英雄志望の白兎は財団に収容されたそうですよ? 作:くまもんち
本当に今頃ですがかなり前からアンケートの結果だった、「Fateの世界にアルゴノゥトをぶち込む」というクロスオーバー物を今のところ1話だけ投稿しております。
評価や感想を頂けると筆者の執筆速度が数割増で上がります。
今度からしばらくこちらを中心に書いていこうと思います。
「ッ......!!!あなたも......!!!」
「そうだよ。ステイタス。君が刻んでいてどうして私が刻んでないなんて思ったんだい?」
先程までの張り詰めたような表情は微塵もなく、ただいつものように胡散臭い笑みをうっすらと貼り付けていた。
会話をしながら、氷で腕を凍らせて止血し、なんとか失血死は免れる状態にする。
(くっ......さっきの力からすると......ステイタスは私よりも上......なら!)
「はっ!!!」
「無駄無駄」
アイスヴァインが片手を地面に付けると氷の刃が地面から飛び出し、ブライト博士へと向かっていく。
が、それを意にも介さず、何処からともなく取り出した火炎放射器で蒸発させる。
「チッ......」
(あんなものどこから......まさか......スキル?)
「ご明察。私のスキルは『
紫色の空間からリンゴから銃まで様々な物を取り出して見せる。全く負けるとも考えていないようだ。
(ッ......!舐めるな!!!)
手の内を明かした上に余裕そうに佇むブライト博士に氷の刃を作り、投げつける。
無論、余裕で受け止められるが、本命はこちらだ。
「......?冷気が......」
「【―――道化の娘は霧の国にて落つ。女巨人は世界樹の袂にて死者と霧の境を守り、やがて蒙昧の極地に至る】【
地面についた手から薄く氷を一瞬で広げ、通常より、強度の高い氷で四方八方から串刺しにする技。
この魔法、【永久凍土】。彼女はこの氷を文字通り、身を削って発動している。つまり、この魔法は魔力と体力どちらも消費する技なのだ。今の【永久凍土】で彼女の体力は風前の灯火だが、この技の前に倒れない敵はいなかったというこの技への信頼が確実に殺したという手応えを感じさせる。
「いや〜『永久凍土』!!!だってさw。中々拗らせてるね〜」
技への信頼は崩れ落ちた。
「あ、ああああああああぁぁぁ!!!」
なりふり構わずにブライト博士へと吶喊する。残り少ない体力を振り絞って作った氷の剣は最早短剣とすら呼べない代物だったがそれをもってステイタスの力を頼り、心臓を狙う。
「もういいから。寝てなさい」
一瞬にして視界から消えたブライト博士はアイスヴァインの首に注射器を打つ。
最後に聞こえた声は母親のようなブライト博士の声だった。
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「ベールー!肩車して欲しいのー!!!」
「はいはい」
「ベールー!絵本読んでー!」
「うん、いいよ」
「ベールー!」
「ベールー!」
――――
―――
――
―
「ぜー、ぜー......」
「ベールー!」
「ちょ、ちょっと待って魔女ちゃん!一緒に休憩しない???」
「んー......いいよー!」
(この子の体力おかしいでしょ!?)
『小さな魔女』......長いので彼女自身が魔女と呼ぶように言った......彼女は子供が思いつくありとあらゆる遊び、そして、果てには魔法の試し射ちなどという過去の自分を思い出させるような事をし始めた。
その結果としてベルは体力が底をつき、そのままやけにふかふかとした毛足の長い絨毯に寝そべった。
(本当に懐かしいなぁ......)
息を整えながら辺りを見回すとやたら豪奢な家具以外は本当に寸分狂わず、再現されている。
「ベル......」
「どうしたの?」
「ベルは......向こうに帰りたいの?」
「......うん。出来ることなら。ここのみんなは優しいし、普段、ダンジョンに潜っているだけじゃ体験出来ないような冒険も沢山させてくれた。だけど......やっぱり、神様やりり、ヴェルフ......ファミリアの皆が心配なんだ」
「......ベル......ベルは......わたしの事嫌い?」
「?......どうして?」
「だって、ベルは向こうの世界に帰っちゃうって、ひっく、こ、とは......うわああああん!!!」
「!?」
突然泣き始めた彼女を見て固まるベル。
自分は何か失言を......。はっ!
『ベルはわたしの王子様なの!』
僕にとっての王子様......アイズさん?
いや、ない。いや、あるけど。というかそれを認めたら終わりな気がする。
でも......立ち位置としては『大切な人』で合ってるのかな?
「うわああああん!!!」
「......魔女ちゃん」
「ひっく、ぐすっ......なぁに?」
「僕は魔女ちゃんの事を『大切な人』だと思ってる。だから―――」
ドカァン!!!とドアから爆音が鳴り響く。
「ぜぇー......はぁー......」
「......!?」
「『大切な人』......『大切な人』......ふふっ♪」
白煙の中から現れたのはクレフ博士。
傍目から見ても重症と分かるほどの負傷を抱えている。特に腹部の出血量は異常で何故動けるのかが不思議なレベルだった。
そして、それを意にも介さずに頬を染めて密かに喜んでいる魔女。
カオスな状況がここにあった。
ダンまち16巻買いたい。
こんなよく分からん詠唱で申し訳ない。大森さんの詠唱文はやっぱ......最高やな!