BanG Dream! S.S. - 少女たちとの生活 - 作:津梨つな
「おはようございます。」
「……おう、おはよ。」
「…何ですその顔は、また夜更かしですか?」
「あぁいや、まぁちょっとな。…つかお前、もう迎えに来ないんじゃなかったのか?」
「…っ。…ちょ、ちょっと気になって。」
月曜の朝から風紀委員と一緒に登校することになろうとは。以前の俺にとっては当たり前の光景であったが、美咲と付き合いだしてからはぱたりと止んだ日常の一つだった。
というのも、紗夜の方から「彼女さんに悪いので私から訪ねるのは終わりにしようかと思います」とか何とか言ってたんだが。
お陰ですっかりマイペースになり果てた時間に玄関を出ちゃったぜ。一緒に行っていた頃よりも二十分程遅く、その間紗夜を待たせていたかと思うと少し居心地が悪い。
「つか来たんなら上がって来いよ。お袋も会いたがってんぞ。」
「…いえ、私にそんな資格はありませんから。」
「ふーん。」
「随分、ギリギリに登校しているんですね。」
「特に不都合無いしな。」
「そうですか。」
会話はそこで終了。この時間という事もあって、二人やや早歩き気味で学校を目指す。ちらちらと腕時計を見やる彼女の横顔をぼんやり眺めながら、一体何がそんなに気になってわざわざ訪ねて来たのか、その疑問が残ったままであることに気付く。
…が、時間も時間だったしそのまま無言で歩くことにする。
靡く薄い青緑の髪、真っ直ぐ前を見据えたキツ目の目付き、張りのある柔らかそうな唇。何一つ変わっていない紗夜の姿ではあるが、
「……何です、ジロジロ見て。」
「…………髪、伸びたな。」
「ええ。…誰かさんが、「日菜と見分けがつかない」なんて言うから。」
「いつの話してんだ…それでも短くし続けたのは紗夜だろうに。」
「…失恋を経験すると、オンナノコは髪を切るものだと聞いたんです。」
「ほう…紗夜に女の子を語るとは。」
だがその話を聞いて何故伸ばす。
「私は貴方に揶揄われる要素を切り捨てたんです。そうすれば、もう
「…紗夜、俺は」
「ふむ、この時間だと間に合いそうですね。それでは私は職員室へ寄らなければならないので。」
「………おう。」
失恋、ね。
**
「○○さん、元気ないね。」
「………。」
「おーい○○さーん。…お弁当、取っちゃうよ?」
「……………。」
「………えいっ。」
むぐ。くちのなかになにかをほうりこまれたぞ。
暫し正体を掴もうと必死に咀嚼する……むにむにと独特の食感ながら噛み切れない、これは一体…
「い、いたいいたいっ!ちょっと、食べ物じゃないってば!」
「…んぁ。」
悲痛な声に正面を向けば見慣れた後輩の顔が。
あぁそうか、すっかりお馴染みとなった昼食風景の最中に考え事を…
「……んぇっ。人の口の中で何やってんだ。」
口に放り込まれたのは彼女の人差し指。何つーモン食わせんだ。
「だって…○○さんずっとぼーっとしちゃってさ。あたし一人でご飯食べてるみたいだったから。」
「あぁそれは…すまん。」
「お弁当、食べないとお昼休み終わっちゃうよ?」
「おう、食べるとも。」
弁当の蓋を開けることも無く考え込んでいたらしい俺は、視界の端で美咲が人差し指を咥え込むのを見つつ食事を始める。…強く噛み過ぎたかな。
「いひゃい…。」
「ミサ、見せてみ。指。」
「えー、らいひょうふれふぅ。」
「傷になってたら消毒せにゃならんだろうが…ほれ、はよ。」
「むー…。」
