BanG Dream! S.S. - 少女たちとの生活 - 作:津梨つな
「ねえ、羽沢。」
珍しく出席した英語の授業中。オーラルコミュニケーションが何とかって事で、ランダムな相手とペアになり会話をすることに。
勿論真面目に受けるつもりもないし、日本に骨を埋める以上英語なぞ必要ない。話の分かる相手を探していた結果、我らが委員長こと桜恋と組む羽目になった。
つぐみにダイレクトに繋がっていることもあって、迂闊な事は言えないが…と出方を窺っていると、意外にも雑談を振ってきたのは桜恋の方だった。
「あん?」
「今日、放課後空いてる?」
「…………何が狙いだ?」
「失礼ね!何も狙ってないわよ!!」
唐突な質問につい穿った感想を述べた結果、顔を真っ赤にした桜恋の猛烈な反撃により教師に見つかってしまった。
クラスのいい笑いものである。
「ぐっ……。」
「どうした、落ち着けよ桜恋。…笑われるのなんていつもの事だろ?」
「アンタ達と一緒にしないで!」
「へぇへぇ。…で?放課後に何があるってんだ。」
「それは……。」
確かに、遠巻きで見えた夏野がヘラヘラしているのは苛ついた。てめぇ、モカちゃんと組みやがって。後で覚えとけよ。
しかし真相を聞き出そうにも、この質問に対しては桜恋が元気なく俯いてしまう二進も三進もいかない。
「今日、何かあったっけか。」
「おいコラ羽沢。」
「あ?…何だクソ教師か。授業には出てるだろ?何か文句でもあんのかよ。」
一向に英会話を始めないことに違和感を覚えたのだろう。やたらと上からの物言いが気に障る男性教師が近づいてきた。
名前は覚えちゃいないが、事ある毎にネチネチと嫌味をかましてくる奴だ。
「あのなぁ…。授業に出席したことは褒めてやるが、どうせならキチンと授業に参加せんか。」
「うっせ。英語だって知ってたら出てねえわ。」
「委員長にまで迷惑掛け折ってからに……いやはや、双子でこうも違うとは…」
余計なお世話だ。双子でエライ違い様だとは今に限った事じゃないが、つぐみは俺の良い所も全て吸い取って行ったんだろう。
つまり俺は残り滓、悪意の結晶の様なものだ。誰が残り滓だ。
「あんまり周りに迷惑かけるんじゃないぞ?妹の方だって心配して――」
「……あ、夏野がまた悪さしてるぞ。教師として、見過ごしていいのか?」
「何だと…?アイツめ、また女生徒にちょっかいを……いいか?真面目に学ぶんだぞ?じゃあな。」
出来の悪い友人を持つとでっち上げに苦労しなくて済む。夏野が何をしていたかなぞ全く見ちゃいないが、クソ教師は捨て台詞もそこそこに窓際の
間の抜けた悲鳴が聞こえたが、悪く思うな、友よ。
「…しゃーねぇ、少しはまともにやるかぁ。…桜恋?」
「………。」
「おーい、何惚けてんだ。口開いてんぞ。」
「…ッ!?な、なんでもない!何でもないから!」
変な奴だ。教師の前で黙り込んでいると思えば、人の顔なんかぼーっと見て。
口許を拭いつつ慌てて教科書を手に取る委員長。逆さまに持って見せるというベッタベタなボケは狙っての物か、果たして…。
「落ち着け落ち着け…。取り敢えず授業に集中しようぜ。」
「くっ…わ、分かってるし…。」
「ええと…うわ、横文字読めねえ…なんだこれ…。」
「………何だって私がこんな…。」
「今何つった?何行目??」
「うっさい馬鹿!」
急に怒るな。
何なんだかよく分からないうちに、ペアを替えて再度同じ会話を試すよう指示があった。桜恋は何か言いたげではあったが大人しく引き下がり、次に組んだ夏野を恐喝していた。いや、遠目に見ただけで実際のところは分からんが。
こっちはこっちで、次に組んだ蘭に詰め寄られることになっているが。
「○○。さっき――」
「わーってるよ、ちゃんとやるっての…。」
「??」
「…違ったか。余計なやる気を見せちまった。」
これじゃあ英語大好きマンみたいじゃねえか。
「あたしが訊きたかったのは、さっき瀬川と何話してたの?ってこと。」
「あー…。」
思い返してみるに、大した話はしていないような。
しかし、そんなことまで気になるとは、こいつどんだけ桜恋とウマが合わないんだ…?
