盾の勇者と精霊の力を持つ者の成り上がり   作:深淵の覇者

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随分と遅くなってしまいました。

最近は公務員試験の勉強が忙しくなかなか執筆が出来ないんです。

暇を見つけたら書いてますのでこれからもよろしくお願いします。


新たな仲間

【尚文side】

ラフタリアに抱きつかれてから何時間くらいたったんだろうか?いつの間にか眠っていたようでもうここには俺達しかいなかった。

 

尚文「んっ。お前は誰だ?」

 

俺が目の前にいる女の子にそう尋ねると

 

??「何を言ってるんですか。ラフタリアですよ。」

 

俺がそう言われて

 

尚文「いや、でもラフタリアはまだ子供のはずじゃ…」

 

そう俺がいうと少し拗ねたようにラフタリアは

 

ラフタリア「全く尚文様はいつまでも私のことを子供扱いするのはやめてください。まあ、亜人は子供の時に急激なレベルアップをすると体も成長するんです。」

 

そう言われてよく見てみると、確かにラフタリアの面影があった。

 

尚文「そうか。そうだ、士道達はどこに?」

 

ラフタリア「士道さんたちは私たちに気を使って先に宿に戻ってくれました。」

 

尚文「そうか、それじゃあ俺達も戻らないとな。」

 

そう言って最後に「信じてくれてありがとう。」と言って先に行くとラフタリアは嬉しそうに尻尾を揺らしながら付いてきた。

 

 

 

 

 

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【尚文side】

しばらく歩くと外に出た。するとラフタリアがいつの間にか作っていたパンをくれたので食べると

 

尚文「…っ。味がする。美味い!」

 

そう、今まで失っていた味覚が戻っていたんだ。

 

ラフタリア「まぁ、城の厨房にあった残り物なんですけどね。」

 

「でも、美味しい。」そう呟いたラフタリアに一瞬俺は、ドキリとして見つめてしまい、それに対してラフタリアから「どうかしましたか?」と言われたことに慌ててなんでもないと取り繕う事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

●●●●●●●●

【尚文side】

士道たちの元へと帰る前にラフタリアが奴隷紋を刻み直したいと言うので来ていたのだが。(ちなみに来る途中でたまたま士道とは会ったので一緒に奴隷商の元へと来ていた。)

 

尚文「なあ、本当に良かったのか?別に奴隷紋なんてもうなくてもいいんだぞ?」

 

俺がそうラフタリアに言うと

 

ラフタリア「いいんです。私が尚文様のものであるという証が欲しかったのです。」

 

尚文「いや、でも……」

 

俺たちが話していると奴隷商が話かけてきた。

 

奴隷商「いや~それにしてもあの奴隷がここまでの上玉になるとは!生かさず殺さずそれが真の奴隷使いと言うものなのですな!いやはや盾の勇者様には脱帽でごさいます。」

 

そう言われて俺は

 

尚文「おい、俺をどういう目で見てんだよアンタは。」

 

奴隷商「いやいや、感嘆しているのですよ!ここまでの上玉なら非処女でも金貨20枚はイケます!」

 

そう言われてラフタリアは顔を赤くしながら

 

ラフタリア「なっ!私は今は尚文様のものです!それに処女です!」

 

そう言うと奴隷商は目を輝かせて

 

奴隷商「なんと!それでは金貨40枚でどうでしょうか!!」

 

なに!?それだとあのLv75の狼男も買えるじゃないか!?そんなことを思ってるとラフタリアが

 

ラフタリア「尚文様!なにか言ってくださいよ!」

 

はっ、として俺は咄嗟に「ラフタリアは俺のものだ。一生一緒にいてもらわなきゃ困る。」なんて言ってしまった。すると

 

ラフタリア「えっ///」

 

驚きつつも凄く顔を赤くしていたのでどうしたのかと思っているとさっき俺が自分で言った発言を思い出すと

 

尚文「あっ。」

 

そう、まるで愛の告白の様だったのだ。それに気づいたはいいが言ってしまったものはどうしようもないので話題を変えることにした。

 

尚文「んんっ。ところであの卵はなんなんだ?」

 

俺がそう奴隷商に聞くと士道も気になっていたらしくこちらへと来た。

 

士道「確かに俺もなんの卵なのか気になってたんだよな。ところでお前らなにかあったのか?」

 

尚文「いや、なんでも。そんなことより卵に付いてだ。」

 

そう改めて聞くと

 

奴隷商「いやぁ~盾の勇者様は実にお目が高い!実はですねこれは卵クジと言いまして私共の表の商売でございます。」

 

尚文「クジか…まさか偽物じゃあないだろうな?」

 

俺がそう怪訝そうに言うと凄い勢いで否定してきた。

 

奴隷商「何をおっしゃいますか!私共は虚言でお客様を騙すのは好きでありますが、売るものを詐称したりは致しません!」

 

その勢いに俺は圧倒されながら

 

尚文「そ、そうか、それでいくらで売ってるんだ?」

 

奴隷商「はい、一つ銀貨100枚でございます。」

 