渋々といった様子で件の指を差し出したので見てみれば…指の腹、少し横の辺りに玉のような血が浮かび上がっていた。
確かに犬歯の辺りで強く噛んだ気がしたと思えば、これか。
「あー……すまんかったな、ぼーっとしてたとは言え。」
「んーん。あたしが馬鹿なことしちゃっただけだから。」
「………………うっし。絆創膏、キツ過ぎないか?」
「ん、ありがと。○○さん。」
可愛らしくデフォルメされた犬と骨がデザインされた絆創膏。通常の地味なデザインの物の方がよっぱど役目を果たせそうだが、たまたま財布にはこれが何枚か入っていた。
そういや前に紗夜から貰ったのがこれだっけ。真剣に怒られた後に渡されたもんだから、ギャップから吹き出しそうになったんだよな。
…
「元カノさんのこと、考えてた?」
「……ぇ?」
「ずっと悩んでるみたいだったし、あたしと一緒に居てもあたしじゃない物を見てるような気がしてね。」
「…………そんなこたぁないさ。」
「ふーん。」
弁当は毎日美咲が作ってきてくれている。二人分も作るとなれば面倒だろうと、何度も購買やら学食に誘ってはいるのだが断固として作ることを辞めない。そんなに料理の腕に自信があるのかとは思うが、本人がそれで満足ならいいのかもしれんが…。
「今日も旨いな。」
「ほんと?」
「あぁ…実家でも料理してたのか?」
「手伝い程度だけどね。…ほら、あたし弟も妹も居るから、お母さん一人じゃしんどくって。」
良く出来た娘である。…そういえば下の弟妹がいるって前にも聞いたな。道理で面倒見がいい訳だ。
考えてみりゃ、炊事洗濯バッチこいで趣味は裁縫と羊毛フェルト…こんな絵に描いたような家庭的な女子そうはいないだろう。おまけに母親の苦労を知り弟妹の事を案じ…俺が黒だとしたら彼女は虹。豊か過ぎるものを持っているんだ、彼女は。…黒?
「あっ。」
「???」
「思い出したぞ……。」
「何を。」
「ミサ、お前隠し事は無いって言ってたよな?」
「うん。なーんにもないよ。」
こんなタイミングで思い出さなくてもいいのに。ただもう思い出してしまったものはしょうがない、紗夜にも言われたようにここは、一発訊いてやらんと気が済まないんだ。
言うぞ……!!
「俺さ、見ちゃったんだよ。」
「見ちゃった…?」
「ミサと黒服の連中が一緒に居るところ。」
「………ッ!!」
美咲の顔が強張る。…その表情を見て、心底遣る瀬無い気持ちになってしまったのもまた事実。やはり彼女は俺に隠し事をしていたんだ。それも何か、重大な。
「なぁ……ありゃ一体何なんだ?街中でおいそれと見かけるものじゃなかったんだが…」
「な、何かの見間違い…じゃない?あたしがそんな、そんな人達と繋がりある訳ないじゃん。…ね?」
「いや、確かに見たぞ。ミサがいつも被ってるキャップも同じだったし、お前がバイトで向かう事務所のすぐ近くだった。…なぁ隠さないで話せよ。」
「……………誰にも、言わない?」
「あぁ。」
少しの間を置いて顔を真っ赤にして話し出す。
「…………えっと、さ。…あ、あたしって、どんな印象?」
「印象…か。真面目そうで、面倒見が良くて、家庭的で。物静かだし、可愛らしい感じの―」
「あぁいや、えと、そのありがとう?っじゃないっ!恥ずかしいから、もういいや…。」
「??」
「……あたしがさ…でぃ、DJやってる…って言ったら、信じる…?」
「でぃーじぇー…?」
何だろうこの聞き慣れない言葉は。…いや、知ってるんだよDJは。ただ美咲の口から聞ける言葉とは思って居なくて。
