盾の勇者と少女の出会い
尚文「さて、俺はとりあえず回復系の薬を買うか。」
そんな風に思っていると
??「盾の勇者様ですね?どうでしょう、人手を欲してはいませんか?」
急に路地裏から出てきた紳士のような男に多少驚きながらも
尚文「人手なら間に合っている。」
そう俺は言ってさっさと行こうとすると
??「ふふ、あなたの目は誰も信じられないというような色をしていますねぇ。」
尚文「当たり前だ。それに俺にはこれ以上仲間なんていらない。」
そういうと男は
??「違いますよ。私が提供するものは仲間なんて面倒くさいものではありません。私が提供するものは奴隷です。奴隷は仲間と違い決して主人を裏切りません。」
それに、といい
奴隷商「奴隷には種類があります。」
種類?と俺が聞き返すと
奴隷商「ええ、戦闘用、愛玩用など様々な種類の奴隷がいます。」
尚文「そうか。」
俺が素っ気なくそういうと奴隷商の男は、奴隷に興味がおありならばご一緒に来てください、と言って先に進んで行ったので、少し奴隷にも興味があったのでついて行った。
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少しするとサーカス小屋のようなテントが見えてきた。
そして、そのまま中に入っていったので俺も続いて入るとそこには、無数の檻があった。
尚文「それで、俺にどんなものを提供してくれるんだ?」
そう俺が言うと
奴隷商「はい、貴方様が欲しているのは戦闘用の奴隷でしょう?であればこちらなんかはどうでしょうか?」
そういうと奴隷商は、明らかにレベルが俺よりも高く、値段が高そうなのを指してきた。
尚文「おい、こいつはいくらだ?」
奴隷商「そうですな、これだとざっと金貨15枚といった所でしょうか。」
尚文「ふん、最初から俺が買えないのを分かっていて紹介したな?」
俺がそう言って責めると奴隷商は全く悪びれもせずに
奴隷商「ええ、あなたには目を養って貰わなければこちらも困りますので。」
そういうと、どんな奴隷がいいかと聞かれたので
尚文「安くて言うことを聞くやつがいい。」
そういうと
奴隷商「そうすると、亜人ですな。しかし、そうなると戦闘には向かなくなりますが。」
尚文「弱いなら育てればいい。」
俺が即答すると
奴隷商「これはしてやられましたな。」
といい笑った。そして、3つの檻の前に来ると
奴隷商「これがお客様に提供出来る最低ラインの奴隷です。左から「お前、顔を上げろ。」え?」
俺が奴隷商の話を遮りそう奴隷に言うとゆっくりと顔を上げた。その顔にはまるで生気がなく、具合も悪そうだった。
だが
尚文「お前にする。おい、こいつはいくらだ?」
そう聞くと奴隷商は
奴隷商「そのラクーン種は銀貨30枚です。」
奴隷商がそういうと銀貨31枚の入った袋を渡した。
奴隷商「1枚多いようですが?」
奴隷商はそう言ってきたが、どうせ搾り取るつもりだったんだろう?というと、なにやら満足顔で、よくお分かりで、と言ってきたので、後は奴隷商から奴隷紋についての説明や同行者設定と言うものについて説明を受けた。そのあと俺は回復ポーションの売っている店へ行き、そのまま士道たちの元へ帰った。
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尚文が奴隷を買ってから帰ると出迎えてきた士道にその子は誰だと聞かれたので奴隷だ、と答えると
士道「お前は何をしてるんだ!」
そういきなり士道が激怒したのでなぜそんなに怒ってる?と聞くと
士道「いいか、100歩譲って奴隷を買ってきたことは目を瞑ろう。だが!せめてちゃんとした服ぐらい買ってやれよ!」
可愛いそうだとは思わないのか?と言われて
尚文「うっ、確かにそうだな。そこまで考えてなかった。」
士道「はぁ、とにかく今はとりあえず贋造魔女で服を作っといてやるけどちゃんと明日買いに行くからな。」
そう言ってから士道は贋造魔女を使って可愛らしい服を少女に纏わせる(その瞬間多少怯えていたが)。
士道「とりあえずはこんなもんだろ。」
尚文「なあ士道、なんで女物の服にこんなに詳しいんだ?」
そう聞くと士道はそれは聞かないでくれ、と辛そうに言ってきたので深追いをしないでおこうとしたのだが折紙が
折紙「士織も悪くない。」
そう言ったので一瞬なんの事か分からなかったがもしやと思い聞いてみた。
尚文「なぁ、お前もしかして女装したことあんの?」
そういうと、
士道「いや、あれは、その…」
となんかかなり凄いこと言い出したからもうよくわからん。
まぁでも明日も早いし今日は寝るか……