BanG Dream! S.S. - 少女たちとの生活 -   作:津梨つな

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2020/07/24 完結解説其の十「若さと青春の破綻」

 

 

「あー………。」

 

「…………。」

 

「もうすっかりマンネリだよなぁこれ。なぁ?美咲(みさき)っち?」

 

「…………。」

 

「んだよシカトかよぉ。……はぁぁぁぁ…だりぃ…。」

 

「……津梨さん?……カメラ、回ってるよ?」

 

「…………。」

 

「もう大分経つけど。」

 

「…………どうしてもっと早く言ってくれないのかね?」

 

「……アドリブかと思って…。」

 

「マジで言ってんの?」

 

「あー、その。……こいつヤバいなって、正直思ったかな。」

 

「…………え、何?TAKE2ある?……ない?あ、やっぱり?」

 

「えぇ…このまま行くの…?」

 

「ほうほう、オープニング飛ばして……ああ成程成程。理解したようん。……ってことで美咲っち、コレ。」

 

「あはい。…………うわぁ。」

 

「はよはよ。」

 

「…………こ、ココマデ ゼンブ、ダイホンダヨー。」

 

「もっと上手くやれんのか…?」

 

「くっ…この…ッ!」

 

 

 

**

 

 

 

「はい、じゃあ今日のゲストは奥沢(おくさわ)美咲さんでーす。」

 

「…………。」

 

「ほら何してんの、本編の紹介して。」

 

「津梨さん、絶対あたしのこと嫌いでしょ?」

 

「何故。」

 

「なんかもう色々…雑。」

 

「……さて、紹介入ろ、ね。」

 

「そういうとこ……もういいや、花音さんの時とは随分違うね。」

 

「のんちゃんは露骨に可愛いじゃん。」

 

「……すみませんね、可愛くなくて。」

 

「違うんだよなぁ。」

 

「訳わかんないし。」

 

「いいからはよ、紹介しないと皆この辺で見るのやめちゃうよ?」

 

「…………はあ。「奥沢さんは掴めない」は私をメインヒロインにしたお話で、テーマは"陰キャを追い詰めるとどうなるか"です。」

 

「うむ、ありがとう。」

 

「……そんなテーマでしたっけ。」

 

「ええっと……実は最初はさ、不思議で独特な雰囲気の美少女と引くレベルで孤立してるどうしようもない陰キャの化学反応的なのを目指しててね。」

 

「うん。」

 

「ただ、ハメ作家の知り合いの一人がさぁ、ヤンデレとかそういうのが好きで……」

 

「あー…影響されちゃった、的な?」

 

「うん…お恥ずかしながら。」

 

「だから急にこころが出てきたんだ。」

 

「そゆこと。勿論、本物のこころちゃんがあんなだとは思ってないよ?」

 

「……そですね。」

 

「それにほら、美咲っちと組ませるならやっぱこころちゃんかなって。」

 

「安直…。」

 

「正直、書き始めた頃はそれほど設定とか把握してなくてさぁ…。」

 

「好きですねぇ、見切り発車が。」

 

「……美咲っちも俺の事嫌いだろ?」

 

「何故?」

 

「雰囲気?というか?全体的に興味なさげな感じが…。」

 

「まぁ、興味はないかな。呼ばれたから来ただけだし。」

 

「………。」

 

「そういえば、はぐみから聞きましたよ。あたしの事、お気に入りなんですって?」

 

「あの子の口の軽さはヘリウムガス並みだな…。」

 

「にしては、今日一日扱いが雑過ぎるけど。」

 

「さっきから気にするけど、別に嫌いとかじゃないんだよ?」

 

「じゃあやっぱ、好きなんだ?」

 

「うぉぉ……!!そのさ、顔に掛かってる髪を片手で搔き上げて耳に掛ける動作さ、ズルいよな。」

 

「はぁ?何フェチ?」

 

「甘さと辛辣さが交互に来る…!スウィートボンバー奥沢と名付けよう。」

 