「…いや、特に何も話してねえな。急にキレられたくらいで。」
「ふーん。…瀬川、顔赤かったから何事かと思って。」
「虫の居所が悪かったんだろ?よくあるこった。」
「へー。」
そうか。言われてみれば赤かったような…。
いや、怒ってりゃ顔も赤くなるか。そういや放課後がどうとか言ってたような――
「○○。」
「あん?」
「放課後、時間ある?」
「……放課後?」
「うん。」
お前もか。
今日はやたらと放課後の時間を狙われるが、何かあったろうか。
因みに俺の今日の計画としては、夏野がまた妄言をばら撒いていたので共にゲーセンで時間を潰す予定だ。
「僕の超絶テクにゲームマシンもメロメロさぁ!」とか何とか言っていたが…どうせ一人が寂しいだけだろう。夏野だし。
まあ、つぐみも幼馴染連中と出かける様な話だったし丁度いい暇潰しにはなるだろう。
「何かあんの?」
「…えと、ほら、今日ってお祭りじゃん?」
「……………そうなのか?」
「…○○、ホント興味ないよね。そういうの。」
「言うほど面白くないしな。…お前らも、俺が付いて行かない方が楽しそうだし。」
そういえば今日は七夕だったか。外れの方にある空き地で毎年恒例の七夕祭りりが開催されているんだった。
催し物にも興味はないし、同じ幼馴染だというのに俺は敬遠されるのだ。つぐみは歓迎されるのに。
「巴が…ね。」
「ああ。」
「…………それで、予定ある?」
「ああ、悪いな。つぐみを頼むわ。」
「……そっ…か。」
昔からムッとしたような表情ばかり見ている幼馴染の一人だが、この時ばかりは少々落ち込んでいるように見えた。
俺にも来て欲しいと?まさかぁ。
「うっし、じゃあ教科書、読んじまおうぜ。またあのオッサンにどやされちゃ堪ったもんじゃねえ。」
「…………うん。」
遠目ではあるが次の獲物を探しているクソ教師が視界に入った。また難癖付けられても面倒だし、読めない横文字に頭を痛めるとしよう。
あ、あい?すぴーきんぐ??何だって?
**
放課後。夏野と共に近所の寂れたゲームセンターで。
よく分からんギター型の音ゲーを掻き鳴らす夏野の背中を眺めながら、遠くに花火の音を聞いた気がした。
結構遠い場所ではあるが、祭りの開始を報せる物だろう。
「…祭り…か。」
思えばつぐみは朝から張り切っていて、母親に浴衣の着付けを約束させていたり、使い捨てカメラをポーチに詰めていたりしたな。
髪のセットに使う…とかで、一緒になってヘアピンも数えさせられた。好きな男でも出来たのかと少々焦ったが、高校生の女の子はみんなそうらしい。そりゃ男の子には分からんわな。
「何だよ羽沢。シケたツラしてよぉ。」
「あん?…終わったのか?」
「見てなかったのかよ!」
「やったことねえし、上手いか下手かも分かんねえんだもんよ。」
「はぁぁぁぁ……全く仕方ないな羽沢は。」
「あ?」
急に絡んできたかと思えば勝手な気遣いで財布を漁りだす馬鹿。無駄に動き回っていたせいか、奴の貼りつくような汗が鬱陶しさを増している。
つぐみの姿を思い出している内に三曲のメドレーを終わらせるほどの時間が経っていようとは、我ながらシスコンが過ぎるようだ。
「いいか?僕の超絶テクは一日三度までなんだ。親友のよしみで二度目を披露してやるが…この意味が解るな?」
「……なあ、夏野。」
「何。」
「祭り、興味ねぇ?」
「祭りぃ?…ああ、そーいや今日だったねぇ。七夕の。」
面倒臭そうに後頭部を掻く夏野。こいつも同じだ。
所詮は世からズレたはみ出し者…祭りりだ催しだと、陽の当たる所に居場所はなく、斜に構えた体を装って鼻で笑う。
どの時代も変わらず、一定数居るものなんだ。こういう人間が。
「なに、行きたいわけ?」
「………いや、花火が聴こえたもんでな。行く気はねえよ。」
