rat man

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"偽りこそが真実であり、それに囚われる人は多いのだ。"


Pay Attention 2(注意喚起その2)

人は失敗を学びそこから新たな活路を見出す。だが、新たな見出しは新たな壁が付きまとう。この

考えが覆ることはまずないに等しい。そしてこの考えは彼の行動によくあてはまる。そう、彼は

"死"という失敗を身をもって痛感し、次はそれを回避するためまた策を練り直さなければならない

のだ。しかし、完璧な策などないしそれを完璧に実行することもほぼ不可能だ。失敗はいつでも

成功につながる道に"潜んでいる"存在なのだ・・・

 

AM 12:34

 

「・・・予想はしてたが、ショーの時間はランダム形式か。」

 

二度目の挑戦。そして三度目が訪れないように注意深く行動する必要がある。カメラを起動し

右のカーテンステージの看板を確認すると、時間帯が"1:00"と表示されていた。後三十分も

ない。ここで問題なのは"カメラを見るタイミング"だ。

 

「この部屋に固定すると"Puppet"や他の機械人形の監視が疎かになる。オルゴールも巻けない。

 かといって他の部屋に切り替えたらまたあの時に不意を突かれてカメラを見るタイミングを

 失う・・・。素早く行動することが第一の目標だが慣れるには時間がかかる。はぁ・・」

 

兎に角余裕がない。全てを監視するのは事実上不可能だ。時間を確認し右の小部屋に切り替えて

オルゴールを巻く。その間は少しだけだが部屋の様子を見る事が可能なので異常がないか確認

する。・・・"BB"がこちらを覗いている。直ぐドアを閉める。・・・音が鳴り撤退を確認して

目線をカメラに戻す。通気口内センサーとダクトホースを急いでチェックし変化がなければ

部屋の監視モードに戻る。・・・特に変化がないのでまたオルゴールを巻きカメラを下して

発電機と扇風機を起動させる。室内温度を下げながら部屋の様子と時間の確認をしてまたカメラを

立ち上げる。

 

「そろそろショーの時間だな・・・。」

 

時刻がもうすぐ一時を指すのでステージの部屋を映し出す。

 

AM 1:00

 

カメラの画面が一瞬荒れたが、直ぐに元の画面に戻った。・・・今度は"AM 3:00"と看板に表示

されていた。

 

「一度で撤退するわけないか・・めんどくせぇ性質を持ってるもんだ。」

 

毒づいても仕方がないので右の小部屋に切り替えオルゴールを巻く。巻き終わったらカメラを

閉じて部屋の確認をする。・・・またシンバルの音が響いてきた。そろそろ部屋の換気も

しなければなりないので何も潜んでいないことを確認しカメラを立ち上げようとすると・・・

 

"♪♪♪みんなで一緒に遊ぼう♪♪♪"

 

という内容の広告が大音量のBGMと共にカメラの画面を覆いつくした。

 

「ああもぅ!五月蠅ーし邪魔なんだよ!!」

 

画面の中央に"Skip"という項目があるのでタップすると直ぐに広告が消え部屋が映し出された

ので、またオルゴールを巻き直す。そして空気の換気をしてカメラを下すと・・・

 

「!!」

 

いる。部屋の真正面に見覚えのある機械人形が。体中ワイヤーや配線でむき出しになって床に

鎮座している"金色の熊の人形"が・・・

 

「う・・・」

 

一瞬そいつからの気迫に押され、動きが止まってしまった。"その一瞬が命取りとなった"

 

・・・本当に一瞬だった。そいつの頭が消えて気づいたときは・・・"(!!!鈍い咀嚼音!!!)"

 

何が起こったのか分からずいきなり俺の体は崩れ落ちた。起き上がろうとしても体が動かない。

"ピクピク"と体が痙攣を起こすだけだった。そういや視界もいつの間にか赤く染まり、目玉も

動かせない・・・あれ?何でだ?・・・"頭が異常に軽く感じるのは・・・?"

 

・・・もう彼の意識はない。当然だ。彼の頭は"Golden Freddy"によって噛み砕かれたのだから。

脳は一度破損すると基本もう助からない。体のすべての組織がそこに繋がっているので動かす信号

が送れないのなら体自体も機能しなくなる。まぁ、唯一利点があるのなら死ぬことさえ気づかない

ので苦しみが一切ないのだ。無論彼は二度目の失敗を被ったんだがな。

 

 

・・・三度目の挑戦も彼はまた失敗を犯した。

 

AM 2:34

 

「さっきからシンバルの音が鳴りやまねぇ・・・」

 

部屋は発電機と扇風機の音、そして音の発生源が分からない"録音された音声"が永遠と流れ続けて

おり、部屋は耳に全く優しくない環境になってしまっている。そこにシンバルの音が重なり最早

騒音の大合唱と捉えられても可笑しくなかった。

 

「何かシンバルの音、テンポが速くなってねーか?」

 

先程とは明らかにリズムの間隔が狭まってきたので何か良からぬことが起こると予想できるが

肝心の対処法が分からないのだ・・・そこに固執するわけにもいかずオルゴールを巻こうとカメラ

を立ち上げようとした時に、"ガン!!"と勢いよく背中に物がぶつかってきたのだ。背中に痛みが

走り、ついに八つ当たりかよ・・・と思ってると今度は体を鷲掴みにされ誰かに持ち上げられた。

 

「!?おい、いったい誰が・・・」

 

後ろを振り返ると・・・真後ろにいた機械人形が顔を震わせて怒鳴りつけてきた。

 

おい!!君か!?さっきから五月蠅くしているのは!!私は五月蠅いの大っっっ嫌いなんだ

 よ!!私シンバルで君に注意を呼び掛けたのによくも無視してくれたよね!!音を止める気

 がないのなら、私自身が君を黙らせよう!!