カレー食ってたら飲み物にココア出されたような気分。違和感が凄い。
「……うん。」
「その、DJと黒服の人は何の関係があるんだ?」
「…えと……どこから話したもんかな…。」
一生懸命に言葉を探す。こんなに取り乱している美咲を見るのはそういえば初めてのことかもしれない。
食い終わった弁当をまた包み直し鞄へ…ついでに近くの自動販売機で二人分のコーヒーを買って帰ると、漸く言葉が纏まったらしい美咲が待っていた。
「微糖でいいんだよな?」
「あ…ありがと。いくらだっけ?」
「いいっての、端数みたいなもんだ。…で?」
「うん……あたし、今バンドやってる。」
「ばんど…?」
美咲曰く。
同じ学年の
ところが弦巻っていう奴はかなりの金持ちの娘らしく、文字通りぶっ飛んだ発想力と好奇心のままに突き進む行動力を持った天真爛漫なガキだそうで、着ぐるみを着ていない美咲は"特に懐かれている友人兼保護者"として弦巻家に気に入られているんだとか。
俺が見てしまったのは、次のライブの構想を練る為に街へ繰り出したはいいものの八百屋の屋根に上ったところを最後に見失ってしまった弦巻を探しているシーンだったらしい。なんだそのハチャメチャな展開は。
「…話は分かった。が、どうしてそれを隠してたんだよ。」
「………嫌われるかと思って。」
「あん?」
「こころ…弦巻こころって、知らないの?この学校の名物みたいなものらしいんだけど。」
「しらねえ。ミサと同学年ってことは下級生だろ?」
「うわぁ…学校の噂とか気にしないタイプなんだっけ。」
「気にしても仕方ねえしな。」
ぶっ飛び方は俺の想像を遥かに超えるものであったらしい。ただ金持ちだから有名…ってわけじゃあなさそうだ。
何でも、異次元だの異空間だの、定義レベルで常軌を逸した奴らしい。
「そっか……○○さんには、話しておけばよかったね。」
「ほんとだよ。」
「……怒ってる?」
「今は別に。いーじゃんDJ、格好良くて。」
俺には音楽とかそういった才能は無いからな。純粋に凄いと思うし羨ましいよ。
…まぁ、着ぐるみが気に入られてDJをやる羽目になっている意味は敢えて追求しないが。
「そ、そうかな…!…うん、でも、○○さんが話聞いてくれる人でよかった。…好きだよ。」
「俺も気になってることだったからな…。にしてもお前もバンドか。」
「…も?とは?」
「あぁいや……俺の――」
紗夜の事を話題に出そうと思ったが、「俺の」何といえばいいだろうか。いや別段気にすることでもないような気もするが、仮にも相手は恋人だ。
勇気を出して秘密を話してくれた手前、余計な事は言いたくない。少し迷った末に俺が選んだワードは…
「――知り合いの、人、がバンドやっててさ。…まぁこんな話はいいか、どうでも。」
結局しどろもどろになってしまった。下手に考える前に言ってしまえばよかったと後悔するも後の祭り。
先程まで明るさを取り戻したかのように思われた美咲の表情は、怪訝そうな疑いの色を見せていた。
「……その人って、元カノさん?」
「………ええとだな。…まぁいいじゃないか、ほらもう昼休みも終わるし、教室まで帰りんさい。」
「………………うん、じゃあね。」
ロープ際、ゴングに救われたって感じだ。
**
「…あら?珍しいですね。待っていたのですか。」
「んだよ、待ってちゃ悪いか?」
夕日に染まる廊下、クラスメイトに教えてもらい辿り着いた生徒会室の扉から出てくる幼馴染。意外そうな顔には鉄面皮と言えど流石に疲れが浮かんで見える。