「ははっ、らしくねぇなぁ。…ようし!んじゃ、気を取り直して…」
行きたいわけじゃない。行きたい訳じゃない…んだが。
どうにもあの、蘭と桜恋の真意を掴みあぐねている感じが気持ち悪かった。
肩を鳴らしながら筐体へ向かっていく悪友を眺めながら、酷く体が渇いた様な心地だった。
「目ぇかっぽじってよぉく聞いとけよォ!」
どこからツッコんでいいやら。
一昔前に流行ったラブソングのイントロを聞きながら、店前にある自動販売機へ向かった。
**
「あ!!!!」
自販機の前で小銭を探していると聞こえてくるクソデカい元気な声。このエクスクラメーション多目な妙に明るい声は…。
「…日菜?どうしてこんなところに…。家、こっちなのか?」
「んーん!お出かけ中!」
空色の浴衣に身を包んだ生徒会長。状況から察するに祭りの会場にいなければいけない格好だが…。
「へぇ。」
「………も、もうちょっと興味持ってよ!」
「……綺麗な…浴衣だな?」
「えへへ!ありがと!!」
「……。」
「………。」
まぁ無難に茶でいいだろう。緑茶はあまり好きじゃないが、売っている水に金を払うのも癪だ。ジュースだなんだって気分でもない。
…ええと、百二十円…あったかな…。
「…何飲むの?」
「茶。」
「ふーん。」
あぁ、あったあった。
しかしこの生徒会長、祭りへ行く訳では無いのだろうか。手に持った小さな巾着をブラブラさせながら、目の前の自販機を眺めている。
…何入れるんだ?それ。
「……日菜も、何か飲むか?」
「んーん。これからお祭り行くから大丈夫。」
「そか。」
「うん!…今日はね、おねーちゃんと一緒なんだぁ!」
「…おねえちゃん?」
小銭を掴んだ手はそのままに、何が楽しいのかニコニコ顔の彼女へ目を向ける。周りを見るに、姉らしき人物は見当たらないが…あ、もしかしてあのおばさんか?
…いや、流石に無いか。
「お前、一人みたいだけど。」
「え。」
今更気付いた様に周りを見渡し、えへへと笑う。
「もー。おねーちゃんったらしょうがないなー。高校生にもなって迷子だなんて。」
「お前だお前。」
「えー?あたしは迷子じゃないよー?こうしてまっすぐお祭り会場に…。」
「…………。」
「……ここ、どこ??」
漸く状況が分かったか。傍に居る筈の姉なる人物を探しあちこち見やるも自分は一人。
恐らく来たこともない場所だろうし、さぞかし不安だろう。…いやいや、流石にマンホールの中には居ないだろう。
やがて眉を思い切りハの字にして至近距離まで詰め寄ってきた。服の裾迄掴まれるオマケつきだ。
「はぁ。…いいか日菜。まずはそのおねえちゃんとやらだ。」
「いないよ?」
「スマホ、持ってないのか?」
「あ。……電話!」
「そうだな。まずは連絡だ。」
手提げの巾着袋の中から飾り気のないスマホを取り出し何やらポチポチと操作し始める。ただ待つのも暇なので俺も自分のスマホを…おぉっ。
画面を見て驚いた。出かける準備があるらしいつぐみと別れてからまだ三時間弱。十数回に渡る着信履歴が表示されているじゃないか。
何かあったのかと焦りを覚えつつ、努めて冷静に通話を飛ばす。
「…………。」
『あっ、お兄ちゃん?』
電話口のいつも通りの声にほっと胸を撫で下ろす。よかった、無事なら何よりだ。
『何回も電話したのに。』
「ああ、悪い悪い。急ぎの用だったか?」
『蘭ちゃんが誘ったのに断ったんだって??』
「あー、うん。…まずかったか?」
『…蘭ちゃん、落ち込んでたよ。』
「まさか。」
『ホントだもん。だから、今からでも来てくれないかなーって。』
「あー……。」
あの蘭が俺が居ない程度で落ち込むとは思えないが…。そもそも祭りって参加したところで何を楽しめばいいんだ?