その金額を聞いて士道は

 

士道「いや、流石に銀貨100枚は高くないか?」

 

奴隷商「いえいえ、確かに少々高いかもしれませんが私共はフィロリアルの成体なら銀貨200枚から、ドラゴンならばもうその倍は出して買取ります。」

 

そう言われると確かにハズレがないなら最悪売ればいいか、と思い一つ買うことにした。

 

尚文「わかった、それじゃあ一つ買おう。」

 

俺がそう言うと士道も続いて

 

士道「あ、じゃあ俺も買うよ。」

 

すると奴隷商はニコニコ顔で

 

奴隷商「毎度ありがとうございます!」

 

合計銀貨200枚払って卵を受け取るとそのまま俺たちは宿へと一旦戻った。

 

 

 

●●●●●●●●

【尚文side】

俺たちは10時くらいに来るように呼ばれていたので報酬の為と思って来ていた。

 

オルトクレイ「ようやく集まったな、宰相。」

 

宰相「はっ。それではこれより勇者様方への波への対処の報奨の授与へといきたいと思います。」

 

オルトクレイ「うむ。それではまず元康殿には波への対処と我が国からのクエストの成功報酬を含めて銀貨4000枚。錬殿には波への対処とクエストの成功報酬を含めて銀貨3800枚。樹殿にも同じく波への対処とクエストの成功報酬を含めて銀貨3800枚。盾には銀貨500枚。」

 

そう言って渡そうとしてくるが

 

オルトクレイ「だが、奴隷紋の解除代と相殺し、今回の援助金は無しとする。」

 

その言葉に士道がキレそうになってるとまさかという所から援護が来た

 

樹「流石にそれは問題では?勇者同士の1対1の勝負に不正を行い、その上奴隷紋でしたっけ。それを解除しその上援助金まで払わないんですか?」

 

錬「確かに、ルール上では明らかに尚文は勝っていた。」

 

そう言われて元康は

 

元康「な、俺は負けていない!」

 

マイン「それは違いますわ、樹様、錬様。一対一の決闘に魔物をマントの下に隠していたのは盾の勇者。ですから父上は采配を見送ったのですわ。」

 

樹「それでも、あなたが魔法を放ったことは反則です。」

 

錬「ああ、最低限報奨金は払うべきだ。」

 

そう言うと王は仕方ないというふうに

 

オルトクレイ「では、盾には規定どうり銀貨500枚を支給する。」

 

そして、次にラフタリアがまだよく分かっていないことについて聞いた

 

ラフタリア「あの、クエストというのは?」

 

オルトクレイ「この国の問題を勇者殿に解決してもらっているのだ。」

 

そんな話は聞いてないなと思ってると

 

ラフタリア「なぜ尚文様は受けてないのですか?」

 

ラフタリアがそう聞くと王は蔑むような目を向けながら

 

オルトクレイ「盾になにが出来るというのだ?」

 

王がそう言うと周りも失笑しているのが分かる。

やばい、俺もキレそう。

そうしているとラフタリアも、手を握りしめていた。

 

オルトクレイ「援助金を貰えるだけ有難く思え。」

 

そう言うと3勇者からも

 

元康「ま、全然活躍しなかったもんな」

 

樹「まあそれに関してはそうですね。波では見掛けませんでしたが何をしていたのですか?」

 

錬「足手まといになるなんて勇者の風上に置けない奴だ」

 

流石にこの言葉にはイラッときたので言い返した

 

尚文「民間人を見殺しにしてボスだけと戦っていれば、そりゃあ大活躍だろうさ。勇者様。」

 

元康「ハッ! そんなのは騎士団に任せておけば良いんだよ。」

 

尚文「その騎士団がノロマだから問題なんだろ。あのままだったら何人の死人が出たことやら……ボスにしか目が行っていない奴にはそれが分からなかったんだな。」

 

元康、錬、樹が騎士団の団長の方を向くと団長の奴は忌々しそうに頷いていた。

 

オルトクレイ「だが、勇者に波の根源を対処してもらわねば被害が増大するのも事実、うぬぼれるな!」

 

王がそう言った瞬間物凄いプレッシャーが放たれた。

 

士道「ふざけるなよ、このクズ王が。」

 

そう言われて王は「なっ。」というが士道の圧倒的なプレッシャーに負けて何も言えていなかった。

 

士道「守るべき民も守れていない上にただ単に椅子に腰掛けているだけの奴がそんなことを言ってんじゃねぇよ!お前らの騎士団の判断力が甘いから尚文が守ったんじゃねえか!いいか!それとなぁ、騎士団の連中は波の際に必要な勇者を殺そうとしたんだぞ!」

 

士道がそういうと錬、樹、元康は揃って騎士団長を見た。

 

錬「おい、それは本当なのか?」

 

錬の問に俺がああ、と頷くと

 

樹「はぁ、まさか波の最中に、そんなことがあったとは。王よこれはどういうことですか?」

 

樹が王にそう聞くと

 

