BanG Dream! S.S. - 少女たちとの生活 -   作:津梨つな

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2020/06/11 完結解説其の九「可能性」

 

 

「と言う訳で。」

 

「うん!」

 

「今回は戸山(とやま)香澄(かすみ)さんにお越し頂きました。」

 

「うん!」

 

「うん?」

 

「なに?」

 

「軽く自己紹介、いい?」

 

「わかった!……戸山香澄ですっ!緊張してますっ!おわり!」

 

「………。」

 

「したよ。」

 

「あはい。…こりゃまた新しいパターンだな…。」

 

「ね、津梨さん?」

 

「なんです?」

 

「有咲は、いつ入って来るの??」

 

「ええと、できればそれに触れないでいただきた――」

 

「沙綾も来るんだよね!」

 

「あぁぁあぁ…」

 

「あれれ?でも今私一人で…わかった!これってリハーサル!リハーサルだ!」

 

「………後で上手い事リアクション取ってくださいね?」

 

「りあく…しょん?って?」

 

 

 

**

 

 

 

「はい!つーわけで初めて行くぞこん畜生。」

 

「いぇーい!!」

 

「ゲストは冒頭でも紹介した通り香澄ちゃん。…そして、アシスタントに有咲ちゃんと沙綾ちゃんがきてまーす。」

 

「しってまーす!」

 

「…………。」

 

「あ、あはは…ごめんなさい…。香澄って、段取りとかはちょっと…ね。」

 

「うん…身をもって知ったよ…。大変だね、Poppin'Partyって。」

 

「……。」ジィー

 

「で、どうして有咲はそんなおっかない顔でガン見してんの?」

 

「私の時よりデレデレしてない?」

 

「してないけど…?」

 

「ほー。」

 

「あのさ、このシリーズって基本台詞しかないからさ、無駄話する人が増えるとすっごい読みにくいの。」

 

「津梨さん?…メタはやめましょうって、この前視聴者から言われてなかったです?」

 

「ああそうだった!ごめんよ沙綾ママ。」

 

「…香澄、ほら次、香澄の台詞だよ。」

 

「あほんとだ!…ええと…「戸山香澄、可能性未知数説」は、私戸山香澄をメインヒロインとした一話完結シリーズです。」

 

「はい、よく読めました。」

 

「えへへー、ありがとーさーや。」

 

「沙綾ママ…また母性に磨きを…?」

 

「いい加減にしないと張っ倒しますよ?」ニッコリ

 

「ひ……えー、このシリーズは他作品と違って、毎話設定や世界観が異なる作品にしてみたよ。」

 

「…一応、私っぽいのが出てる回もあったな。」

 

「あ!あの有咲好き!かわいいありしゃ~」

 

「だー!もう、くっ付くなよ!」

 

「おぉ、眼福眼福…。」

 

「それにしても、よくあれだけ思いつきますね?」

 

「んー。当時は香澄推しなところもあったからね。キャラとしての万能感に着目して、色んなポジションに置いてみる…っていう実験的な試みでもあったのさ。」

 

「へぇー。」

 

「あーりしゃー!」

 

「やめろぉ!!」

 

「そこの二人ー、本筋に絡まないならもうちょっと静かにしてねー。」

 

「あははは…すみません、ウチの元気担当が。」

 

「Poppin'Partyって実質元気担当しかいないんじゃ?」

 

「そんなこと無いですよー。…ほら、例えば私なんかは…」

 

「ああ、ママ担当。」

 

「…ホント、懲りないですよね?」

 

「や、今のは誘導尋問だろォ!?」

 

「はいはい、とっとと作品紹介しちゃいましょ?…あ、そうだ、いつもはゲストに気に入ってる回を訊くじゃないですか?」

 

「はい…。」

 

「逆に、津梨さん自身のオススメ回とかは無いんですか?」

 

「あー……そうだな。」

 

「なかったら別にいいんですけど…興味ないし。」

 

「…ああ、妹の回とか。」

 

「出た妹…へ、へぇー!」

 

「妹って言う事よりも、過去のトラウマが生々しく描けていたかなっていうのがね。ほら、俺自身トラウマ塗れだし。」

 

「あー。」

 

「当の香澄ちゃんが実際はどんな子かって言われるとてんでわからないけど…雰囲気的にはうまく行ったんじゃないかなぁ。」

 

「私、娘編とか好きですよ。」

 

「ああ、プロポーズの。」

 

「ウチのお父さんもあんな感じだったから…何となく、わかるなぁーって。」

 

「沙綾ちゃんも経験あるんだ?」

 

「ええ、まあ。小学生くらいの事ですけど。」

 

「私、アレが好き!有咲のやつ!」

 

「唐突におかえり。あとそれはさっき聞いたよ。」

 

「ありゃ??…ねね、津梨さん。」

 

「あん?」

 

「他のシリーズ通してもそうだけど、私が出てくるお話が少ないのは何で??」

 

「う…。」

 

「有咲とかさーやはよく見かけるけど、私全然出てこないの。…何で??」

 

「ええっと…だね…。」

 

「苦手なんだろ?香澄のキャラ掴むの。」

 

「う!!」

 

「つか前にそう言ってたじゃんか。」

 

「……ま、まぁ、そのとおりなんだけどさ…。」

 

「えぇー。」

 

「香澄ってさ、すっごい好きなんだけど、全く上手に書ける気がしないんだよね。」

 

「私そんなに難しくないよー…」

 

「それにほら、俺の書く作品って闇っぽいのが多いじゃん?」

 

「うん。みんなこわい。」

 

「香澄の明るさがどうにもマッチしなくて…病ませられないっていうのかな。それもあると思う。」

 

「ま、香澄を変に書いたら私が黙っちゃいねーけどな?」

 

「ほら!こういう人も結構いるからさぁ!迂闊に弄れないんだよ…。」

 

「二次創作の宿命ってやつですねー。」

 

「じゃあじゃあ、暗くならない話で、私も出られそうなの書いてください!」

 

「えー…。」

 

「何なら、主役でもー…なんちってー。えへへ。」

 

「んー…。」

 

「おら、良いからとっとと書くんだよ。」

 

「有咲さん!?」

 

「香澄メインでおもしれーの書け。な?」

 

「ちょ、ちょちょ、足ガッツリ踏んでるけど!?」

 

「香澄の頼み…聞けねーってことはないよな??」

 

「わかった!分かったから踏まないで!ちょまま!!」

 

「あははは、このシリーズは津梨さんが酷い目に遭う話なんだねぇ。それじゃあ香澄、そろそろ締めよっか。」

 

「うん!えっと、ゲストは戸山香澄と、」

 

「山吹沙綾と鬼の市ヶ谷有咲でした!」

 

「そのうち私がメインでお話書いてもらえるみたいだから、楽しみにしててください!」

 

「あぁぁああ!!また全部美味しいとこ持ってく!!」

 

「うっせぇ!香澄メインなんだから香澄の可愛さ前面に持ってって正解だろ、津梨さんよー!?ああん!?」

 

「ちょ、ちょままぁ!!」

 

 

 

 




さすが市ヶ谷だ!馬力が違うぜぇ!




<今回の設定>

津梨:性癖がふんだんに漏れ出たシリーズでした。
   どれかは刺さってくれると嬉しいです。

香澄:手に負えない。

沙綾:したたかすぎる。

有咲:暴力の化身。

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