出店があるのは分かる。だが普段から食おうと思えば食えるものや、やりようによっちゃ自宅で出来る遊びばかりだろう。
何故態々暑い外で、それも無数の人波の中でと、縛りを入れにゃならんのだ。やはり俺には、催しの意義が分からん。
何とか言葉を探して、断りを入れようとした矢先――
「○○っち!おねーちゃんお祭り会場に居るって!!」
目の前の元気の塊が喜びの声を張り上げた。
『……お兄ちゃん?誰かといるの??』
「ああいや…」
「あ……電話中かぁ。ごめんごめん。」
勿論電話の向こうのつぐみが気付かない訳もなく。時すでに遅しとは思うが両手で口を塞ぎ申し訳なさそうに見上げてくる日菜を見下ろしながら、面倒事の予感を覚えた。
よし、切っちまおう。どうせ祭りには行かねえし。
一先ずの安否は確認できたので良しとし、多少強引だが通話を終わらせることにした。
「あ、ああ!なんだか…電波……おかしいなぁ!」
『えっ、お、お兄ちゃ――』
ピッ。
………すまぬ、妹よ。兄は面倒事が嫌いなんだ。
「…よかったの?つぐちゃんでしょ??」
「ああ。大した用じゃ無さそうだしな。」
「ふーん。……じゃあ、はい!」
「はい?」
納得したかせずしてか。フンスと鼻息が聞こえてきそうなやる気満々の顔で、右手を差し出してくる日菜。
丁度、シャルウィダンスのフレーズが似合いそうな腕の角度だ。
「行かねえの?祭り。」
「行くよ!だから!…はい!!」
再度差し出していた腕をピンと張って強調する。最早突き出しだな、それは。
そこでピンときた俺は、差し出された手――ではなく手首を掴み、体ごと向きを変えるように九十度回す。
直後不思議そうな顔で首を傾げる様は、徐にマジックを見せられた公園のハトのようだ。
「祭り会場はあっちだ。」
「ち、ちがうよ!向きを訊いてたんじゃないの!」
「なんだ違うのか…。」
「連れてって!」
「……あんだって…?」
面倒事を避けるために強引な手段に出たというのに。
コイツのせいでより面倒な何かに巻き込まれている気さえしてきた。
**
結局、日菜の姉とやらを探すのに付き合い、出店を連れ回され、何故か姉妹と場所を同じくして目玉の花火を見せられ。
…やっとのことで自宅に辿り着いたのは夜の十時を回った頃だった。
ずっと握られていたせいで左手には乳酸が溜まっているし、足も棒のようだ。
…間違いない。あの女は疫病神かなんかの類だ。
「ぁ……お兄ちゃん。」
「ただいま。…散々な目に遭ったぜ。」
「…………。」
ふいっ、と。
顔を背けるようにして二階の自室へと歩いて行ってしまうつぐみ。やはり怒らせてしまったか。
一応機嫌取りの為にと買ってきた綿飴を構え、部屋へと突撃することにした。
「おーい、つぐみー。入って良いかー。てか入るわ。」
考えたらノックなどしたこと無かった部屋に拳を当てること数度。馬鹿馬鹿しくなって突入。
勉強机備え付けのキャスター付きの椅子に座ったまま哀しそうに見つめてくる妹と目が合った。
「…その…なんだ、ごめんな?…電話、切っちゃって。」
「………。」
静かにふるふると首を振る。
厭に元気がないな。
「…つぐみ?」
「………お祭り、行ったんだ。」
「…あー…ええと、これには深い理由がな?」
「蘭ちゃん。……泣いてたよ。」
「……蘭が?なんで。」
つぐみ曰く――蘭はどうしても俺と一緒に七夕祭りに行きたかったそうな。だが昼間は断られるしつぐみの電話は繋がらないしで諦めていたと。
…漸く切り替えて楽しめる様な心持ちになった時、見掛けたんだそうだ。日菜と手を繋いで出店に並ぶ俺を。
俺にとっては逃げられない為の鎖の様な物でしかなかったが、傍から見る分には仲の良い恋人に見えたそうな。