気恥ずかしさから捻くれた返事をしてしまったが、素直に待ってたと言うのも俺らしくないと思ったのだ。
「ふふっ、また彼女さんの相談ですか?」
「何がおかしいんだよ…」
「いえ、付き合っている時は迎えに来たことなんかなかったのに…因果な物だと思いましてね。」
「馬鹿言え、恥ずかしいんだよ待つってのは。」
確かに言われてみたら、あの頃はこんな風に紗夜を待ったりだとか、そもそも公の場で紗夜とコミュニケーションを取った覚えすらなかった。
思えばそれも終末に向かう要因の一つであったと思うが…まだ子供だったと言うべきか、あまり余裕がなかったのだ。お互いに。
「もう少しだけ待ってくれますか?頼まれた鍵だけ返さなくてはいけないので。先に校門へ行っていても」
「や、それくらい付いて行くさ。」
「………そんなに私と居たいのですか?」
「……かもな。」
「そうですか。ではなるべく早く済ませましょう。」
心なしか機嫌がいいように見える紗夜の一歩後ろを付いて行くように職員室へ向かう。生徒会室があるここは三階…職員室はほぼ真下、一階だ。
突き当りにある階段を二セット降りるだけだし、大した労力でも無かろう。
「知っていますか?」
「ん。」
「階段というのは、一見上りが辛そうに見えますが…」
「下りの方が辛い、だろ?」
「あら、物知りさんですね。」
「…前にもお前から聞いたんだよ。」
「そうでしたか。…ふふふ、そうでしたね。ふふっ。」
何がそんなに楽しいんだか、うふうふと声を上げて笑いつつその辛い下り階段を進んでいく。流石に職員室迄付き添う事はないと思い、廊下の角で立ち止まり壁に背を凭れる。
不思議そうな紗夜がこちらをじっと見つめ――
「どうした?鍵、返さないのか?」
「…どうしたはこっちの台詞です。入らないのですか?」
「それだけの用事にどうして俺まで……あっ?おい、ちょっと」
入るわけないだろう…。高校二年にもなって、鍵一つ返しに行くのに二人で行く意味が分からない。
飽く迄待ちの姿勢だと言う事で壁から背を離さずに言葉を返すも、近づいてきた紗夜によって手を取られてしまった。…いやいや、手ぇ繋いで職員室に入るつもりなのか?正気かよ。
「ついて来るって、言ったじゃありませんか。」
「だからってお前…」
「失礼します。」
ガラガラと扉が開きガランとした職員室が目に飛び込んでくる。恐らく目的の教員は入り口から程遠くない場所に座っている初老の男性…生活指導主任の
そのままスタスタと歩き出す紗夜に引き摺られるようにして彼の前へ。
「お?…終わったのか、氷川。」
「はい、鍵を返却に。」
「ん。おつかれさんよ…。…しかしまた珍しい組み合わせだなぁ。」
「そうでしょうか。」
「そもそも○○が
「あいや、俺は…別に…」
分かっている。幸村の視線は紗夜にしっかり握りしめられた俺の右手を凝視している。…手を繋いでいる、というよりかは捕縛されているように見えるのがせめてもの救いか。
気まずい雰囲気から目を背けるように視線を逸らした俺だったが、その先であまり見たくないものの存在に気付いてしまった。
美咲、あいつこんな時間までなにやってんだ。いやそれよりも、恋人である彼女にこの状況を見られでもしたら何と説明したら良いだろうか。
こんな遅い時間に手まで繋いでいたら「幼馴染です」じゃぁ済まないだろう。…頼む、気付くな。こっちに気付かないでくれ…!