「名付けんな。……結局どう思ってるの?あたしのことは。」

 

「ううむ…少し前はかなり好きキャラだったなぁ。」

 

「……今は?」

 

「実際喋ってみて言葉の攻撃力というか貫通力というか…ひしひしと感じてるよ。」

 

「嫌い?」

 

「……大好き…ではない、ってくらい。」

 

「ふーん。」

 

「何さ。」

 

「物語の最後の方さ、主人公くんはあたし達を好きすぎて()()なっちゃったわけじゃん?」

 

「ん。」

 

「津梨さんもそうなのかなーって、思ってたんだけど。……それは無さそうだね。」

 

「ああ。俺、痛いの嫌だし。血ぃ見るのも嫌いだし。」

 

「ヘタレ…。」

 

「うるせい。」

 

「そっか。…ま、あたしもまだ、誰かを愛したり愛されたりって経験無いしね。実際その時が来たら~なんて、わかんないんだけど。」

 

「うん?」

 

「でも、気持ちが重くなっちゃうくらい何かを好きになるって、凄いことだよね。ちょっと……羨ましいかな。」

 

「羨ましいとは…また斬新な感想だな。」

 

「いやさ、津梨さんもそうかもだけどさ。…大人になるにつれて、感情とか意見とか、出しにくくなるじゃん?」

 

「まあ。」

 

「好きな気持ちも抑え込まなきゃいけなかったり、我儘なんて以ての外で、考える前に動く事すら罪悪感感じちゃったり。……何ていうのかな、そういうのも含めて、若さって事なんだと思うな。」

 

「……え何、君歳上だっけ?」

 

「ははっ、何言ってんの。……ハロハピに居るとね。眩しいんだ、こころやはぐみみたいな、真っ直ぐさが。」

 

「…………。」

 

「それと似たような気持ちに、なったかな。これ読んだとき。」

 

「そういうさぁ……妙に大人なところ?そう言うところが、俺を惹き付けるんだよなぁ。」

 

「うわぁ……キモい。」

 

「あ、実際に言うんだそれ。」

 

「はぐみに教えてもらったんだ。「みーくんのモノマネ、教えてあげるね!」って。」

 

「本人に……!?…相変わらず何でもありだなあの子。」

 

「ふふっ、かわいいもんでしょ。同い年だけど。」

 

「まあ……。」

 

「脱線しちゃったね。……次回は誰だったっけ。」

 

「ええと……げぇ。」

 

「どしたの。」

 

「次回から氷川(ひかわ)さんゾーンに入るんだよ。ほら、アレって分岐のせいで似たようなのが続くから…。」

 

「いいじゃん。好きなんでしょ?紗夜(さよ)先輩も。」

 

「否定はしないけどさぁ……あのシリーズ、性癖漏れに漏れてるから言及しにくいんだよなぁ…。」

 

「津梨さんってさ。」

 

「なに。」

 

「……本当、そういうところ救えないよね。マジキモい。」

 

「グアァッ、言って良い事と悪いことがあるぞ…?」

 

「いいことでしょ。……さて、そんじゃ今回はこのくらいでーす。」

 

「あぁもう、締めは俺やるから!」

 

「いいっていいって、勝手に傷ついて落ち込んでなよ。……次回は氷川…まぁ、どっちかが来るんじゃないですかね。」

 

「曖昧!」

 

「それじゃ、あたし編もよければ読んでみてください。ぐっばーい。」

 

「あぁ!またダメージだけ受けて終わるのかぁ!!」

 

「騒がしいですけど、さっきからずっと映ってませんからね、津梨さん。」

 

「裏切ったなスタッフ陣…。」

 

 

 

 




ついに十シリーズ目。まだ半分も終わってないとかマジかよ。




<今回の設定>

津梨:グロッキー気味。癒しを早くさ。
   割と影響受けやすい方なんですよねぇ。

美咲:ハロハピで揉まれるとみんなこうなっちゃうと思うの。
   嫌いじゃないです。けど不思議と大好きにはならない。本当不思議。
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