「ははっ、アレと恋人に見られるとはな。…いやしかし誤解だ、つぐみ。」
「…どうして、来てくれなかったの?どうして、日菜先輩の言う事は聞くの?どうして――」
「待て待て、俺が祭りとか嫌いなの知ってんだろ?…日菜の言うことだって、別に従ってああなったわけじゃねえ。ただ――」
「蘭ちゃんには、見えた二人が全てでしょ!?」
そうだった。自分の辛いとか哀しいとかはまるで主張しない癖に、周りの人間の事となるとこいつは。
ここまで感情的になる原因があの蘭となれば…それは酷い有様だったに違いない。俺がどんな言い訳をしようと、正に今のこの現状こそが現実。
何かしら動く必要があるのは紛れもなくこの俺だろう。しゃーなし、それもまた、他人に優しすぎる妹を持った兄の宿命とも言えるだろう。
「………そうか。いや、うん。蘭には連絡入れとくよ。」
「……そうして、あげて。」
「…誤解、解かないとな。」
「うん…。」
つぐみの激情は長くは持たない。すぐにまたしゅんとしてしまった妹に歩み寄り、気を遣い過ぎて疲れたであろう頭をそっと撫でた。
「…お兄ちゃん。」
「ん。」
「あと、桜恋ちゃんにも聞いたんだけど…。」
「………桜恋?」
「…桜恋ちゃんのお誘いも、適当に茶化したんだって…?」
「……あー…。」
何故皆つぐみに報告するのか。
気を回しすぎて疲れちゃうだろうが、つぐみが。
「……なぁ、今日って何かあったのか?…ほら、イベントとかさ。」
「…なんで。」
「だってよ。二人とも急に俺を誘うとかおかしいだろ?今まではそんなことなかったのにさ。」
「……わかんないの??」
「うん。だから本気で、日頃の恨みとかを晴らすべく呼び出し食らってるのかと思って…」
「………。」
「あ、と、特に、桜恋はな??」
「……お兄ちゃんの、ばか…。」
「はぁ?」
「そんなことばっかり言ってて、みんなに嫌われちゃっても、知らないんだからね…?」
全く以て意味が解らない。
例え周りが全員嫌いになったとしても、この妹だけは傍に居てくれそうなものだが…如何せんつぐみの良くないところは、赤点通知の後に正解を教えてくれないところだな、うん。
「つぐみが誘ってくれたら喜んでいくのにさ。勿論二人きりで。」
「なっ…何言ってんの??」
「いやほら、俺ってばつぐみラブじゃん?」
「……もう、ホントお馬鹿さんなんだから…。」
今日も妹が、最高に可愛い。
ここにきてタイトル回収。
荒れそうで荒れないメンバーを選んでます。
<今回の設定更新>
○○:不良、これに尽きる。
羽沢家で唯一門限の概念が適用されず、羽丘でただ二人だけ自由登校制になっ
ている。
自由なのも大概にして欲しい。
モカちゃんと妹が大好き。
つぐみ:苦労人。
苦労の大半は兄絡みの対人関係と兄がどんどんアウトロー寄りになってしまう
こと。
蘭と桜恋の気持ちにはそこはかとなく気付いているが兄が予想不可能すぎて
頭を痛めている。
つぐぅぅぅ。
蘭:ピュアピュアさん。
最近は主人公を前にすると言葉が上手く発せなくなるとか。
日菜が苦手。
日菜:実は方向音痴らしい。
というより、好奇心旺盛すぎていつの間にか本筋から外れているだけ。
久々のおねーちゃんとのお出かけに燥いだ結果祭り会場とは真逆の外れにある
ゲームセンターに辿り着いた。
シスコン。
桜恋:素直になれないところは少し前の蘭を見ているよう。(モカ談)
クラスではそこそこ中心人物だが、プライベートにまで及ぶ友人はいない。
頭はいい。
夏野:元気だろう?
主人公と居ることに居心地の良さを感じているがソッチの気はない。
ほんとだよ。