オルトクレイ「そんなことはありえない!錬殿、樹殿、あなた方は罪人の仲間の言葉を信じるのか?」

 

王は話を逸らそうとするがそれに乗せられたのは元康だけだった。

 

元康「た、確かに!王様たちがそんなことをしてもなんの得にもならないじゃないか!」

 

元康がそう言うと

 

錬「今は罪人がどうのという話をしているんじゃない。話を逸らすな。それに元康。これが本当なら俺達も危ないのかもしれないぞ?」

 

樹「そうですね。士道さんがそんなつまらない嘘をつくとは思えませんし。これは早急に真実を知る必要がありそうですね。」

 

そう言うと樹と錬は騎士団長に

 

樹・錬「これはどういうことだ(ですか)?」

 

騎士団長「それは………そう!盾の勇者がいるなんて思わなかったのです!」

 

士道「あ?お前あの時『なんだ、生きていたのか頑丈な奴め』って言ったよな?」

 

士道がそう言うと騎士団長は顔面蒼白になった。そして、士道はおもむろに虚空へと手を伸ばすと

 

士道「囁告篇帙。」

 

そう呟くと本が出てきてそれを読み始めた。周りは唖然としているが士道は気づいてはいないようだ。そして、30秒ほど経つと

 

士道「なるほどな、そういうことか。」

 

尚文「どういう事だ?」

 

俺が訳が分からずにそう聞くと士道は

 

士道「ああ、騎士団長のやったことだが恐らく独断ではないだろうと思ってな。俺の《天使》で調べたんだ。そしたら面白いことが分かったんだ。」

 

その言葉に面白いこと?と返すと

 

士道「ああ、実は騎士団長に命令したのはマイン・スフィア、ようはマルティ・メルロマルク、第1王女だったんだ。」

 

そう士道が言った瞬間元康が

 

元康「なっ!そんなのデタラメだ!それにマインがやったって言う証拠がないじゃないか!?」

 

その言葉に

 

士道「ああ、確かにな。だが俺のこの《天使》は知りたい情報を過去のことなら正確に教えてくれる能力を持っていてな、俺に対して全ての嘘は意味をなさない。」

 

俺がそう言うとその場はしんと静まり返った。誰もが士道の言っていることが理解出来ないでいるのだ。

だがその静寂は破られた…最悪の形で

 

マルティ「デタラメよ!そんな知りたいことがなんでも知れるなんて物があるわけないわ!それに、もしそれが本当だとしたら国の機密を他国に流されたら不味いでしょう!だからパパ、早くこの男を牢獄に捕らえるべきよ!」

 

マルティがそう言うと王はさっき士道が言ったことなどもう忘れたと言わんばかりの態度で

 

オルトクレイ「直ぐにそのものを捕らえよ!そして、盾以外の仲間は殺しても構わん、無力化せよ!」

 

そう言うと兵士たちは士道の事を囲むと捕まえるタイミングを待った。

 

マルティ「元康様ァ、どうかそのお力を貸してください!私のためこの国のためあの危険人物を捕まえる為に協力をしてください

!」

 

元康「ああ、もちろんだ!」

 

その言葉に樹と錬は反対した。

 

錬「まて、元康マルティ王女の件がまだ終わっていない。」

 

樹「ええ、確かに証拠は今のところありませんが、そのままにしておくのは僕たちは危険ですから。あなたと違って。」

 

その言葉にどういうことだと元康が聞くと

 

錬「第一王女に気に入られてるお前は何もされる心配がないだろうが俺たちは違う、もしも今回の件が本当なら俺たちのことも邪魔だと思ったら殺すために行動を起こす可能性がある。」

 

樹「ええ、ですからこの件は尚文さんのためだけではなく僕達自身のためにも真実を知らなければいけないのです。」

 

そうやって3勇者が言い合っている間にも事態は悪化していった。

 

士道「おい、お前ら俺たちのことを殺そうとするだけじゃなく折紙たちにまで危害を加えようとするのか?」

 

士道がそう尋ねると王は

 

オルトクレイ「当たり前だ私はこの国の王だ。ならば危険な者を野放しには出来んだろう?」

 

士道はその言葉にそうかと一言呟くと濃密な殺気を放った。

 

3勇者「…!」

 

オルトクレイ「早く捕らえよ!」

 

その言葉を皮切りに士道のところに兵士が殺到した……が飛んだ首は兜を被っていた。

 

士道「いいか、前にも言ったがそれでも足りないならその身に思い知らせてやる。本当の恐怖というものを!《鏖殺公(サンダルフォン)》《絶滅天使(メタトロン)》《刻々帝(ザフキエル)》」

 

士道が己の中に封印してきた力を解き放つと嵐のような風が吹き荒れた。そして気づいた瞬間には兵士10人が士道の手によって絶命した。

 

士道「いいか、これは警告だこれ以上俺たちに危害を加えようとするならば次はこの国が滅ぶと思え。」

 

そう言うと士道は折紙と七罪を連れて王の間から出ていった。

 

そして、尚文もその後を追って出ていった。

 

その後の王の間には沈黙と血が流れていた。

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