 

そう告げると奴は俺の首を絞め上げ始めた。

 

「ぐぅ・・・うぐ・・・」

 

とたんに息が苦しくなり俺は一刻も早く気道を確保し何とか息を吸えるよう、ジタバタと暴れたが

相手は機械人形。力量の差は明らかに奴が上だ。抵抗もむなしく次第に呼吸が出来なくなって、

俺の体は段々動きが鈍くなってきたのだ。そこに畳みかけるように奴は思いっきり俺の首を絞め

上げたのだ。"(!!!ゴキン!!!)"

 

・・どうやら力み過ぎて首の骨が折れてしまったようだ。だらんと体はぶら下がり俺は息絶えた。

 

 

・・・・・・四度目の挑戦だ。

 

AM 3:45

 

今までの失敗が次の結果を良くしようとする材料となり増えれば増えるほど有利に働く事がある。

まず、音量を抑えるためにむやみやたらに発電機などの機材を使わない。"Funtime Foxy"は

定期的に時間帯をチェックする。"Pupprt"は一々その画面に切り替えなくてもオルゴールを巻ける

"グローバルミュージックボックス"を使えば少しずつだが自動的に溜まるので、巻ける余裕がない

場合に起動する。こちらも相当電力を消費するからだ。タイミングを合わせてその都度上手く

対処をしていった所で今の時間帯までこれた。電力はこの時点で40%になっており、朝まで何とか

持つかどうか・・・空気の入れ替えも終えたところでカメラを下すと、また真正面にさっきの

奴が鎮座していた。しかし、この時はもう対処法を頭に叩き込んでいるので不意を突かれる耐性は

とっくに身についていた。

 

「!!(サッ)」

 

急いで"FreddyMask"を頭にかぶり様子をうかがう。・・・直ぐに消えたようだ。急いで外して

部屋の様子をカメラでチェックする。・・・ショーの時間帯は"PM 7:00"と看板に記載されており

恐らくもう見る必要はないのだろうと判断した俺は"グローバルミュージックボックス"を停止し

"Puppet"がいる部屋に切り替えた。ここで、異常なほどのスピードでゲージ棒が減っているのを

確認した。

 

「おおっと!急に減りが早くなってきたな。時間帯によって減りのスピードが上がるのか?」

 

発見が早いおかげで何とかオルゴールを切らすことなく巻き戻すことが出来た。この間に部屋

の左右を確認すると、右ダクトに"BB"が出現していたので即座にドアを閉めた。・・・追い出す

ことに成功したのでカメラの電源を切り、発電機などの機材を一気に起動した。カメラを見ない

間はこうやって、室内温度を下げながら電力を抑えるようにしている。ある程度下がったら直ぐ

電源を切り音を消失させる。こうすることで効率的に電力を節約し、尚且つ音に反応する機械

人形の行動を抑えて対処できるからだ。

 

「さて、そろそろカメラを立ち上げるか。」

 

直ぐに立ち上げだいぶ減ってきたゲージを巻き直し、他の部屋に切り替えて様子を確認した。

・・・良し、特に異常はないな。なら、さっきの小部屋にカメラを合わせいったん閉じる。

右下のダクトには何もいない。左右や正面ダクトも特に変化はない。この工程は意外と上手く

いったようで、気づけばもう五時を迎えていた。

 

「後は変なミスをしなければ無事に朝を迎えられる・・・。」

 

最後まで気を緩めることせず常に警戒モードで取り組んでいく。最後の部屋の換気も済ませ

オルゴールも満タンになるまで巻いていき、部屋の隅々までチェックしカメラを閉じる。

丁度右下に"BB"に似た奴が出現していたので即座にドアを閉じた。・・・退散する音を聞き

逃さずに確認し発電機と扇風機の電源を入れる。・・・温度を下げてもう一度電源を切る。

 

「よしよし。これでもう大丈夫だ。もう一回カメラを起動してゲージ巻くか・・」

 

そう呟いてカメラに手を取り電源を起動し小部屋の確認をすると・・・ん?ゲージ棒が

無くな・・て・いる!?

 

「え?は?はあぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

何かの見間違いか!?・・・いいや、見間違いなんかじゃない。本当にゲージが無くなっている

じゃねぇか!!焦りに焦った俺は狂ったかのようにゲージ棒を連打でタップをするが、当然

巻かれる様子がない。ちょっと待って。ここまで来て!?さっきまで満タンに巻いたはずなのに

どうして!?

 

「嘘だろ・・・」

 

・・・そして俺は決して耳にしてはいけない曲が耳元で流れるのを感じ取った。奴が来る・・・

 

~♪♪♪ ♬♩♩♩♪  ♬♬♪ ♬ ♬♬♪ ♪♪ ♬♩♪♪ ~

 

流れている曲がまるでこれから俺を処刑する為の前奏に聞こえてきたのだ。

 

「嫌だ・・ここまで来てか・・・やだ・・やめてくれぇ・・」

 

視界が暗転してきた・・・これも奴の仕業なのか。奴は一度で出来たらもう後戻りなどしない

のだ。例えドアを閉じても簡単にすり抜けていく。実質なんも対策などないのだ。

 

もう諦めかけてたその時であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"キーンコーンカーンコーンカーンコーンキンコーン"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・鳴った。今、鳴ったよ・・な。・・・視界が明るくなってきた。て・・・ことは・・・

 

「・・・音楽が鳴りやんでいる。・・こった。生き残ったぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

絶望の淵から希望の光が照らしだされる・・・彼の今の心境はこうだろうね。




"私は別にあなたのことなど嫌いじゃないわ。でも、私の邪魔をしないでもらえないかな。
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