「――と言う訳ですね、それでは…どうしたんですか。○○。」
「お?あ、あぁ。いや何でも。ほらあまり来ること無いからさ、新鮮な感じで」
「あぁ、彼女さんを見てたんですか。」
「ちょっ……いいから、用事終わったんなら早く出ようぜ?」
「はぁ。……では幸村先生、私はこれで失礼いたします。」
「ん、気を付けて帰るんだぞ。…○○もな?送り狼にはなるんじゃあないぞ。」
「ならねえよ…。」
何だかんだと弄って来る幸村をあしらいつつ、二人で職員室を後にする。何となく紗夜が素っ気ない気もするが、一先ずの窮地は脱したようだ。
美咲が出てこないうちに…と、今度は紗夜を引き摺る形で早足に玄関まで来た。
「何をそんなに急いでいるんです。」
「美咲が居たんだよ。ほら今色々気まずいから。」
「ふーん…。まぁ、「幼馴染」の私と居るところ見られるとまずいですもんね。」
「…厭に棘のある言い方するじゃねえか。」
「ふんっ、です。」
相変わらず表情に大した変化は見られないが、明らかに機嫌を損ねているのが見える。ホント今日はどうしたんだ。
「私、寄る所があるので先に帰ります。」
「あ、おい、相談が」
「相談ならスマートフォンでもできるでしょう?夜にでも聞きますから、精々悩むことですね。」
「ちょ、紗夜!」
「ふんふんっ!」
あいつ、無理に怒ってますアピールしてやがる。ふんっなんて殆ど使ったこと無いのが丸見えだぞ。ですます調は付けなくていいし、二個続けるとそれはもう只の荒い鼻息だ。
本人的にはちゃんと怒れているつもりなんだろう…と考えてみると、少し可愛げがあるような気もしてきたが、当の本人は宣言通り颯爽と帰って行ってしまった。
「○○さん?」
「ぉわぁ!?………んだよ、ミサ。驚かすんじゃねえ…。」
「さっき職員室で見かけた気がしたからもしや…って思ったけど、何してるの?」
「…えと、風紀委員の手伝いをしててな。それでこんな時間に。」
「……あー、それで紗夜先輩と居たんだ。…意外だね?」
この真っ直ぐ見詰めてくる視線が、今はやけに痛く感じた。隠し事をしたいわけじゃないが、知らない方が幸せなこともある…そう思ってしまうのも、一つの男心なのだ。
後ろから声をかけてきた美咲だが、トントンと爪先を地面に打ち付け靴をフィットさせた後、そのまま俺の右側に並ぶ。
「意外か。」
「うん。…手、繋いでいい?」
「帰るのか?」
「や、こころの家に寄ってから帰る…から、途中まで一緒。…やだ?」
「嫌じゃないさ。じゃあほれ、手を――」
何気なく右手を差し出そうとして、妙な焦りと胸の痛みを感じてしまった。思わず動きが止まり、それを不審に取られないようにと早口で捲し立てる。
「あぁそういえば何かの本で書いてあったんだが、どうやら男女で歩くときは男性が車道側を歩くことで女性を守るらしい、だからこれからきっと車道は右側にくるであろうから俺が右側を歩いた方がよくはないか?ん?」
…我ながら酷い有様だ。
だがそれを受けた美咲は、一瞬キョトンとした後にけらけら笑って見せ。
「あははっなにそれ、手繋ぐのまだ緊張してるの?左手なら緊張しないとか?」
「お?お、おう…俺っち、しゃいぼーいだからな。」
「ふーん?シャイなんだ、○○さん…可愛いじゃん。」
「揶揄うんじゃないやい。…ほれ、繋ぐぞ。」
「ん。」
左手で美咲の華奢な手を握り歩き出す。
…何だか、今日は右手を繋ぎたくない気分だったんだ。俺どっかおかしいのかな。
「まぁこれも含めて相談すりゃいいやな。」
「…あぇ?何か言った?」
「いや何も。…ところで弦巻の家ってやっぱでかいのか?」
「そりゃもう…きっと驚くと思うよ。だって…」
恋人と辿る家路の筈が、胸に浮かんだモヤモヤはずっと引っ掛かったままだった。
学生だなぁ。
<今回の設定更新>
○○:両手が華。
素行が悪い訳じゃないが、あまり従順な生徒じゃないので教師陣に若干
目を付けられている。
紗夜:笑うと可愛い。
敬語が外れそうになる数少ない相手は主人公と日菜ちゃんだけだとか。
美咲:主人公の元カノの事は知らない。
だが主人公に対する愛は本物で、嫉妬深くはないながらも独占欲も
ちゃんとある。